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ゴムと虚無

 現在、トリステイン・ゲルマニア連合軍は、アルビオン軍と戦争をしている。
 勝利を続けていたトリステイン・ゲルマニア連合軍であったが、ただ今アルビオンの策略により敗走中である。
 トリステイン・ゲルマニア連合軍は全力で全軍撤退中で、アルビオンの方は7万もの軍隊を率いて連合軍を追撃しているのだ。



 そして今、追撃中の7万の軍隊を率いる歴戦の将軍、ホーキンスは、少し眉をひそめていた。
 たった今、単騎でこの7万の軍隊に立ち向かっている者がいる、との報告があった。
 時間稼ぎのつもりだろうが、1人で何ができるというのだろう、ホーキンスは最初はそう思っていた。
 しかし3分後、次の部下の報告により、ホーキンスは驚愕した。

 「将軍! 報告します!!」
 「なんだ」
 「目算ですが、400くらいかと」
 「? 何の話だ」
 「被害状況であります」
 「なんだと!? そんなバカな事が!!!」

 ―――たった3分で、400の被害だと!? そんなことがあってたまるか!!!
 しかし、そんなホーキンスの思いを次の報告が見事にブチ破る。

 「な、何!?………す、すみません。訂正します」
 「当たり前だ! 報告は正確にはっきりと言え!!」
 「5……500以上だと」

 今度はホーキンスが立ち上がった。 
 もはや報告をいくら疑っても無意味だ。 自分の目で見えたのだ。次々と倒れていく自軍の兵士達を。
 今、被害は風の様な速度で広がっている。 それに比例して、軍も混乱していく。

 「ものすごい敵です!! 弓も槍も魔法も全くかすりもしません!!!」
 「不思議な技を使います!! 奴は怪物です!!!」
 「たった今、被害状況は1000を超えたとの報告が入りました!!!!」

 軍全体がほぼ混乱の極みに陥っており、進軍は完全に停止した。
 ホーキンスは大量の冷や汗をかいていた。
 ―――わずかこれだけの時間で、ここまでするとは……! 一体何者なんだ……!?
 過去に数多の戦いを経験したホーキンスも、こんなことは初めてだ。圧倒的な物量の差を物ともしない未知の敵に恐怖すら抱いた。
 それでも、歴戦の戦士は必死に冷静を保った。


 その時、兵の塊から1人の少年が飛び出した。 ホーキンスは思わずそれを目に捕らえた。
 黒い髪に赤いそでなしの服、青いズボン、頬に傷のあるあまり見ない顔立ち、そして麦わら帽子。
 ホーキンスはそれを視認し、杖を抜こうとして、

 「”ゴムゴムの銃”!!!」

 拳を顔面にまともにくらい、昏倒した。

 「うっし! 次々!! しっかし数が多いなァ~~~!!」

 モンキー・D・ルフィはアルビオン軍と戦っていた。
 迫り来る7万もの軍隊をルイズ1人で足止めしろとの命令がきた時、ルフィはルイズの言葉を全く聞かずに、猛スピードで7万のアルビオン軍に突撃していった。
 7万と聞いていたが、ルフィのいた”偉大なる航路”にいる海兵や海賊、政府の役人に海王類とかに比べると、身体能力や戦闘力が明らかに低いのだ。
 魔法が使えることをいれても埋まらない程の差だ。(軍ではメイジの数は基本的に少ない)
 しかも実際、魔法はかわすことも防ぐ事もできた、というよりも容易だった。 喰らっても大したダメージにはならなかったし。
 さらに、この戦いはエニエス・ロビーとは違い、余計な障害物がほとんどない。 思いっきりやれる上、なぜか段々相手の兵士の足並みが揃わなくなっている。
 しかしルフィはあまり考えなかった。
 (ま、こいつらみんなブッ飛ばせばいいんだろ)
 ルフィの行動目的はそれのみだった。 アルビオン軍の足止めなど、最初から頭にないのだ(ルフィは殿の意味をまったく知らない)。

 「”ゴムゴムの銃乱打”!!!」

 数十人――

 「”ゴムゴムのムチ”!!!」

 また数十人――

 「”ゴムゴムの鎌”!!!」

 また数十人――

 「”ゴムゴムの暴風雨”!!!!」

 また数百人――
 次々とアルビオン軍を薙ぎ倒していく。



 その頃、数リーグ離れた小高い丘の上で、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは1人でたたずんでいた。
 春の使い魔召喚の時に、ルフィを呼び出してからずっと自分は振り回されっぱなしで、自分の言う事を全く聞かないのだ。
 しかし、その戦闘力は常識を遥かに上回るものだった。
 ギーシュのワルキューレ7体を一瞬で殴り飛ばした。
 フーケのゴーレムを”ゴムゴムの斧”一発でコナゴナにした。
 「閃光」のワルドを”ゴムゴムの回転弾”で一撃でブッ飛ばした。
 レコンキスタの空飛ぶ艦隊は”ギア3”で巨大化して、一隻起残らず叩き落した。
 最初はただの平民の少年だと思っていたが、どんな凄腕のメイジも全く歯が立たない強さをもった戦士だったのだ。
 ルフィは、自分や学院のみんな、そしてアンリエッタまでも「仲間」と呼ぶ。
 ルイズは初め「ご主人様」と」呼ばせようと努力したが、やめた。
 フーケのゴーレムやワルドに殺されそうになった時、色々なピンチに陥った時、ルフィはいつもルイズを背にして、こう言うのだ。
 『おれの仲間に手ェ出すな!!』
 聞く度にいつも体中が熱くなる。
 ルイズが受けた命令をルフィが知った途端、ルフィは自分の言葉を全く聞かず、

 「あいつら全部ぶっ飛ばしたら、死ぬほどメシを食わせろ」

 それだけを言い残してアルビオン軍に突撃していった。
 今やルイズはルフィに対して全幅の信頼を寄せている。 現に7万の軍隊を物ともせずに撃退している。

 「バカ……たっくさん食べさせてあげるから、早く帰ってきなさいよ……。 怪我でもしたら許さないんだから………」


 数時間後―――

 「いやーーハラへった。 ルイズ、メシまだか?」

 けろっとした様子でルフィは戻ってきた。 とてもさっきまで7万もの軍隊と戦っていたとは思えない様な口調で。
 アルビオン軍はほぼ壊滅しており、白旗まで上がっていた。 兵のほとんどがぶっ倒れている。
 一方ルフィはほとんど大した傷も見受けられず、いつも見せる底抜けの明るい笑顔だった。 この男の体力は無尽蔵なのか。

 「バカ!! 何勝手に突っ込んでいってんのよ!! ……し、心配したんだからっ!!!」
 「ははっいやー悪い悪い。 ところでメシはどこだ?」
 「帰ってからに決まってるでしょ!! さぁ早く行くわよ!!」
 「そっか。 じゃ、いくか!」

 そう言ってルフィはルイズをひょいっと持ち上げた。 ルイズは思わず真っ赤になる。

 「ちょ……!! ななな何すんのよルフィ!! 馬があるんだからそっちでいけばいいじゃない!!」
 「こっちの方がはえぇ。 しっかりつかまってろよ!」
 「そ、そんなこと言うんだったら!……もっと、優しく抱きなさいよ」

 猛スピードで走るルフィにルイズはぎゅっとしがみついた。



 その後、アンリエッタから何度も爵位や勲章を授与されたがルフィは全て断り、代わりに腹一杯メシを食わせてもらう様に言った。
 ルイズは少し残念そうな表情をしていたが。

 「……貴族になれば、お父様も認めてくれるかもしれなかったのに……」
 「ん? なんか言ったか? ルイズ」
 「!! な! ななななな何でもないわよ! べべべ別に変なことなんか考えてないんだから! 妙な勘違いしないでよね!!」
 「??? まぁいっか」



 追記
 ルフィの左手にはガンダールヴのルーンが刻まれていることが判明したが、本人曰く武器を使うより素手の方が戦いやすいそうだ。
 デルフ「オレの登場フラグは!?」


 ONE PIECEよりモンキー・D・ルフィ召喚


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