あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゼロの視線-02


第二話

ふむ、と弦之介は困っていた。
「召喚」と「契約」とやらで呼ばれた次の朝。
洗濯を終え(次期党首とはいえ自分の事は自分でやるべし、と教育された)主である少女を起こし
食事を終えた後屋根の上でまどろんでいると、妙に騒がしい。
見ると、るいず殿ではないか。
なにやら変わった色の髪の毛をした少年と向かい合っている。
喧嘩でもしているようだ。
やれやれ 放っておくわけにも行くまい。

「で、『ゼロのルイズ』 どうあってもボクと戦おうというのかい?
 キミは愚かと知ってはいたがここまで天井知らずの愚か値ストップ高とは思わなかったよ」
「あたしが愚かならあなたは阿呆よ。
 大体フタマタ掛けしといて失敗の責任をメイドに押し付けるってどれだけ阿呆?」
「彼女が機転を利かせれば二人のレディの名誉は守れたんだよ。
 それに貴族に全面的に従い時に生命すら投げ出すのは平民の義務、常識じゃないのかい。
 それは偉大なる始祖ブリミルより授かった正当なる権利さ」
「じゃああたしは全ての貴族を敵に回して、その上で全ての女性の権利のためにアンタをドツくわ
 このあたしじゃない、ヴァリエール家でもない、『女性』を敵に回したこと後悔なさい」

なぜか片方の目に眼帯をしたマリコルヌが審判役を買って出た。
こういった「力ある者」同士の喧嘩はえてして「やりすぎて」しまう事が多いため審判役が立てられる。
両者とも「審判役」の言葉に逆らってはいけないとされているのだ。
「両者ともこの決闘の結果を始祖ブリミルの啓示とし、決して異議を差し挟んではならない。
 お互いOK?それではみなさん!メイジファイト! レディ   ゴゥ!」
その言葉に両者とも杖を構える。
先制攻撃は・・・・・・・・・・・ルイズ。
「ブツブツブツブツ・・・・・・ファイヤーボール!」
その言葉とともに壁の一部が爆発する。
「おいおい、かわったファイヤーボールだな」
「うわっ 危ねっ」

「残念ながら狙いが甘いとか色々問題があるようだね。いけっワルキューレ!」
その言葉とともに一体の銅製のゴーレムが立ち上がる。
装飾過剰な無手の『彼女』、しかし2メイルの巨体は十分危険であった。
「ボクはキミと違って大人だからね、手加減はしてあげるよ」
更なる呪文を唱え、見当違いの方向を爆破しながらルイズは叫ぶ。
「大人ってのはメイジだろーが平民だろーが自分の仕出かした事の責任きっちり取るモンよ。
 自分より弱いモンに押し付けてる時点で大人ホザくな。
 生えてもいないくせに」
「しっ失礼だなキミは!これから生えるんだ!」
「あらやだ、本当だったの?」
その言葉にその場は爆笑に包まれる。

「あくぁwせdrftgyふじこ!
 心底無礼にして失礼だなルイズ!手足の一本くらいは覚悟したまえ!」
「出来るといいわね、つるつるギーシュ!」
その瞬間、男のデリケートな部分を侮辱した罰があたったのか、石に足を取られてルイズがバランスを崩す。
「くらうがいい!」
ワルキューレの豪腕が、地に突き刺さる。

しかし、土煙の収まった後には少女の姿は無かった。
「ふむ、使い魔の義務と権利としてここはわたしが引き受けようか」

ルイズを抱き抱えた弦之介の、いっそ幻想的とすら言えるオリエンタルな美しさに
その場の一同は凍り付いていた。

そしてそれまで関心など欠片も無いかのごとく本に没頭していた眼鏡の少女が、本を閉じた。
「あら、タバサも彼狙い?」
「興味がある」
「あら珍しい、やっぱ異邦の美形だから?」
「違う。彼の風体はガリアに伝わる伝説の勇者に似ている」
「伝説の勇者?」
「これは秘密」
そう前置きしてタバサは友人に語る。
ガリアの一部に伝えられし英雄の物語。
七百年程前のガリア。
王と王妃が事故死し、残されたのは17才の王女のみ。
これを好機と時の大公が王家乗っ取りを画策する。
その時ふらりと現れたのは三人組の盗賊を自称する男たち。
ガリア王家に伝わる秘宝を盗み出さんとやってきた彼らは、もう一人の女性と組んで王女を守る。
秘宝を隠す謎を解き明かした彼らは、平民でありながら強大なメイジである大公と渡り合って
これを倒したという。
この国に留まって自分を助けて欲しい、さもなくば自分を連れて行ってくれ
涙ながらにすがる王女を振り切ったリーダーは、後からやってきた茶色い服の男と合流し、何処とも無く去ったのだとか。
「で、秘宝って何だったの?」
「わからない。リーダーが『自分の懐には大き過ぎる』と今一度封印した」
その三人組の一人の服装が、あのゲンノスケの服に似ているのだとか。
「武器も、『1メイルに及ぶ剃刀』と称される細身の剣」
「なるほど、どの程度伝説に似てるのか。こりゃ目が離せないわね」


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