あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

黄金の使い魔-03


朝日が昇りルイズの部屋にやわらかな光が舞い込む
先に目を覚ましたのはアイオリアだった、戦士の朝は早い

初めてのトリステインで迎える朝である

足元には昨日ルイズが脱ぎ捨てたであろう衣服が散乱している

「起きろ、ルイズ」
「ん~・・・んぅ~?むにゃむにゃ・・・朝~?」
「起きろ」
「何よ~、まだ起きる時間じゃないじゃない・・・・」
不機嫌そうにルイズは答える
「これはなんだ?一人の女性として恥ずかしいとは思わんのか」
散乱した衣服を指してアイオリアは言う

「あ~、言うの忘れてたぁ・・・洗濯しといてねぇ・・・おやすみぃ・・・」
「一人の女性として、人間として恥ずかしいとは思わないのか、ルイズ」
「うるさいうるさいうるさい!主の身の回りの世話も使い魔の仕事なのよ!やらないならご飯抜きだからね!」
やれやれ・・・とアイオリアは部屋を出た
黄金聖闘士ともあろうものが、洗濯をするなんて・・・しかし食べ物を強奪する訳にもいかないのでこの場は従う事にしたようだ


洗濯物を抱えて外に出たアイオリアは考える
聞けばルイズは16歳だという、妹を持つというのはこういう感じなのだろうか・・・
4つしか離れていないルイズと違い、俺と兄さんは7つも離れていた
兄さんの眼から俺はどう映ったのだろう・・・
そんな風に考えていると洗濯も別に嫌な物ではないように思えてきた
この男生粋のブラコン、いや今回はシスコンである

しかしどこで洗濯をすればいいものやら・・・

考え事をしながら歩いていると一人のメイドを見つけたので尋ねてみることにした

「すまないが、これを洗濯できる場所を教えてくれないか」
「あっ、こちらです!よかったらご案内しましょうか?」
「そうか、お願いする」

「もしかして、ミス・ヴァリエールの使い魔さんですか?」
「そうだが・・・なぜ知っている?」
「春の使い魔召喚の儀式で金色の鎧を着た平民を召喚したって、噂になってますわ」
「なるほどな」
「私シエスタって言います。貴族の方々のお世話をする為に、ここに御奉公させて頂いています」
「アイオリアだ」

この言い方、貴族と平民にはそれほどの差があるものなのだろうか

「ここですわ、アイオリアさん」
「礼を言う」

着くや否や早速「いざ、尋常に勝負!!!」とばかりに気合を入れて洗濯に励むアイオリアだったが
なかなか上手くいかない。繊細で脆い貴族の服となれば尚更だ。
ルイズの下着が瞬く間にただの布きれになっていく。

見るに見かねたシエスタが「お手伝いしましょうか?」と声をかけるも
「これは私が受けた命だ。私が我が誇りにかけて遂行する!」と布切れを握りしめ言うアイオリアに阻まれた

結果から言えば結局シエスタが洗濯の仕方を1から教えることになった

「世話をかけてすまない・・・何か私が力になれる事があればいつでも言ってくれ。このアイオリア命をかけてあなたの力になろう」
「命だなんてそんな・・・、気になさらないでください。私はお仕事が残ってますのでこれで失礼しますね」
「そうか、ではまた」




立ち去っていくメイドの後姿を見送った後アイオリアは水を一杯汲んでルイズの部屋に帰った。

「ルイズ、起きろ。周りの部屋の者達が起きたようだ。お前も起きる時間なのではないか?」
「ん~・・・んんんんん・・・ふあぁ~・・・・あんたのせいで寝不足よぉ・・・・」
「それは済まなかったなルイズ、これで顔を洗って用意をするといい。」
「何よ・・・気が利くじゃない・・・」
ルイズが妹の様に思えてきたアイオリアのケアは完璧である。
しかし相手はルイズである、調子乗せればどこまでも調子に乗る
ベットに腰を掛け、アイオリアに「着替え!」と言い放つ

やれやれ・・・と思いながらクローゼットの中から昨日来ていた物と同じ服を探し出し渡す
「何をしてんの!?着替えさせてよ!!」と制服を投げつけた
アイオリアは思った、使い魔として、いや兄として心を鬼にして正してやらねばならないと

「ルイズ、お前はもう16歳、貴族の立派な淑女だ。そのルイズがまさかこのアイオリアに着替えを手伝えと言うのではあるまいな?」

「ううううるさいわね!!あんたは私の使い魔なのよ!犬同然なの!気にする必要ないわ!!!」とのど元まで出かかってルイズは黙った、そして答えた
「そ、そうね、ごめんなさい、自分で着替えるわ!」




後にルイズは語る、あれは幻覚なんかじゃない、確かに黄金の獅子が牙を向いてこちらを睨んでいるのが見えた。と




いそいそと一人で着替えを済ませたルイズは食道へ向かおうとアイオリアを連れて部屋から出る
すると、同時に向かいの部屋から同時に人が出てきた。

中から出てきたのは燃え上がるよう紅い髪の少女、しかしルイズとは違い褐色の肌で何より女性らしい体付きをしている。
少女はこちらを見るとニヤリと笑って声をかけてきた
「おはようルイズ♪」
「・・・おはようキュルケ」
露骨に嫌そうにルイズは返答する。

アイオリアに少女が声をかけた
「ねぇ、私はキュルケ、二つ名は微熱、微熱のキュルケよ、よろしくね、使い魔さん♪そしてこの子が私の使い魔のフレイムよ」
「サラマンダーじゃないの!!」悔しそうに言うルイズ
「そうよー。ここまで鮮やかで大きい炎の尻尾は、間違いなく火竜山のサラマンダーよ♪好事家に見せたら、値段なんて付かないわ」
むぅぅ・・・とむくれているルイズを余所に、キュルケは続ける

「あら・・・よくみたらいい男じゃない、お名前をお聞かせ願えるかしら?ミスタ」
「アイオリアだ、ところでそのトカゲ何にも繋いでないようだが、逃げ出したりしないのか?」
「あら、大丈夫よ!契約を結んだ使い魔は決して逃げたりなんかしないし、ねー、フレイム♪」
<ギャース♪>

なるほど・・・、この左手の術式にはそういった効果もあるのか、俺には特に何の効果も感じられないが一応解除しておいた方がいいだろうか・・・

「何よ!人の使い魔にまで手出さないでよね!!」
「あら、ゼロのルイズの癇癪がまた始まっちゃったわ、お先に失礼するわね、ミスタ♪」

からかうキュルケと、ムキになるルイズ


友達・・・か
二人のやり取りを見ながらアイオリアは考える
昔からともに闘ってきた戦友や同胞の事を
共に神々や冥闘士と闘った熱き血潮の兄弟達の事を
彼等は今どうしているだろうか
嘆きの壁で消滅してしまったのか、あるいは俺と同じ様にどこかで新たな人生を与えられているのだろうか


「仲がいいんだな」
「どうやったらそう見えるわけ!?サラマンダーを召喚したくらいで調子にのっちゃって!!」
「悔しいなら 相手を超える力を手に入れればいい 獅子も生まれながらに百獣の王では無いのだからな」
「わ、わかってるわよ!!」

「ところで、二つ名は微熱と言っていたがメイジは全員持っているものなのか?」
「そうよ、二つ名でメイジの系統や力量が解るの、まぁただのあだ名みたいな物よ」

なるほど・・・それで獅子座(レオ)のアイオリアと聞いてメイジだと勘違いした訳か。

「となるとルイズの二つ名はゼロか?」
「うううう、うるさいわね!!!はやく朝食にいくわよ!!」

とイライラした口調で答え、足早に食堂に向かうルイズの背中をみながら
やれやれ・・・とアイオリアはそれに続いた


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