「2つ月があるのだな・・・」
夜空を見上げてアイオリアは呟いた
夜空を見上げてアイオリアは呟いた
「当り前じゃない!あんたまさか3つも4つも月がある田舎から来たの!?」
「いや、私が居た所は月が1つしか無かった」
「そんな所聞いた事も無いわ!とんだド田舎ね!」
「ははは、そうなのかもしれないな」
「いや、私が居た所は月が1つしか無かった」
「そんな所聞いた事も無いわ!とんだド田舎ね!」
「ははは、そうなのかもしれないな」
黄金聖闘士として地上の世界を守っていただけでなく
冥界にすら行った事のあるアイオリアですら知らない世界
聞けばここは魔法学院だと言う。魔法によって成り立つ世界
地上にはアテナの聖闘士、冥界にはハーデスの冥闘士が居たように
この世界にもここを守る神とその闘士が居るのだろうか、居るとすれば魔闘士と言ったところだろうか
冥界にすら行った事のあるアイオリアですら知らない世界
聞けばここは魔法学院だと言う。魔法によって成り立つ世界
地上にはアテナの聖闘士、冥界にはハーデスの冥闘士が居たように
この世界にもここを守る神とその闘士が居るのだろうか、居るとすれば魔闘士と言ったところだろうか
そんな事を考えながらアイオリアは笑った
「さっき獅子座って言ってたわよね?二つ名持ってるなんて、マントも付けてるしあんたまさかメイジ!?」
「いや、私はメイジ等ではない」
「ふーん、まぁいいわ!今度ゆっくり聞かせてもらうから!」
(結局ただの平民なのね・・・お父様になんて報告すればいいのかしら…)
「いや、私はメイジ等ではない」
「ふーん、まぁいいわ!今度ゆっくり聞かせてもらうから!」
(結局ただの平民なのね・・・お父様になんて報告すればいいのかしら…)
コントラクト・サーヴァントを済ませた二人はルイズの部屋に来ていた。
学生寮とは言え貴族の子弟達が通う学院の寮である
それもトリステインの名門中の名門ラ・ヴァリエール家・三女の部屋
至る所に高価そうな調度品が置いてある
学生寮とは言え貴族の子弟達が通う学院の寮である
それもトリステインの名門中の名門ラ・ヴァリエール家・三女の部屋
至る所に高価そうな調度品が置いてある
「それはさておき、使い魔と言ったが、具体的にはどうすればいいんだ?」
「そうね!使い魔としての仕事を説明してあげるわ!」
仁王立ちになり人差し指をアイオリアに対し突き立てるルイズ
身長差のせいで傍からみると威厳もくそも無い情けない構図なのが哀愁を誘う
仁王立ちになり人差し指をアイオリアに対し突き立てるルイズ
身長差のせいで傍からみると威厳もくそも無い情けない構図なのが哀愁を誘う
「まずは使い魔は主人の眼となり、耳となる能力が与えられるわ!」
少女の偉そうな物言いに全く気にする様子もなくアイオリアは答えた
「何も見えないが、そちらからは見えるのか?」
「見えないわね・・・ま、あんたみたいな平民を召喚した前例なんて無いんだし、多少の違いはあるかもしれないわね!!」
ルイズは私の失敗ではない!と言わんばかりである。
少女の偉そうな物言いに全く気にする様子もなくアイオリアは答えた
「何も見えないが、そちらからは見えるのか?」
「見えないわね・・・ま、あんたみたいな平民を召喚した前例なんて無いんだし、多少の違いはあるかもしれないわね!!」
ルイズは私の失敗ではない!と言わんばかりである。
「後は、使い魔は主人の望む物を持ってくるのよ。たとえば秘薬とか。」
「物によっては出来ぬ事も無いだろうが、この世界の事は知らない故あまり当てにして貰わない方がいいだろうな」
あそう、とルイズが相槌
「物によっては出来ぬ事も無いだろうが、この世界の事は知らない故あまり当てにして貰わない方がいいだろうな」
あそう、とルイズが相槌
「あと最後に使い魔は主人を守ること!これが一番重要よ!」
「そこは安心してもらって構わない」
「ま、大層な鎧つけてるんだしちょっとはできるわよね?まぁメイジには敵わないだろうけど」
「そこは安心してもらって構わない」
「ま、大層な鎧つけてるんだしちょっとはできるわよね?まぁメイジには敵わないだろうけど」
真っ直ぐにルイズの瞳を見てアイオリアは言った。
「このアイオリア、命をかけて主人を守ることを誓おう」
「このアイオリア、命をかけて主人を守ることを誓おう」
「あ、ああ、あたりまえじゃない!もう疲れたし寝るわ!!」
そういうアイオリアに照れ隠しにそう言ってルイズはベッドに腰かける
そういうアイオリアに照れ隠しにそう言ってルイズはベッドに腰かける
「そうか、ところで私はどこで寝ればいいんだ?」
ルイズはニヤリとほほ笑むと立場の差を思い知らせてやると言わんばかりに言い放った
「あんたは使い魔なんだから床よ!」
「あんたは使い魔なんだから床よ!」
「そうか、了解した。」
アイオリアは短くそう返答すると床に腰掛けた。
余りにあっさりとしたその対応にルイズは拍子抜けし、つまらなそうに問いかけた。
アイオリアは短くそう返答すると床に腰掛けた。
余りにあっさりとしたその対応にルイズは拍子抜けし、つまらなそうに問いかけた。
「あんた寝るときまでその鎧着て邪魔じゃないの?」
「この鎧は聖衣と言ってその防御力や攻撃力は比類ない物だが、重さは全く無いのだ」
「ふーん。なんかの魔法でもかかってるのねきっと」
「この鎧は聖衣と言ってその防御力や攻撃力は比類ない物だが、重さは全く無いのだ」
「ふーん。なんかの魔法でもかかってるのねきっと」
この説明を聞いた限りではハルケギニアではさして珍しい物でも無い為
更につまらなそうに呟き、ルイズは夢の世界に旅立っていった。
更につまらなそうに呟き、ルイズは夢の世界に旅立っていった。