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ソーサリー・ゼロ第三部-18

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四五〇

 体力点一を失う。
 樫の若木の杖は持っているか?
 なければこの術は効かず、≪始祖の祈祷書≫は屋根から落ち、怪物どもに呑み込まれてしまう。二一八へ。

 杖を持っているなら、掲げて術を使え。
 間一髪だった!
 ≪始祖の祈祷書≫は屋根から滑り落ちたその瞬間に、君の術によって空中に固定される。
 君は屋根のへりに立って祈祷書に手を伸ばす。
 ルイズは、君が無事に≪始祖の祈祷書≫を取り戻すところを見て安堵の溜息をつき、
「よ、よかったぁ……トリステインの国宝が……」とつぶやく。
 よけいな冷や汗をかかされて不機嫌になった君は、振り返ってルイズに本を押しつけると、悪態をつく。
 そんなに大事なものなら自分の部屋の戸棚にきちんとしまって鍵をかけておけ、どういうつもりで旅先まで持ってきたのだ、と。
「な、なによ。だって、わたしは姫さまに約束したんだもん。祈祷書の秘密を調べて、もういっぺん文字が見えたらすぐに報告するって」
 ルイズは憮然として言い返す。
「わたしはあれから毎日、祈祷書を開いてなにか変わったことが起きないかと調べてきたわ。タルブに居るあいだも、それを怠るわけにはいかないのよ!」と。
 君はいらだち、無駄なことをしてきたものだ、何千年にもわたって白紙のままだった頁に文字があらわれるものか、姫君と謁見したときに見えたものも眼の錯覚だろう、と言う。
 この言葉を聞いてルイズは眉を吊り上げる。
「そんなことないわ! あのときは確かに、この最初のほうのページに……」
 そう言うといささか乱暴な勢いで≪始祖の祈祷書≫を開くが、すぐに手を止め、とある頁を食い入るように見つめる。
 その眼は驚きに見開かれ、ぽかんと開かれた口からはときおり奇妙な呟きが漏れる。
「……我が知りし真理を……小さな粒より為る……」
 ルイズはまばたきひとつせずに祈祷書に見入っており、いったいどうしたのだという君の問いかけにも反応しない。
「さらに小さな粒……四にあらざれば零……虚無の系統……」
 どうやら彼女は、白紙だったはずの≪始祖の祈祷書≫に忽然とあらわれたとおぼしき文章を読み上げているようだ。
 ルイズにもう一度声をかけようとした瞬間、ふたたび足元が大きく揺れたため、君は屋根から落ちぬように両脚を踏んばる。
 ルイズも前のめりによろめくが、それでも祈祷書から眼を離そうとはしない。
 君は彼女のすさまじい集中力になかば感心し、なかばあきれる。
 ぬらぬらとした≪混沌≫の怪物が腐臭を撒き散らしながら足元にひしめき、自分たちの立つ足場はいつ崩れ落ちるかわからぬというのに、夢中で太古の書物を読みふけっているのだから!
「相棒、娘っ子! 古本のことは後にしてさっさとずらかろうぜ。この家はもうもたねえ」
 デルフリンガーの言葉にあいづちをうち、脱出のための術を使おうとするが、君は致命的な間違いを冒していた。
 先刻の言い争いで、貴重な時間を無駄にしてしまったのだ!
 足元から響く音が大きくなる──柱が折れ、壁が崩れる音だ。
 君たちの立つ屋根はぐらぐらと上下左右に揺れ、立っていることさえ困難なありさまとなる。
 君は四つん這いになってルイズに近づく。
 この期に及んでも≪始祖の祈祷書≫に見入っているルイズの腕をつかもうとしたところで、奇妙な浮遊感を覚える。
 支えを失った屋根全体が落下しているのだ!
 君はルイズに飛びつくと、その華奢な体を抱きかかえて衝撃にそなえる。

 サイコロ二個を振り、出目の合計を自分の技術点と比較せよ。
 君の技術点と同じかそれ以下なら、君は落下の衝撃に耐え、ルイズも無事だ(二〇〇へ)。
 出目が君の技術点より大きければ、君とルイズは屋根が落ちた拍子にその上から転げ落ちてしまう(三一二へ)。


二〇〇

 三階ほどの高さから落ちたにしては、その衝撃はさほどのものではない。
 地面になにか柔らかいものが敷き詰められていて、それが君たちの乗った屋根を受け止めたのだ。
 その『柔らかいもの』の正体に思い当たり、血が凍るような戦慄を覚える。
 君とルイズは、村じゅうに大海のように拡がりのたうちうごめく、おぞましい怪物どものまんなかに居るのだ!
 四方も、足元も、すべてが≪混沌≫の怪物で埋めつくされている!
「相棒、これ……やばくねえか? ものすごくやばくねえか?」
 デルフリンガー話しかけてくる。
「俺にゃわかる。あの韻竜の言ってたとおりだ、こいつらはなんでも腐らせちまう。こいつらに呑み込まれちまったら、六千年生きてきた俺だってきっと、ただじゃ済まねえ。
なあ、早く空飛んでずらかろうぜ!」と、
彼には珍しい怯えた声を上げる。
 息が詰まるような臭気が鼻を襲うなか、ルイズは信じがたいほどの集中力で≪始祖の祈祷書≫の頁をたぐっており、
「『四の系統』の指輪を嵌めよ……ブリミル……初歩の初歩の初歩……」と、
意味のわからぬことを呟いている。
 この様子では、今しがたの落下に気づいたかどうかもあやしいものだ。
 君はいい加減にしろと怒鳴り、ルイズから≪祈祷書≫を取り上げようとするが、周囲が急に暗くなった――まだ日没には早い――のに驚いて手を止める。
 慌てて顔を上げた君が見たものは、その体の一部を蛇の鎌首のようにもたげ、今まさに君たちにのしかかろうとしている怪物の姿だ!
 急いで決断しなければならない。
 ルイズを抱きかかえて横っ飛びに身をかわすか(三〇一へ)、それとも君ひとりで後ろに飛びすさるか(一〇八へ)?
 それとも、術を使って身を守るか?

 ZEN・四九七へ
 HUF・四〇〇へ
 GAK・四六八へ
 DET・三四九へ
 ZAP・四一六へ


四一六

 体力点四を失う。
 君たちを押しつぶそうとする怪物に指でねらいをつけ、稲妻を放つ。
 稲妻は命中し、腕状の塊は破裂して焦げた肉片を周囲にばらまく。
 なんとか死の一撃を防いだ君だが、危機は去っていない。
 周囲を取り巻く怪物の中から、大木のように太い触手めいた突起が、新たにいくつも生まれる。
 さらに、君たちの立つ屋根自体が怪物の中に沈み込もうとしている。
 どうすべきかを考える君に、≪始祖の祈祷書≫を読み終えたらしきルイズが言う。
「その……もしかしたら、わたし、どうにかできるもしれない」と。
「この祈祷書に書かれていることがほんとなら、この呪文が本物なら、あの化け物を……やっつけられるかもしれない」
 彼女はなかば独り言のような口調で言う。
 意外な言葉に君は面喰らい眉根を寄せるが、ルイズは構わずに続ける。
「これから呪文を詠唱するから、終わるまでのあいだわたしを守って。だめでもともと、やってみるわ!」と。
 君はどうする?
 ルイズの言葉に従って、彼女を守ることに全力を尽くすか(八七へ)、今は逃げ出すことだけを考えるべきだと説得するか(一八四へ)?


一八四

「いいから、言うとおりにしなさい! あんたはわたしの使い魔! 使い魔は主人の言うことに従い、主人の身を守る!」
 ルイズが君を怒鳴りつける。
「あんた、ギーシュが大怪我した日に誓ったでしょ。故郷に帰るときまでわたしに忠誠を誓う、命ある限りわたしを守る、って。
今こそあの誓いを果たすとき、あんたの勇気と献身を示しなさい!」
 こうなっては説得するだけ時間の無駄だと考えた君は、大きく溜息をつくと、わかったと告げ、自分たちの身を守る方法を考える。八七へ。


八七

 ルイズはその大きな鳶色の瞳で君の眼をじっと見つめ、
「それじゃ、いくわよ。……お願いね」と言うと、
片手に小さな杖を、もう一方の手にとある頁が開かれた≪始祖の祈祷書≫を持つ。
 細い指に嵌った≪水のルビー≫が、沈みかけた夕陽を受けてきらりと輝く。
 周囲にたちこめる悪臭をものともせず大きく息を吸い込むと、祈祷書に記された呪文──覗きこんだ君の眼には、あいかわらずなんの文字も映らぬのだが──を詠みあげる。
 君はどうやって彼女を守る?
 武器か(二二八へ)、それとも術か(七へ)?



 どの術を使う?

 DEN・四八九へ
 FOF・四一七へ
 RUS・三七四へ
 ZIP・四〇一へ
 HOT・四六五へ

 どの術も使いたくない、もしくは使えないなら武器をとって二二八へ


四一七

 体力点四を失う。
 術を使うと君たちの周りに眼に見えぬ防壁が張りめぐらされる。
 形のない怪物は君たちめがけて津波のように押し寄せてくるが、この防壁に衝突してせき止められる。
 怪物は下からも襲いかかり、君たちが足場にしていた屋根がついに粉々に砕けてしまうが、防壁は足元をも覆っているため安全だ──少なくとも当面は。

“エオルー・スーヌ・フィル・ヤルンサクサ”

 ルイズのさえずるような声が、ひとつの長々とした呪文を紡ぐ。
 君にとってまったく未知の言語で構成されたその呪文は、高く、低く、歌のような旋律をともなってルイズの喉から流れ出す。
 見開かれたその眼には防壁に張りついた怪物の醜い姿が映っているはずだが、恐怖によって詠唱が途切れるようなことはない。
「……おでれーた。この呪文は≪虚無≫じゃねえか! まさか娘っ子が『担い手』だったってのか!?」
 デルフリンガーが興奮気味に言うが、防壁の制御に手いっぱいの君はその言葉を聞き流す。

“オス・スーヌ・ウリュ・ル・ラド”

 周囲が闇に閉ざされる。
 ≪混沌≫の怪物が、君の作った防壁を完全に包み込んだのだ。
「だが、相棒は『使い手』じゃあねえ……。こいつはどういうこった?」
 呟き続けるデルフリンガーに君は、集中の邪魔になるから黙っていろと唸る。

“ベオーズス・ユル・スヴェユル・カノ・オシェラ”

 ルイズの詠唱は止まらない。
 一筋の光もなく、鼻をつままれてもわからぬほどの暗闇に包まれているはずなのだが、
どういうわけか彼女には祈祷書に書かれた文字が読み取れるようだ。
「たしかに、この魔法なら化け物どもを始末できるかもしれんね。だが詠唱がやたら長げえときてる。相棒、詠唱が終わるまで、この障壁は持つのかね?」
 君はなにも答えない。
 君も今まさに、デルフリンガーと同じ不安を覚えたところなのだ。

“ジェラ・イサ・ウンジュー・ハガル・ベオークン・イル……”

 怪物は防壁ごと君たちを押しつぶすつもりらしく、荷重が増すにつれ、防壁がぶるぶると震えだす。
 この術はけっして無敵ではない。
 土砂崩れや雪崩のような、圧倒的な重みをくい止めるほどの効果はないのだ。
「相棒、あとひとふんばりだ! 娘っ子の呪文はもう少しで完成する!」
 デルフリンガーが叫ぶ。
 しかし、もはや術の効果は失われようとしている。
 君がルイズのほうを振り返ってもう限界だと叫ぼうとした瞬間、眼の前で光が炸裂する。
 太陽神グランタンカが地上に降り立ったかのような凄まじい光を前にして、君は思わず両手で眼を覆う。一四二へ。


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