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ゼロのコードギアス 第一章 『魔人が 喚ばれた 日』その7


今となっては過日、其の日、ロングビルは宝物庫の下調べに来ていた。
鉄の分厚い扉である。
そして、ゴーレムの材質を代え扉の強度を調べようとした。あわよくば開けと考え。
(くそ…こんなことならハゲにもっといろいろ聞けばよかったねぇ…)
そしてゴーレムを青銅に変えて試した時
『ビキン!』
(は!こわれたぁ!!あっけないねぇ!)
本当は以前ルルーシュが破壊の杖を奪った際、固定化まで元に戻していなかったのだ。
さてこれから中を物色しようとした時に

「ねぇキュルケ?本当に人影を見たの?」
「間違いないって!中庭から見えたのよ!えーと!ほら最近流行の!」
「土くれのフーケ?」
「そうそうギーシュ!」

中庭で魔法比べをしていた三人が来たのだ。
お宝目前とはいえ、あわてて姿を隠すフーケ。
到着する三人。
そして

「ちょっと…これ…」
「あ…あぁ…」

そして…
タイミング悪く、見回りの者が

「おい!君たち!何をしてる…ん…。おーい!きてくれ!宝物庫が!宝物庫が!!!」




其の夜ルルーシュは一人微笑んでいた。
シエスタから事の顛末を聞いたからだ。
(ふ…まさかこの俺が破壊の杖を持っているとも知れずに…)
しかし世話になった三人を、無実の者を見捨てるわけなどできようか。

「相棒、こりゃまずいんじゃねえのか?」
「ああ、それに平民で使い魔の俺の証言は取り上げてももらえないしな」
「そうなのか?しっかしこの国も気がついたらよー…真実を明かす場が腐っちまうんだもんなー…」
「ふん、明かされないことの方が多いだろ、真実なんて」
「ん?あぁ…(相棒は…ひねくれてんなぁ…こいつとも長くねぇだろうなぁ…)相棒は何かしないのかい?剣もって突っ込むとか?」
「そんなことしたら余計にルイズの立場が悪くなるだけだ。」
「てぇーと、八方塞がりなわけか・・・」
「・・・・・・・。(いや策はある、それなりの覚悟とリスクを伴う策がな、そのためには・・・)」
そして忙しい夜をむかえる。


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フーケことロングビルは悩んでいた。
(破壊の杖を奪うのには失敗しちまうし…)
そして
(あの子らには悪いことしたけど…今はがまんしてもらうしかないねぇ…)
いくら貴族相手の盗賊とはいえ無実の子供を陥れたも同然だからである。
(しばらくしたらこの学園を辞めて…急ぎで派手にあばれないとねぇ…そういえばモットとか言う鴨もいるし…)
だが今は座視した。
(それであの子らの罪も晴れるし…今回は痛いお灸程度に我慢しておくれ)


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オスマンはマザリーニ枢機卿とひそかに内通していた。
伝書鳩のやり取りで向こうも了解済みである。
しかし…
(まさかアンリエッタ姫をも説得するとはのう…この国もいよいよ終わりかのう…)
オスマンは権力者だ。自分の力でここまでのし上がり、命令し、成功した。だが
(そろそろガリア辺りに別荘でも買っておくかの…ここはコルベールにでも任せて…)
保身の男でもあった。


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コルベールは三人といた。
ギーシュはべそをかいていた。もはやこれからどうなるのか想像もつかない。

「先生…僕たちはいったい…」
「安心しなさい。君たちは必ず私が弁護する」

ルイズは一人自分の使い間のことを思い出していた。奴にまで…笑われたくはない、と

「ギーシュみっともないこと言うんじゃないの…私たちの力で困難を乗り越えるのよ!」
「ミス・ヴァリエール。其の息です!」

キュルケが呆然と言う。彼女のばら色の日々も一瞬で色あせたからだ。

「でもなんで…?いくら私たちが怪しくったって…これじゃいきなり過ぎるわよ!」
「それは…説明しましょう…君たちは必ず聞いてください…」

コルベールが語る。
実質的には王位不在の今、政治に弱い王妃とまだ若く力のない王女。
今トリステインは腐敗が進んでいる。
だが、国の中枢たる格貴族を軒並み処罰するのは得策ではないと考える一部の国のトップ。
そこで政治とはもっとも無縁な魔法学園に、見せしめとして近く査察が入る予定だった。
そこで数人の教師を汚職の罪で逮捕する予定だった。
だがしかし君たち生徒が問題を起こした。
しかも問題ありとはいえ有名な家柄。
スケープゴートとして…

「さ…話はおわりです…今日は寝ましょう。明日はなるべく堂々と歩くのです」

其の夜、三人のすすり声が部屋に響いた…
(すまない…みんな…私は無力だ…)


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夜、日付が変わるころルルーシュはタバサの部屋に訪れた。
そして緊張の話し合いが開かれる。
だが其の前にルルーシュはギアスをかけタバサ自身のことを聞き出す…
予定変更である。本当は記憶を奪おうと考えたが今はルイズ達を救うため手持ちのカードを増やしたい。
ギアスの命令で動く人形ではなく、おのずと動き、考え、いざという時に動けるカードを。
タバサには何か弱みがあると悟ったルルーシュ。
昼間の戦闘といい、言い方といい、ただの学生ではないことはもはや明らかである。

【質問に答えろ!】
キーーーーーーーーーーーーーーーン

本名はシャルロット・エレーヌ・オルレアン。
ガリア王国の王族で、謀殺された王弟オルレアン公の娘。
母親も毒で心を狂わされ拘束された。
その後は、伯父王ジョゼフ派によりトリステイン魔法学院へ厄介払いに留学させられる。
花壇騎士団とする荒事専門の国の傭兵集団に所属。
何か厄介事が起こる度に呼び戻されては、服務中の死を目的として危険な任務に従事させられる。

おもわずルルーシュは驚きと…怒りに震えた。
彼女は言った。似ていると…どこの国でも、この手の謀殺はあるといえばある。
だが、それが許せなく反旗を翻し黒の騎士団を立ち上げたルルーシュ…
二人は似すぎていた。

「くっ…!」

杖を構えるタバサ。
そしてルルーシュは諭す。

「待つんだ、君のことを調べさせてもらった…シャルロット・エレーヌ・オルレアン。君の境遇と確かに俺の境遇は似ている」
「いつ…!」
「そんなことはどうでもいい!だがあんなやり方では君の母は救えないし君も国も救われない…だが、私なら君の願いをかなえられる!
ただし!やるなら徹底的にだ!戦争をしろ!反逆だ!正義を持って」
「いったい…あなたは何者…?!」
「今は其のことをしゃべる時ではない!彼らのことを聞いただろう」

タバサはうなずく。もちろんルイズ達のことは聞いた。
しかし

「よくわからない人の言うことは聞けない…」
「いいだろう、俺が何者なのか君に見せよう。ただし見せるのは俺の正体じゃない、力だ。不可能を可能にするな」
「…どういうこと…?」
「明日、彼らを助け出し、名誉を取りもどす!」

タバサは思案する。彼らのことを聞いた。だが自身の身の危険をおして関わるにはリスキーすぎる。
だが友は救いたい。
それに昼間見たルルーシュの不思議な力…この魅力…やはり彼には何かがある。
事態の性質上早く沈静化すればするほどいい。
そして

「もちろん君の身の安全は保障する」
「…わかった…彼らは私の友達…力を貸す…」
「ありがとう。感謝する!では作戦を話そう…」

そして舞台の幕は上がる。

当日は使い間品評会が開かれた。
だが当然あの三人は出席しない。
もちろん出席した人間すべてが…其の後のことをうわさしていた。


王女アンリエッタはマザリーニ枢機卿に問う

「彼らは…」
「この後姫様の後に続き連行されます。姫様には列の先頭を…彼らを律する王女という意味で…」
「マザリーニ…私のお友達がおります…」
「は…申し訳ありません…では僭越ながら私目が」
「しかし…私は王女としてやるべきなのでしょう…」

泣き崩れるアンリエッタ。周りのものも思わずもらい泣きする。
(申し訳ありません姫様…これも国のため……)
マザリーニは頭を下げた。

兵士が列を作っている。
其の後ろには群集。
いよいよアンリエッタが馬にまたがり列の中央を歩きながら馬車に戻る。
馬の後ろにはマザリーニ枢機卿とオールドオスマン、そして数人の兵士が歩いている。
そして其の後ろに、手かせを布で隠せれた三人とコルベールが…

と其の時

一陣の竜巻が覆う。小春日和で乾燥した砂がおおい、周りの兵士が動揺し、アンリエッタの馬が暴れ、手綱を引く従者があわてて抑えた。
そして

「な!なんじゃぁ!」

オスマンの間抜けな叫び声が響く。



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