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ゼロの女帝 第十四話


「き、貴様……まさか……『レコン・キスタ』……」
「その通りだよ、愚かしき、滅ぶべきアルビオンの王子よ」
「最後に聞かせてくれ・・・・・・公爵家にも近く王宮警護隊の指揮を任された君は
 ほぼ位大臣を極めたといってもよかろう・・・・・・
 そんな君がなぜ・・・・・・」
「当然『聖地奪還』のためだ。
 この世の貴族王族、否生命ある物全ては始祖ブリミルへの信仰に全てを捧げねばならない。
 にもかかわらず各国の阿呆どもは『まずは国を守り富ませねばならない』と始祖への信仰より
 現世利益を優先させている!
 なんという始祖への反逆!
 全力で聖地を奪還せよ!」
「と・・・・・・当然だろう・・・・・・
 それが信仰以前に・・・・・・責任ある者の義務だ・・・・・・
 第一始祖ブリミルすら退けたエルフには・・・・・・われら如きでは勝てんよ・・・」
「ならば平民を使えば良い!
 百万の平民をけしかけ、そいつらがみな掃除された所で疲れたエルフを仕留める。
 おお、我ながらなんと完璧な作戦」
「それは・・・・・・国の統治者として・・・・・許されぬモノ・・・
 何かね使者殿」
「いや、『死の間際に相手の情報聞き出す』って寸劇に酔ってる所申し訳無いのですが、
 なんでまだ生きてるんです?」
「「ほへ?」」
その言葉にウェールズ王子はワルドと共に自分の胸をじっと見つめ、穴も傷も無いのを確かめる。
「なんで?」
「むにゃむにゃむにゃ・・・・・・ごにょごにょごにょ・・・・・・『ブレイド』」
杖に魔力を纏わせ、鋭利な剣と化す魔法を唱え、ウェールズの胸をトンと突いてみるワルド。
しかし痛みも無ければ血も飛び散らない。

しばらく一同が沈黙していると、のーてんきな声が響く。
「あらごめんなさい、ワルドちゃんの杖さっき偽物と取り替えておいたのよアタシが」
「セトぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!アンタ空気読みなさいよ!」


「で、ワルドさ・・・・もといワルドの杖すり変えてたってことは、アンタあいつが裏切り者って分かってたんでしょ」
「ええ、色々情報集めてたから。
 ホラこんなのもあるわよ」
「これって・・・・・・『レコン・キスタ』におけるワルドの給与明細?」
「どれどれ・・・・本当だ。ほう、わが国より給料高いんだな」
「給料の額はすなわ甲斐性の量でもありますわよ。あら福利厚生に随分力入れてるのね」
「僕にもみせてくれ、ってこの『社内旅行積み立て』って何だい?」
「5や6を8に、1を7に書き換えた杜撰な偽造領収書でも必要経費満額支払っている。
 正直羨ましい」
「何見てるんだお前らぁ!」


「まあお給料に関してはいいわ。
 でセト。なんで黙ってたの?」
「ルイズちゃんに自分で結論を出して欲しかったのよ。
 他人から決定的な情報貰って決めたんじゃ多分、ルイズちゃんどっちにしても後悔しただろうから。
 それに正しい結論を選ぶって信じてたからね」
「・・・・・・・・・・・・あ、ありがと」



「とにかくセトとやら。
 貴様、平民の分際でこの私を随分馬鹿にしてくれたようだな。
 ルイズが結局私を選ばなかったの原因もお前のようだ」
「それは違いますわよ、ワルド卿。
 彼女がヴァリエールのくせに男を見る目があった、ということに尽きますわ」
「黙るがいい!」
懐から予備の杖を取り出す。
「死ねェ!『ライトニング・クラウド』!」

      しーん



「あ、ごめんなさい。
 ワルドちゃんの『予備の杖くん』もさっきすり替えといたのよね」
「セトぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「くそっこれならどうだ!」
「『予備の杖くん二号』も本物はここにあるわよ」
「おのれェ!」がばっ!
「『予備の杖くん三号から十八号』は残念ながら今あたしが持ってるのよね」

「これならどうです?」「ほほぉ、なかなかやるね。だがこれではどうだ」
タバサは本を読み、ギーシュはウェールズとチェスを打っている。
ルイズはキュルケと、瀬戸に教わった「アヤトリ」なる遊びでキュルケと火花を散らしていた。
「これならどうかしら!ツェルプストー!」
「甘いわヴァリエール!こんな風にやっちゃうから」
「うげげ、外道ぉ」

「はあ、はあ、はあ」
「はい、残念だけど『予備の杖くん一万四千とんで五号くん』もすり替え済み」
と、ここまで来てワルドの動きが止まった。
「タバサ、王子様。どうやら何か変化があるみたいよ」
「しかし、これ程の数の杖を隠し持っていた事に驚くべきか本人に気づかれず全てすり変えていた
 ミス・セトに驚嘆するべきなのか」
「王子、彼女はミスではなくミセスですよ」


瀬戸を含む一同の生暖かい視線を一身に集めたワルドは、全身全霊を使い果たしたといわんばかりにペタリとしゃがみ込む。
「う・・・・・・」
「「「「う?」」」」
「うわぁぁぁぁぁぁぁん!!」
「おわっ 泣き出したぞコイツ」
「自分が圧倒的有利だったら相手を見下し、勝てなかったら泣き出すのか。
 恐ろしい男だな」
「さっきまで格好付けてた分余計に無様」「ツェルプストー。コレが『ヴァリエールには勿体無い』ですって?」
「あー・・・・・・こればっかりはあたしが悪かったわ」

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!
 ボクは聖地が見てみたいだけなのになんでみんなボクの邪魔するんだよぉ
 ブリミル教徒なら当然の常識じゃないかぁ
 ママ、みんながボクを虐めるよぉ」
「あ、あのね、ワルドちゃん、泣かないで。
 ホラ、おばさんの国の飴あげるから」
バッと飴を奪うと、またすぐ泣き出す。
「ママママママママー こいつら酷いんだよぉ
 こいつらにメッてしてやってよぉママー」



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