あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゼロの女帝 第一話


「全宇宙のどこかにいる私の使い魔よ!
 この世で最も強く、賢く、美しい存在よ!
 わが呼び声に答え我が元に来たれ!」



例によって例のごとく、幾十回と召喚に失敗しまくるメイジ見習いたる彼女の名は
ルイズ・フランソワ-ズ・ル・ブラン・ド・ヴァリエ-ル。
もう周囲はもちろん本人も回数を覚えられない位に繰り返された儀式。
しかし、今回は違った。
詠唱が終わると同時に起きた爆発の中に、すらりと背の高い女性が立っていたのだから。
ある意味、彼女の願いはかなえられた。
この世でもっとも強い存在と言って、否定できる人間はそう多くないだろう。
この世でもっとも賢い存在と言って、違うと言い切れる人間は多分居ない。
この世でもっとも美しい存在というのは個人で差があるが、やはりそれはたいそう美しい。



「おい見ろよ!ありゃあ平民だぜ」
「さすがゼロのルイズだ!平民を召喚しやがった」



本来ならそういった嘲りの声に満たされるであろう空間は、空気が音を伝える事を放棄したのかと思われるほどに沈黙に満ちていた。
何故なら、閉じたままの扇子で口元を覆ったその女性(年齢は分からない 外見は『若奥様』風だがその雰囲気はひどく老齢している)
は何もせず、ただ周囲を見回すだけで物理的なエネルギ-すら感じさせるほどの圧力を振りまいていた。
主である筈のルイズもまた、「コントラクト・サ-ヴァント」どころか近寄ろうと思う事すらかなわない。
そんな中で一人の男が彼女に近寄り、話しかける。
「失礼します、レディ。私はコルベ-ルと申します。
 お耳汚しとは存じますが、宜しければレディのおかれた状況についてご説明いたしますので
 聞き入れて下されば幸運にございます」
「あら」
妖艶な流し目でコルベ-ルを見やる女性。
「あなた、礼儀というものを多少はご存知なのね」
「この場にいる子供達より多少は人生経験というものを積んでおりますので」
そう、一目で分かる。
本来なら関わってはいけない相手だ。
即座に後ろを向き、全力で逃げ出すべきだ。
しかしそれはかなわない。
責任を持つべき子供たちがいるし、なによりも逃げられない。
逃げようと振り向けば即座に後ろからばっさりだ。どっちもどっちもどっちもどっちも!
いや、逃げようと考えた瞬間頭を粉砕されてしまうに違いない。
もう逃げるとか状況を見るとかそんな事は関係無い。
そんなモノを超越したレベルの相手だと分かる。
卑屈と言われようがなんだろうが彼女の機嫌を損ねない、それしかない。




「ふ-ん、魔法・・・そしてサモン・サ-ヴァントねぇ・・・」
「はい、無礼とは存じておりますが知性を持つ存在を召喚するというのは全く前提にも前例にも無く、故にレディを
 いかに扱うか判断しかねる、そんな状況なのです」
話を聞きながら彼女の目は爛々と輝き始める。
彼女を知る者なら即座に回れ右、そして突進!とばかりに後ろも見ずに逃げ出すだろう。



コルベ-ルとやらの話を聞きながら彼女は心の中で自分の『船』に呼びかける・・・よし返事が来た。
この星はぎりぎり自分達の勢力圏内、しかしかなりの辺境だ。
まだ誰も発見していないらしいこの星の生命体はNα-3型、いわゆるア-スノイドと呼ばれるタイプ。
例外はあるにせよ百年は生きられまい。
調整を受けてほぼ不死たる自分達なら死まで見届けても「ちょっと寄り道して遊んでた」で済む程度だろう。
ちらりと自分を召喚したらしい娘を見やる。
ふむ・・・状況はなかなか楽しそうだし、この娘も面白いおもちゃになってくれそうだ。
(まあ西南ちゃん程じゃないだろうけど)
「よろしい!」
彼女が扇子を広げてそう宣言した時、ルイズ嬢の運命は決まった。
本当のパッピ-へ、いわゆる「トゥル-エンド」へと繋がるものの無意味な苦労、無駄な難儀、
避け得るはずの被害、理解し難い理不尽に塗れた、そんな人生を歩む事に。



「ルイズちゃんのサ-ヴァントとやら、立派に勤め上げて見せます!
 全てこの、神木・瀬戸・樹雷にまかせなさい! ほ-っほほほほほほほほ-!」


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