あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ハルケギニアは衰退しました

 人類は衰退しましたより妖精さんを召喚。


 ハルケギニアは衰退しました


「ルイズが召喚に成功したぞ!」
「馬鹿なっ!」
「そんな事が!」
「勝ち組じゃないか」
「いっそ殺してくれ」
「じゃあ殺します」

「―――っ!?」

 マリコルヌが短い生涯を終えようとしているその裏で、ルイズは驚愕
と歓喜に打ち震えていた。
 召喚に成功した。
 それだけでも上出来だと言うのに、何と伝説の存在である妖精を
呼び出す事が出来たのだ。
 それはもう、興奮してあたふたしてしまうのも仕方が無い。
「さあ、早く契約をすませなさい」
 コルベール先生に促されて自分がまだ契約を済ませてない事に気付く。
 そもそも契約対象の妖精さんが怯えているのにも気づいてない。
 そして、興奮冷めやらぬ中、妖精と契約をしようとした所で、
「ぴ」
「ぴ?」
「ぴ―――っ!?」

 ガラスの割れるような悲鳴をあげて妖精は逃げていた。

「やっぱりルイズだったな」
「ああ、そうだな」
「危うく殺される所だったよ」
「僕なんか漏らしてしまった」
 好き勝手言う外野であったが、当人とコルベールにとっては困った結
果になった。
「先生、こういう場合どうしたら良いんですか?」
「通常、召喚された生物は召喚主に対して友好的になりますから、逃げ
られると言うのは滅多にありません」
「つまり、対策は無いと言う事ですか?」
「そうではありませんが、やっかいな事は事実ですね」
「やっかい?」
「ええ、使い魔召喚は神聖な儀式です。やり直しが許されない等様々な
制約もあります。召喚した生き物とは何が何でも契約してもらう方針と
なっております」
「では、逃げた妖精を捕まえろと?」
「そういう事になります」
 どうやって?
 相手は伝説の存在である妖精で、目撃例も眉唾。探す事だけで冒険譚
として語り継がれてしまうようなモノを。
 あんな10サント程のサイズだと言う事も始めて知る未確認生命体を
どうすれば捕獲できると言うのでしょう?
「え~、こういう結果になってしまっては仕方がありませんね。本日の
儀式はこれで終了です。皆さんは先に教室へ戻ってください。私は妖精
との接触についてレクチャーをしてから追いかけます。
 はいそれでは解散~」
 パンパンと手を打って学内へ生徒を追いやるコルベール。
 その場はルイズとコルベールのみになった。
「策があるのですか?」
「はい。妖精は伝承の存在ですが、案外接触例はそれなりに存在するのです」
「良かった。何とかなるんですね?」
「まあ、それはあなた次第と言うか・・・」
 微妙に歯切れが悪い。
「ミス・ヴァリエール。あなたは楽しくなるのは得意ですか?」
「どういう事ですか?」
「妖精は楽しい場所に集まると言います。つまり、捕獲のために楽しい
場所を作らなければいけません」
「具体的には?」
「そこは自分で頑張ってください」
「ダメだこのハゲ。早く何とかしないと・・・」
「聞こえてますよ、ミス・ヴァリエール」

  • 捕獲作戦その1
 カゴにつっかえ棒をして紐を引っ張るとカゴが閉まるようにする。
 カゴの中にケーキを置いて、食べようとした所を捕獲。

 結果。
 タバサの使い魔を捕獲しました。
 意地汚い風竜め。

  • 捕獲作戦その2
 風竜に食べられないように瓶の中にハチミツを詰めたものに改良しました。

 結果。
 ギーシュの使い魔にやられました。
 キチンとモグラの世話をしろ、あと二股はバレても知らないぞ。

  • 捕獲作戦その3
 今までの欠点を克服するべく焼きたてアツアツのクックベリー・パイにしました。
 これで使い魔ドモに食われる心配は無いはず。

 結果。
 キュルケに食われました。
 この汚らしいアホがぁ―――っ! わざとか? わざとだな!?

「悪かったわよ。まさかあの罠が本気だとは思わなくて・・・」
「あれが本気じゃなければ何だって言うのよ!」
「ルイズ・・・あなた前からかわいそうな子だとは思っていたけど、ま
さかそこまでとは・・・」
「じゃあ、あなたならどんな罠を張るって言うのよ。殺しちゃダメだか
し、相手が怯えるような罠じゃ逃げられるんだからね?」
「まかせて。楽しくやるのは得意なの」

  • 捕獲作戦その4
 どんちゃん騒ぎ。
 とにかく飯食って酒飲んで騒ぐ。

「やあ、何だか知らないが野外で騒ぐのもオツだねえ」
「ギーシュ、そんな事よりモンモランシーはどうしたの?」
「うっ! その事は言わないでくれ」
「まったく、本当にこんなのでうまく行くのかしら?」
「当然よ。あんたがどう思っているか知らないけど、私達メイジなの。
目の前に出てきてもらえば後は魔法でいくらでもどうにでも出来るわ」
「そんなもんだったら伝説にならないと思うんだけど・・・」
「あら? じゃあ諦める?」
「まさか!」
 とにかく楽しい雰囲気さえ作ればそれで良いならてっとり早く騒ぐ。
 後は魔法で捕獲。
 シンプルだが確実そうに見える。
「でも、こういった楽しい場は今までにも何度もあったと思うんだけど、
その割には妖精を目撃したって話を聞かないわね」
「まあ、子供のうちしか見えないとか言われるし」
「子供もまた妖精だから」
 キュルケの説明にタバサが補足する。
「それじゃどうして私が妖精を召喚したのかしら? 私に妖精の血でも
流れているのかしら? やだ、困っちゃうわ」
「あら、永遠に子供だからじゃないかしら?」
「ど、どういう意味よ!」
「だって、どう見てもお子様体型じゃない・・・永遠に」
「だだだだ誰が永遠に幼児体型よ!」
「おいおい、ケンカするなよ。せっかくの楽しさが台無しになるだろう」
「みんななかよくですー」
「そうそう。君、いい事を言うね」
「おほめにあずかりましてー」
 はたと気付く。
 無視されているはずのギーシュが誰かと喋っている。
「居たっ!?」
「あれ、でも・・・」

 結果。
 増えた。3匹に。


「ああ、もおっ! どうしてどんどん増えるのよ!」
 あれから数日。
 ルイズの召喚した妖精はまだ何処のものかわからない。
 妖精の数は既に500を超えていた。
 何故か知らないがどんどん増えるのだ。
 しかもどいつもこいつも昨日の事さえも記憶していない。
 そもそもどうしてここに居るかもわからない。
「一体どう言う事なの?」
「つまり、こう言う事ですな。元々妖精はそこら中に存在するのですが、
我々はそれを認識できない。理由はよくわかりませんが楽しい状況を仲
介して観測が可能になるのでしょう」
「でも、今までは別に認識出来なかったのに、どうして突然見えるよう
になったんですか? 今までだって楽しい状況が無かったわけではあり
ませんよ?」
「そうですね。それはよくわかりませんが、妖精も伝説と呼ばれる存在
です。何か伝説的な存在が関係しているのかも知れませんね」
 結局の所、肝心な事は何もわからないらしい。
 今日も妖精主催の宴会に参加する事になる。
 使い魔契約のためとはいえ相手は伝説的な存在だ。友好関係を作る事
に吝かではない。
 昨日はビフテキというものを食べた。
 肉の果実とも言うべき、忘れられぬ味。
 また今日も食べられないだろうか?
 しかしこうも毎日宴会を行っても良いものだろうか?
 食材はどこから調達しているのだろう?
 妖精はわからない事ばかりだ。

 次の日。
 今日は特に凄いご馳走だった!
 次から次へと珍味が出てきた。溺れるような料理で歓待される。
 愛されている自分を感じる。
 もう使い魔なんてどうでも良くなってきた。
 彼らの出してくれるスペシャル料理に舌鼓を打つ。
 それ以外に何が必要だと言うのだろうか?
 酒も毎日様々な物が出される。毎日が利き酒だ。

 次の日。
 本日は寿司。
 東方の料理とかで始めて食べたが実に美味い。
 そしてカニ汁は最強だ。

 次の日。
 パンが無ければケーキを食べれば良いのだ。

 次の日。
 今日もビフテキに継ぐビフテキ。
 酒に継ぐ酒。
 ビフテキ、酒、ビフテキ、酒、ビフテキ、酒、ビフテキ、酒、ビフテキ、酒。

 次の日。
 ビフ・・・酒・・・


 ルイズ死亡確認。
 死因:肝硬変。



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