あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゼロのぽややん 外伝

「あれ? なんだこれ?」
 彼、かぜっぴきで有名なマルコメ味噌ことマリコルヌは、黒い布の塊を拾い上げ首をかしげた。
 最近ちょっぴりお腹が出てきたかな、とメタボが気になりだして始めた早朝ランニング。
 その栄えある第一日目に、それと遭遇した。
 見ると、ちょうど洗濯物を持った人影が建物の影に消えるところだった。
「あの…」
 声をかけようとしたが気づかれないまま影は消える。
 あの後姿は確か、ルイズが呼び出した使い魔じゃなかったっけ?
 記憶を紐解きながら、とりあえず黒い塊を広げることにした。
「こ、これはっっ!!」
 広げられ、彼の目の前に真の姿を顕したそれは、

 黒のニーソックスだった。

「はあはあはあ」
 気がつけば、彼は全速力で自分の部屋に駆け込み、ドアに鍵を掛け窓も硬く閉じていた。
 薄暗い密室の中、荒い息だけが聞こえる。
 そして、その右手に硬く握り締められているのは、一足のニーソックス。
「まて」
 頭を振る。
「まてまてまてまてまて」
 さらに激しく頭を振る。
「いったい何をしているんだ、俺は!?」
 これではただの変態じゃないかと、なんとか正気を取りもどす。
「そ、そうだよ、こんな物さっさとルイズに返しちゃえばいいんだ」
 震える声で、ニーソックスを見る。
 とたんにある映像がフラッシュバックされる。
 毎度ゼロと呼んではいるが、憎からず思っている少女。
 そのカモシカのような足を包んでいた物の、その片割れ。

 ……嗅げ……

「えっ」 
 思わず辺りを見回す。
 もちろん、誰もいない。

 ……嗅げ…嗅げ……

 その声は、何度も何度も聞こえてくる。
 まるで、彼の良心を捨てさせる悪魔のささやきのように。
 甘く、甘美に。

 ……嗅げ…嗅げ…嗅ぐんだっっ!!……

 もう、彼は理解していた。 
 これは、自分の内なる声なのだ。
 そう、すべては運命。
 誰も運命からは逃れられない、と。

 ゆっくりと、本当にゆっくりと自分の鼻と口にそれを当てると、

 一気に吸い込んだ。

「ふうおおおおつつつっっっ!!!」

 それは獣の叫びか魂の叫びか。
 シャツを自ら破り、上半身裸になった。
 太りすぎの胸が揺れ、ほほを伝うは一筋の涙。

 ここハルケギニアの地に、新たなソックスハンターが誕生した瞬間だった。

~ゼロのぽややん外伝~ソックスハンター異聞録

 爆誕! ソックスレジェンド!! 

         完           

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