「あれ? なんだこれ?」
彼、かぜっぴきで有名なマルコメ味噌ことマリコルヌは、黒い布の塊を拾い上げ首をかしげた。
最近ちょっぴりお腹が出てきたかな、とメタボが気になりだして始めた早朝ランニング。
その栄えある第一日目に、それと遭遇した。
見ると、ちょうど洗濯物を持った人影が建物の影に消えるところだった。
「あの…」
声をかけようとしたが気づかれないまま影は消える。
あの後姿は確か、ルイズが呼び出した使い魔じゃなかったっけ?
記憶を紐解きながら、とりあえず黒い塊を広げることにした。
「こ、これはっっ!!」
広げられ、彼の目の前に真の姿を顕したそれは、
彼、かぜっぴきで有名なマルコメ味噌ことマリコルヌは、黒い布の塊を拾い上げ首をかしげた。
最近ちょっぴりお腹が出てきたかな、とメタボが気になりだして始めた早朝ランニング。
その栄えある第一日目に、それと遭遇した。
見ると、ちょうど洗濯物を持った人影が建物の影に消えるところだった。
「あの…」
声をかけようとしたが気づかれないまま影は消える。
あの後姿は確か、ルイズが呼び出した使い魔じゃなかったっけ?
記憶を紐解きながら、とりあえず黒い塊を広げることにした。
「こ、これはっっ!!」
広げられ、彼の目の前に真の姿を顕したそれは、
黒のニーソックスだった。
「はあはあはあ」
気がつけば、彼は全速力で自分の部屋に駆け込み、ドアに鍵を掛け窓も硬く閉じていた。
薄暗い密室の中、荒い息だけが聞こえる。
そして、その右手に硬く握り締められているのは、一足のニーソックス。
「まて」
頭を振る。
「まてまてまてまてまて」
さらに激しく頭を振る。
「いったい何をしているんだ、俺は!?」
これではただの変態じゃないかと、なんとか正気を取りもどす。
「そ、そうだよ、こんな物さっさとルイズに返しちゃえばいいんだ」
震える声で、ニーソックスを見る。
とたんにある映像がフラッシュバックされる。
毎度ゼロと呼んではいるが、憎からず思っている少女。
そのカモシカのような足を包んでいた物の、その片割れ。
気がつけば、彼は全速力で自分の部屋に駆け込み、ドアに鍵を掛け窓も硬く閉じていた。
薄暗い密室の中、荒い息だけが聞こえる。
そして、その右手に硬く握り締められているのは、一足のニーソックス。
「まて」
頭を振る。
「まてまてまてまてまて」
さらに激しく頭を振る。
「いったい何をしているんだ、俺は!?」
これではただの変態じゃないかと、なんとか正気を取りもどす。
「そ、そうだよ、こんな物さっさとルイズに返しちゃえばいいんだ」
震える声で、ニーソックスを見る。
とたんにある映像がフラッシュバックされる。
毎度ゼロと呼んではいるが、憎からず思っている少女。
そのカモシカのような足を包んでいた物の、その片割れ。
……嗅げ……
「えっ」
思わず辺りを見回す。
もちろん、誰もいない。
思わず辺りを見回す。
もちろん、誰もいない。
……嗅げ…嗅げ……
その声は、何度も何度も聞こえてくる。
まるで、彼の良心を捨てさせる悪魔のささやきのように。
甘く、甘美に。
まるで、彼の良心を捨てさせる悪魔のささやきのように。
甘く、甘美に。
……嗅げ…嗅げ…嗅ぐんだっっ!!……
もう、彼は理解していた。
これは、自分の内なる声なのだ。
そう、すべては運命。
誰も運命からは逃れられない、と。
これは、自分の内なる声なのだ。
そう、すべては運命。
誰も運命からは逃れられない、と。
ゆっくりと、本当にゆっくりと自分の鼻と口にそれを当てると、
一気に吸い込んだ。
「ふうおおおおつつつっっっ!!!」
それは獣の叫びか魂の叫びか。
シャツを自ら破り、上半身裸になった。
太りすぎの胸が揺れ、ほほを伝うは一筋の涙。
シャツを自ら破り、上半身裸になった。
太りすぎの胸が揺れ、ほほを伝うは一筋の涙。
ここハルケギニアの地に、新たなソックスハンターが誕生した瞬間だった。
~ゼロのぽややん外伝~ソックスハンター異聞録
爆誕! ソックスレジェンド!!
完