あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

侍の使い魔-15


坂田銀時の気分は最悪だった。
 あの後朝までルイズとは時間無制限ルール無用の一本勝負をやることなり
 結局眠れなかった。
 その上二日酔いで未だに頭が痛い。
 ルイズの機嫌は結局直らず銀時に鎖をつけようとする。
「だから言ってんじゃねえか、俺はロリコンじゃねえって。
 てめえのその貧相な体に欲情するぐらいなら火トカゲに欲情したほうがまだましだっつーの」
「なんですってー、この馬鹿犬ー!!」
 鞭を持ち出し銀時をしばくルイズ。
 そんな光景が朝の教室で繰り広げられている。
 -この凶暴女、神楽よりたち悪いだろ。
「全くルイズったら、ねえダーリン、あんな凶暴な御主人なんかやめて私の使い魔にならない」
「何言ってるのよ、銀時は私の使い魔なんだから!!」
 キョルケとルイズはまた言い争いを始めた。
 銀時の頭痛が二重の意味で痛くなった。
「ダーリンは私は馬鹿だと思う、胸の大きい私のこと馬鹿だと「うるせー!!!」
 キュルケは銀時を自分の胸に誘いこもうとしたが銀時は大声を上げて拒絶した。
「てめら2人ともうるせーんだよ、こっちは二日酔いで頭痛がひどいんだ。
 俺は寝る、もう寝る、絶対寝る、おこしたら殺すかんね」
 そう言ってあいてるせきをベッド代わりにして銀時はいびきを立てて眠った。
 ルイズは最初は他の生徒達と同じように唖然としていたが、銀時の態度に腹を立てて
 おこそうとしたがちょうどその頃教室の窓が開きミスタ・ギトーが入ってきた。



 ミスタ・ギトー、冷たい雰囲気と自分の魔法の才能を鼻にかけるその態度から
 学園でも1、2を争う不人気教師である。
「では、授業を始める、知ってのとおり私の2つ名は『疾風』のギトーだ」
 教室はシーンとしてその様子を満足げに見たギトーはことばを続けようとしたが
「グー!!」
 教室には銀時の大きないびきが響いた。
 ギトーはこめかみを引きつらせながらゴホンとせきをして
「最強の系統は知ってるかね?ミス・ツ「ガー!!」
 ついには銀時のいびきがギトーの言葉をさえぎった。
 ルイズははらはらした目で銀時を見るが相変わらずよだれをたらして気持ちよさそうに眠っている。
 ギトーはついに教壇からおり銀時の眠っている席まで来た。
「この男はミス・ヴェリエールの使い魔ではないかね。
 ミス・ヴェリエール君は使い魔の躾もできないのか」
「も、申し訳ありません」
 ルイズは青い顔をしながらあやまる。
「ふん、まあ『ゼロ』という二つ名をもつ君にはぴったりの使い魔ではあるがな」
 今度はルイズの顔が赤くなった。
 -くやしい
 実際教師達がルイズを魔法も使えない無能なメイジだと思っているのは知っていたが
 こうまで露骨に言われたのは初めてだ。
「全く主人も主人なら使い魔も使い魔だ、ほら、起きろこの平民」
 体を揺らして銀時を起こそうとするギトー。
「ん、・・う・・うるせー!!」
「ごは!!」
 起き上がった銀時はギトーに思いっきりヘッドバットをかけた。
 後に吹っ飛び尻餅をついたギトーに銀時は『洞爺湖』を手に取り叩きつける。
「うるせーんだよ、おこしたら殺すって言ったじゃねえか、もう少しでパフェ食えるとこだったのに
 食えなかったじゃねえか」
「おい、やめ、ゴフ!!痛い!!やめ」
 杖を出す暇もなく銀時にぼこぼこにされたギトー。
 ようやく落ち着いた銀時はギトーを見る。
「ん、誰だ、こいつ」
「教師のミスタ・ギトーよ」
 キュルケが銀時に教えた。
「貴様、メイジに暴行ふるってただで済むと思ってるのか!!ミス・ヴェリエールとも
 この学園から追い出してやる」
「ルイズ」
「な、何よ」
「穴掘っててくれねえか、人1人分入るくらいの・・」
 その言葉に回りはざわざわする。
 しかし、誰も止めようとする者はいない。
 むしろ、巻き込まれたらたまらんと皆目線をギトーからはなし無視するようにする。
 銀時は今度は『洞爺湖』ではなく立てかけていたデルフをギトーに突きつけた。
「チョ、待て・・」
 ギトーはガタガタふるえ怯えだした。
「まあ、アニメ版や漫画版で存在ごとスルーされたキャラが一人いなくなっても
 たいした影響はないよな」
 銀時の言葉にギトーは泣きながら立ち上がった。
「ちくしょー!!どうせ俺なんか名前のあるだけのモブキャラだよ。
 二次創作ではかませ犬キャラだよ」
 泣きながら教室から出て行った。
「あ、自覚はしてたんだ」
 銀時はとりあえず剣をおさめた。
「相棒、えげつねえな」
「ちょっと、なんて事してくれたのよ、私が退学になったら・・・」
「貴族のお嬢ちゃん、その心配はねえよ、もしあいつが嬢ちゃんを退学しようとしたら
 自分が平民にぼこぼこにされたって周りにばらすようなものだ、そしたらあいつはメイジとして
 死んだも同然、それを知った上で相棒はさらに脅して念には念を入れたのさ」
 キュルケはデルフのその言葉に驚いた。
「じゃあ、さっきのは・・」
「嘘に決まってんだろ、たががこいつのために殺人犯になる気はねーっての」



 また教室のドアが開いた。
「あのー、どうしましたか、さっき廊下で血まみれのミスタ・ギトーが
 泣きながら走ってしましたが」
 教室に入ってきたのは妙な仮装をしたコルベールだった。
「ああ、大したことないっすよ、コッパ、コルベールのおっさん」
「ちょっと今コッパゲって言おうとしなかった、ねえ」
「そんなことないっすよ、コル、コッパゲのおっさん」
「何でわざわざ言いなおすんだ!!コルベールで良いだろうが」
 そんなこんなで授業は中止になり、トリスティンの姫が視察に来ることを知らされた。



 窓際には生徒達が集まっている。
 どうやらお姫様が到着したらしい。
「トリスティン王国王女、アンエリッタ姫殿下のおなーーりーー!!」
 馬車から降りたアンエリッタに姫に生徒達は歓声を送る。
「あれがトリスティン王女、ふん?あたしのほうが美人じゃない」
 キュルケはつまらなさそうに呟く。
「ねえ、ダーリンはどっちが綺麗だと思う?」
 キュルケの問いに銀時はさらにつまならさそうにあくびをしながら答える。
「可愛いだけのガキに興味はねえよ、くだらねえ事聞くな」
 そしてまた席をベッド代わりにして眠り始めた。
 そんな銀時と同じように今回の姫の来訪に興味がない生徒が1人だけいた。
 タバサは寝ている銀時の横で静かに本を読んでいた。



 夜 ルイズの部屋
 あの姫が来てからルイズの様子がおかしかった。
 どことなく落ち着きがなく、上の空という感じだった。
 銀時も変だとは思った。
 いつもだったら銀時がやったことを散々叱り飛ばし、
 部屋の隅を指で掬い埃を見せ、『掃除がなっちゃいないわ、使い魔失格ね』
 とお前は姑かというようなことを言うはずなのに。
 -考えてみたら実害がない分、今のほうがましか。
 銀時はルイズをほっとくことにした。



 ドアからノックする音が聞こえる。
 妙に法則性のあるノックの仕方だった。
 ルイズはそのノックの音にはっとするが
 すでに銀時がドアを開けていた。
「どなたさんっすか、こんな夜遅く」
 そこにいたのは真っ黒な頭巾をかぶった少女だった
 少女は出てきた銀時に驚いたようで、
「え、どなたですか?」
「おーい、ルイズ、客みたいだぞ」
 銀時は少女の問いに答えずルイズを呼んだ。
「あなたは・・・」
 ルイズは少女を見て驚いたような声を上げた。
 少女は杖を取り出すと、短くルーンをつぶやいた。
「・・ディティクトマジック?(探知魔法)」
 ルイズの問いに少女はうなずく。
「どこに耳が目が光っているのかわかりませんからね」
 少女はそういいながら頭巾を取った。
 銀時はその少女の顔に見覚えがあった。
 -ああ、アンなんとか姫じゃなかったけ。
「姫殿下!」
 ルイズはその顔を見ると慌ててひざをついた。
「お久しぶりね、ルイズ・フランソワーズ」


新着情報

取得中です。