あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

蒼い使い魔-07


失敗魔法による爆発でメチャクチャになった教室を
片付けを命じられたルイズが黙々と掃除している、
一方その使い魔のバージルは腕を組みながら壁に寄りかかって目を瞑っている
その姿をみてルイズは堪忍袋の緒が切れた
「ちょっと!なんであんた手伝わないのよ!」
「なぜ俺が手伝わねばならん、貴様の責任だろう」
「主人の不始末は使い魔の不始末なのよ!いいから手伝いなさい!」
そう言われようやくバージルは(渋々だが)片付けに参加した

重い沈黙の中二人でしばらく教室の片付けをする
しばらくするとルイズが唐突に口を開いた
「わかったでしょ?私がゼロって呼ばれてる理由…」
「……」
「そうよ、私は魔法の成功率"ゼロ"%、だからゼロのルイズ。
笑っちゃうわよね、魔法も満足に使えない癖に偉そうにしちゃってさ!」
半ば自暴自棄気味に叫ぶルイズ、
バージルは沈黙したまま片付けをしている、まるで「俺には関係ない」と言わんばかりに
そんな態度に今まで貯めこんで来た鬱憤をとうとうルイズは爆発させた
「なんとか言いなさいよ!なんで何も言わないの!?何で笑わないのよ!笑えばいいじゃない!
魔法も使えない癖に何を偉そうにしてるんだとかさ!」
涙を目に溜めながらルイズは叫ぶ
「……」
「アンタみたいなのがっ…アンタみたいなのがっ…一番ムカツクのよ!!」
そうバージルに言い、ルイズはとうとう泣き出した
バージルは非常に気だるそうに泣いているルイズを見る
「…だからどうした」
「うっ…うっ…ヒック…何よ…っ…」
「俺が言って解決することなのか?」
「それはっ…」
「そんなことは貴様自身の問題だ、貴様がその力をどう捉えていようと俺には関係がない」
「関係がないって…」
「それとも同情して欲しいのか?悪いが俺には流す涙はない。
 泣いて解決するならば、ずっとそうしていろ」
そう言うとバージルはさっさと教室を後にした
「なんなのよ…アイツ…」
バージルに言われ、ルイズは泣いていた自分がなんだか馬鹿馬鹿しく思えて来た
「泣くだけじゃ…何も解決しないわよね…」
そう自分に言い聞かせると力強く涙をぬぐい教室を後にした
教室は綺麗に、片付いていた。

一方その頃、図書館ではコルベールが資料を読み漁り
バージルに刻まれたルーンの調査を行っていた
今まで見たことがない珍しいルーン、はたしてどういうものなのか?
前例はあったのか?それがどうしても気になっていたのだ。
その中である書物に目を通しているとようやく該当するルーンが見つかった、
それを読んでいたコルベールの顔が見る見る蒼くなっていく。
そしてそのままその書物を抱え図書館から足早に出ていった

「オールド・オスマン!大変ですぞ!」
と本塔の最上階にある学院長室にコルベールは転がり込む
オールド・オスマンと呼ばれた老人は秘書のミス・ロングビルにセクハラをして
彼女の渾身のリアルインパクトをくらって伸びている所だった
それをみたコルベールは呆れたようにため息をつく
「またですか…オールド・オスマン…」
「おぉ・・・頭から後光が差しとる…神様かのぉ、ってなんじゃミスタ・コルベールか」
「そんなことより大変ですぞ!」
「なんじゃやかましいのぉ」
「これを見てください」
コルベールはオスマンに『始祖ブリミルの使い魔たち』と書かれた書物を先に見せる。
次にコルベールの描いたバージルの左手に現われたルーンのスケッチを見せた。
それを見たオスマンの眼光は鋭くなり、秘書のロングビルに席をはずすように言った。
「詳しく説明するんじゃ、ミスタ・コルベール」

昼食の時間、
朝と同じように食堂へ入るルイズ、違う点と言えば近くにバージルがいないことか
「まったくあの馬鹿使い魔!ご主人様をのこしてどっかいっちゃうなんて何考えているのよ!」
とブチブチ文句を言いながら席へとつき食事をとる、ルイズの席の隣にはもう一つ席があり
他の貴族たちと同じ食事が並んでいる
「せっかく同じ食事を用意してやったのに!なんでどこにもいないの!?」
と怒りながら周囲を見渡す、するともはや見慣れた氷の様に蒼いコートを羽織った長身の男が目にとびこんできた、
見るとどうやらメイドと話をしているようだ、
その様子をみてさらに怒りを燃やすルイズ
「あああああああのばばばばば馬鹿犬!なななななんで親しげにメイドとなんか話をしてんのよ!!!!」
と今にもデビルトリガーを引きそうな勢いである
主人が怒り狂っているのを知らない当のバージルは今朝知り合ったメイド、シエスタに昼食の交渉を行っていた。
ルイズの元へ行けば貴族たちと同じ食事が用意されているのだがそんなことは知らないバージル、
シエスタの仕事が一通り済んだら食事をとる、ということで彼女の仕事が終わるまで
壁に寄りかかり、静かに目を閉じて待つことにした

するとテーブルの一角から大きな音と、話し声が聞こえて来る
何かと思い視線を向けるとそこには人だかりができていてここからでは様子をうかがい知ることはできない
あまり気にはせずまた静かにバージルは目を閉じる―が、「……申し訳ありません!申し訳ありません!」
というさっきまで話していた人物の声が聞こえて来た、するとすぐに視線を戻し、静かに人だかりへと移動した。

人を押しのけ人だかりの中心部へと辿りつくバージル
そこで見たものは
涙声になりながら必死に頭を下げ続けるシエスタと、
尊大に彼女を叱りつける気障ったらしい服装の男子生徒が一人。
男子生徒の頬には平手打ちを食らったのか赤く張れ上がっていた。

「…何が起こった?」と隣にいた人間に話を聞くバージル
「彼女が拾った香水瓶のせいで彼の浮気がバレたのさ、
まぁ八つ当たりってやつだね、あのメイドは運がわるかっただけさ」
と教えてくれた
「…くだらん」
そういうとバージルは二人の間に割り込む
「その辺にしておけ、時間の無駄だ」
「なっなんだね君は!?」
「バ、バージルさん!」
突然の闖入者に驚きの声をあげるシエスタと男子生徒
「ん?君はたしかゼロのルイズが召喚した死に損いの平民じゃないか。
引っ込みたまえ、それとも君が彼女の代わりに罰を受けると言うのかね?」
と、不機嫌そうに言い放ち男子生徒―ギーシュはバージルを睨みつける
実は彼はルイズの使い魔召喚に居合わせた人物である、が、実の所バージルの血を見ただけで卒倒した一人である
そのため、彼はバージルを戦場で重傷を負っていた死にかけの平民程度としか見ていないのである。
その台詞を聞きただでさえ険しいバージルの表情がさらに険しくなる
普段の彼ならこの時点でギーシュをバラバラにしていただろう、
しかしルーンの効果かなにかか、その場で抜刀することはなかった。
「時間の無駄だ、と言ったんだ、貴様の安いプライドなどどうでもいい。こいつの仕事の邪魔をするな」
自分の都合からか、シエスタをかばうバージル。
「きっ、貴族に向かって貴様だと!ヴァリエール家の使い魔は貴族に対する礼儀も知らないみたいだね!」
そんなバージルの尊大な態度と挑発するような台詞に顔を真っ赤にしてギーシュは怒り出した。

「よかろう!貴族に対する礼儀を教えてやる!このギーシュ・ド・グラモンの名に賭けて君に決闘を申し込む!」
「フン…」
「ヴェストリの広場で待つ、逃げることは許さない!!」
その声を聞いたのか人だかりをかきわけルイズが飛び出してくる、
「ちょちょちょちょっと!あんた!なに勝手に決闘なんて受けてるのよ!!」
「フン、そこのガキが言いだしたことだ」
とバージルは聞く耳を持たない
ルイズはギーシュを説得する
「おねがい、やめてギーシュ、そもそも決闘は禁じられてるわ!」
「なんだいゼロのルイズ、そんなに使い魔が心配なのかい?別に平民と貴族の決闘は禁止されていないだろう?」
「違うわ!!!あんたの命の心配よ!絶対コイツに殺される!」
意外な一言に場は騒然とする

「ハハハハ何を言っているんだゼロのルイズ、メイジであるこの僕がただの平民に負けるはずがないだろう?」
「だから!こいつは尋常じゃないの!私だって何度も殺されかけてるのよ!?」
「それは君がゼロだからさ、間違っても僕は負けはしない、心配するのなら新しい使い魔が呼べるかどうかを心配したらどうかな?」
とまるで取り合わない、笑いながらギーシュは取り巻きをつれ広場へと行ってしまった。
仕方無くルイズはバージルに話す
「もういいわ…ここまできたら好きにしなさい、でもこれだけは約束して、絶対に、ぜ~~~~~ったいに殺さないでね」
「フン…考えておいてやる、ところでヴェストリの広場とやらはどこだ、案内しろ」
「こっちよ」
と、ルイズと共にヴェストリの広場へと移動しようとするバージルに
今まで呆然としていたシエスタが声をかける
「あっあのっ、バージルさん!その・・・申し訳ございません!私のせいで!
貴族の方と決闘なんて危険です!殺されてしまいます!」
「フン、気にするな…貴様には借りがある」
「ちょっと…なんの話よ…」
と不機嫌そうにルイズは言う
「申し訳ございません!ミス・ヴァリエール!私のせいでご迷惑を!」
「いいのよ別に、コイツなら大丈夫でしょう、それに万が一負けても、コイツの傲岸不遜さを直すのにちょうどいいわ」
と謝るシエスタにルイズは答えると、バージルとともに広場へ向かうべく食堂を後にした。






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