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ゼロの女帝 第九話


翌朝
アルビオンに出立する一行は、朝霧の中準備を整えていた。
「静かにしてね、シルフィード」「きゅい」
「保存食に、旅費に着替えに」
「ああ、ヴェルダンデ、なんて可愛いんだ僕の愛しいヴェルダンデ。
 一緒にいこうね、君にとても珍しいものを見せてあげよう。
 なんと浮かぶ大地なんだよ」

などとやっている一行の前に、一匹のグリフォンが舞い降りる。
「やあ、愛しいルイズ。久しぶりだね」
「貴方は・・・・・・・ワルド?」
キュピーン! キュルケの「いい男センサー」が発動する。
「アレは・・・・・・トリオステインの『ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド』ね。
 爵位は子爵、トリステイン王国に3つある魔法衛士隊の1つ「グリフォン隊」の隊長にまで栄達し、マザリーニ枢機卿の
 覚えもめでたい将来有望な殿方と聞くわ」
「えらく詳しいね」
「ゲルマニアは勿論トリステイン、ガリアロマリアまでいい男を漏れなく記した
 『ハルケギニアナイスガイ辞典』から引用よ。
 タバサ、貴方の国の男も載ってるわ。
 例えば(パラパラ)コレね、『バッソ・カステルモール』 爵位は男爵。
 かなりレベルの高い特殊な系統魔法を使いこなしオルレアン公にいまだ忠義を尽くす男」
「おいおい、それバレたらまずいんじゃないのかい」
「大丈夫。これがバレたら確かにこのカステルモールさん処刑だけど『いい男に不利益を与えない』
 それがこの本を出版している『ハルケギニア淑女同盟』の心意気よ!」
「ちなみにボクはどう書いてあるんだい?
 何で目をそらすのかな?」

「ワルド卿、なぜ貴方がここにいるのかしら?」
柔らかい目で、柔らかい口調で問いただす瀬戸。
そんな彼女にワルドは一通の書を差し出す。
「何々、『親愛なるルイズ。
 勝手とは判っていますがこの作戦の成功度を上げるため、やはり本職の軍人を貴方達に同行させます。
 聞けばワルド卿は貴方の婚約者なのだとか。
 ならば情報の隠匿は勿論ですし信頼の置ける人物なのも間違い無いでしょう よく知らないけど
 そういう訳で、我が愛しき親友ルイズへ    アンリエッタ』ふむふむ

 ?どうしたのセト」
「あの姫様・・・・・・・・こんな作戦は情報の秘匿が大事だってのに。
 まあ彼女なりの努力ってことで。
 この程度ならフォロー出来るし」
「それじゃあ出発しようか」
それを合言葉に出立する一行。

ちなみにワルドのグリフォンにルイズと瀬戸が、タバサのシルフィードにキュルケとギーシュが相乗りする、という状況だ。
「おや、どうしたんだい愛しいルイズ」
「いや、なんか忘れてるような気がするんです」
「忘れ物かい?」
「いえ、着替えにアレにコレに姫様からの手紙に身分証明のための水のルビー。
 何も忘れてないはずなんですが・・・・・・何か忘れてるような・・・・・・」

「まあナンだ、アレだよ。
 ここらで足洗ってカタギになるってのも悪くないかもね。
 スケベじじぃのセクハラ我慢すればあの子達に仕送りできる位の給金貰えるし。
 『拾った孤児達に仕送りしてるんです」とか言いながら嘘泣きの涙一滴たらしゃ
 もうちっと上げてくれっだろ」

「出るなり消されちまったり存在無視されたりした他所の俺に比べりゃマシだぁな。
 この先ひょっとしたら出番あるかもしれねぇし」

駆けて行く彼女達を、窓からひっそり見つめるオールド・オスマンとマザリーニ枢機卿。
アンリエッタはお茶をすすりながら、その羽ばたきの音を聞いていた。
「あの娘ら大丈夫だろうか。 のうオスマン」
「大丈夫じゃよ枢機卿。
 必ず使命を果たし、心身ともに一回りも二回りも成長して帰ってくるでしょうな」
「えらくかっておるな。
 いってはナンだがたかが学生でしかないというのに」
「あの子らもだがそれ以上に、彼女を信頼しておるんじゃよ。
 無限の可能性を秘めた、あの娘の傍に立つあの女性を」
「するとワシが同行させたワルド卿は無用だったか」
「・・・・・・・・・・・・無用程度ですめばよいのじゃが」
あの若き子爵の目の輝きに、言い知れぬ不安を感じるオスマンであった。


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