食を取りにやってきたアイオリアを出迎えたのは
広大な敷地に広がる、いかにも貴族趣味という豪華な装飾をした食堂だった
その中には100人以上は座れそうなテーブルが3つ並べられており
その上には蝋燭灯り、フルーツが積み上げられ、そして豪華な食事が並び
それぞれの机に同じ色のマントを身につけた生徒が座っている
どうやら学年別に分かれているらしく、黒いマントのルイズはアイオリアを連れ二年生の中央テーブルへと進んだ
広大な敷地に広がる、いかにも貴族趣味という豪華な装飾をした食堂だった
その中には100人以上は座れそうなテーブルが3つ並べられており
その上には蝋燭灯り、フルーツが積み上げられ、そして豪華な食事が並び
それぞれの机に同じ色のマントを身につけた生徒が座っている
どうやら学年別に分かれているらしく、黒いマントのルイズはアイオリアを連れ二年生の中央テーブルへと進んだ
「あ、きたわよ♪噂の平民の使い魔とそのご主人さま♪」
「金色の鎧にマントってどう考えても平民じゃないだろう・・・常識的に考えて。なんて物召喚してんだ2年は・・・」
「なんて物召喚してんだ2年は・・・(キリッ だっておwwwwwwwwwwゼロのルイズがまともに召喚できるわけないんだおwwwwwwwwwwどうせ平民連れてきただけだおwwwwwww」
一斉に注がれる視線を気にする様子もなくルイズは席に着く
「金色の鎧にマントってどう考えても平民じゃないだろう・・・常識的に考えて。なんて物召喚してんだ2年は・・・」
「なんて物召喚してんだ2年は・・・(キリッ だっておwwwwwwwwwwゼロのルイズがまともに召喚できるわけないんだおwwwwwwwwwwどうせ平民連れてきただけだおwwwwwww」
一斉に注がれる視線を気にする様子もなくルイズは席に着く
「私はどこに座ればよいのだ?」
ルイズは床を指差す、そこには堅そうなパンとスープが置いてあった
「ここに座れるのは貴族だけよ。平民のあんたは床!!」
ここで立場の差を解らせてやるんだから!というルイズの見え透いた意図を見抜いて
溜息をつきながらアイオリアは言った
「ルイズ、私は戦士だ。主人の身を守る事が最も重要な事、違うか?」
「何が言いたいのよ・・・私に文句でもあるっていうの!使い魔の癖に!!」
「では聞くが食事を十分に取らせてもらえないと、お前を守る私の体は衰える一方だ。それでいいのか?」
ルイズはアイオリアのもっともな意見に少し考えると
「むぅ・・・でも今はそれしかないわよ!お昼から手配するから今はそれで我慢して!」
「了解した」
短くそう答えるとアイオリアは目の前にある物を平らげた
ルイズは床を指差す、そこには堅そうなパンとスープが置いてあった
「ここに座れるのは貴族だけよ。平民のあんたは床!!」
ここで立場の差を解らせてやるんだから!というルイズの見え透いた意図を見抜いて
溜息をつきながらアイオリアは言った
「ルイズ、私は戦士だ。主人の身を守る事が最も重要な事、違うか?」
「何が言いたいのよ・・・私に文句でもあるっていうの!使い魔の癖に!!」
「では聞くが食事を十分に取らせてもらえないと、お前を守る私の体は衰える一方だ。それでいいのか?」
ルイズはアイオリアのもっともな意見に少し考えると
「むぅ・・・でも今はそれしかないわよ!お昼から手配するから今はそれで我慢して!」
「了解した」
短くそう答えるとアイオリアは目の前にある物を平らげた
食事を終えた二人は大学の講義室のような教室に向かった
教室についた二人を出迎えたのは嘲り、失笑、憐みの視線や言葉であった
生徒達は各々の使い魔を連れている。
ここにも俺の席はないのだろうな、とアイオリアは教室の後ろに仁王立ちする
中年の女性教師が現れ、喧騒に包まれていた教室が静かになる。
女性教師は赤土のシュヴルーズと名乗った。
教室についた二人を出迎えたのは嘲り、失笑、憐みの視線や言葉であった
生徒達は各々の使い魔を連れている。
ここにも俺の席はないのだろうな、とアイオリアは教室の後ろに仁王立ちする
中年の女性教師が現れ、喧騒に包まれていた教室が静かになる。
女性教師は赤土のシュヴルーズと名乗った。
「皆さん2年生への進級おめでとう 今年度からトリステイン魔法学院に赴任しましたミセス・シュブルーズです。属性は土、二つ名は赤土のシュブルーズ
これから一年間土系統を皆さんに講義します」
これから一年間土系統を皆さんに講義します」
授業は滞りなく進められた。
『火』『水』『土』『風』の4大属性からなる魔法、失われた系統である『虚無』
複数の属性を組み合わせる事によって強力に、または別の効果を持つ事
魔法使いの位ドット、ライン、トライアングル、スクウェア……
『火』『水』『土』『風』の4大属性からなる魔法、失われた系統である『虚無』
複数の属性を組み合わせる事によって強力に、または別の効果を持つ事
魔法使いの位ドット、ライン、トライアングル、スクウェア……
初めて得る知識にアイオリアは興味を惹かれた
古代ギリシアの錬金術に似ていると言えば似ている
ただし、それらを実現させ尚克、実用化し社会の一部、いや原動力となっている
実現してしまったが故にそこから生じた科学の発展がここには無いのか
これは俺でも使えるんだろうか・・・
小宇宙で応用して自分の技と組み合わせることは出来ないだろうか・・・
ただし、それらを実現させ尚克、実用化し社会の一部、いや原動力となっている
実現してしまったが故にそこから生じた科学の発展がここには無いのか
これは俺でも使えるんだろうか・・・
小宇宙で応用して自分の技と組み合わせることは出来ないだろうか・・・
しかし最終的に戦闘に考えが行きつくあたり、やはり聖闘士とは度し難い物なのかもしれない
「私が土属性だから言うのではありませんが土は万物の組成をつかさどる重要な魔法です、皆さんの暮らしにも直接関わってきます
それをまず知ってもらうため、基本である錬金の魔法を覚えて貰います」
それをまず知ってもらうため、基本である錬金の魔法を覚えて貰います」
ミセス・シュブルーズの持っていた石が明らかに違う物質に変容していく。
「ゴールドですか!?ミス・シュブルーズ!」
キュルケが瞬時に反応する
「いいえ、ただの真鍮です、私はトライアングルですから。金を錬金するにはスクウェア以上である必要があります」
「なぁんだ・・・」露骨に残念そうに着席するキュルケであった
キュルケが瞬時に反応する
「いいえ、ただの真鍮です、私はトライアングルですから。金を錬金するにはスクウェア以上である必要があります」
「なぁんだ・・・」露骨に残念そうに着席するキュルケであった
「では、誰かにやってもらいましょうか、では、あなた、そこのあなた、名前は?」
「ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールです」
騒然となる教室
「先生 やめた方が!」
「先生!ルイズがやるくらいなら私が!!!」
血相を抱えて制止する生徒達に、シュブルーズは怪訝な表情を浮かべた
「危険?錬金の何が危険だというの?」
「ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールです」
騒然となる教室
「先生 やめた方が!」
「先生!ルイズがやるくらいなら私が!!!」
血相を抱えて制止する生徒達に、シュブルーズは怪訝な表情を浮かべた
「危険?錬金の何が危険だというの?」
(何よみんな!私だってできるんだから!!もうゼロじゃないんだから!!みてなさい!!)
「やります!やらせてください!!!」
「やります!やらせてください!!!」
「よろしい」
ルイズのやる気に満ちた発言にシュブルーズは満足そうに答えた
ルイズのやる気に満ちた発言にシュブルーズは満足そうに答えた
「ルイズ、やめて!!!」
顔面蒼白で止めるキュルケや、机の下に隠れる生徒達を見てアイオリアも事態の異変を感じずには居られなかった。
顔面蒼白で止めるキュルケや、机の下に隠れる生徒達を見てアイオリアも事態の異変を感じずには居られなかった。
どういう事だ?からかっているのでは無いようだな・・・
「連金したい金属を強く心に浮かべるのです」
ルイズが杖を手に呪文を唱える
ルイズが杖を手に呪文を唱える
その瞬間爆発が起こった
光が迸り、爆風は窓を突き破る
使い魔達は狂乱した
光が迸り、爆風は窓を突き破る
使い魔達は狂乱した
「ミセス・シュブルーズは!!??」
爆心地にいたミセス・シュブルーズの安否が気遣われた
しかしその心配は杞憂に終わる
しかしその心配は杞憂に終わる
なぜならミセス・シュブルーズは教室の後ろにいるアイオリアの無傷で腕の中で気絶していたのだ
さながらお姫様抱っこのように
さながらお姫様抱っこのように
誰もがルイズの爆発で飛ばされた先生をアイオリアが受け止めたのだと思った
奇跡的にもけが人が一人も出なかったことで生徒達は安堵した
奇跡的にもけが人が一人も出なかったことで生徒達は安堵した
だが青髪の少女だけは違った
彼女は見ていた
爆発の時、彼の腕から閃光が走ったのを
爆発で砕け散った椅子や机が消滅したのを
その時既に片腕に赤子の様に抱えられるミセス・シュブルーズが居たのを
彼女は見ていた
爆発の時、彼の腕から閃光が走ったのを
爆発で砕け散った椅子や机が消滅したのを
その時既に片腕に赤子の様に抱えられるミセス・シュブルーズが居たのを
「だから言ったのよ」
「ちょっと失敗したみたいね」
そう言ってボロボロの姿のルイズが、ツンと澄まして顔を拭きながら言うと周りから批難が殺到した
「どこがちょっとだよ・・・」
「今まで成功した確率ゼロじゃないか!」
「ゼロのルイズ!!」
「ちょっと失敗したみたいね」
そう言ってボロボロの姿のルイズが、ツンと澄まして顔を拭きながら言うと周りから批難が殺到した
「どこがちょっとだよ・・・」
「今まで成功した確率ゼロじゃないか!」
「ゼロのルイズ!!」
「成程・・・だからゼロか・・・・」アイオリアは呟いた
その後、ルイズの魔法による爆発で滅茶苦茶になった教室の
片付けを命じられた為、二人は目下掃除の真っ最中だ
しかし、爆発の際に砕け散った机等はアイオリアは原子を砕き言葉通り消滅させていたので
あまり手間取る事はなかった
黙々と作業を続ける重い空気の中
「魔法、苦手なのか?」とアイオリアは問いかけた
「そうよ、わかったでしょ?ゼロって言われてる理由、魔法の成功率ゼロ%、いつも失敗ばっかり、だからゼロのルイズ。笑っちゃうわよね、魔法もロクに出来ないのに偉そうにしてさ」
涙を流しながら、自虐的な言葉を言い続けるルイズの頬にアイオリアの平手打ちが飛ぶ
「何よ!なんなのよ!!!使い魔の癖に主人に手をあげるなんて!!」
涙を流しながらもキッとアイオリアを睨みつけるルイズの目を真っ直ぐに見てアイオリアは言い放った
「殴られもせずに一人前になった奴がどこにいるものか!
失敗というのは…………いいかよく聞けルイズ!真の失敗とは!
開拓の心を忘れ!困難に挑戦する事に無縁のところにいる者たちの事をいうのだ!
挑戦し続けている以上失敗なんか存在しない!存在するのは誇り高き冒険者だけだ!・・・しかし、女性を殴るのは男のする事ではないな・・・すまなかった」
片付けを命じられた為、二人は目下掃除の真っ最中だ
しかし、爆発の際に砕け散った机等はアイオリアは原子を砕き言葉通り消滅させていたので
あまり手間取る事はなかった
黙々と作業を続ける重い空気の中
「魔法、苦手なのか?」とアイオリアは問いかけた
「そうよ、わかったでしょ?ゼロって言われてる理由、魔法の成功率ゼロ%、いつも失敗ばっかり、だからゼロのルイズ。笑っちゃうわよね、魔法もロクに出来ないのに偉そうにしてさ」
涙を流しながら、自虐的な言葉を言い続けるルイズの頬にアイオリアの平手打ちが飛ぶ
「何よ!なんなのよ!!!使い魔の癖に主人に手をあげるなんて!!」
涙を流しながらもキッとアイオリアを睨みつけるルイズの目を真っ直ぐに見てアイオリアは言い放った
「殴られもせずに一人前になった奴がどこにいるものか!
失敗というのは…………いいかよく聞けルイズ!真の失敗とは!
開拓の心を忘れ!困難に挑戦する事に無縁のところにいる者たちの事をいうのだ!
挑戦し続けている以上失敗なんか存在しない!存在するのは誇り高き冒険者だけだ!・・・しかし、女性を殴るのは男のする事ではないな・・・すまなかった」
使い魔の仕事を説明した時といい、この使い魔はよくもまぁこんな芝居がかったセリフを真面目にいえるものだ・・・ と思いながらもルイズは悪い気はしなかった。
「ううん、いいの・・・・ありがとう」
ルイズはなんだか兄が出来た様な気がして、まだ涙も乾ききらない瞳ではにかみながら言ったのだった