あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

紙袋の使い魔-01


「ん?アレ・・・ここ何処だ?」

 その日も彼、Dr.ファウストは患者を求めて旅をしていた筈だった。
 いつものように彼の得意な物質転移の術を使い、いざ次の患者の下へ、と。
 だが・・・ファウストがど○でもドアを開けた先に広がっていたのは不思議な光景だった。

「ああああああああんた、何者!?」

 突如、サモン・サーヴァントの光が怪しい扉に変わり、ルイズは驚きを隠せなかった。

「何これ?ひょっとしてワタシったら、凄い使い魔を呼べたのかしら!?」
 ワクワクとしながらルイズはその扉を見つめ続けていた。

 ルイズの小さい胸のドキドキが最高潮に達そうとしたとき、ルイズの前にその物体は現れた。

 見上げる程の体躯。だが体の線は凄く細い。全身白い服で着飾っており、その見上げた頂点には
 紙袋が被さっている。

 そんな謎の物体を目にし、今までの期待は吹き飛び思わずルイズは叫んでいた。



ファウストが扉を開けた先には、大勢の子供達と頭部が自分と似ている男性が自分を見つめて
 いる光景だった。
 しばしその光景を見回していると自分の腰の辺りから少女の叫び声が聞こえた。

「私ですか?ファウスト・・・と呼んで下さい」
 ルイズは目の前のモノが喋るとは思っていなかったので思わず走って逃げた。

「ミスタ・コルベール!やり直しを要求します!こんなモノが私の使い魔だなんて・・・!」
「お嬢さん、私は一応人間なのですが・・・。さすがにその言い方には哀しくなっちゃいますよぅ・・・」
「私にはルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールと言う由緒正しき名前があるわ!
それにあんたみたいに訳がわかんないのに呼ばれたくないわ!」

 見ず知らずの少女に散々な言われ方をし、ファウストは少々凹んだ。

「さぁ!ミスタ・コルベール!再度サモン・サーヴァントを!」
「ミス・ヴァリエール。それは認められない。サモン・サーヴァントは神聖な儀式なんだ。自分の気に
 いらない使い魔が召喚されたからといってやり直しをする事は出来ないんだよ」

 コルベールはそう言うと、ルイズの召喚したモノを見つめていた・・・。
「(ミス・ヴァリエールが召喚したこのモノ・・・いや、本人が言うには人間か。確かに怪しいが別に
危険は無い様だし大丈夫そうだな。それにあの紙袋から時おり見える目には優しさ、それに私と同じ
ような感情が伺える。人間の召喚など前例は無いが、認めてしまっても支障はあるまい)」

「さぁ、ミス・ヴァリエール。君が最後の生徒なんだ。早くそのミスタ・ファウストと契約を」
 コルベールと呼ばれた男性と目が合った後、彼は少女へと話しかけた。

「契約?何の事ですか?私に何かご用件でもあるのですか?」
「うるさいうるさいうるさい!あんたは私に使い魔として召喚されたの!私はあんたと契約しないと
留年しちゃうの!だからあんたと契約するしかないの!」
「使い魔ですか?よく分かりませんが貴女が困るのでしたらその契約をお受けしましょう」
「え・・・?いいの?そんな簡単に引き受けちゃって・・・」
「私は人が困っているのを見捨てる事は出来ません。それに困っている人全てを救わなくては
ならないのですから・・・」

「そ、そう!ならあんたは今日から私の使い魔よ!契約の儀式を行うからしゃがんで頂戴!」

「分かりました。(コレが流行のツンデレってやつですか。それにこのルイズという少女・・・
何処と無くあの娘に似ている・・・)」

「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。
この者に祝福を与え、我の使い魔となせ!!」

「!?な、何を!?」

 少女は早口に言葉をまくし立てると、ファウストの顔にはめられた紙袋をずらした。
「きゃぁ!!眩しい!!なによコレ!?」
「ルイズさん!急に何をするのですか!?」
「契約の儀式よ!契約するには使い魔とキ、キキ、キスしなくちゃいけないのよ!」

 ルイズはその光り輝く顔を直視できず、思わず紙袋を戻してしまった。
 心なしか、召喚に失敗した爆発で汚れていた服が綺麗になっている気がした。

「キス!?それをしないといけないのですか!?分かりました。少々、光を抑えましょう・・・」
 ファウストはそう言うと口元を少しだけ顔から出した。

「ゴホン・・。それではもう一回行くわよ?
我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。
この者に祝福を与え、我の使い魔となせ!!」

「(あの娘と似ている少女とキスをしてしまうなんて・・・。神よ。私をお許し下さい。また一つ
罪を重ねてしまいました。でも・・・ぼかぁ幸せだなぁ・・・)」
しばらくすると、ファウストの体が光始め、使い魔のルーンが刻まれていく。

「!?何ですかこの感じは!?」
「使い魔のルーンが刻まれているだけよ大丈夫。すぐに痛みは治まるわ。
「痛いというよりは気持ちがいいのですが・・・」

 ルーンが刻まれたのを確認しようとコルベールが近づいてくる。
「ほう・・・変わった形のルーンだね。僕も教師生活は長いけどこんな形のルーンを見るのは
初めてだよ。スケッチを取らせて貰ってもよろしいかな?」
 そう言いながら彼は既にファウストの左手を取り、スケッチを描いていた。

「よし。では皆さん。教室に戻りますぞ」
 コルベールはスケッチを終えると、早々と空を飛んで建物の方へと飛んで行った。
 周りで呆然と成り行きを見続けていた生徒達も我に帰ると、空を飛び、彼に着いていく。
「ゼロのルイズ~!お前も早くその変なのと一緒についてこいよ~」
「そうそう~。なるべく速くねぇ~」
 生徒達は飛び際にそう叫んでいった。

「(ふむ。ここの生徒達は中々に法力を使いこなしているようですね。ところで今更ですがここは何処でしょうか)」
「ファウスト!行くわよ!私についてきなさい!」

ルイズはそういうと悔しそうな表情で歩きだした。

「ルイズさん。貴女は皆さんのように飛んでいかないのですか?」
「うるさいわね!!飛びたくっても飛べないのよ!あんたもあいつ等みたいに私をバカにする気なの!?」
 そう言うと、ルイズは目元に涙を溜めながらファウストの事を睨み付けた。

「これは失礼をしました。私ッたらルイズさんに何とお詫びをすればよろしいやら・・・」
「あんたに謝ってもらって飛べるのなら苦労はしないわ!それともなに?あんたは私を空に飛ばせれるって言うの?」
「彼らのように飛べればいいのですね?少し待ってて下さい」
 ファウストはそう言うと何処から取り出したのか鞄をガサゴソと触っている。

「ロ ボ コ プ タ ~」
「・・・・何よそれ?」
「コレはデスね。私が以前出合った方から奪い取っ・・・ゲフンゲフン。頂いた物でしてね。なんと・・・
頭につけると空を飛べるのですよ!」
「マジックアイテムじゃない!?そんなの持ってるなんてあんた何者なの?」
「そういえばお互いの事をまだ名前しか知らないのでしたね。これで優雅な空の旅をしながらお互いの事でも
話そうじゃありませんか・・・」


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