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ゼロのしもべ第2部-9



「おいおい、あの男なにやってんだ?」
ワルドを逃がすべく兵隊を相手に大暴れをする武吉。オノで始祖ブリミルの像を切り倒し、兵隊にぶつける。
さらにその像を持ち上げて投げ飛ばし、オノで攻撃しと八面六臂の大活躍である。
分身ワルドもメイジ数人を相手に一歩も引かず、互角の戦いをしている。
だが、見ると先に脱出を図ったワルド本人は―――行く手を子供に阻まれているじゃないか。
「おい、早く蹴散らして脱出しろ!」
武吉が叫んだ。

「さて――」
呪文を唱えると杖が青白く発光した。先ほどウェールズ皇太子の命を奪った「エア・ニードル」である。
「彼も言っている通り、蹴散らして脱出してもいいんだ。私は急いでいるのでね。ただ……」
杖を突き出す。杖は細かく振動している。回転する空気の渦が、鋭利な切っ先となり3人の間を抜けて扉を破壊した。
「私は争いごとが嫌いでね。できれば穏便に通してはくれないだろうか?」
まるでパーティで会った婦人を口説くような、柔らかい口調で語りかけるペド。
エア・ニードルで切り裂かれていたのだろう。3人のマントが綺麗に分かれて地面に落ちた。
「さっきウェールズ皇太子を殺したその口でよく言うわね!」
色男を減らすことは罪である!と言わんばかりの勢いでキュルケが吼えた。
「姫様を裏切った罪は万死に値する!……たとえ勝てなくてもトリステインのメイジとしてここを通すわけにはいかないよ。」
だが、相手は魔法衛士隊の隊長。そういうこともあり多少顔色のよろしくないギーシュであったが、たいしたものだ。
「……子供の肌がそんなに見たい?」
マントを切ったのは、裸にするつもりだったのだろうと責めるタバサ。実際のところ、ワルドはダメージを食らった。
「ち、違うぞ!別に裸にするためにエア・ニードルを使ったんじゃない!」
戦闘中ということも忘れて必死に弁明するペド。実は馬鹿なんじゃないだろうか?
「く……ッ。これではエア・ニードルが使えない!」
別に使ってもいいような気がするが。やっぱりペドはアホであった、本物だ。
だが!と叫んで呪文を唱え、杖を振るった。猛る風が3人めがけて吹っ飛んだ。
「ひいっ!?」
「げげ!?」
呪文を唱えていないのではないかと錯覚するようなすばやい攻撃。やはりスクウェアは格が違う!と迫り来る風に反応できず、


死を覚悟したギーシュの前に飛び出した小さな影があった。
「……ッ」
風を、風の魔法で受け流した。だが、そのさいの衝撃で吹っ飛び、その身体はキュルケに受け止められた。
キュルケも受け止めた衝撃で吹っ飛び、腰をしたたかに打ちつけた。
「っ~~!痛ッ~!」
「……受け流すだけで、精一杯」
キュルケに受け止められたまま、タバサが呟いた。
気づくと、ギーシュだけが残されていた。
「わ、わ、ワルキューレ!」
慌てて薔薇の造花を振るギーシュ。花弁は地面に落ち、5人の戦乙女が現れる。
「今の光景を見て、まだキミはやる気かね?グラモン候のご子息か……。あの命を惜しむな名を惜しめ、とやらを実践する気かね?」
やめておいたほうがいいと首を振った。
「今の君の行動は、名を惜しむものでなくむしろ名を落とすものじゃないか?勝つ見込み0の敵に向かうのは、蛮勇であり愚挙だ。」
「ざ、残念だが……女の子を傷つけたものを見逃すほど愚か者ではない。」
ギーシュは、バビル2世の言葉を思い出していた。
『ギーシュ、きみはやり方によってはあのワルド子爵にも勝てるはずだ。』
本当に勝てるというのだろうか?だが、今は信じるしかない。なぜならば…
「僕は薔薇だ。薔薇の棘は女の子を守るためにある。」
今は戦うしか道はないのだから。しかし、勝ち目はなさそうだぞ?

「ふん。そのようなゴーレムなど、100体いようが私の身体に傷一つつけられぬ!」
実際そうだろうな、と思うギーシュ。別に自虐的なわけではなく、スクウェアの力はそれだけすさまじいということだ。
だが、バビル2世に言われたことと、先ほどの…。ギーシュは胸に手を当てた。そこには孔明から渡すよう頼まれたという袋が入って
いた。
『……二人の言いたいことはだいたいわかったけど、本当にいけるのか?』
ギーシュはやはり不安だった。
不安だが、やるしかないと覚悟を決めていた。
そして、それは実行されていた。
「どうした、そっちから動かないのか?ならばこちらから行かせてもらおう。」
再び呪文を詠唱し、ウィンド・ブレイクを唱えた。さきほど魔法を弾いた青髪の少女はグラモン家のぼっちゃんの後ろにいる。
まともに食らえばひとたまりもないだろう。グラモン卿とは多少ではあるが顔見知り。ならば、威力を少し抑えてやるか。

そう考え比較的軽い威力で放ったウィンド・ブレイクは、それでも恐ろしいスピードと威力を持ち一直線にギーシュに向かって伸びた。
「やられる!」そう思い身を縮めるギーシュ。
だが、次の瞬間、ペドの放った魔法は、ゴーレムの直前でわずかに浮き上がり、背後の壁吹っ飛んだのだ。
「……む?」
突然、向きを変えたウィンド・ブレイクに目を疑うペド。ひょっとすると、呪文のミスか?威力を抑えようとしたのが仇となり、いらぬ方向へ
力が入ってしまっていたのだろうか?
しかたがない。もう一度、グラモン家の息子には申し訳ないが、運がよければ死なずに済むさ。
そう考え放ったウィンド・ブレイクも、同じように斜め上の壁めがけ飛んでいく。
よくみると、グラモンの息子の前にいるゴーレムの様子が変だ。一体だけ、少し赤い。なんだ、3倍の強さだとでもいうのか!?
「ならば、こいつで弾き飛ばす!」
エア・ハンマーだ。巨大な空気の塊が、すさまじい圧力をもってギーシュに襲い掛かった。
「なに!?」
だが、それでもわずかに上に軌道が変わり、触れることもなく礼拝堂に瓦礫を増やしただけであった。
「き、貴様……グラモン!何をしている!?」
「あ……はは、ははは……」
ペドのすさまじい殺気に、思わず笑いが出るギーシュ。人間、怯えすぎると笑いが出るものらしい。
だがその笑いが逆鱗に触れ、思わずペドはギーシュを切り捨てようと杖を握り締めた。直接、エア・ニードルで風穴を開けてやろうと、
一歩前に踏み出した。その瞬間、異常な圧力を肌に感じた。
熱波が顔といわず身体といわず、襲い掛かってきた。
虚を疲れて思わずペドは飛び退いた。誰かが、火の魔法を使ってきたと思ったのだ。そうだ、たしかキュルケという少女がいた。ルイズ
に聞いたところによると、あの少女は火系統に才能を持っているとのこと。その攻撃に違いない。
さすがに破壊力がある火の魔法を食らってはたまらない、と身構えたペド。
だが、その目に飛び込んできたのは、杖を持ち上げた形跡もなく座ったままのキュルケであった。
『あの少女の魔法ではないのか!?ならば他にもメイジが隠れているのか!?』
周囲を警戒するペド。背後のメイジたちは暴れまわる武吉や分身体に手一杯で、とてもこちらを援護する余裕はなさそうだ。
前方にはもう人が隠れている様子はない。


「うふ、うふふふふ。」
背後から、コウメイの笑い声がした。
『なんと暑苦しい声だ。聞くとイライラする。……待てよ、なんだ、この暑さは!?』
魔法にしては効果が長い。長すぎる。何かが燃えている様子もないじゃないか。
と、ここでペドはあることに気がついた。
『あのゴーレム、先ほどよりも赤くなっているような……』
いや、間違いなく赤い。赤いというよりは白く輝き始めているじゃないか。
まるで溶鉱炉の中の鉄のようだ。
「ま、まさか!?」
「左様。それで正解なのですぞ、ミスター・グラモン。」
コウメイが呟いた。
「そうだ。ワルキューレの中で、石炭を燃やし、全身を発熱させているんだ。」
ギーシュが、まっすぐペドを見つめて言った。
「青銅の特性……つまり銅ならではの熱伝導性のよさ、と僕は解釈した。」
ギーシュは、ワルキューレを作るときに一緒に瓦礫を飲み込ませておいた。瓦礫は体内の空洞で一箇所に集められる。
その瓦礫を錬金で石炭に変え、ワルキューレの構造を少し変化させた。すなわち、ふいごのように空気を送り込む道を作ったのだ。
懸命なら読者諸君ならすでにおわかりのことと思うが、ギーシュはワルキューレが目の前にいてペドの死角でになっているうちに
中の石炭にライターで火をつけておいたのである。ショウタロウ老人からもらったふいごについていたライターを発見したギーシュは、
それが火をつけるためのマジックアイテムなのだろうと思い、こっそり持ち歩いていたのだ。
そしてペドは知らなかったが、ギーシュは7体までなら戦乙女を作り出すことができる。あえてそれをしなかったのは、瓦礫を石炭に
錬金するための精神力が必要だったからである。
ペドの放った風の魔法がそれたのは、発生した上昇気流によるものであり、またそのときの風がワルキューレの体内に流れ込み、
より一層炎を燃え上がらせたのである。
わー、白戸三平の忍者漫画みたいな解説だ。
「だ、だが!ただ一体で何ができる!」
ワルドの目がギラッと光った。全身全霊をこめ、風の魔法を打ち出す気だ。
『発熱したゴーレムを3人めがけ吹き飛ばせば、3人とも焼け死ぬだろう。自分の策で焼け死ぬがいい、ミスター・グラモン!』
だが、次の瞬間、別のゴーレムが殴りかかって来た。

ギーシュたちに魔法を叩き込むべく詠唱していたペドは、ふいをつかれて慌てて避けた。詠唱は中断された。
「たかが一体ではありませんぞ?」
「そういうこと。」
孔明の声に合わせて、キュルケが火の魔法を唱えた。
炎が石炭を満載した他のワルキューレたちの身体に飛び込んだ。
「……促進。」
タバサが風の魔法を唱えた。風がワルキューレたちの体内に流れ込んだ。
たちまち、ワルキューレの全身が赤く燃え上がる。溶鉱炉で働いていると錯覚するような熱が、礼拝堂に沸きあがった。
2体を扉の守りにつかせて、3体でペドを追いかける。懸命に逃げるペド。だが、襲い掛かる熱が、あっという間に体力を奪っていく。
「ら、ライトニング・クラウド!」
必死に電撃を放つペド。だが、金属製のワルキューレには効かず、あっという間に散らばって消えた。
ワルキューレは動きは稚拙ながらも、当てる必要はないと割り切っているかのように、陣形を組んでペドを一箇所に追い込もうとして
くる。
「ちいぃ!ならば、術者を攻撃してやる!」
狙いはギーシュだ。この距離では先ほど自分の魔法を弾いた青髪の少女に防がれるかもしれない。だが、風の方向によっては、
扉を守るゴーレムに3人をぶつけることができるはずだ。杖を振り上げ、身体をステップさせ、ぶつけることができる角度へ移動した。
「デル・イル・ソラ・ラ・ウィンデ……」エア・ハンマーを使おうと、呪文を詠唱する。
「食らえ!」
3人めがけ、放とうとしたその瞬間――ぽごんという音がして、ペドの腕に爆発が起こった。
「な、なに!?」
おまけに、なぜか魔法が消えてしまったではないか。
「え?消えた?わたしの魔法で??」
背後からルイズの声。気絶していたルイズが蘇生し、魔法を使ったのだ。そして定石どおりに失敗したはずだった。
が、なぜか杖に溜まっていたエア・ハンマーが、その爆発で一緒に消えていた。
何事かと呆然とするペドの耳に、
「いただき!」
キュルケが指を鳴らして叫んだ。足に激痛が走った。ワルキューレに気をとられているあいだに、炎の魔法で攻撃を仕掛けられていた
のだ。足を焼かれ、思わずバランスを崩し、転げそうになる。
だが、その一瞬で充分だった。
焼けたワルキューレの手が、ペドの左腕を掴んだ。


じゅん、とも、じゅう、ともつかぬ嫌な音。そして臭い。
「ぐあああああああああああ!」という搾り出すような叫び。
ペドの左腕が、骨まで一気に焼かれていた。
そこに襲い掛かるワルキューレ軍団。一斉にペドに抱きつき、締め上げる。
「名づけて……熱い抱擁、というのはどうだろうか?」
叫び声を上げながら悶絶するペドを尻目に、なぜかギーシュは得意げに必殺技名を考案していた。
「むむ!?旦那があぶねぇ!?」
全身に魔法を受け、それでも耐えてきた武吉が、ペドの叫び声に気づいた。見ればペドの分身体も消えているではないか。
「どけどけどけー!」
周りを取り囲む兵隊たちを蹴散らして、ペドめがけて走った。そして口から水を噴出した。
「仙術・鉄砲魚!」
ワルキューレから水蒸気が上がった。そこへつかみかかる武吉。
「こなくそぉ!」
ペドからワルキューレたちを引き離す。引き離しただけで、全身の皮膚が焼け爛れた。焼けてワルキューレに引っ付いた皮膚が、
バリバリとめくれあがった。
「旦那、しっかりするんだ!」
抱えあげたペドを必死に励ます武吉。だが、腕や足が炭化したペドはピクリともしない。あわてて口元に手をやると、かすかに風を
感じた。
「ま、まだ息はある。今ならまだ助かる!」
そこへ、ワルキューレが背後から槍を突き立てた。
「ぐはぁ!」
吐血する武吉。だがペドは落とさない。
2の槍、3の槍が飛んできて、武吉に突き立てられた。
「こ、こうなりゃ旦那だけでも逃がすしかない……」
しゃべると口から蟹のように泡が出る。血の泡だ。肺を槍で居抜かれたらしい。
「お、おいらが生涯に一度しか使えない術を使ってやるぜ。」
ペドを片腕でガシッと抱きかかえた武吉は、手斧で自分の頚動脈を切り裂いた。
「うわあ!」
「自決した!?」
吹き出た血が、武吉とペドに降りかかっていく。
「血流転身の術……」
武吉が崩れ落ちた。膝から地面に倒れこむ。

と、そのまま血の海の中に飲み込まれて消えた。
慌てて皆駆け寄ったが、そこには血の海が残るばかりで、2人の姿は跡形もなかった。
まるで血の海に飲み込まれたようであった。
「消えた……?」
「逃げたのかしら?」
「逃げたとしても、あの傷では長くはもたないだろう。しかし、あんな魔法は聞いたことがないな。」
首を捻るアルビオンの将軍。
「ワルド様……どうして。」
唇をかみ締めているルイズ。さすがに、婚約者だった人間が、裏切り者とはいえ見るも無残になっていたのはショックだったのだろう。
顔が青く、ふたたび気絶しそうだ。
「逃げた先が、問題。」
タバサが呟く。
「その通り。おそらく、あの男は命を賭けて子爵を敵陣に送り届けたことでしょう。そう、すべて私の計略どおりに…」
むふふ、と1人ほくそ笑む孔明。
「そういえば、皇太子は!?」
誰かが気づき、叫んだ。
「そうだ!あの少年が医務室に運んで行ったが、間に合ったのか!?」
「いや、あの傷は深かった……皇太子はおそらく……」
「水のメイジが全員でかかればなんとかなったかもしれない!医務室へ向かうぞ!」
口々に叫ぶ兵士たち。ワルキューレをしまったギーシュたちも、その中には混じっている。
そこへ、
「へ、陛下!?」
扉が開き、顔に覆面をした従者を引き連れたア国王ジェームズが現れた。バビル2世が、傍につき従っている。
全員跪いて、頭を下げた。
「……みなのもの、ご苦労であった。よくぞ、ウェールズの仇を撃ってくれた。」
その顔には深い絶望が刻まれ、目は悲しみをこらえるように潤んでいる。
その顔と、一言で皆全てを理解していた。
「で、では、陛下……」
国王は、悲しげに頷いた。


ダン!と誰かが床をたたいた。
「おのれ、反乱者どもめ!卑怯な手を!」
「敵討ちだ!」立ち上がって叫ぶものが一名。
「そうだ、ウェールズ王子の仇を取って、連中に目にもの見せてやる!」
全員、次々立ち上がり、口々に威勢よく叫ぶ。
それを聞いていた孔明は、沈痛な顔を作って、進み出た。
「皆様のお気持ちはよく、わかります。この孔明、敵の卑怯な策略に対して耐えられぬような怒りを覚えています。ですが、」
国王の横に並ぶ孔明。全員の視線が集中する。
「いま軽挙妄動によって行動するのは得策にあらず。今は耐え、忍び、この孔明の指揮に従っていただきたい。」
「コウメイ様の言うとおりだ。」国王が続けた。
「怒りに駆られて行動し、むやみに命を失ってはそれこそ敵の思う壺。ここは皆我慢してくれ。わしにとってウェールズは可愛い息子。
だが、諸君もわしにとってはかけがえのない子供と同じなのじゃ。子供を一日に何人も失うのは忍びがたい。」
くれぐれも、コウメイ様の指揮に従ってくれ、と頭を下げる国王の姿に、全員が静かになった。
「どうやら異論はないようですな。それでは、皆様にぜひともウェールズ王子の仇をとっていただきましょう。」
え?と皆が孔明を見た。いま、耐え忍べと王が言ったばかりではないか。
「私の指揮に従えば、確実に敵軍を粉砕できるでしょう。さすれば!レコン・キスタの野望を打ち砕き、ウェールズ王子の仇を撃つこと
ができるというもの。よろしいか?ウェールズ王子の仇を打てるか否かは、全てこの孔明に従えるかにかかっているということですぞ。
肝に銘じるように。」

そして矢継ぎ早に指示を出し始めた。
「城にいる全員を、国王から下僕の子にいたるまで4つに分けます。1グループは、城の材宝庫から財宝を持ち出し、全てホールに
集めておくこと。2つ目は財宝を運び出した後の箱や、あるいは食料を包んでいた袋、そして城内の武具・防具を集め、それを後で
指示するように加工すること。3つ目は袋詰めした火薬を私の言うとおりの場所へ運ぶこと。最後のグループは、城内を徹底的に
清掃すること。」
「な、なんですと!?」
「それはまるで降服の準備ではないですか……」
「いったい何を考えているのですか?」
「もちろん、敵に勝利をするためです。さ、皆様、お急ぎください。おそらく敵軍はあと2時間足らずでやってくるでしょう。それまでに、
全ての準備を終えておかねばなりませんから。」

一方、レコン・キスタニューカッスル攻略軍陣地。
朝の攻撃に備え、準備をしていたサー・ジョンストンは突如目の前に現れた血だらけの2人を見て悲鳴を上げた。
なにしろ1人は首を切ってすでに絶命。もう1人も全身大火傷で今にも死にそうである。
ただちに救護班が駆けつけ、呂尚が駆けつけた。
「一体、何事じゃ!?」
「そ、それが、どうやら夜に忍び込んだあの2人のようなのです。正体がばれたのかもしれません。」
「むむむ。」
唸り声を上げ、城のある方角を睨む呂尚。
「太公望様。それに、重要なことを口走っておりました。「ウェールズを仕留めた」と。」
「なんじゃと!?」
「おそらくですが、王子を暗殺した現場を見つかり、攻撃を受けたのではないかと……」
「その可能性が高いな。じゃが、見つかってしまい、いぶり出されたあげく追い詰められせめてウェールズの命だけでも、と暗殺を
決行した可能性も高い。サー・ジョンストン。あと1時間ほどで出撃準備は終わりますゆえ、ただちに出撃させましょう。おそらく、2時間
ほどあとにはニュー・カッスルへ着くはずです。」
「わ、わかった。」
「コウメイとやらが何を企んでいるか知らぬが、常道で行けば負ける戦ではない。万一先発の1万がやられても、我々には4万の兵が
残されている。ご安心くだされ。」
そういうと、呂尚は頭を下げ足早に立ち去った。



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