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ゼロテリ11

「ふむ、これがそうかね?」
巨人達の暴れた地で、神職に身をやつした男が訪ねる。
「はい。これがかつて『土くれ』の名で貴族を相手にした女だったものです」
白い仮面の男が、邪神にその魂を蹂躙された死体を前に答える。
「たしか、サウスゴータの者だったね。彼女ならきっと、余のよき友人となるだろうな」
男は杖を抜き、低い小さい詠唱を口から漏らす。
それは、白い仮面の男が聞いたことのない詠唱だった。
そして詠唱が唱え終わると同時に、永遠の眠りについたはずの盗賊が目を覚ました。
「お久しぶりですわ。大司教」
自身を蘇らせた男にフーケは微笑みかけた。
「おはよう、ミス・サウスゴータ。君を余の夢の同胞に加えたいと思うのだが、どうだね?」
帰ってくる答えの決まっている質問を大司教はする。
「もちろん、喜んでおうけいたしますわ。」
彼女の答えに満足したかのように、満面の笑みを大司教は浮かべた。
「では行こうか。『レコン・キスタ』へ」





「最強の系統は知っているかね?ミス・ツェルプストー」
「『虚無』じゃないんですか?」
「伝説の話をしているんではない。現実的な話をしているのだ」
キュルケの答えに、いちいち挑発するような口調で『疾風』のギトーが注意する。
その後、キュルケはギトーに1メイルはある火球を打ち込むも、彼の風はそれを打ち消しキュルケを吹き飛ばした。
ギトーはなにごともなかったかのように教卓へ戻ると、講釈を始める。
「諸君、今のように『風』は全てをなぎ払う。『火』も『水』も『土』も、試したことはないが『虚無』さえも吹き飛ばすだろう」
風の系統の魔術を使うことによほどの誇りがあるのだろう。
自信満々にギトーは続ける。
「お伽噺ですら、風は太陽を倒すほど強力だと謳われているのだ。そしてもう一つ、『風』が最強たる所以は「意義あり」」
ギトーの講釈を遮る声が上がる。ペルデュラボーだ。
ギトーは鋭い視線を声のしたほうに向け、
「ほう、使い魔風情が異論を上げるとは。言ってみろ」
怒りをあらわにしながらも、発言を促す。
ペルデュラボーはその怒りを冷笑と共に軽く流し、自身の解釈を説明し始めた。
「魔術とは感情を理性で制御し、たかぶる魂を魔力と融合させ、精錬、精製させるものなのだ。故に、それをより高い次元で行える者の使う系統こそが最強。」
ペルデュラボーは静かに続ける。
「だが、あえて優劣を付けるとしたらどの系統も当てはまるまい。
最強の魔術とは、自身の物語をより強く高らかに謡いあげ、デウス・エクス・マキナな奇跡を起こすことなのだから」
もっとも、我が宿敵はまだそれが未熟なのだがな。と彼は心の中で付け足した。


教室を、自身のプライドを傷つけられた。と勘違いも甚だしい勘違いをしたギトーが一触即発な空気で包み込む。
生徒たちは皆、沈黙でその空間に耐えようとした。
だが、教室に乱入してきた珍妙なモノがその空気をぶち壊した。
頭にはバカでかいロールした金髪のカツラを乗せ、ローブの胸にはレースの飾りや刺繍を躍らせているコルベールだ。
教室に先ほどとは違う沈黙が流れる。
「ミスタ?」
あまりにも珍妙なものの乱入に、ギトーは眉をひそめる。
「あやや、ミスタ・ギトー!失礼しますぞ」
うおっほん。と咳払いをすると重々しい口調でことを告げる。
「えー、皆様にお知らせですぞ。本日はトリステイン魔法学院にとって、よき日であります。
恐れ多くも、我がトリステインがハルケギニアに誇る可憐な一輪の花、アンリエッタ姫殿下が本日ゲルマニアご訪問のお帰りに、この魔法学院に来訪されます。
したがって、本日の授業はすべて中止であります!」
そう力強く説明すると同時に彼の頭からカツラが落ち、教室をまばゆい光が貫いた。

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