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ゼロのコードギアス 第一章 『魔人が 喚ばれた 日』その8


一陣の竜巻のなかから現れたのは

黒い仮面をかぶり、黒いマントをまとった男だった


兵士が列を作っている。
其の後ろには群集。
いよいよアンリエッタが馬にまたがり列の中央を歩きながら馬車に戻る。
馬の後ろにはマザリーニ枢機卿とオールドオスマン、そして数人の兵士が歩いている。
そして其の後ろに、手かせを布で隠せれた三人とコルベールが…

と其の時

一陣の竜巻が覆う。小春日和で乾燥した砂がおおい、周りの兵士が動揺し、アンリエッタの馬が暴れ、たずなを引く従者があわてて抑える。
そして

「な!なんじゃぁ!」

オスマンの間抜けな叫び声が響いた。

現れたのは黒い仮面をかぶり、黒いマントをまとった男だ。

「私はゼロ!」

何かで拡声された澄んだ声が響き渡る。周りからはどよめきが。
が、すぐさま兵士たちが杖をかまえると

「いかん!やめい!姫様の御前ぞ!」

マザリーニが兵士たちに叫ぶ。

「ぬう・・・」

オスマンは焦りをあらわにした。
この隙にアンリエッタ王女は馬から離れ、後方に下がり屈強な兵士たちに守られている。
マザリーニはそれを視認し兵たちに手で指示をし

「もういいだろうゼロとやら!お主のショウタイムは終わりだ!まずはそのふざけた仮面から取ってもらおう!」

兵士たちが一斉に杖を構える。
ゼロの手が仮面へと伸びたかと思うと、それは仮面を素通りして背中へと行き着き、また元の位置へと戻っていった。
ただひとつ違っていたのはその手には何かが抱えられていたこと、黒い筒のような何かが…
そしてゼロは筒を鮮やかな手つきで砲身のようなものへと組み替えた。

それを見てその場でただ一人、オスマンだけが顔を青くして狼狽したのだ。

(そうだ、オスマン。賢いお前にはわかるだろう、これを使えばどうなるかが…)
仮面の下で笑みがこぼれる。

「オスマンどうした!」

「枢機卿…あれは破壊の杖…この世界では考えられん爆発を起こします…おそらくこの場にいるものは灰も残らんでしょう・・・」

マザリーニが怒りに任せ杖を構える。

「使ってみようか?オスマン、お前にはわかるはずだ!」

オスマンがあわててマザリーニを止める。

「枢機卿、手を出してはなりませぬ!今や姫様を始め、ここにいるもの全てが人質となったのです、それも人質に気づかれぬままに・・・」
(間違いない・・・奴は使い方をも知っておる・・・こうなったらワシだけでも逃げるか・・・)

マザリーニは焦燥を隠し切れずに

「何が望みだ!」
「交換だ、こいつとその三人とを!」
「この三人は秘宝を盗み建造物を破壊した罪人だ引き渡せるわけがない!」
「違うな、間違っているぞマザリーニ、犯人はそいつらじゃない、破壊の杖を盗んだのはこの私だ!」

どよめく取り巻き…当の三人は狐につままれた顔をしている。

「…ちょっとルイズ…!…どうなっているの?!」
「しー!」

コルベールは

「ゼロ…ゼロ……無ということか・・」

とつぶやいている。
そしてゼロは続ける。

「その三人で姫をはじめここいにる貴族たちがすくえるんだ。悪くない話だと思うがな」
「こやつは狂っておる!」
「ここで皆がもろとも塵と消え行くことを選んでも私はかまわないのだぞ?!マザリーニ!」
「ゼロとやら!これ以上の狼藉!」
「そろそろすっこんでもらおうマザリーニ!私はアンリエッタに尋ねているのだ!」
「くっ!こやつめ!」

其の時団子状態の兵士の中から

「姫!おやめください!」
「かまいません」

アンリエッタが立ち上がった。

「これはこれは…アンリエッタ…ご機嫌はいかがかな?」
「そんな言葉はいりません!ゼロといいましたね?あなたはこの後、三人をどうするつもりなのです?」
「さすがは王女…飲み込みが早く助かる…」
「貴様!姫様になんて無礼を!」
「だまれマザリーニ!アンリエッタ!其の問いに答えよう!私は何もしない。私の目的はその三人を助け出すことだからな!其の証として三人を引き渡せば破壊の杖は返そうではないか!」
「姫!なんと!」
「お黙りなさい、マザリーニ。ゼロとやら。もう一つ質問です。この騒動の責任、どうするおつもりですか?!」
「アンリエッタ!責任だと?!本来この杖は第三者が、おそらくは土くれのフーケが狙っていたのだ!私はそれを見越して先に確保しておいたに過ぎない!
其の三人は無実にもかかわらず!不当な逮捕を受けている!大方つるし上げにでもされるのであろう!責任?!それは私か?!それともこの学園か?!それとも国のか?!
さぁおしゃべりはここまで!後ろのコルベール!彼らを開放したまえ!」

もちろん確かな第三者の存在はゼロ、ルルーシュのみが知る事である。
しかしその正体は…土くれのフーケなどたまたま聞いた噂に過ぎない。
単にルルーシュが考えたシナリオであるのだが…

コルベールは急な命令に反応した。
そしてアンリエッタのほうを見た。
アンリエッタは下を向き、唇をかみ締めている。
『つるし上げにでも…』
この場にいるほとんどの人間が思っていて、口に出せない真実。
其れをこの場で、大声で、唯のテロリストに指摘されたのだ。
アンリエッタのその姿を見てコルベールが

「ミス・ヴァリエール。行きなさい」
「「「ミスタ・コルベール!!」」」
「これは私の勘ですが、ここに残るよりはましでしょう、今はあの男を信じるよりないでしょう・・・」
「しかし!先生、これでは罪から、逃げただけになってしまうのでは!?名誉や家名を汚してまで生きたくはありません!」

しぶるルイズ…
其の横には

「仕方がないわね…今は従うしかないでしょ…それに私ゲルマニア生まれだし?怒られるのはルイズとギーシュよね?」
「ま、まってくれよ!僕も行くよ!」
「ち、ちょっとあんた達!」
「落ち着きなさい!ルイズ!今は先生の言う通りにするのよ!」

そして歩き出す三人。コルベールは後ろ姿を見送った。

三人が進んでいき、本来は王女が乗る馬車に近づく。
同時にゼロも後ずさりして馬車に近づいていき…

「さぁ!それでは杖を返そう!ごきげんよう!アンリエッタ!」

そしてルルーシュはロケットランチャーを
打った。
姫の上、学園に向けて

「!」

学園には固定化がかかっているが壁が破裂したように砕ける。
強烈な音と閃光が走る。
逃げ出す観衆。
そして同時に竜巻が起きる。砂埃を巻き上げゼロと三人の姿が見えなくなる。
馬の蹄の音がし、王女用の馬車が走り出した。

「くそ!おえ!おえぇー!!!」

枢機卿の怒号が響く。
姫はすでに逃げたようだ。
そしてあらぬ方向から悲鳴が聞こえる。
この日集まった貴族用の馬車がとめてある場所に竜巻が発生。
全ての馬車がいきなり走り出したのだ。

そして喧騒の後、ゼロは見つからなかった。



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