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ゼロと妖精

ゼロと妖精



あのレコン・キスタとの戦いから二年後のラ・ロシェールの街の酒場。


「……あたしだって…あたしだってこれでも二年前は「土くれ」と呼ばれていた盗賊だったのさ。」

フーケを自称するポニーテールの女性が頼んだウイスキーをクイッと一気飲みしてそう言った。

「フフフ…二年前はいろいろな貴族からいろんな宝盗んだりしてさぁ…」

「お前にとっては、そのときが十分に生き甲斐を感じられた時だったのか?」

隣に座っているフードを被った赤いロングヘアーの女性が酔い覚めのために頼んだ水をちょびっと飲みながら言った。

「ええ、だって私には娘同然の子を養うために大金が必要だったのよ…。でも色々あって……今はまともに働いて養ってるわ。」



「そうか…足を洗ったというわけか。」

ロングヘアーの女性はそう言って水を一気飲みすると水のおかわりを頼んだ。

「………ん…?そういえばあんたのその髪の色と角…何処かで見たような気がするけど気のせい?」

フーケは赤色の髪とフードから少しだけ見える肌色の角を見て首を傾げた。

「気のせいだろ。」

緑髪の女性は「そうね…気のせいね…」と言ってそのまま眠りこけてしまった。

赤い髪の女性はそう言って皿に盛られた野菜スティックに手を伸ばそうとしたとき、入り口のドアが大きな音をたてて開いた。

その男は元は貴族だったらしく、ボロボロになったマントを着けていた。

「『閃光』!!おれは『閃光』のワルドだ!!おれは『聖地』を取り戻すために闘うぞぉ!」

ただ叫びたかったらしく、元貴族は慌てるようにその場から立ち去っていった。

やがて数秒が経過し、酒場のマスターが口を開いた。

「戦争後遺症…って奴ですかねぇ…最近いるんですよ…あんな哀れな貴族が…噂だとアンリエッタ女王もあの戦いで気が触れた…とか…。」

マスターはそういってコップに入れた水を赤い髪の女性の所に置いた。

「人間は何かすがりつく物が無ければああやって気が触れてしまう惨めな生き物だ、仕方がない。」

女性はそういって水を少し飲んでからスティック状に切られたにんじんをドレッシングにつけてそのまま一気に食べた


しばらく時間がたってから特徴的な桃色の髪の女の子がドアを開けて入ってきた。

あの戦争を知っている物ならば誰もが知っている「虚無」の使い手ルイズ・ドラ・ヴァリエールであった。

「おやおや、これはミス・ヴァリエール。今日はどんなご用時でこの店に?」

「この店で私の使い魔が待っていたから迎えに来ただけよ。」

そう言ってルイズはフードを被った女性に近づいていくとフードの裾を引っ張った。

「さてと、もう買える物は買ったから帰ろうよ、ルーシー。」

そう言った後、女性は裾を引っ張るルイズの手をはがすと席から立ち上がって頭のフードをあげた。

「これは…なんという美人。」

思わずマスターがそう呟いてしまった。


その顔は正に芸術品如き美しさであり、瞳はルビーのように赤く髪も烈火のごとく紅色であった。

そして頭に小さい角が左右に一本ずつ生えている。

「…ルイズ、もうそろそろ「使い魔離れ」をしたほうが良いぞ…魔法も十分に使えるし。」

「でもあなたのベクターはわたしが呪文唱える間に必要だからあなたと私は一生のパートナーよ。ああ、お金は私が払うから。」

女性はため息を吐くとそのままドアを開けて外へ出て行ってしまった。

「あのエルフって…あなたの使い魔ですかい?」

マスターはそういってルイズが出した金貨の数を数えていた。

「ええ、召喚したばかりは言うことを聞かなかったり、何処かへ行っちゃったりして大変だったわ。宝物庫の扉を勝手にぶち壊したり食堂を滅茶苦茶にするし…。でも…」

「でも?」

「だんだんと心が通じるようになって…あの戦いでは私が呪文を独唱している途中に敵から護ってくれたり…洗濯もするようになったわ…」

ルイズはそう言って踵を返してドアの前まで来ると振り返ってこういった。

「それに…!なんだかルーシーの事好きになっちゃったの!」

そう言ってルイズはドアを開けて外に出て行った。

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