あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

誇り高き使い魔-01


1話「ルイズとベジータ」


学院の中庭。
使い魔召喚の儀式。
順番が最後になるルイズは召喚の呪文に意識を集中する。

(大丈夫よ。上手くやれる。それに……キュルケはわけの分からない平民を呼び出したのよ。ここで私がカッコいいユニコーンとか
ペガサスを召喚して一気に差をつけてやるんだから)

ルイズはライバルであるキュルケに差をつけるべく、全神経を集中し召喚に備える。

(行くわ!絶対に成功させるんだから!」

意を決し呪文を唱える。

「宇宙の果てのどこかにいる、私の下僕よ!強く、美しく、そして生命力に溢れた使い魔よ!私は心より求め、訴えるわ。
我が導きに応えなさい!」

それと同時に起こる大爆発。
周囲は爆炎に包まれた。


「おいおい。また爆発だぜ」
「やっぱりゼロのルイズだ。使い魔すら召喚してない」

と、周囲の生徒からはルイズを馬鹿にする声が聞こえてくる。
しかし、その煙が風で飛ばされ、煙の中から人影が『二つ』出てくる。
一つはルイズ。
そしてもう一人、ルイズに召喚された男がそこにいた。

「なんだここは?……何があった…………見覚えは………無いか」

男は周囲を見渡しながら独り言を呟く。
そしてルイズはそれを呆然と見つめている。

「これが………私の使い魔」

ルイズは唖然としながら呟く。
しかし先ほどキュルケは渋々ながら平民を契約をしたのだ。
自分だけがやり直しが出来るわけは無い。

「はあ、しょうがないわ。いい。あんたみたいな平民が私に契約してもらえるなんて凄く光栄な事なんだからありがたく
受け取りなさい」
「契約?何をするつもりだ。もしや貴様がここに俺を呼んだのか。貴様一体なんの………」
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、
我の使い魔となせ!」
「ぐっ!?」


ルイズは有無を言わさず一気に契約の口付けを交わす。
男はあまりに自然な行為に呆気にとられ、ありえないほど隙だらけにしてしまいあっさりと契約を交わしてしまった。

「ふう、終わったわね」
「………お、終わっただと!貴様一体何のつもりで俺の……」
「貴様貴様ってうるさいわね。 私はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールってちゃんとした名前があるの。
……そういえば聞くの忘れてたわ。あんた名前は?」
「あんただと!俺はべジータだ。俺をあんたと呼ぶとは中々なめた真似をしてくれる」
「だって使い魔でしょ。まあ、あんたは可哀想だからべジータって名前で呼んであげるわ」
「なんだと、きさ……っ!」

ルイズの態度にベジータは少々イライラするが、不意に右手の甲に痛みが走り手を押さえる。
よく見ると、手には見覚えの無い紋様のようなものが刻まれている。

「ああ、それは使い魔のルーンよ。これがあなたも正式に私の使い魔になれたのよ。感謝しなさい」
「使い魔だと、貴様、俺を舐めるのもいい加減にしろよ!」

ルイズの態度に流石のベジータも怒り、ルイズの真横を気で爆破させる。
それは、ルイズの魔法失敗の爆発と違い、強い威力を誇る爆発だった。

「っ!?」

その爆発にルイズは息を呑んだ。
いきなり起こった爆発に腰を抜かし、小さく震えていた。

「あっ!ちょっとベジータさんじゃないですか!?」

と、そこでようやく他の生徒の人ごみを掻き分けて、一人の男がベジータへと駆け寄る。

「悟飯じゃないか?どうしてここに……」
「多分ベジータさんと同じです。ベジータさんはこの子に召喚されたんでしょ。僕はキュルケって人に召喚されて……」
「そうよ。私がこのゴハンって子の主よ。へえ、あなたがルイズの使い魔。さっきの爆発はあなた?ひょっとしてメイジ?」
「ふざけるな。俺がこいつの使い魔になるわけ無いだろ。大体メイジってなんだ?」

ベジータは先ほどの爆発のショックでへたり込んでいるルイズを無視してキュルケにも背を向けて、歩き出す。
しかしそれを悟飯が止める。

「待ってください、ベジータさん」
「なんだ?お前も来るか。早く帰らないと貴様の方はチチが心配するだろ」
「はい。ですが………ちょっと来てください」
「なんだ?」
「すぐ済みます。キュルケさんも構いませんか」
「ええ、別にいいわよ」
「ありがとうございます。それでは……ベジータさん」


悟飯がベジータを促し、少しキュルケと距離をとる。
そこでゆっくりと悟飯が口を開く。

「それがですね。どうやらかなり遠くの宇宙の星みたいで……」
「宇宙の星?どういうことだ?」
「一応色々聞いたんですけど、まず地球ではありません。ドラゴンボールもセルや魔人ブウの事もミスターサタンの事さえ
誰も知りませんでした」
「なるほど。だが、それなら他の星だけで、遠くの星とは限らないだろ」
「はい、ですけど…………月が二つあるらしく」
「二つ?」
「はい。月が二つ見えるってことは、太陽系以外の可能性もあります。ひょっとすると界王神様の管轄する外の区域の可能性も」
「ちっ、それじゃあ自力では脱出も、助けを呼ぶのも無理なのか」
「はい、それに……どうやらこの星は貴族の方々の身分がとても高いらしいので………しばらくはあの方達のお世話になったほうが
良いと思います。生活は保障してくれるみたいですし」
「つまり俺にあの小娘の使い魔になれというのか」
「………はあ、僕もキュルケさんの使い魔になりますし……無理ですか?」
「…………しょうがない。まあブルマも昔はあれぐらいだったから、不可能ではない。帰るまでの我慢だ」

ベジータも渋々ながら使い魔となる決意をする。
そして二人でルイズとキュルケの元へと帰る。

「あら、もう終わったの?」
「はい、ベジータさんもルイズさんの使い魔になるそうです」
「へえ、そうなんだ」
「ああ」

べじーたがぶっきらぼうに答えると、コルベール先生から号令が掛かる。

「それではこれにて使い魔召喚の儀式を終える。大変遅くなってしまったので、今日は寮に直帰するように」

その言葉と共に、現地解散となり生徒達は空を飛んで、宿舎へと向かう。

「じゃあ行きましょうか」
「はい」

キュルケは空を飛んで、悟飯に手を伸ばすが、悟飯も既に空を飛んでいた。

「それで宿舎って何処ですか?」
「………へえ、ゴハンも空飛べるんだ?」
「えっ!?だって皆飛んでましたよ」
「空飛べるのって、メイジだけよ」
「えっ?……………あっ、ほら練習したんですよ。練習。空ぐらい飛ばないと駄目かなって」
「ふふ、まあいいわ。じゃあ行きましょう。後で色々聞きたいから」
「はっ、はあ」

そして一方、ベジータとルイズ。

「おい、さっさと立て。いつまで放心してるつもりだ」
「えっ、……あっ」
「どうやら寮へ帰るそうだ。さっさと行くぞ」
「えっ、ええ………」

ルイズはそっと立ち上がろうとして、そして止まる。

「っ!?」
「どうした?」

不自然なルイズの動作にベジータは不思議そうに問いかける。
しかし、ルイズは顔を若干赤くしたまま、若干上ずった声で答えた。

「なっ、なんでもないわよ。私は後で行くから先に行きなさい!」
「無理だ。場所が分からない」
「いいから!キュルケたちと同じ場所よ。だから行きなさい!」
「ああ、じゃあ先に行かせてもらう」

ベジータはルイズの変な態度が気になりながらもすぐに悟飯達の居る寮へと空を飛んで向かう。
それを見届けてから、ルイズは辺りに人がいないことを確認して、そっとスカートを捲る。

「うう、やっぱり………貴族ともあろうものがこんな………屈辱だわ」

そうだ。ルイズのショーツは先ほどのベジータの起こした爆発のショックで濡らしてしまっていた。
そしてそれを気付かれる前にルイズはベジータを追い払ったのだ。

「とりあえず………メイドに着替えでも取ってこさせて着替えないと。………はあ、最悪だわ」

ルイズは顔を少し赤らめながら、自らの失敗を恥ずかしく思っていた。


こうして、ルイズとベジータ。キュルケと悟飯の使い魔と主の不思議なお話が始まった。



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