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ゼロの女帝 第四話


「本当にやるのかい、ゼロのルイズ」
「・・・・・・・・・あたりまえよ」

そんな、短い会話から始まったルイズとギーシュの決闘
しかしルイズに戦う術は無く、ただギーシュ操る五体のゴーレムに蹴られ殴られ、掴まれた後投げ飛ばされたりしていた

痛い
もういやだ
泣いてしまおうか

でも彼女は、決して逃げない
それは彼女の、最後のささやかな意地なのだから

そんな彼女を、学長と教師は鏡越しに沈痛な表情で見つめていた。
そしてコルベールは考える。
これで、彼女が自分を無能だと思ってしまってくれればいいと
教師としてあるまじき思い
しかしこれが彼女にとって最も幸せな道なのだと自分に言い聞かせながら

そんな彼女を、彼女の使い魔は見つめる。
ここで手を貸してはいけない
手を貸したりすれば彼女の心は挫けてしまう

「どうだい、もうやめないか。
 レディを傷付けるのは正直好みじゃないんだよ」
そんな偽善に満ちた言葉を、心の中で中指おったてて拒絶する。
「それは、あんたが負けを認めるってことかしら?」
その言葉に対する返答は、(多分)手加減してるんだろうけどそれでも痛烈なボディブローだった。

ああ、助けてよ
誰か、誰でもいいから助けてよ
父さま 母さま お姉さま ちい姉さま コルベール先生      セト・・・
(ルイズちゃんも出来る事をやればいいのよ
 出来ない事をしろ、なんて言ってないんだから)

(あたしに出来る事って何よ・・・・・・  あたしに出来る事なんて    出来る・・・事・・・)

爆音とともに、ゴーレムの一体が内部からはじけ飛ぶ
「こ・・・・・・これは・・・・・・」
ギーシュが薄れる煙の向こうに見たのは、ニヤリと妙にハードボイルドな笑顔をした「ゼロのルイズ」
「ようやく暖まって来たわぁ・・・・・・お遊びはここまでね
 最後まで付き合ってもらうからね、ギーシュ」



四体目のゴーレムが、強烈な爆発に吹き飛ばされて壁にめり込む。
「ギーシュのゴーレムが・・・・・・」
「吹っ飛ばされたぜ」
「あのルイズが・・・・・・」

いくつものクレーターが開いた中庭で、戦慄するギャラリーたち。
その顔に走る緊張はルイズがギーシュと互角に闘っている、という事実だけが原因ではない
さっきから関係無い所を爆破するルイズの魔法を恐れてるからでもあるのだ
あ、マリコルヌがこんがりといい香りさせてるな



だが、決闘はまだ終わってはいない
ギーシュは自分がまだ負けていない事を分かっているし、ルイズも自分がまだ勝っていない事を知っている
「さあギーシュ!まだ出せるんでしょ!
 本気で来なさい!」
「おや、君が知っているとは思わなかったね
 僕のゴーレムが五体で打ち止めではない事を」
その言葉に驚くギャラリー、そしてモンモランシー。
なぜギーシュについて自分が知らない事をあいつが知っている?
場違いとは知りながらひそかな嫉妬心に心を燃やすモンモランシーであった

「じゃあお言葉に甘えて」
その言葉とともに姿を表わす二体のゴーレム。
どよめくギャラリーと少々狼狽するルイズ
「何よ、アンタ六体までが限界なんじゃなかったの?」
「いや、七体までは出せる
 かろうじて、だけど
 父上からの教えでね、『味方にばれる事は敵にもばれる』ってんで五体までしか出せないフリをしてたんだが
 なぜ君は六体目を出せる事を知ってるんだい?」
「そんな事どうでもいいじゃない」

これは失敗だった
多分この爆発を起こせるのはあと一回が限度
その一回を使ってしまったらへたり込むのを耐えるのがやっと
その一発で二体のゴーレムを吹き飛ばし、負けを認めさせるつもりだったのだが・・・
考えろ 考えろ 死に物狂いで考えるんだ
・・・・・・・・・・・・アレだ!

「ギーシュ・ド・グラモォン!」
大声で、二体をこちらに向かわせ、一体で自分を守っているギーシュに叫ぶと、ちらりと
あのモノを視線で指し示す。

すると、ギーシュは杖を下ろして彼女に告げる。
「分かったよ・・・・・・僕の負けだ」


「おいギーシュ、なんでおまえの負けなんだ?」
「見たまえ」
ギーシュが視線で指し示したのは、最初に爆破されたゴ-レム。
「アレは、内部から破壊されている。
 つまり彼女の爆発は『見えない所』『密封された所』にも起こせるという事だ
 例えば・・・・・・『ゴーレムでかばわれた術者』を爆破する事だってね」
その言葉に青ざめる一同。
「つまり彼女は・・・・・・凄い術者ってことさ」


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