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ゼロのコードギアス 第一章 『魔人が 喚ばれた 日』その4


昼休みに似合わない喧騒がおきている。

金色の巻髪に薔薇をシャツに刺した勘違い貴族がいた。
シエスタが絡まれている。
まったく。どいつもこいつも…少し気だるそうにルルーシュは近寄る。
この男、時と場合によるが弱い者を見捨てるような真似はしないのである。

「君が軽率に…」
「申し訳ありません!申し訳ありません!」
「貴族として君にしつけなければならないな」

サディスティックな笑みを浮かべ杖を出す男。
ルルーシュが少し小走り気味に駆け寄る。その時!

「ギーシュ!あんたみっともない真似はやめなさい!」

ルイズが飛び出してきた。

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ひとまず駆けつけるのをやめ静観する。

「あんた自分が二股かけているのに八つ当たり?!しかも貴族の権威を振りかざし…お里がしれるわね」
「ふん!ゼロのルイズに説教されるとは!言っておくがこれは君には関係のないことだ。君も貴族の端くれなら魔法が使えるようになってから言いたまえ」

どっと周りから笑いが起きる。
ルイズは顔を真っ赤にしてうつむく。おそらく自分の一番苦手とする、一番の痛手とするところをつかれたのであろう。
…ここまでか。とルルーシュは近寄りシエスタとルイズの前に出て男に近寄る。

「な、何だね君は…あぁ…君はルイズに召喚された平民の男じゃないか…ど、どうしたのかね?」

ルルーシュは180cm近くありギーシュより頭ひとつ分高い。威圧感としては完璧だ。

「だまれ!!!」

はっきりとした大声であたりも静かになる。

「弱いものを一方的に攻めるのが貴族のやり方か!お前…まさかそれが貴族の特権とでも考えているのか?!」
「ど、どうやら君は貴族に対しての…」
「貴族、貴族、貴族…お前は、貴族というものを自分自身が語ることで一番の笑いものになっていることの自覚もないようだな?!
この場では!ルイズのみが貴族を語れる!」

無論、ある種の高揚である。ついつい言い過ぎてしまうもの…
それになんだかんだで本名ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。神聖ブリタニア帝国、第11皇子・第17皇位継承者である。自分は権威とプライドを背負った存在だと自負している。
目の前の男は権威とプライドのみにすがっている。それも許せない。

「い、いいだろう!君に礼儀というものを教えてやる、決闘だ!」

杖を抜いたギーシュにルイズははっとし、あわてて声をかけようとするも

「ふん、いいだろう、少なくとも俺は負ける気は無いがな」

ルルーシュ・ランペルージこの男、度胸だけは一人前である。

「ヴェストリの広場で待つ!仕事が終わったらきたまえ!」

そうして大股で歩いていくギーシュ。

「る、ルルーシュさん殺されちゃう…」

逃げていくシエスタ。そして近寄るルイズ。

「…あんた、あやまってきなさい。正直うれしかったわ。でも今はあなたがあやまる番。一緒に言ってあげるから」
「だが断る!」
「な!?」
「一度言ったことは貫き通せ!ましてや自分に非がないと信じているならばなおさらだ。やり遂げる決意が必要だ。安心しろ。勝てない喧嘩はしない」
「…あらそう。まぁ助けがほしかったらいつでも言いなさい。私も行くわ」
「ふん。勝手にしろ」

歩き分かれる二人、ルイズに近寄る朝の赤毛の女キュルケ

「ちょっとー!大丈夫なのあんた?あいてはあんなのでもギーシュよ?やっぱりルルーシュより強いにきまってるわ!?」
「さぁ?でもあいつが大丈夫って言ってるんだから」

そしてルルーシュは一旦仕事にもっどった…が見知らぬ貴族に話しかけられた。

「さっきの御礼をしようとしたんだけどさ…だけど君はまさかギーシュ先輩に喧嘩を吹っかけるとわねー」

先ほどのチェスの生徒である。

「まぁ死なない程度にがんばりな。あの人はああいう人なんだ。あとこれはお礼だよ。じゃあな」

ニコニコ笑いながら金貨一枚を投げてよこす態度、年下にもかかわらず金貨をよこす。この金貨はどのくらいの価値が平民にあるのか。
この国は…貴族は…一人ルルーシュは、昔感じた「何か」を確信していた。



シエスタは逃げた。
キュルケはこれから起きる事にわくわくしていた。
ルイズはルルーシュが口先だけではないかどうかを、この騒動で見極めようとした。
ギーシュはあせっていた。本当はメイド、シエスタのお尻を杖で叩き「全く君は…どうしてくれるんだね?さ、行きたまえ…」
くらいで収めようとしたのがとんでもないことになったからだ。しかし適度に痛めつけて「君の言うことにも一理ある…云々」くらいで収めようと考えていた。

が、結果。すべての人間の思惑が外れることになる。

決闘がこれから始まるという瞬間、突如として現れたゴーレムが二人を殴りつけ、痛めつけ、その場にいた誰もがあっけに取られる襲撃を受けたためだ。
その後、コルベール教諭が登場、あっけない幕切れだったのだ。

これは、広場に行く前にルルーシュがその場に偶然通りがかった、年齢的に見て間違いなく教諭と思われる人物に

【全力で決闘をやめさせろ!】
キーーーーーーーーーーーーーーーン

ギアスを使ったからだ。その教師が行使した魔力が強すぎたのは唯一の計算外だったが…
そしてルルーシュとギーシュは半日気を失い保健室で水の治療を受けることになる。
禁止されている決闘を教師が止めに入り、罰を与え喧嘩両成敗とした。
このような顛末とあいなった。

「…くっ…ここは…」
「あっ気がつかれましたか?!今ヴァリエール様をお呼びします!」


「気がついた?まぁ結局どこかの先生が助けてくれたけど…まぁ実際こんなものよ」
「ルイズ。それはこの学園の機能が正常に働いたからだ。これは想定内だよ…」
「まーた強がりばっかいって…まぁギーシュにもいい薬になったでしょ」
「ふん、俺は正論を言ったまでだがな…隣で聞き耳を立てているギーシュ君。先に言っておく。すまなかったな」

ルルーシュはいきなり声をかけた。瞬間布団が揺れる。

「おおかたシエスタの胸でも杖で叩き、場を和ませるつもりだったんだろう?そこにルイズが登場」

もう一度布団が揺れる。ルイズはあきれた顔をして興味なさそうに窓の向こうを見る。

「ルイズに貴族のあり方を説かれ引っ込みがつかなくなった、だがしかし……………君は幼い反論しか出来なかった。それは?」
「…そうだ……僕の行いに思い当たる節があったからだ……」
「そう…時として権力はひがまれ、恨まれる場合がある。本人に自覚があろうとなかろうと。例えそれが軽いいたずらであろうと…自分の権威を自覚しなくとも…」

権威。自分の母親が暗殺され妹が歩けなくなり目が見えなくなった。ルルーシュの言葉に真剣みが増す。

「だが君を看病してくれたのはルイズではなくシエスタだ。…君はこの後?」

そしてギーシュはおもむろに布団から起き上がり

「あぁ…わかっている。シエスタ君。すまなかった。冗談とはいえか弱き女性をいたずらに怯えさせてしまった
ギーシュ・ド・グラモン、これは恥と刻んだ。申し訳なかった…」

頭を下げた。

「そ、そんな…ギーシュ様結構です…」
「その、あつかましいお願いだが君と親友になりたい。そして僕が貴族らしからぬ行いをした時、今度は君が殴ってくれ!君とは対等な付き合いがしたい!」
「あらギーシュ。そんなのに目覚めたの?」

突如乱入したキュルケがちゃちゃを入れる。
病室がにぎやかになってきた。

「キュルケ…いまはいいところなんだから…」
「あらルイズ?あんたいたの?小さくて見えなかったわ」
「きー!」
「君たち…静かにしたまえ。シエスタが怯えているじゃないか」
「あらあなた?あのメイド?シエスタって言うの。あぁ私のこともかしこまらなくていいから。ね?ルイズ?」
「そうそう。私もいいわよ。別にかしこまらなくても。赤毛のこの女は呼び捨てでいいわ」
「そんな…みなさん…ありがとうございます…」

シエスタは何故か目に涙を浮かべ笑っている。
感謝を肯定と受け取ったギーシュは

「あぁ…ルルーシュ君、君とも友達になりたいんだ」
「ふん、おまけのように言われてもな。ギーシュ」
「はは!その調子だ!」
「あ!あの!」

突如シエスタが声を上げ

「ルルーシュさん!…そのあの時は逃げてすいませんでした…」

部屋が静かになりルルーシュの言葉に一同の注目が集まる。

「いいんだシエスタ…」

そして、穏やかな言葉の後に続いたのは

「だが。次は自分の力で困難を乗り越えるんだ。例え相手は貴族だろうとだ。言いなりだけの人生なんて、ただ生きているだけの命なんて、緩やかな死と同じだ」


この後
ルイズは(この男は何者なのか…執事くらいなら務まりそうか)と考えた、口だけだと思うが心の奥は警戒しているもやもやがいまだ消えない
キュルケは惚れた。ルルーシュはしばらく外で寝る姿が目撃されている。
ギーシュはびんたを食らった。


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場所は変わり、学園長室。

「まぁ今回のことは両者痛みわけじゃ…」
「お騒がせして申し訳ありませんでした…」

学園長室に呼ばれたルイズとルルーシュの二人、事の顛末を説明し謝罪に訪れている。
ルルーシュは後ろで直立不動の姿勢をとっている。
(このじじい…本性を出していないな…)

「君の使い魔は異世界から召喚された人間じゃ。あまりことを荒立ててくれるな…」
「申し訳ありません…」
「そして君はガンダールブかもしれぬ」
「ガンダールブ?」
「ガンダールブといえばあらゆる武器を使いこなした始祖ブリミルの使い魔。ルルーシュ君は異世界から来たといっているがおそらく…」
「…その学園長はルルーシュが異世界からきたと信じているのですか?」
「うむ、わしにも心当たりがある」
「心当たり?!」

瞬間後ろのルルーシュが声を上げる。

「この前はそのようなことを一度も…」
「うむ…ふがいないが忘れておったのじゃ…ガンダールブ…武器…と聞いて思い出してのぅ…」

オスマンの昔話が始まる。
「『破壊の杖』というものがあってのぅ……今から数十年前の話じゃ。数十年前、森を散策していた私は、ワイバーンに襲われた。
 そこを救ってくれたのが、『破壊の杖』の持ち主じゃ。彼は、一本の『破壊の杖』で、ワイバーンを吹き飛ばすと、ばったりと倒れおった。
 怪我をしていたのじゃ。私は彼を学院に運び込み、手厚く看護した。しかし……」
「死んだと…」
「うむ。その時持っていた彼の武器は墓標にし、もう一本は今も保管してあるが…作りかたも…使い方もわからぬ…おそらくこの世界にないものと考えてよい。」

話は続く

「わしの恩人はガンダールブ、だからあの武器が使えた、『ここはどこだ。元の世界に帰りたい』とも言っていたからおそらく異世界の住人。そう考えるのが普通じゃ…」

ルルーシュはその後、どんな会話が行われたのか覚えていない。少なくとも「武器」に関する会話がなかったことだけは覚えている。


そしてその夜
完全に人払いを済ませサイレントもかけてオスマンとコルベールが話し合っている

「して、これが今回の顛末かのぅ」
「はい、誰がゴーレムを作り出したのかは不明です」
「まぁよい…二人が怪我を負い、治療をうけとるからのぅ…探しても誰も名乗り出ん…一応土系統の教師に注意を払うのじゃ…」
「はっ」
「そして…?」
「はい、生徒ミス・ヴァリエールの使い魔の少年のルーンはやはり学園長のおっしゃる通りガンダールブのものでした」
「厄介なことになってきたのう…他言厳守、口外はまかりならん」
「御意」
「あのー…ルルーシュとか言う男。君の目から見てどうじゃ?彼はまぁ魔力もなく、ただの平民ということはわかっとる…」
「は、特に問題はなく日常を過ごしております」
「…炎蛇」
「は!」

瞬間すべてが凍りつく。オスマンの目がコルベールを貫く。
殺されはしない。しかし生きた心地が全くしない。背中を汗が伝う。

「貴様…炎蛇の目から見ていかに写る」
「彼は何かあるかと…」
「推測もかまわん…貴様が思っていることを正直に話せ…つまらんことを言わせるな…」

大丈夫…自分は学園でもかなりの地位…オスマンならばこんなことで…殺すことはないだろう
だが、もしかしたら、もしかしたら次に瞬きをした瞬間、自分の目は、自分の胴を見ているのかもしれない。
コルベールの頭に何故かその光景がまじまじと思い起こされる。昔、散々自分が見てきた…

「僭越ながら…彼は何か…「力」を持っていると考えております…そして…」


おそらく彼は、人を殺したことがあります








to be continued


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