あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

Servent 507-01



壮絶な轟音と共に、学園中の窓が破れんばかりの響きをあげて揺れ動いた。
音の中心に面した窓は、一面全てが跡形もなく吹き飛んでいる。

音の中心、つまりはこの破壊の元凶であるところの魔法使いなピンク髪の少女は頭を抱えていた。
使い魔召喚の儀式、の失敗により補習授業として完全に日が落ちるまで延々と召喚術を続けていたのに
その尽くが失敗、あまつさえ今度は校庭全体を吹き飛ばすような大爆発。その上術者である自分まで
吹き飛んで壁に頭部を強打したのだ。
この分ではうんざりしながらもつきあっていたコッパゲ教師まで巻き込んでいるだろう。
徒労感に身をゆだねていた彼女は、顔を上げれば見える瓦礫の山にまだ気づいていない。

監督者である教師は腰を抜かしかけていた。
爆風は辛うじて耐えた。それまでも爆発の連続だったので体が備えていたのが良かったのだろう。
だが、煙の晴れた後の光景は驚愕の一言に尽きた。おそらくトリステインでも有数の機械マニアで
ある自分ですらまだ見たこともないような大量の金属の塊―おそらく何らかの大型機械の部品で
あったであろうそれが、山の如くに積み上がっていたのだ。まるで宝の山だ。驚愕と期待の入り交じった
感覚は、彼をしても混乱から立ち直らせるには強烈に過ぎた。

「ミス・ヴァリエール!大丈夫ですか?」
たっぷり1分は経ってから、やっと己の本分を思い出したコルベールが立ち上がった。
「(ナンテコトコレデリュウネンカクテイデスムナライイケドハデニブッコワレテタラタイガクデモッテナンカヨバレテルシッテコッパゲセンセイ)って、はい、生きてます…」
怨念のような物を周囲に巻き付かせながら、元凶の少女も立ち上がり―周囲の異常に気づいた。
「って、何なのよ、これー!?」
「さっきの大爆発で召喚したもののようだね。しかし、これを成功と言っていいものやら…」
理解が早いのは流石に教師というべきか。
「こう大量では、どれが使い魔なのかどうやって見分けるのかね?」
「~~~~~~~、見つけて見せます!絶対に!」
そう叫ぶと、猛然とルイズは手近のによじ登り始める。
あ、ちょっとなどと止めるコルベールの制止も聞かず、ひたすら瓦礫の向こうへ…あ、落ちた。
唖然として見送るコルベールは、横手からさらに瓦礫の山に登る人影を見過ごした。

瓦礫の間に落ち込んだルイズが、その球体に額をぶつけたのは偶然だった。
ごむっと鈍い音と一緒に、目の前に火花と緑の光の点滅が飛ぶ。緑の光?
目の前真っ正面に、何か球体のような物がある。球体の中央にはガラスのような物がはまっていて
定期的に点滅していた。
「…ひょっとして、召喚したのコレかしら?」
まるで目玉のようだが、バックベアードのように目玉そのもののような使い魔を召喚した例が無いわけでもない。
そーいえば卒業した先輩の使い魔がこのろりこんどもめーとかいってたわね、などと脱線した思考を巡らせる
ルイズの後ろから、興奮を無理矢理押さえつけたような声が聞こえた。
「これ、もしかして…」
「シェスタ?」
そこには、このような瓦礫の山には似合わないようなエプロンドレスの少女が立っていた。
平民のメイドが、何でこんな所に。…よく見れば小刻みに震えている。恐い?いや、あれは興奮で震えているのか。
足場にしていた高さ1メイル程度の残骸から飛び降りた。そのままルイズに近づくと、球体の前でしゃがみ込む。
「…ミス・ヴァリエール、これ、手です」
ルイズも身を起こし、じっくりと見てみる。暗いので細かいところまでは見えないが、確かに大きい爪のような物が
3本、球体を取り巻くように生えている。
「ひょっとして、これってすごく大きい?」
「はい、かなり」
「…光ってるってことは、これ、生きてるの?」
数秒、ルイズの顔を真剣そのものの表情で見つめたシェスタは、
「聞いた話が正しいとするならですけど…この光ってる中指、出力エネルギー源のハイパーリキッド液と
結びついてるはずです」
そういうと、球体―中指を軽く拳でつついた。
「これが生きてれば、エンジンは掛かる」
光の点滅が、付きっぱなしになる
「つまりですね、この子は」
窓の前で、立ち上がれとでも言うように手を振ってみせる。
「動くんです」
瓦礫の山が、揺れ動いた。




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