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ゼロのコードギアス 第一章 『魔人が 喚ばれた 日』その6


タバサはあせっていた。
地下水の正体はナイフということだ。
何故、あの時もっと、操られている人物を叩きのめしナイフを確保しなかったのだろうか。
ナイフは現在年が30半ばの男が握っている。街中に逃げ込まれより確保が困難になっていた。

「私としても「ここ」では戦いたくはないのです。今だけは見逃してください。しかるべき決着は後に」

男の口から丁寧な言葉が出る。
タバサは焦っていた。

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ルルーシュはいち早く町の形状を理解した。町は簡単な碁盤の目のようになっている。
男の足で落ち着いて追えば必ずや先回りはできる。そして

【青い髪の少女はどっちへ!!】
キーーーーーーーーーーーーーーーン

「ここから二番目の角を右…」

ギアスも併用し確実に近づいていった。
そしてついに

「タバサ!!」

ちょうど男をタバサとはさむ形で回り込むことに成功した。

「なぜ…!だめ…!!!」

間髪いれず地下水が横の民家にエアハンマーを打ち込み粉塵をあげる、と同時にルルーシュにも打ち込む。
辺りが埃まみれになる中

「幸運だ…!」

通り抜けていった。



「なぜここに…」
「…る…ルイズと買い物にだ。そして君は何をしている?あの男は何者だ…?!」
「だめ……あの男はナイフに操られている…私はナイフを取り戻す…これしかいえない…」
「ナイフに操られている?!それで俺を攻撃するのか?!!」
「…殺されなかっただけでもまし…」
(タバサはいったい…)
「…怪我はない…あなたは今すぐ学園に戻る…このことは絶対にしゃべってはだめ…しゃべると…」
「しゃべると…なんだ」
「私からは…いえない…勘のいいあなたならわかるはず…」

立ち上がり歩いていくタバサ。

「捕まえられるのか」
「わからない…でもやるしかない…」

そして男、ルルーシュ・ランペルージは言う。

「日ごろの礼だ。ナイフを取り戻すのを手伝おう」

タバサは悩む。
しかし…タバサはルルーシュに引かれていた。いやむしろ取り付かれていたといってもいい。
図書館で、時折見せるルルーシュが持つ知性。
わからない何かに。
そして彼女は言ってしまった…

「…………どうやって…」

そして二人は男を確実に追っていく。タバサはルルーシュと並び歩く。
タバサから聞き出した情報。
地下水は傭兵。
この町に慣れてはいない。現に一度二度同じ道を通ったし、回り道もしてない。
入り組んだ路地裏には入っていない。
捕まえられなくとも必ず私ともう一度戦うはず。
そしてルルーシュとタバサは推測し考える。
慣れてはいないということは、ここにアジトらしきものはない。
また会うつもりなら遠くへは行かない。
人目がつく通りに出る可能性も少ない。
逃げ回るのではなく、宿に滞在しているかもしれない。と
タバサも元より聡明、二人の考えが一致している時点でほぼ正解である。

安宿を重点的にして地道に探していく。
と、同時にルルーシュはタバサに気取られないそぶりで要所要所でギアスを使い男を追っていく。
下手に質問して記憶に残すよりはギアスを使ったほうが後々のためになるだろうと踏んだうえでのことだった。
【ここをナイフを持った、背は1.7メイルほどの男を見なかったか?】
キーーーーーーーーーーーーーーーン

「あぁ…そこの曲がり角を右に…」
「ここを駆け抜けていった…」

そして二度、三度聞き、ようやくそこを見つけた。

「俺が先にいく」
「だめ…危険…あなたはここでまつ…」
「タバサ。俺は言い出した以上最後まで付き合う」
「………………わかった…私の後ろ」

タバサは好奇心に負けた。
元より地下水が根っからの殺人快楽主義者ではなく、無駄な殺しは好まないというのも知っていたからだ。
いざとなれば爆破し、宿からフライで飛べばいい…タバサは判断を誤った。

そして一瞬ですべてが終わる。
タバサは瞬間でルルーシュに杖を向けた。

宿の扉を開け驚く地下水。
タバサは詠唱を済ませておいた為杖を向ける。
しかし
ルルーシュはその場の誰よりも早く…一言…

【おまえは死ね!】
キーーーーーーーーーーーーーーーン

男は持っていた「ナイフ」で
首を欠き切り
死んだ。

「なに!」

ナイフが声を出す。
タバサはルルーシュと距離をとり

「こないで」
「仕事は終わったんだろ?なら俺は学園に帰らせてもらおう」
「だめ」

ルルーシュはにこやかにいった
タバサは警戒しルルーシュに背を向けないように見送る形をとる。杖を向けてはいるものの、この時タバサの頭の中に攻撃はなかった。
(彼はいったい何を…?!先住魔法…いや違う…だが…)
ルルーシュは最後に見送るだけのタバサに向かって微笑みながら。

「また図書館で…」

といった。



城に戻るまでタバサは地下水と話し合った。

「俺もわからん…長く生きたが…」
「そう…」
「先住魔法とも違う…もっと…なにかだ…」
「わかった…探ってみる」
「俺が言えることではない…深入りはせんほうがいいかもしれない…」

其の夜、イザベラの小言もろくに耳に届かず、タバサは収支無言だった。
其の顔はまるで幽鬼に取り付かれたよう。
珍しくイザベラが

「ちょっと…あの子は本当に大丈夫なのかい?!医者をよぶよ!」

と言い出したほどだ。

「お姉さま大丈夫?きゅいきゅい」

そして…帰りの竜の背中で一つ確信した。

(彼は…躊躇しなかった…)

と。

場所は変わり学園前、帰ってくればすっかり日が暮れもう当たりは夜だ。
(やれやれ…これは野宿決定か?)
ルイズではない。今日のことを思い出し、思わず微笑むルルーシュ。
(まぁいい…いざとなったら記憶を消せばいい)
しかし、誰かこちらに掛けてくる。メイドのようだ。
それがシエスタとわかった時、辺りに絶叫が木霊した。

「ルルーシュさん!みなさんが!!大変なことに!!!」

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学園長質にて、重苦しい雰囲気が辺りを包む…

「今回のこと…君らが犯人ではないことは確信しておる…」
「なら…なぜこのような…!?オールドオスマン!」

キュルケの声が響く。

「あまりにー…不自然なのだ…破壊の杖はなく…青銅のゴーレムの目撃証言…第一発見者は君たちのみ…
しかも普段から素行の悪い三人の生徒…。そういえばー…今流行の土くれのフーケは土のメイジじゃったのぅ…」
「それとこれとは…!」
「だまれ」

しわに刻まれたオスマンの中の瞳が鈍く光り

「反論は許しておらん。もう一度…だけ…言う。だまれ。小僧。」

あまりの圧にギーシュは押し黙る…もはやこの場では二度と口が聞けないだろう…ルイズとキュルケは悟る。

「ということで…君らには衛氏の取調べを受けてもらう…各自監視下に置き…部屋で軟禁じゃ…」
「「わかりました…」」
「明日のアンリエッタ姫の訪問自に引き渡しを行う…それまでの辛抱じゃ…」
「そ、そんな!?それは…!」
「コルベール…連れて行け」
「は…」

ルイズの叫びもむなしく三人は連れて行かれる。
絶えれなくなった秘書ロングビルはつい…口にした。

「今回の件…あまりにやりすぎでは…」
「なーに…これも引き締めじゃ…この学園を建て直すのにはちょうどいい…それにもう…向こうさんとは話がついておる…」
「む…向こうとは…?」

思わず声が上ずる。
(…もしかして私のことが…)

「城じゃ…」

オスマンは窓の外を見た。一匹の鳩が飛び立つ。
ロングビルは心の中で安堵したと同時に…(結局目的は果たせなかった上・・・とんだ失態だよ・・・)
己に憤った。




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