お腹いっぱいに朝食を食べて満足したルイズは、使い魔の様子を見に行くことにした。
召喚場所に行ってみると、昨日と同じ場所に石像の姿が見える。
ひょっとしたら、あの変な夢はこの石像と何か関係があるかもしれないとルイズは考えていたが、石像には何の変化もない。
昨日契約のキスをした時、一瞬石像の目が光ったように見えたが、やはり気のせいだったらしい。
ルイズはしばらく石像を眺めていたが、もうすぐ授業も始まるので教室に向かうことにした。
召喚場所に行ってみると、昨日と同じ場所に石像の姿が見える。
ひょっとしたら、あの変な夢はこの石像と何か関係があるかもしれないとルイズは考えていたが、石像には何の変化もない。
昨日契約のキスをした時、一瞬石像の目が光ったように見えたが、やはり気のせいだったらしい。
ルイズはしばらく石像を眺めていたが、もうすぐ授業も始まるので教室に向かうことにした。
教室に入ると多くの生徒が使い魔と一緒に授業が始まるのを待っていた。
その中にはキュルケとフレイムの姿も見える。
すると、フレイムがこっちを不思議そうな表情で見てくる。
どうやら、もうルイズを怖がってはいないようだ。
席に着こうとすると何人かの生徒が自分を見て笑っているのが目に入った。
いつもの事だと思い、無言で席に着くルイズ。
そんな中、一人の生徒がルイズに対し、侮辱の言葉を投げかける。
その中にはキュルケとフレイムの姿も見える。
すると、フレイムがこっちを不思議そうな表情で見てくる。
どうやら、もうルイズを怖がってはいないようだ。
席に着こうとすると何人かの生徒が自分を見て笑っているのが目に入った。
いつもの事だと思い、無言で席に着くルイズ。
そんな中、一人の生徒がルイズに対し、侮辱の言葉を投げかける。
「ゼロのルイズ! 使い魔を召喚できないから、土のメイジにゴーレムを作ってもらえるように頼んでたんだろう!」
この小太りの生徒の名はマリコルヌ・ド・グランドプレ。いつもルイズを馬鹿にする生徒の筆頭だった。
頭にきたルイズは思わず立ち上がり言い返してしまう。
「違うわ! 間違いなく私が召喚したのよ!」
「嘘付け! ゼロのルイズに使い魔が召喚できるわけないじゃないか!」
この小太りの生徒の名はマリコルヌ・ド・グランドプレ。いつもルイズを馬鹿にする生徒の筆頭だった。
頭にきたルイズは思わず立ち上がり言い返してしまう。
「違うわ! 間違いなく私が召喚したのよ!」
「嘘付け! ゼロのルイズに使い魔が召喚できるわけないじゃないか!」
また、あの言葉だ。
ルイズを馬鹿にする生徒が必ず口にする言葉。
ルイズを馬鹿にする生徒が必ず口にする言葉。
『ゼロのルイズ』
その言葉を聞いた瞬間、マリコルヌに対する怒りと憎しみが膨れ上がり、爆発しそうになるルイズ。
だが、丁度そこに教師のシュヴルーズが現れたため、ルイズは黙って座ることしかできなかった。
だが、丁度そこに教師のシュヴルーズが現れたため、ルイズは黙って座ることしかできなかった。
今日の授業は、魔法の基礎のおさらいをするらしい。
だが、シュヴルーズが授業で話している内容は、ルイズにとっては何の意味もなかった。
魔法の基礎は、すでに一年生の時に必死になって頭に叩き込んであったからだ。
その努力の成果は使い魔を召喚することができたのみだったが……
だが、シュヴルーズが授業で話している内容は、ルイズにとっては何の意味もなかった。
魔法の基礎は、すでに一年生の時に必死になって頭に叩き込んであったからだ。
その努力の成果は使い魔を召喚することができたのみだったが……
授業は何の問題もなく進んでいき、どうやら錬金の魔法の復習に入ったようだ。
「それでは、どなたかに錬金の魔法をやっていただきたいんですが。……ではミス・ヴァリエール、お願いします」
シュヴルーズがルイズを指名したことに生徒達は猛反発する。
「ミセス・シュヴルーズ!それは危険です!」
「ルイズなんかにやらせたら大変な事になりますよ!」
「そうです! ルイズはゼロなんですよ!」
生徒達は反対するが、シュヴルーズは指名を変更する気はなかった。
学院長から出来るだけルイズの手助けをするように言われているし、ルイズが勤勉な学生なのも知っていた。
昨日、使い魔の召喚に成功していることだし、自分の授業で何かきっかけでも掴んでくれればとシュヴルーズは考えていた。
「それでは、どなたかに錬金の魔法をやっていただきたいんですが。……ではミス・ヴァリエール、お願いします」
シュヴルーズがルイズを指名したことに生徒達は猛反発する。
「ミセス・シュヴルーズ!それは危険です!」
「ルイズなんかにやらせたら大変な事になりますよ!」
「そうです! ルイズはゼロなんですよ!」
生徒達は反対するが、シュヴルーズは指名を変更する気はなかった。
学院長から出来るだけルイズの手助けをするように言われているし、ルイズが勤勉な学生なのも知っていた。
昨日、使い魔の召喚に成功していることだし、自分の授業で何かきっかけでも掴んでくれればとシュヴルーズは考えていた。
「お友達のことをゼロなどと言ってはいけませんよ。さ、ミス・ヴァリエール、やってみてください」
生徒達は観念したのか、一斉に机の下に隠れ始めた。中には教室から出て行く生徒もいる。
そんな光景を尻目にルイズは教壇に向かう。
自分は使い魔を召喚できた、ということは魔法を使えたということだ。
この錬金の魔法も成功するのではないかという期待がルイズにはあった。
それに夢の中の自分は、最後に敗れはしたが圧倒的な力を持っていた。
自分にだって何か特別な力があっても不思議じゃない。
そんなことを考えながらルイズは教壇の前に立った。
「ゼロのルイズ! どうせ爆発するだけなんだから、やるだけ無駄だよ!」
が、まだルイズに対して文句を言っている生徒がいる。
マリコルヌだ。
生徒達は観念したのか、一斉に机の下に隠れ始めた。中には教室から出て行く生徒もいる。
そんな光景を尻目にルイズは教壇に向かう。
自分は使い魔を召喚できた、ということは魔法を使えたということだ。
この錬金の魔法も成功するのではないかという期待がルイズにはあった。
それに夢の中の自分は、最後に敗れはしたが圧倒的な力を持っていた。
自分にだって何か特別な力があっても不思議じゃない。
そんなことを考えながらルイズは教壇の前に立った。
「ゼロのルイズ! どうせ爆発するだけなんだから、やるだけ無駄だよ!」
が、まだルイズに対して文句を言っている生徒がいる。
マリコルヌだ。
やる気になっている自分の邪魔をするマリコルヌに、ルイズは再び怒りと憎しみの感情を抱く。
その時、今朝と同じように左手のルーンが僅かな光を発する。
その時、今朝と同じように左手のルーンが僅かな光を発する。
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|
こいつはいつも私の邪魔ばかりする!教室に入った時も私を侮辱した!
私が魔法を使えないからって、あんたに文句を言われる筋合いはないわ!
なんでこんな奴が神聖な魔法学院にいるのよ!
ここは魔法だけじゃなくて、貴族としての礼儀や作法を学んで立派な貴族になるための場所でしょ。
こいつの行為は、この魔法学院の使命に反しているわ。
そうよ……こいつは魔法学院の調和を乱し、私の行動を妨げる……
……チョウワヲ ミダスニンゲンハ_ ……ショウキョ シナケレバナラナイ_
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こいつはいつも私の邪魔ばかりする!教室に入った時も私を侮辱した!
私が魔法を使えないからって、あんたに文句を言われる筋合いはないわ!
なんでこんな奴が神聖な魔法学院にいるのよ!
ここは魔法だけじゃなくて、貴族としての礼儀や作法を学んで立派な貴族になるための場所でしょ。
こいつの行為は、この魔法学院の使命に反しているわ。
そうよ……こいつは魔法学院の調和を乱し、私の行動を妨げる……
……チョウワヲ ミダスニンゲンハ_ ……ショウキョ シナケレバナラナイ_
ルイズは杖を振り上げた。
……………………
ルイズは一人で教室を掃除していた。魔法を失敗し、教室を爆発させたからである。
だが、教壇の辺りは爆発によって壊れた形跡はない。
その代わり、ある場所が爆発により粉々に吹き飛んでいた。
そこはマリコルヌが座っていた席だった。
ルイズは教壇の上の石ころに錬金の魔法をかけるつもりだったが、気が付くとマリコルヌの座っていた席が爆発していた。
爆風で吹き飛ばされたマリコルヌは重傷を負い、医務室に運ばれていった。
その後、ルイズはシュヴルーズに叱られ、一人で教室の掃除をする罰を受けた。
シュヴルーズが怒ったのはルイズが教室を爆発させたからではない。
ルイズがマリコルヌに向けて、小さな声でサイレントと呟くのが聞こえたからだ。
確かにマリコルヌに苛立ちを感じ、我を忘れそうになっていた。
だが、ルイズにはサイレントの魔法を使おうとした覚えはない。
自分は錬金の魔法を使ったはずだと説明したが、聞き入れられることはなかった。
だが、教壇の辺りは爆発によって壊れた形跡はない。
その代わり、ある場所が爆発により粉々に吹き飛んでいた。
そこはマリコルヌが座っていた席だった。
ルイズは教壇の上の石ころに錬金の魔法をかけるつもりだったが、気が付くとマリコルヌの座っていた席が爆発していた。
爆風で吹き飛ばされたマリコルヌは重傷を負い、医務室に運ばれていった。
その後、ルイズはシュヴルーズに叱られ、一人で教室の掃除をする罰を受けた。
シュヴルーズが怒ったのはルイズが教室を爆発させたからではない。
ルイズがマリコルヌに向けて、小さな声でサイレントと呟くのが聞こえたからだ。
確かにマリコルヌに苛立ちを感じ、我を忘れそうになっていた。
だが、ルイズにはサイレントの魔法を使おうとした覚えはない。
自分は錬金の魔法を使ったはずだと説明したが、聞き入れられることはなかった。
一向に片付かない教室を見て途方に暮れていた時、通りがかった一人のメイドが声をかけてきた。
「大丈夫ですか? ミス・ヴァリエール」
「あんたは?」
「私はシエスタと申します。良かったら私にも掃除を手伝わせてください」
そう言うとシエスタは教室の掃除を始めた。
命令したわけでもないのに、なぜこのメイドが自分を助けてくれるのかわからなかったが、一人より二人の方が掃除も早く終わる。
そう考えて、特に気にしないことにした。
「大丈夫ですか? ミス・ヴァリエール」
「あんたは?」
「私はシエスタと申します。良かったら私にも掃除を手伝わせてください」
そう言うとシエスタは教室の掃除を始めた。
命令したわけでもないのに、なぜこのメイドが自分を助けてくれるのかわからなかったが、一人より二人の方が掃除も早く終わる。
そう考えて、特に気にしないことにした。
ルイズは学院で働く平民達から良く思われていない。
なにしろルイズは、自分達と同じように魔法が使えないのに貴族を名乗っているのだ。
平民から妬ましいと思われても仕方がなかった。
貴族に対する不満の捌け口として、陰でルイズの悪口を言う者も少なくない。
魔法が使えないルイズには、自分達が悪口を言っているのを気付かれる心配はないのだから。
だが、シエスタは違った。
彼女はルイズが他の生徒達から馬鹿にされながらも、めげずに努力していたのを知っていたからだ。
なにしろルイズは、自分達と同じように魔法が使えないのに貴族を名乗っているのだ。
平民から妬ましいと思われても仕方がなかった。
貴族に対する不満の捌け口として、陰でルイズの悪口を言う者も少なくない。
魔法が使えないルイズには、自分達が悪口を言っているのを気付かれる心配はないのだから。
だが、シエスタは違った。
彼女はルイズが他の生徒達から馬鹿にされながらも、めげずに努力していたのを知っていたからだ。
ある日の夜、シエスタは妙に目が冴えてしまい眠れなかった。
だから気晴らしに外を少し歩く事にした。
外に出てみると、辺りは静かなもので、多くの生徒達で賑わう昼間とは別世界のように思える。
しばらく歩いていると、学院から離れた所で音がしているのに気が付いた。
不思議に思い音がする方に向かうと、そこには一人の生徒がいた。
シエスタはその生徒と面識はなかったが、生徒が誰なのかは知っていた。
桃色がかったブロンドという特徴的な髪を持ち、同年代の生徒と比べて小柄で細身の体型。
そして、公爵家の三女という立派な肩書きを持った少女。
ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールだ。
だから気晴らしに外を少し歩く事にした。
外に出てみると、辺りは静かなもので、多くの生徒達で賑わう昼間とは別世界のように思える。
しばらく歩いていると、学院から離れた所で音がしているのに気が付いた。
不思議に思い音がする方に向かうと、そこには一人の生徒がいた。
シエスタはその生徒と面識はなかったが、生徒が誰なのかは知っていた。
桃色がかったブロンドという特徴的な髪を持ち、同年代の生徒と比べて小柄で細身の体型。
そして、公爵家の三女という立派な肩書きを持った少女。
ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールだ。
シエスタは休憩時間に仕事仲間のメイド達としていた会話を思い出していた。
「今日昼食の時に一人の生徒に文句言われちゃってさー」
「どんなことを言われたんですか?」
「それがね。料理の味付けが濃すぎるとか言われたのよ」
「だからマルトーさんご機嫌斜めだったんですね」
シエスタは昼食後にコック長のマルトーの機嫌が悪かったのを思い出す。
「マルトーさんが怒るのも無理ないよ。これで何回目だろ?」
「貴族様はわがままばっかりで困るよね。礼儀作法にもうるさいし」
「そうそう。私もこの間、デザートのケーキを置く場所が悪いとか文句を言われたよ。お皿の真ん中からちょっとずれただけなのに……」
その話を聞いていた他のメイド達も口々に生徒達への不満を漏らす。
「いくら魔法が使えて偉いからって、限度があるわよね」
「そういえば、貴族なのに魔法が使えない生徒がいなかったっけ?」
「いるいる!態度だけは立派なピンク頭の幼児体型が!」
「そんなことを言ってるのが貴族の方にばれたら大変ですよ!」
平民は貴族には絶対勝てない。
悪口を言っているのがばれたら、貴族にどんな目に遭わされるか考えるだけでも恐ろしかった。
「へーきへーき。魔法が使えなきゃ、私達が何言ってるかなんてわかりゃしないって」
「それに他の生徒達からも馬鹿にされてるみたいだし、友達とかいなそうだよね」
「私、ゼロのルイズとか言われてるの聞いた事ある」
「そういや、ちょっと前まで夜が騒がしかったじゃない。あれ、ゼロが魔法を使おうとして失敗してたらしいよ」
「でも良いわよねー。魔法が使えないゼロでも貴族の暮らしができるんだもん」
他のメイド達はルイズの悪口を言う事によって、貴族への不満を解消しているようだった。
ルイズの事をよく知らなかったシエスタは悪口には参加せず、みんなが話しているのを聞いているだけだった。
やがて休憩時間も終わり、メイド達は仕事に戻る。
ルイズに対し好き放題言えたお蔭なのか、みんな妙にすっきりしているようにシエスタには見えた。
「どんなことを言われたんですか?」
「それがね。料理の味付けが濃すぎるとか言われたのよ」
「だからマルトーさんご機嫌斜めだったんですね」
シエスタは昼食後にコック長のマルトーの機嫌が悪かったのを思い出す。
「マルトーさんが怒るのも無理ないよ。これで何回目だろ?」
「貴族様はわがままばっかりで困るよね。礼儀作法にもうるさいし」
「そうそう。私もこの間、デザートのケーキを置く場所が悪いとか文句を言われたよ。お皿の真ん中からちょっとずれただけなのに……」
その話を聞いていた他のメイド達も口々に生徒達への不満を漏らす。
「いくら魔法が使えて偉いからって、限度があるわよね」
「そういえば、貴族なのに魔法が使えない生徒がいなかったっけ?」
「いるいる!態度だけは立派なピンク頭の幼児体型が!」
「そんなことを言ってるのが貴族の方にばれたら大変ですよ!」
平民は貴族には絶対勝てない。
悪口を言っているのがばれたら、貴族にどんな目に遭わされるか考えるだけでも恐ろしかった。
「へーきへーき。魔法が使えなきゃ、私達が何言ってるかなんてわかりゃしないって」
「それに他の生徒達からも馬鹿にされてるみたいだし、友達とかいなそうだよね」
「私、ゼロのルイズとか言われてるの聞いた事ある」
「そういや、ちょっと前まで夜が騒がしかったじゃない。あれ、ゼロが魔法を使おうとして失敗してたらしいよ」
「でも良いわよねー。魔法が使えないゼロでも貴族の暮らしができるんだもん」
他のメイド達はルイズの悪口を言う事によって、貴族への不満を解消しているようだった。
ルイズの事をよく知らなかったシエスタは悪口には参加せず、みんなが話しているのを聞いているだけだった。
やがて休憩時間も終わり、メイド達は仕事に戻る。
ルイズに対し好き放題言えたお蔭なのか、みんな妙にすっきりしているようにシエスタには見えた。
そんな事を思い出しながら、しばらく遠くから眺めていると、急にルイズのいる辺りで爆発が起こった。
驚いたシエスタはルイズに駆け寄ろうとしたが、よく見ると地面が爆発しただけでルイズに怪我はないようだった。
そういえば休憩時間に、ルイズが夜に魔法を使おうとして失敗していたと聞いていたのを思い出す。
その後もルイズは何度も失敗し、爆発を起こしていたが、一向に諦める気配は無い。
そんなルイズの姿を見ながら、シエスタの脳裏にある考えが思い浮かぶ。
驚いたシエスタはルイズに駆け寄ろうとしたが、よく見ると地面が爆発しただけでルイズに怪我はないようだった。
そういえば休憩時間に、ルイズが夜に魔法を使おうとして失敗していたと聞いていたのを思い出す。
その後もルイズは何度も失敗し、爆発を起こしていたが、一向に諦める気配は無い。
そんなルイズの姿を見ながら、シエスタの脳裏にある考えが思い浮かぶ。
ルイズはこうやって夜遅くまで、魔法が使えるようになるため練習していたのだ。
それもみんなに迷惑をかけない様に、わざわざ学院から離れた場所で。
それもみんなに迷惑をかけない様に、わざわざ学院から離れた場所で。
(この方は、あれだけみんなに馬鹿にされながらもめげずに頑張ってるんだわ)
そう考えると、ルイズに対して好意的な感情が沸いてくる。
自分が見ている事でルイズの邪魔になっては悪いと思い、シエスタは学院に戻ることにした。
もしルイズが困っている事があれば、出来る限り手助けをしようと思いながら……
自分が見ている事でルイズの邪魔になっては悪いと思い、シエスタは学院に戻ることにした。
もしルイズが困っている事があれば、出来る限り手助けをしようと思いながら……
夜空には、二人の少女を優しく照らす様に二つの月が輝いていた。