あまりの出来事に一行は呆然としていた。
皆一様に亜人が吹き飛ばされて行った貨物室の方を見つめていたが
一人がふと、我にかえった。テファニアだ。
皆一様に亜人が吹き飛ばされて行った貨物室の方を見つめていたが
一人がふと、我にかえった。テファニアだ。
「ルイズ!ルイズ大丈夫!?」
亜人の返り血を浴びたルイズに駆け寄り肩を揺する。
ポケットからハンカチを取り出すとルイズにかかった蛍光色の血液をふき取って行く。
ポケットからハンカチを取り出すとルイズにかかった蛍光色の血液をふき取って行く。
「ええ、大丈夫。ありがとうテファニア……」
まだどこか呆然としながらルイズが応える。
「あなたのおかげよ。ありがとうルイズ」
そう言うとテファニアは優しくルイズを抱きしめた。
抱きしめられながらルイズは自身の手に持たれた装置に眼をやる。
偶発的な物とは言え想像を絶する威力だった。
抱きしめられながらルイズは自身の手に持たれた装置に眼をやる。
偶発的な物とは言え想像を絶する威力だった。
ルイズが立ち上がると目の前に人影があった。エレオノールだ。
後ろには生き残った隊員二人が控えている。
後ろには生き残った隊員二人が控えている。
「姉さま……」
ルイズが呟く。エレオノールは屹立とした表情でルイズを見下ろしていた。
「何故来たの?」
エレオノールがルイズに問う。
「だって、だってあいつは元々私が召還した者なんです!」
「私はあの部屋で待っていろと言ったはずよ!」
「でも、私だって闘えます!今だって……あッ!?」
「私はあの部屋で待っていろと言ったはずよ!」
「でも、私だって闘えます!今だって……あッ!?」
手に持った装置を不意にエレオノールにひったくられルイズは驚嘆の声を上げた。
「これは私が持つわ。行くわよ。あいつもあの攻撃を受けては無事ではないはず」
隊員とテファニアの方を向くと、エレオノールは貨物室の方へと歩いて行こうとした。
「待って!」
ルイズの叫びに貨物室へ歩き去ろうとする一行の足が止まる。
「お願い姉さま。私、私これ以上逃げるわけには行かないの!だから……」
ルイズが悲痛な表情で訴える。エレオノールがルイズの方へと振り返る。
「ルイズ……」
エレオノールが今までとは打って変わって優しげな表情を浮かべる。
それにルイズも安堵したような表情を浮かべた。しかしその時、エレオノールの空いている手が杖を握ると
素早い呪文の詠唱とともに振り下ろされた。
間髪いれずにルイズの頭部をスリープクラウドが覆いルイズはすぐにその場に倒れこんだ。
それにルイズも安堵したような表情を浮かべた。しかしその時、エレオノールの空いている手が杖を握ると
素早い呪文の詠唱とともに振り下ろされた。
間髪いれずにルイズの頭部をスリープクラウドが覆いルイズはすぐにその場に倒れこんだ。
「ルイズ!」
テファニアが素早く駆け寄る。
「何てことをするの!実の妹なのに!」
「眠っているだけよ。1時間もすれば眼を覚ますわ」
「眠っているだけよ。1時間もすれば眼を覚ますわ」
数秒、テファニアとエレオノールは睨み合うように見つめ合った。
「こんなことをしてる暇は無いわ。行くわよ」
そう言うとエレオノールは再び貨物室へと歩き始めた。
「ルイズ、ごめんなさい……」
そう言ってテファニアは安らかな寝顔を浮かべるルイズの頭を優しく撫でるとエレオノールの後へと続いて行った。
一行が去った後、薄暗い廊下には安らかなルイズの寝息だけが響いていた。
一行が去った後、薄暗い廊下には安らかなルイズの寝息だけが響いていた。
貨物室に到着した一行はみな一様に驚嘆の表情を浮かべた。
梁の一部は壊れ、壁には大穴が空いており外から雨水が流れ込んできている。
床には首を捻り折られ、首を切断され、上半身を丸々吹き飛ばされた隊員たちの死体が転がっている。
梁の一部は壊れ、壁には大穴が空いており外から雨水が流れ込んできている。
床には首を捻り折られ、首を切断され、上半身を丸々吹き飛ばされた隊員たちの死体が転がっている。
テファニアが思わず顔を背ける。その時エレオノールはある物を見つけた。見ると床に蛍光色の血液が点々と滴り落ちている。
「あそこに降りるわよ」
テファニアの体を隊員の一人が抱えると一行はフライで浮かび上がり、血痕の場へと降り立った。
点々と床に続く血痕をたどるとある部屋の前へとたどり着いた。
点々と床に続く血痕をたどるとある部屋の前へとたどり着いた。
「風石の安置所……」
隊員の一人が呟く。そこは船を動かしている原動力、風石の安置所であった。
血痕は薄暗いその室内へと続いている。
血痕は薄暗いその室内へと続いている。
「気をつけなさい。手傷を負っているとはいえ相手はあの怪物よ」
エレオノールが声を潜めて言うと内部へと足を踏み入れた。
隊員とテファニアも後へと続く。恐怖のあまりテファニアの足が震える。失禁してしまいそうだ。
隊員とテファニアも後へと続く。恐怖のあまりテファニアの足が震える。失禁してしまいそうだ。
薄暗い部屋の中で蛍光色に輝く血痕はかえって探しやすかった。一行はすぐに血痕の途切れる場所に行きついた。
しかしそこにあったのは亜人の腹部に命中した穂先が床に突き刺さっているだけだった。
しかしそこにあったのは亜人の腹部に命中した穂先が床に突き刺さっているだけだった。
「これは……まさか!?」
一行の脳裏をある考えがよぎった。その時だった。彼女等の後方、部屋の入り口で重い着地音が響いた。
一行が瞬速の速さで振り返る。そこには腹部から血を滴らせた亜人が立っていた。
一行が瞬速の速さで振り返る。そこには腹部から血を滴らせた亜人が立っていた。
「ちくしょう、罠か!」
隊員の一人が素早く杖を抜く。しかしそれと同時に亜人の肩の銃口から光弾が発射された。
光弾は隊員を吹き飛ばし、後方の風石をも木っ端微塵にした。
光弾は隊員を吹き飛ばし、後方の風石をも木っ端微塵にした。
亜人が鉤爪を伸ばしエレオノールもあの装置を身構える。
その時だった。船が急に傾き始めたのだ。突然の出来事に一行も亜人もバランスを崩し倒れこんだ。
その時だった。船が急に傾き始めたのだ。突然の出来事に一行も亜人もバランスを崩し倒れこんだ。
「まずい!風石の一部が吹っ飛ばされてコントロールが効かなくなったんだ。このままじゃ落ちます!」
隊員が叫ぶ。その言葉とともに船は急速に高度を落とし始めた。そして船はその勢いのまま海面へと叩きつけられた。
船体が海面に叩きつけられた衝撃で一同の体が跳ね上がる。
突然の出来事にエレオノールと隊員も魔法の詠唱も出来ずに床へと叩きつけられた。
突然の出来事にエレオノールと隊員も魔法の詠唱も出来ずに床へと叩きつけられた。
「ッツ……!!」
エレオノールが痛みに顔を歪めつつも体を起こす。
すぐに脳裏にあることがよぎり顔を上げた。
すぐに脳裏にあることがよぎり顔を上げた。
(ヤツは……!?)
エレオノールが亜人の立っていた部屋の入り口を見るもそこには姿が無かった。
エレオノールが数秒、入り口を見つめながら思案していると後方から声がかかった。
エレオノールが数秒、入り口を見つめながら思案していると後方から声がかかった。
「エレオノール様、ご無事ですか!?」
隊員が彼女のすぐ後方へと立っていた。
「ええ、平気よ。あの娘は?」
そうエレオノールが隊員に問うた瞬間、部屋の片隅で声がした。
「イタッ……クッ……!」
自身の細い肩を押さえながらテファニアが壁にもたれていた。
「大丈夫か、君……ウワッ!?」
テファニアに駆け寄ろうとした隊員が驚愕の声を上げ後ずさる。
「どうしたの?」
「エ、エルフ……」
「エ、エルフ……」
隊員が血の気の無い声でそう呟く。
「エルフですって?」
エレオノールもテファニアの方へと歩みよりその頭部を見て驚嘆した。
帽子の取れた彼女の頭部から見えているのは人間ではあり得ない細長い耳。
それは紛れも無いエルフの証であった。
帽子の取れた彼女の頭部から見えているのは人間ではあり得ない細長い耳。
それは紛れも無いエルフの証であった。
エルフとはこのハルケギアの中でも最強の先住魔法の使い手であり
幾多にわたる人間との戦争の殆で圧倒的な勝利を収めている。
それ故に例え精鋭の兵と言えどもエルフは畏怖の象徴であるのだ。
言われてみれば細長い手足、腰、白い肌は紛れも無いエルフの特徴と言えた。
幾多にわたる人間との戦争の殆で圧倒的な勝利を収めている。
それ故に例え精鋭の兵と言えどもエルフは畏怖の象徴であるのだ。
言われてみれば細長い手足、腰、白い肌は紛れも無いエルフの特徴と言えた。
「まさかエルフだっととはね……」
「え?………アッ!?」
「え?………アッ!?」
エレオノールの言葉にテファニアは慌てて耳を隠した。先程の落下の衝撃で耳を覆い隠していた帽子が飛ばされてしまったのだ。
テファニアは恐怖と動揺を表情に浮かべ、エレオノールを見上げる。彼女を見下ろすエレオノールの眼は非力な少女を見る物から
異質な物を見る眼差しへと変わっていた。
テファニアは恐怖と動揺を表情に浮かべ、エレオノールを見上げる。彼女を見下ろすエレオノールの眼は非力な少女を見る物から
異質な物を見る眼差しへと変わっていた。
「エレオノール様、空いた穴から水が流れこんで来ています!早く脱出しなければ!」
入り口に立った隊員が叫ぶ。
彼の言葉通り亜人の空けた大穴からは水がとめどなく流れ込んで来ていた。
彼の言葉通り亜人の空けた大穴からは水がとめどなく流れ込んで来ていた。
「脱出する事が先決ね。行くわよ」
「ま、待って!子供たちを……それにルイズが!」
「ま、待って!子供たちを……それにルイズが!」
テファ二アが言う。しかし
「ダメだ!あそこまで戻っていたら間に合わない。悪いが諦めるしかない!」
「そんな……」
「そんな……」
隊員の言葉にテファニアは青ざめた。
「いいえ、行くわよ」
エレオノールの一言に隊員とテファニアは驚いた。
「そんな、あなたにも分かるはずです!あんな部屋まで引き返してあんな数の子供を誘導しながらでは到底間に合わない!」
「約束を守るのが貴族の誇りよ!」
「約束を守るのが貴族の誇りよ!」
隊員の言葉にエレオノールは屹立とした言葉で言い放った。
「冗談じゃねえ!任務のためなら死ぬ覚悟はある!だがな、あんたが勝手に約束した事のために死ねるか!
悪いがこれ以上付き合えねえな!あのバケモノには逃げられ部隊は壊滅状態、もう任務は失敗だよ!アカデミーのお偉いさんよ!」
悪いがこれ以上付き合えねえな!あのバケモノには逃げられ部隊は壊滅状態、もう任務は失敗だよ!アカデミーのお偉いさんよ!」
逆上した隊員が今までとは打って変わった口調で言い放った。
「じゃあ一人で先に逃げなさい!」
「言われなくてもそうさせて貰うぜ!エルフとの約束のために死ねるか!」
「言われなくてもそうさせて貰うぜ!エルフとの約束のために死ねるか!」
隊員はそう言うと窓を魔法で割り外へと飛んで行った。
テファニアはエレオノールを呆然と見つめていた。正直言って予想外だった。
あの隊員と同様のことをこの女性も言い放つ物と思ったからだ。
あの隊員と同様のことをこの女性も言い放つ物と思ったからだ。
「何をしてるの?行くわよ。あいつが言った通り時間が無いわ」
「は、ハイッ!」
「は、ハイッ!」
二人は子供たちを置いた部屋へと急いだ。
「クッ…イッタ……」
廊下に寝転がっている所を突然、壁に叩きつけられルイズは眼を覚ました。
「私一体……そうか、あの時姉さまに……」
あの時、一瞬優しげな表情を浮かべた姉の放った魔法によりルイズは眠らされた。
それを思い出し哀しげな表情を浮かべたが、すぐに船の異変に気がついた。
それを思い出し哀しげな表情を浮かべたが、すぐに船の異変に気がついた。
「この揺れ方、まさか海の上に落ちたの!?」
この船の激しい揺れは空中ではあり得ない。
ルイズの感じている通り船は海上へと落下していた。
ルイズの感じている通り船は海上へと落下していた。
「早く甲板に……アッ!」
ルイズはふと思いだした。姉とテファニア達のこともそうだがあの部屋に残した子供たちのことだ。
ルイズは一瞬、迷うように二つの方向を見たがすぐに駆け出した。子供たちのいる部屋へと。
ルイズは一瞬、迷うように二つの方向を見たがすぐに駆け出した。子供たちのいる部屋へと。
ルイズは全速力で走った。そして走りながらあることに気づいた。
速いのだ。明らかに。自分の走力も同年代と比べて決して遅い物でもなかっただろう。
速いのだ。明らかに。自分の走力も同年代と比べて決して遅い物でもなかっただろう。
しかし今のルイズの走力は明らかにかつての自分を遥かに上回っている。
(軽い……体が……一体どうして……?)
そうこう考えている内にルイズは自分が先程飛び出した部屋へと到着していた。
「みんな、大丈夫!?」
ドアを素早く開け放つと開口一番に言い放った。
見ると殆どの子供が泣きじゃくっているものの大きな怪我を負った子はいないようだ。
亜人の装備していた武器は床に散らばっていた。
見ると殆どの子供が泣きじゃくっているものの大きな怪我を負った子はいないようだ。
亜人の装備していた武器は床に散らばっていた。
「みんな立って!早く逃げないと!」
ルイズが素早く子供たちを立たせ誘導する。その時、
「オイ!俺も連れてけよ!」
床から低い男の声がした。見るとあのインテリジェンスソードが叫んでいた。
「おれは喋れるけど泳げねんだよ!沈んで何百年も海の底なんてのは真っ平だ!」
剣が鎬をカタカタと鳴らし叫ぶ。
「それが人にモノを頼む態度?」
「へへ、アリガトよ娘っ子」
「へへ、アリガトよ娘っ子」
ルイズは片手で剣をヒョイと持ち上げると再び子供たちを廊下へと誘導し始めた。
(こいつ片手で俺を簡単に持ちやがった。相棒程じゃないにしろ大した馬鹿力じゃねーか……)
必死に子供たちを誘導するルイズを見ながら剣は頭の中でそう呟いた。
「みんな、甲板まで逃げるわよ!辛いでしょうけど頑張って!」
「お姉ちゃん、テファ姉ちゃん……」
「お姉ちゃん、テファ姉ちゃん……」
子供たちの中でも小さな子供たちはテファニアの名を呼びながら泣きじゃくっている。
ルイズはその子供たちの前にしゃがみ込むと肩を掴みながら言った。
ルイズはその子供たちの前にしゃがみ込むと肩を掴みながら言った。
「お姉ちゃんに会いたいならがんばって!テファニアも命をかけて闘ってるのよ、あなた達のために!」
突然のルイズの剣幕に全ての子供がルイズを見つめた。
「がんばろう……ね?」
一転して優しい声でそう言うと目の前の子供の涙を拭く。
子供たちも弱弱しくもその言葉に頷いた。
子供たちも弱弱しくもその言葉に頷いた。
エレオノールとテファニアは必死に走っていた。
二人とも走りながらもその顔には不安と焦りが強く表れていた。
二人とも走りながらもその顔には不安と焦りが強く表れていた。
(思ったより距離がある……やっぱりあいつの方が正論だったわね……)
走りながらエレオノールは思った。その時だった。前方から人影が走ってくるのが見えた。
「あれは……ルイズ!?」
エレオノール、そしてテファニアもほぼ同時に桃色髪の少女の名を呼んだ。
ルイズの後ろを必死について来ている子供たちの姿を確認するとテファニアはすぐさま
子供たちへと駆け寄った。エレオノールもルイズの姿を確認した瞬間、安堵したような表情を浮かべた。
ルイズの後ろを必死について来ている子供たちの姿を確認するとテファニアはすぐさま
子供たちへと駆け寄った。エレオノールもルイズの姿を確認した瞬間、安堵したような表情を浮かべた。
「みんな、みんな大丈夫だった!?」
「お姉ちゃん、お姉ちゃん!!」
「お姉ちゃん、お姉ちゃん!!」
テファニアは琴を手から離し子供たちと涙ながらに抱き合った。
「ルイズ、本当に、本当にありがとう!」
涙を流しながらテファニアが今度はルイズに抱きついた。
「テ、テファいいのよ。私だってあなたに……テファ、あなた!?」
ルイズはテファニアの露となった耳に気がついた。
「あ……ルイズ、私……その……」
テファニアは動揺しながらしどろもどろに説明しようとしたがルイズが肩に手を置いた。
「何も言わないで。今は逃げることだけ考えましょう」
ルイズがそう微笑むとテファニアも安堵した顔を浮かべ頷いた。
「ルイズ」
その時、彼女を呼ぶ声がした。エレオノールだ。
その表情はもう屹立とした物に戻っていた。
その表情はもう屹立とした物に戻っていた。
「姉さま……」
エレオノールはルイズの手に持たれた剣を見た。
「あなたそのオンボロ以外に何も持ってこなかったの!?」
「うるせーな誰がオンボロだよ!」
「うるせーな誰がオンボロだよ!」
エレオノールの言葉に剣が言い返す。
「相棒の武器が欲しけりゃ後で自分で素潜りでもしやがれ!この年増女ッ!!」
「このッ……!!」
「このッ……!!」
エレオノールが眉間にシワを寄せながら剣を睨みつける。
「やめて二人とも!今は逃げることだけ考えなきゃ!」
ルイズが叫ぶように言う。
「ホラ、早く行きましょう!」
そう言うとルイズは走り出した。テファニアも再び琴を胸に抱え子供たちを連れ走りだす。
一行が走り出した中、エレオノールは一人立ち尽くし自身の手に持たれた装置を見つめた後、廊下の奥へと眼をやった。
その先にはこの装置以外のあの人知を超えた武器の数々があるのだ。
一行が走り出した中、エレオノールは一人立ち尽くし自身の手に持たれた装置を見つめた後、廊下の奥へと眼をやった。
その先にはこの装置以外のあの人知を超えた武器の数々があるのだ。
「姉さまッ!」
ルイズが気づき声をかける。
エレオノールはその場で強く歯噛みするとルイズたちに続き走り始めた。