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秘密結社ゼロシャイム総統ルイズ-02


「あ~~~あっついなぁもう。最高気温20度だなんて、
 全国ネットで平然とウソこいていい度胸してるね良純も」
「たっ大変だよウサちゃん、Pちゃんがオーバーヒート起こしてるっ」
「えっどっどうしよう。そうだ多摩川に突っ込んで冷やそう!」

 神奈川県川崎市の一角。町の住民には見慣れた光景である。きっと、多分。

「ふう~~~かよ子さんの頼みとは言え、
 こんな暑いのによりによってサンレッドの捜索なんてやってられないね」
「でもヴァンプ将軍も居なくなるなんて、妙な偶然だよね」

 ヴァンプ将軍が謎の光に包まれ失踪して二週間。
 川崎支部の人員を総動員しての捜索は未だ成果は上がらず、本部への連絡も視野に入れている。もちろん県警への捜索届も提出済みだ。
 更にそのさなか、折りしもサンレッドもほぼ同時期より失踪しているとの知らせも入り、
 戦闘員達は複雑な心境で二人の捜索を続けていた。

「あっ、ウサコッツさん、デビルねこさん、Pちゃんさん、お久しぶりです」
「あー平賀君こんにちは…って何でここにいるの?」
「いや、この前ギョウさんの開いた合コン行った時、まだ上司の方が見つからないって聞いたんで。
 なんか責任感じるっていうか…今日明日休みなんで、折角だからお手伝いしようかな、と。
 で、進展とかありました?」
「わざわざ遠出してもらっちゃって悪いけどさ…」
「ぜーんぜん、なーんにも、手掛かりナシ!なんだよね」
「そっすか…」
「別に平賀君が何かしたって事は無いんだから変に負い目なんか感じなくてもいいのに…。
 それにあの二人に限って何かある訳無いよ。いっつも凄い事してるしさ。
 将軍なんてこの前ブロック塀に向かって背面パワーボム仕掛けられてたし」
「だよね」
「……」

 とはいえ折角ここまで来たところでじゃあさよなら、という気にはならないのが平賀才人という少年である。
 三人(匹?)と一緒に多摩川沿いを捜索する事になったのだが…

「うわあぁっっ」
「ねこ君っ、Pちゃんっ」
「な、何だこりゃっ」

 橋の袂、道路の上から窺い知る事は適わない薄暗いその場所は一瞬だけ猛烈な光で照らされたかと思うと、
 それが収まった後にはそこに四人(?)が居た形跡は欠片も残されていなかった。

 ……………むちゅうっ
(ん?)
「………」
「…………」
「わーっ!ティファ姉ちゃんがえっちい事してるーっ」
「っぷはっ!?えっ!?何これっ??(むにゅぅ)
 えっ何今のむにゅって痛熱ちゃちt」
「きゃあああーーーーーーーっ!!!!」

 三人(匹?)はテーブルに座り、その正面にはきっと世間一般の常識では美人でプリンちゃんな少女。
 その脇に後ろ手を縛らればつの悪そうな顔で正座させられている少年。
 扉の隙間からは彼よりもずっと幼いであろう少年少女達がそのさまを覗き見ている。
 かわいー、とか。らっきーすけべだー、とか囁きながら。

「えーっとぼくたちは日本国神奈川県川崎市で世界征服をするために活動している秘密結社フロシャイムの」
「ウサちゃん、安易に個人情報を教えちゃだめって将軍が言ってたじゃないか」
「ピーピー」
「あ、あの…ちょっと…足が…げっ限界っ…なんですけど…そろそろ、勘弁、して頂くわけには…」

 ティファニアがサモン・サーヴァントを実行したのにはそれは深い…多摩川よりも深い事情があるのだ。
 いつもの様にごろつきを追っ払いさて昼食の支度でも、というところで目に付いたのが彼らが落としたのであろう呪文書。
 子供達の暇潰しくらいには使えるかも、と持ち帰ったところ、
『姉ちゃんも使えるー?』
 自分に系統魔法の才が無い事は承知してはいたが、
 なればこそ真似事でも子供達に危険が及ぶ事も無いであろう、とふんだのである。
 ところが適当に見繕ったページに書かれた口上を紡いでみれば…

「なんだかマンガみたいだなぁ」
「そのサーモン何とかっていうのは、手当たり次第に異世界の人を呼び出すものなの?」
「いえあの…私もこういうのは初めてなので、見も蓋も無いのですけど、何も分からなくて…
 本当にごめんなさいっ」
「あ、あ、あ、ヤバイ…死ぬ…足痺れて死ぬかも俺……」
「ピーピー」

 平賀才人が解放されたのは、『とりあえずお昼にしましょう』と言ってティファニアが台所に引っ込み、
 その後なだれ込んで来た子供達にアニマルソルジャー共々散々おもちゃ(彼の場合主に痺れきった足を)にされた更に後の事である。

「で、ぼくらはどうすればいいんだろう?」
「ヴァンプ将軍を探すどころじゃないよねーこれじゃ」
「らっきーすけべに天誅だーっ」
「ぐわおおっまだ痺れるんだっ触るなっこらっ」
「えと、私の姉が出稼ぎに行っているので、そういうのには私よりも詳しいと思うんです。
 それにその、勝手な事を言ってるとは分かるんですが、子供達もあなた方に随分懐いているようですし、
 だから…」
「かわいーっ」
「ピーッピピピピッ」

 かくて不幸にもハルケギニアへ誘われた、川崎支部が誇る精鋭アニマルソルジャー軍団+αは、
 まだ見ぬその少女の姉が元の世界へ戻る手掛かりをもたらす日が来るまで、
 保育所員の真似事を依頼されたのである。

「ねーサイト。お姉ちゃんのおっぱいどんな感じだったー?」
「おおおおおいきききき君はななななんという事をきき聞いて
 だ大体僕は健全な17歳のまだ高校生でコンビニでヤングアニマル買うのにもちょっと勇気出すような」
「将軍もこの世界に来てるとか無いかなー?」
「…そうなるとサンレッドが来ててもおかしくない事になるよね」

 はたして彼らの邂逅の日は近い。ハルケギニアの運命はいかに。



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