あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

スクライド・零-7


「見せてやるぜ、俺の自慢の拳をよ!」

カズマがそう言ったとたん、その周りに2メイルほどのクレーターがいくつも発生する。
陥没した? イヤ違う、地肌が見えている。じゃぁ何だ。削り取られた? 何が? どうやって?
ギャラリーのざわめきが大きくなる。
その中で、カズマの主であるルイズにだけはどう言うわけか何が起こっているのか感じることができた。
地面の一部が分解され、“火”“水”“土”“風”といったものよりも“さらに小さい何か”に還元されて
カズマの右腕に集まっているのだ。
そしてその右腕を見る。同じように右腕の一部が還元されて縦に三つに裂ける。
そこへ地面から還元された“何か”が寄り集まっていく。“何か”が“何か”と結びつき、『右腕』を変貌させる。
あるところでは鎧のように硬く、あるところでは筋肉のようにしなやかに、そして拳はすべてを貫く強さへと。

それだけのことをわけもわからぬまま、理解できぬままに知ってしまいルイズは混乱する。
「なんだありゃ!」『私が知りたい』
「錬金なのか?」「メイジだって言うのかよ!」「自分の肉体を変化させる錬金なんて聞いたことないぞ!」『明らかに違う』
「まさか先住魔法?」
「ゼロのルイズは一体何を召喚したんだ?」
『そんなの私にだってわかんないわよ!』
叫びだす寸前であった。


「コイツがオレの“シェルブリット”だ」
スリットからエキゾーストを噴く右腕を掲げ、いつの間にか髪の逆立ったカズマがギーシュに宣言する。
「素直に武器を取ればいいものを、鎧など纏ってどうするつもりだね?」
一瞬何事かと驚いたギーシュだが、所詮右腕だけに鎧を身につけただけとタカをくくる。
それに答えるように、ニタリと笑ってカズマが吠えた。

「行くぜ! 鉄槌のシェルブリット!!」

その声とともにカズマが跳躍する。人にあらざるほどの高さへの跳躍から一直線に振り下ろされた右腕は、
まさに巨大なハンマーのようにワルキューレを真上から叩き潰す!

一瞬で青銅のゴーレムを金属の塊にする光景に広場全体が静寂に包まれる。
その中を悠然とギーシュに向かって歩を進めるカズマ。
「どうした、もう終わりか?」
その声で正気を取り戻したギーシュがあわてて薔薇を振る。
「ワ、ワルキューレ!」
槍、剣、盾で武装した合計6体の青銅乙女が出現、2体がギーシュを守るように立ち、
残り4体がカズマに向かってくる。


待つなんてまどろっこしいことはしねぇ。
口の中でつぶやくとカズマはギーシュに向かい駆け出す。
一番近い剣を持ったヤツを一撃で沈める。すぐその後ろからもう一体が剣を突き出すが、
その剣を真正面からぶん殴り本体ごと吹き飛ばす。槍が来た。懐にもぐりこんでアッパー一閃。
青銅の塊を5メイルほども上空へと舞い上がらせる。残りの一体が突いた槍の上を飛び越え、
その胴体を後ろからぶち抜いた。

『なんだ? 何が起きている? 僕のワルキューレが倒された? 4体も? あっという間に?』
迫り来るカズマという恐怖の中、ギーシュは最後の2体を自分の前で防御させるが、
その2体もカズマのたった一撃で瓦礫となる。
そして、「参った」の声をあげる前に、カズマの右拳が左の頬に到達した。

「悔恨のシェルブリット!」

数メイル吹き飛んだギーシュが一瞬で白目をむいて気絶し、決闘は終了した。


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