あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゼロの女帝 第五話


、自室へと戻ろうとするルイズ。
そんな彼女の前に現れたのは

「・・・・・・セト・・・・・・」
「ルイズちゃん、おつかれさま」
「セト・・・・・・あたしやったわよ・・・・・・アイツに・・・・・・ギーシュに勝ったわよ・・・・・・
 あたしね、実はアイツにすこしだけ憧れてたんだ
 まあフタマタのナンパ野朗で、彼氏とかには絶対何があってもまかり間違ったとしてもご免だけど
 ひとりで・・・・・・多分一番信頼して、認めて欲しいだろうモンモランシーにも努力を隠して
 自分を磨き続けた、アイツのそんな所をほんのちょっとだけ・・・・・・尊敬してた
 だから・・・・・・」
ぎゅっと、瀬戸は彼女を抱きしめる。
誰かに抱きしめてもらうなんて、もう何年ぶりだろう。
例えようのない温もりが、彼女を覆っていく。
「よくやったわね、ルイズちゃん」
その言葉に、かつてない誇らしさを感じながらルイズは眠りに落ちていく。

「本当に、よく頑張ったわね」
掌に生み出した淡い光の玉を彼女に流し込んだ瀬戸は、少女を抱き上げる。
「ミス・ヴァリエール!ご無事ですかぁ」
ぱたぱたと、友人を気遣うメイドの足音が近づいて来る。


ベッドに横にして、布団をかける。
青ざめたメイドが、ぬれたタオルでルイズの顔を拭くのを見ながら、彼女に声をかける。
「大丈夫よ、シエスタちゃん
 軽く診てみたけど、あまり強い傷はないわ
 随分と上手く殴られたみたいね」
無論そんな事は無い。
瀬戸が「皇家の樹」の力による治癒を行ったからだ。
あうあうあう、と取り乱しながら、ルイズの傍らにいるシエスタ。
「あなた自分の仕事はいいの?」
「マルトーさんがミス・ヴァリエールの様子を見てこいって」
「そう じゃあ悪いんだけど、ルイズちゃんをちょっとお願いね」
何処へ?とか主を放って置いて何を、といった疑問を持つ余裕も無いシエスタを置いて、出て行く瀬戸。

すたすたと、室外に出た瀬戸は渡り廊下へと向かう。
そこには壁に背を預け瞑目しているコルベールの姿があった。
「流石ですね
 ほんの一瞬だけ向けた敵意をきっちり感じ取るとは」
「あなたが私に話があるだろうって分かってたからね
 でもなければあなたもう、今頃ミンチとも呼べない状態になってるわよ、きっと」
くすりと微笑む瀬戸に、改めて恐怖を感じるコルベール。

秘書に、絶対近づいてはならんと厳命した挙句サイレンスまでかけてオールド・オスマンはコルベールと共に瀬戸と会談をもった。
「いやしかし、貴女を前に『オールド』だの『グレート』だのと自称するのは酷く気恥ずかしいのお」
満面の笑みを浮かべながら、秘蔵の酒を瀬戸の杯へと注ぐ。

暫くは無言のまま、三人は杯を干し続ける。
やがて、コルベールが意を決したように、あるいは勇気を振り絞ったように瀬戸へと声をかける。
「しかし、困った事をしてくださいましたね」
「ルイズちゃんの事かしら?」
「ええ・・・・・・教師としては失格でしょうが・・・・・・彼女はこのまま『無能者』だったほうが・・・・・・多分幸せでした」
わずかに眉をしかめる瀬戸。
「何故かしら?」
「彼女の魔法は、爆発を起こすというもの
 現時点で如何なる方法を以ってしても防げません
 しかも魔法が『飛んでいく』のではなく突然『爆発する』というもの
 防ぐ手段もかわす方法も探知するすべも存在しません
 あえて、というなら・・・外れるよう祈るか即座に彼女の視界外に逃げ込むか」
「それならその『爆発』を彼女が制御出来るよう指導するべきではないのかしら」
「制御したとしたら、どうなります?
 はっきり言って彼女の魔法は・・・・・・・・・・」
そこまで言って、杯を干すコルベール。
さらに数杯飲み(秘蔵の酒をがっぽがっぽと飲むコルベールを、オスマンはちと切なそうに見つめる)かなり躊躇った後に言葉を続ける。
「はっきり言って彼女の魔法は、暗殺向きです
 防げずかわせず、しかも『魔法』とは言い難いから責任追及も出来ない
 ただ爆殺するだけじゃありません
 例えば馬車の車軸、例えば馬の尻、例えばベランダの支え木
 彼女の魔法は応用次第で無限の暗殺バリエーションに使えます
 使えて・・・・・・しまいます・・・・・・」
ついに、顔を覆って泣き始めたコルベール。
「しかも、恐ろしいのはそれではありません
 彼女の    ミス・ヴァリエールの心です
 彼女を暗殺に使おうとする連中は、多分彼女を褒め称え、おだてまくるでしょう
 幼い頃から知人平民使用人はおろか、家族にまで疎まれ馬鹿にされ続けた彼女の事
 おそらくおだてられれば簡単に連中に力を貸すでしょう
 そして・・・・・・『殺せば褒められる』事に喜び、やがては・・・・・・殺す事自体に喜びを感じるようになるでしょう
 私が・・・・・・・そしてこの学園がいつまでも彼女を守り続ける事は出来ないでしょうし
 だから・・・・・・彼女には無能でいて欲しかった」

沈痛な表情のオールド・オスマン。
そしてやはり物静かな表情で聞いていた瀬戸は、手中の瓶が空になったのに気付くと、オールド・オスマンに向かって手を伸ばす。
より悲痛な表情になったオールド・オスマンはしぶしぶ秘蔵中の秘蔵の一本を取り出し、瀬戸へと手渡す。
杯に注ぎ、くいと飲み干した瀬戸はコルベールに声をかける。
「貴方の考えは分かったわ
 そう考えるのも無理は無いわね
 でも、大丈夫
 信じてみない?」
「信じろ?
 何をです?
 戦場の狂気をですか?
 それとも目的のためなら他人を捨て駒にして恥じない王宮の連中をですか!」
「そんな物どーでもいいわ
 信じるのは・・・・・・・・・あの子の心と、そして未来を、よ」


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