あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

大使い魔17-13


だがだん♪ だがだんだがだん♪
「大使い魔ー、ワーンセブーン!!」

オゥオオー オゥオオー 彼こそは~
オゥオオー オゥオオー 大使い魔~ワンセブ~ン

燃える真っ赤な太陽
ギラリ輝く装甲
見よ! 右手の虚無のルーン 

風の唸りか雄叫びか~
イザベラ企画の大殺戮

立て! 要塞ワンセブン
防げる者は他になし

オゥオゥオゥ オゥオオー オゥオオー 彼こそは~
オゥオオー オゥオオー 大使い魔~ワンセブ~ン

「大使い魔ワンセブンは、自らの意思を持つロボットである。ルイズを守るため、この世の邪悪と戦うのだ!」


第十三話「ヤンデレラ・ルイズ」

戦勝ムードに沸くトリスタニアの喧騒を、イチローと茂はとある店の屋根の上から見ていた。
「この世界で、ジローは家族を手に入れたのか……」
「どうする? 当初の予定通りに向こうに連れて帰るか?」
「難しいな。王妃様とお姫様が許さないだろう」
「ワンセブンを連れ帰るのも無理かもしれないな。ルイズってのが納得しないだろ」
「……恋人同士を無理に引き裂くわけにもいかないからな」

一方、魔法学院では、ルイズとワンセブンがイチャついていた。
「んふー♪」
ワンセブンは掌にルイズを乗せ、空いている右手の指で、絶妙な力加減でルイズをいじっていた。
それが気持ちいいらしく、ルイズは甘ったるい声をあげていた。
「ルイズちゃん、ルイズちゃーん」
「ふにゃーん?」
ワンセブンにいじられながら、ルイズは声がした方に首を動かした。
そこにはワンエイトがいた。
「ワンエイト、どうしたの? にゃふ、あふぅぅぅん♪」
「オスマンさんがね、学院長室に来てくれって。後、真昼間からそういうイチゃつき方をするのはどうかと思うよ」
イチャつき、強制終了。
ワンセブンは名残惜しそうに、ルイズを指でいじるのを止めた。
「兄さん、ああいうのは、せめて夜にやった方がいいよ」
「頭では分かっているのだが……」
人間と巨大ロボットでもバカップルって成立するんだなぁー……(思いっ切り他人事)。

学院長室。
「学院長、どのような御用件ですか?」
「実はの、王宮の連中がロクでもないことを言い出しおってな……」
「まさか、ワンセブンを引き渡せ、とでも?」
「その通りじゃ。これには王女殿下も烈火のごとく怒り狂って反対したのじゃが……。リッシュモンにマザリーニ、挙句にお主の父君までもがワンセブン坊を引き渡せと主張し始めての……」
「連中は、ワンセブンをどうするつもりですか?」
「手始めにアカデミーで調べて、それから王軍にでも組み込むつもりじゃろう。お主を人質にでもすれば、裏切ることもないじゃろうし……。ミス・ヴァリエール、大人しくワンセブン坊を引き渡すか?」
直後、ルイズの怒号が学院長室を貫通して、屋外にまで響いた。
「絶対に嫌です!!!」
「ま、そう言うと思ったワイ。しかし、向こうが「はいそうですか」、で大人しく引き下がるとは思えんの」
「その時はその時です……。私にはワンセブンに作ってもらった銃と、虚無の魔法がありますから」
「オイオイ、どうする気じゃい!?」
「決まっているじゃないですか。見せしめにアカデミーの職員を10人か20人殺せば……」
「待て待て待て待て待て!! 正気か!!? 流石にそれはマズイぞい!!」
「ええー、アカデミーの職員ぐらい代わりは幾らでもいるじゃないですかー♪」
「アホー!!!」
どんどん思考と言動がヤバイ方向に傾いていくルイズを、オスマンは思わずなじった。
学院の広場。
「ロボター、何かオスマンさんの部屋から凄い量の瘴気が溢れてきているんだけど。ちょっと見てこようか?」
「世の中には、見てはいけないモノがあるんだよ、ワンエイト」
「あそこから溢れている瘴気、ルイズちゃんが発しているんだね……?」
「ピンポーン……」

王宮の会議室。
数日後に戴冠式を行う予定のアンリエッタは、極めて不機嫌であった。
「ですから、あれ程の力を持ったロボットを野放しにする訳にはいかないと何度も……」
「相変わらず、マトモなことを言うだけの口は持っているようね、リッシュモン。しかし、マトモなことを言えば誰もが納得すると思ったら大間違いですよ?」
瘴気を込めた冷徹な目で睨んで、リッシュモンを黙らせたアンリエッタは、今度はヴァリエール公爵に怒りの矛先を向けた。
「ヴァリエール公爵、楽しいですか? 自分の娘の使い魔を取り上げようとすることが」
「お言葉ですが王女殿下、あの子に強すぎる力は……」
「その強すぎる力であるワンセブンさん自身は、自分自身を完全に制御していますが」
「ですが、一個人が持つには余りにも……」
「もし無理に引き裂こうとしたら、ワンセブンさんもルイズも黙っていないと思いますわ。最悪の場合、公爵自身の命の危険も在り得るかと。それほど深く愛し合っていますから、あの二人は」
「……!!」」
ヴァリエール公爵の顔が、一気に引きつった。
「どいつもこいつも救いようのないのばっかり……」
失恋のダメージもあってか、アンリエッタは思いっ切り毒づいた。

次の日、学院の広場。
BAQUN! ZUQUUN!! DOQUUUN!!!
ルイズのショットガンが、シルフィード目掛けて火を吹いた。
「きゅいきゅいきゅいぃぃぃぃ~~~~~~~!!」
「近づくな近づくな近づくな近づくな近づくな近づくな近づくな近づくな近づくな。私のワンセブンに近づくな! この泥棒蜥蜴!!」
「無茶苦茶にも程があるのね―――――――!!」
昨日よりも精神状態が悪化しているルイズが、ショットガンを手にシルフィードを追い掛け回していた。
数秒後、騒ぎを聞きつけたワンセブンが止めたため、ルイズの暴走は沈静化した。
「兄さん、ルイズちゃんの頭の中、相当酷い常態になってない?」
「……言うな、弟よ」
愛しのルイズの頭の中がヤバくなっているとは分かっていても、どうすればいいのか分からず、ワンセブンはただ自分の拳を握り締めることしか出来なかった
空を見上げるワンセブンの視界に、不意に数匹の大型の竜と、明らかに風石以外の動力で動いている数隻のフネが入った。

ルイズの部屋。
ベッドにうつぶせになっているルイズと、彼女が心配で、クックベリーパイを運んできたのを口実に部屋に来たシエスタがいた。
「ミス・ヴァリエール」
「何?」
「昨日から様子が変ですよ? 遠い目でワンセブンさんの名前を連呼したり、他の方の使い魔たちを睨んだり」
「……自分がおかしいってことは分かるの。今日もシルフィードがワンセブンの背中の上で気持ちよさそうに寝ていたのを見ただけで頭に血が上ったし……」
「嫉妬、ですか?」
「うん。他の使い魔たちがワンセブンをたまり場代わりにしているのは知っているし、文句を言う気もないつもりなのに、あの竜が凄く気持ちよさそうに寝ていたのを見たら……」
「疲れているんですよ。どうせ今日と明日いっぱい謹慎なんですから、今の内に休んだ方がいいですよ」
「そうする……」
そう言って、ルイズは目を閉じようとしたが、直後にワンエイトの怒号とロボターの悲鳴が響いた。
「今のって……」
「ワンエイトくんとロボターくんの声です!」
二人は、即行で部屋を出て、広場へと向かった。

広場に駆けつけた二人が見たものは、騎士とアカデミー職員たちによって拘束されたロボター、船から出たワイヤーで身動きが取れなくなったワンエイト、そして無数の爆弾アルヴィーが張り付き、その爆風で思うように反撃できないワンセブンであった。
「ル、ルイズちゃ~~ん!!」
「こいつら、いきなりやって来て……。わー、兄さーん!!」
「ワンセブンー!!」
「嫌――――!!」
張り付いた爆弾アルヴィーが一斉に爆発し、ワンセブンがよろめいたのを見て、ワンエイトとロボターとルイズが悲鳴を上げた。
「そこで何をしているの? ちびルイズ」
捕縛船と、アカデミーの職員たちと騎士たちを指揮していたエレオノールが、ルイズを睨んだ。
「エレオノール姉さま……。姉さまこそ何をしているのですか?」
「……知れたこと。お前の使い魔を、接収しに来ました」
「ワンセブン……を!? どうして?」
「……ニューカッスル城を包囲していた艦隊をたった一機で全滅させ、王子殿下たちを苦戦させたロボットたちをも圧倒した力……。あのような強すぎる力は、お前一人には荷が重過ぎるわ」
「だから、その力を……、ワンセブンを私から引き離すというの?」
「そうよ。当然でしょ?」
エレオノールの悪びれない態度に怒りが頂点に達したルイズは、爆弾アルヴィーたちの第二陣目掛けて、ショットガンを撃った。
弾丸が爆弾アルヴィーの一体に直撃、誘爆によって残りの爆弾アルヴィーも全滅した。
「おちび!?」
「渡すもんか。渡すもんか渡すもんか。ワンセブンは渡さない。ワンセブンは私のもの。だから、私とワンセブンを引き裂こうとするものは……殺してでもそれを思い知らせてやる!!!」
ルイズはデタラメに発砲し、銃弾は全部捕縛船に命中、玉切れになったが、かまわずルイズは杖を手に詠唱を開始した。
「エクスプロージョン!!」
爆発が、手当たり次第にアカデミーの職員や騎士、竜たちを吹き飛ばした。
「あは、あはは、あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
狂った笑い声を出しながら、ルイズはエクスプロージョンを連発した。
「ちびルイズ……!」
人が変わったように狂った妹に戦慄したエレオノールは、恐れをなして猛ダッシュでルイズから離れた。

ルイズは、それを見逃さなかった。
「…………逃げるなよ」
ルイズはエレオノール目掛けて、“殺すつもりで”特大のエクスプロージョンを放った。
「ルイズちゃーん!!」
が、ワンセブンが間一髪で間に割って入り、爆発をその身で受け止めた。
爆発が収まり、煙が霧散し、ワンセブンの姿が現れた。
「どう……して…………!? 私たちを引き離そうとしたのよ?」
「それでも……、大好きな、君には背負わせたくなかった。身内殺しの業を……!!」
体の各所から火花が吹き出し、ボロボロになったワンセブンは、エレオノールを庇った理由を述べた。
「あんな女でも、君の、お姉さんだ。それを殺したら、君のお父さんもお母さんも、カトレアさんも凄く悲しむ……」
「ワ、ワンセブン……。でもワンセブンが……。私がワンセブンを……」
「私なら、大丈夫だ…………」
そう言って、ワンセブンは右手をルイズに差し伸べようとしたが、胸部から激しい火花が吹き出し、そのままワンセブンはあお向けに倒れた。
(三郎君、レッドマフラー隊のみんな、ロボター、ワンエイト、……ルイズちゃん)
「ワンセブンさん!」
「ワンセブン!」
「兄さん!」
轟音が鳴り渡り、それに続いてシエスタとロボターとワンエイトの悲鳴が空気を切り裂いた。
そして、最後にルイズの絶叫が響いた。
「ワンセブ――――――――――ン!!!」
ルイズに差し伸べようとした状態で固まった、ワンセブンの右手の甲に、それも神の笛のルーンが刻まれた部分に、亀裂が走った……。


鉄より堅いこの体 鉄より堅いこの想い
決めたぞ 堅く 愛するぞ

私は使い魔ワンセブン
使い魔ワンセブン

厳しい私の宿命も
花も嵐も乗り越えて

悪のハスラー ブチ殺して
ルイズちゃんを 守り抜く


新着情報

取得中です。