あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

大使い魔17-03


だがだん♪ だがだんだがだん♪
「大使い魔ー、ワーンセブーン!!」

オゥオオー オゥオオー 彼こそは~
オゥオオー オゥオオー 大使い魔~ワンセブ~ン

燃える真っ赤な太陽
ギラリ輝く装甲
見よ! 右手の虚無のルーン 

風の唸りか雄叫びか~
イザベラ企画の大殺戮

立て! 要塞ワンセブン
防げる者は他になし

オゥオゥオゥ オゥオオー オゥオオー 彼こそは~
オゥオオー オゥオオー 大使い魔~ワンセブ~ン


第三話 「トリスタニア・買い物狂想曲(カプリッチオ)」(斥候ロボット登場)

ノコギリロボット撃破から二日後、アカデミーの面々が残骸回収のために学院を訪れた。
「妙だな……」
「ええ。粉々になったかのようにカモフラージュしてあるけど、所々持ち去られた部位があるわ」
「エレオノール、誰が持ち去ったと思う?」
同僚の問いかけに、エレオノールは視線を(要塞形態で待機中の)ワンセブンがいる場所に移しながら答えた。
「愚問ね。妹が召喚したあのロボット以外考えられないわ」
「だよなー」

「ワンセブン、金髪メガネのおっかなさそーなネーチャンがこっちを睨んでいる」
「……電子頭脳と動力炉の残骸を、こっちが回収したことに気付いたものと思われる」
ロボターとワンセブンの会話を訝しく思ったルイズが、会話に割り込んだ。
「ワンセブン、ロボター、あの時残骸回収って、資材調達以外の目的があったの?」
「……イエス。アカデミーが科学技術を入手するのを阻止するためでもあった」
二日前、ノコギリロボットを撃破した直後、ワンセブンは残骸の一部を回収し始めた。
召喚した日の夜に、超生産能力の存在と、それの活用に必要なだけの資材を紛失していた事を聞かされたルイズは、目の前で行われていた残骸回収を単なる資材調達だと思っていた。
しかし、ルイズとの契約の影響で「アカデミー」の存在と活動内容を知っていたワンセブンは、巨大ロボットを作る技術が彼らの手に渡るの防ぐ事も兼ねて、残骸回収を行ったのであった。
「ボクたち以外のロボットがこの世界にいただけでも大変なのに、アカデミーみたいな発狂集団がロボットを作れるようになったらもっと大変」
「確かにそうね。アカデミーなんかがアレみたいなのを作れるようになったら、大変な事になるわね」
「『発狂集団』? 『なんかが』? 誰のことを言ってるの?」
「「え?」」
ルイズとロボターが振り向くと、そこには青筋を立てまくったエレオノールがいた。
「エ、エレオノール姉さま、いつの間にーーー!?」
「ギャーー、出たーー!!」
ドゴ!
「ぐえっ!」
エレオノールは掌底でロボターをぶっ飛ばし、次に両手でルイズの頬を思いっきり引っ張り始めた。
「くぉの、おちび、おちび、おちび! ちぃびルイズー!!」
「ひだだ! でえざば! あだだだだ! ひぎぃ~~~!!」
その光景を見て怒ったワンセブンは、即座に戦闘形態へと変形した。
ミヨンミヨンミヨン、ヨヨヨヨヨ、キュピーン! バギィィィィン!!
バゴーン!
「へげふあっ!」
エレオノールを蹴り飛ばし、ワンセブンは一喝した。
「その汚い手でこれ以上ルイズちゃんをいじめるな!」
かなり手加減したとはいえ、身長50メイル、体重数百トンの巨体に蹴られた衝撃は凄まじく、エレオノールは血の泡を吹きながら気絶した。
それを見たほかのアカデミーの職員たちは、エレオノールを水魔法で治療し、数人がかりで抱えてその場を去った。
怒りが収まらなかったワンセブンは、数時間後に彼らが帰るまで不機嫌であった。

残骸を回収し、ゴーレムとガーゴイルが引く重機動馬車に乗ったアカデミーの職員たちが帰還する途中、ワンセブンに蹴られたダメージが残っているエレオノールが忌々しげにうめいた。
「あぁのおちびぃっ! あんなトンデモないのを召喚するなんて!!」
「落ち着けよ、エレオノール」
「これが落ち着いていられますか!」
「気持ちは分かるが、あのロボットはあんたの妹さんを守るために、あんたを蹴っただけなんだから」
怒り狂うエレオノールを、同僚たちが必死でなだめていた。
「……にしても、あのロボットを造ったのは誰かしら?」
「ここ最近出没するようになった怪ロボットの類と出所が同じだと思うがな」
「案外、造ったのは人間じゃないのかもしれないわよ……。今までの怪ロボットとは明らかに毛色が違うもの」
物思いにふけるエレオノールは、側にあった本を手に取った。
その本の題名は、「物言わぬ異邦人たち~ロボット入門書~」であった。

夜、ワンセブン内部のサロン内。
「あたたた……。なんて凶暴な女なんだ……」
「知っていると思うけど、あの人は昔からああなのよ……」
何故か他の生徒の使い魔たちがたむろしているサロン内で、掌底でへこんだ腹部をさするロボターを見ながら、ルイズはワンセブンが淹れてくれた紅茶を飲んでいた。
両頬には、力の限り爪を立てられた痕が痛々しく残っていた。
「……あれ? ワンセブン、どこで茶葉を手に入れたの?」
「シエスタや厨房の人たちが他の食材と一緒にわけてくれた」
「でも量的には微々たるもの。金属の類はこの間の残骸回収で当面は大丈夫だけど、食材の方は近いうちに調達しないと」
ロボターの呟きに反応したルイズは、こう提案した。
「だったら今度の虚無の曜日に買い物に行きましょう」
「いいの?」
「ワンセブンの超生産能力を、これ以上宝の持ち腐れにするわけにはいかないでしょ」
外では、要塞ワンセブンの甲板でシルフィードやクヴァーシルなどの、空を飛べる使い魔たちがくつろいでいた。
「何故かこの人の近くにいると落ち着くのね~」
「ホ~~……」

そして虚無の曜日。
今回の買い物はかなりの量になるため、ワンセブンの提案で買い物慣れしているシエスタが同伴する事となった。
飛行ワンセブンで、20分もしない内にトリスタニアに到着した
「あっという間でしたね」
「そうね……」
「二人とも甘~い。その気になればワンセブンはもっと速く飛べるんだよ」
「あれ以上の速さで飛ぶのはちょっと……」
「私も遠慮させてもらうわ」
明らかに不満そうな声で「えー!?」と言うロボターを尻目にルイズとシエスタは城下町へと向かった。
ワンセブンはデカ過ぎるため、要塞形態で門の近くで待機する事となった。

ロボターが引く荷馬車に乗って市場に来たルイズとシエスタは、荷馬車から降りて一軒の露店へと足を運んだ。
「らっしゃい。……って貴族様が何用で?」
「ここの商品を買いに来たに決まっているでしょ」
「ええ!?」
「何で驚くのよ」
店主とルイズの会話に吹き出しそうになるのを堪えながら、シエスタは店先に並んでいる野菜の値段を聞いた。
「……で、このガーリックがが10個で7スゥ。キャベツは一玉10スゥだよ」
「結構値上がりしてますね」
「その分中身がぎっしり詰まっているよ」
「今シエスタが値段を聞いた奴、一種類10エキュー分ずつ買うわ」
ルイズのその一言に、市場が騒然となったが、店主の方は狂喜していた。
それから、獣肉、魚介類、乳製品などを次々と大量に買い込み、そのたびにロボターの荷馬車に買った食材が積まれていった。
一通り買い終わった後、ロボターは荷馬車に積んだ食材をワンセブンに格納するため一旦門の近くへと戻っていった。
その間、ルイズとシエスタは集合場所である、噴水前の広場で休憩することとなった。
約一時間後、食材の格納を終えたロボターは数分で到着。
荷馬車には、こじんまりとした箱が二つ置かれていた。
「ロボター、その箱は?」
「ワンセブンが二人のために作ったお弁当。とにかく開けてみて」
ロボターに促された二人が箱を開けると……。
「わー、おスシだー」
「シエスタちゃん、寿司のこと知ってるの!?」
「はい。曽祖父が、故郷の料理だといって教えてくれたんです」
「……ロボター」
「うん、結構重要な情報だね」
「お二人ともどうしたんですか?」
シリアスな空気を漂わせながらヒソヒソ耳打ちし合う二人を見て、キョトンとするシエスタであった。

一方門の方では、ワンセブンの姿を一目見ようと、町の人たちが殺到していた。
そこに、いきなり怪ロボットが飛来してきた。
怪ロボットが城門目掛けて直進している事に気付いたワンセブンは、変形、迎撃に出た。
ミヨンミヨンミヨン、ヨヨヨヨヨ、キュピーン! バギィィィィン!!

ガリアのとある実験施設
「よーしよし。感度良好」
「ハスラー、斥候ロボットでワンセブンを倒せるか?」
「難しいだろうな。城壁を背に戦うか、取っ組み合いにでも持ち込まない限りグラビトンでオシャカだ」
「そうか」
「まぁ、今回の目的はワンセブンを倒す事ではなく、奴のルーンの確認だ。ルーンさえ確認できればいいんだからな」
モニターには、斥候ロボットを通じてワンセブンが突撃する姿が映し出されていた。

ワンセブンの寿司を食べ終えた直後、門の方が騒がしくなったコトに気付いたルイズとシエスタは、ロボターが引く荷馬車で門まで急行した。
案の定、ワンセブンが怪ロボットと戦っていた。
幾ら攻撃を受けても突貫を繰り返す斥候ロボットに、ワンセブンは決定打を打てないでいた。
距離が近すぎてミサイルパンチは使えず、門と城壁の近くなのでグラビトンはもちろん、ナイキ級ミサイルも使うわけには行かない。
「ワンセブンさん、どうしてグラビトンを使わないのでしょう?」
「今、ワンセブンは城壁のすぐ近くで戦っているのよ。もしあそこでグラビトンをつかったら、爆風で城壁が吹き飛ぶわよ!」
「そうなったらボクたちだけでなく、ほかの人たちまで一緒に瓦礫の下敷きになっちゃうよ」
「……!」
ワンセブンは考えた。
グラビトンを使わず、いかに斥候ロボットを倒すかを。
飛行能力を有している以上、投げ飛ばしてもすぐに再接近されかねない。
ならば――。
「叩き壊してから投げ飛ばす!」
背中の翼を展開して戦闘飛行形態になったワンセブンは、斥候ロボットの肩を掴み上昇。
斥候ロボットが飛行ブースターを起動したところを見計らい、周囲を飛び回りながら殴り始めた。
「銀河ハリケーン!」
前後左右から繰り出される鉄拳を浴びる内に、斥候ロボットは装甲が徐々に悲鳴を上げ、遂に顔面に直撃した最後の一撃で大破した。
ワンセブンは大破した斥候ロボットを掴んだまま強行着地し、次に回転しながら投げ飛ばした。
「大車輪投げぇっ!」
遥か十数リーグ先まで投げ飛ばされた斥候ロボットは地面に叩きつけられ、爆発した。

再びガリアのとある実験施設
「うーむ、そう来たか……」
斥候ロボットからの映像送信が途絶えたモニターから視界を外してから、シェフィールドは唸った。
「ハスラーさん、ルーンの確認は出来たかな?」
室内に、青い髪の高貴な美丈夫が入ってきた。
彼こそは自らに貼られた『無能王』なる蔑称を隠れ蓑にする希代の『名将王』、ガリア国王ジョゼフ一世である。 
「陛下!」
「こりゃ王様、ちょうど良かった……、と言いたい所だが、まあ見てくれ」
ハスラーがキーボードを操作すると、モニターに画像が映し出された。
斥候ロボットが送ってきた映像の中から特定の部位を切り出したものである。
「ルーン自体は右手についているのが確認できた。が、どれもこれも肝心のルーンの形状が一部しか映っていない上に、斥候ロボットの影や破片に隠れているのが多いんだ」
ハスラーは説明を続ける。
「時間はかかるが、映っている部分を現像して、継ぎ接ぎすればある程度は分かるぞ」
「そうか……。ならそうしてくれ」
予想通りに行かなかったせいか、ジョゼフは少し悔しそうだった。
「陛下、これからいかが致しますか?」
「……しばらく泳がせた方がいいな。まだロボットの数が充分じゃない以上、無駄遣いは出来ん」
「王様の意見に賛成だ。一体造るだけで何万エキューもするからな」

あれから、エレオノール率いるアカデミーの回収部隊が斥候ロボットの残骸の回収を始めたため、電子頭脳と動力炉の残骸はアカデミーの手に渡ってしまった。
ノコギリロボットの残骸からは発見できなかった部位を見つけたことで、エレオノールはルイズを問い詰めようとしたが、ワンセブンに再び蹴られて失神。
その隙にルイズ、シエスタ、荷馬車を引いているロボターを回収し、ワンセブンは飛行形態になって帰路を飛んでいた。
「デンシズノーとドーリョクロを回収されるなんて……」
「彼らは怪ロボットが来た時点で前もって準備していたようだな」
「ワンセブンの強さを利用した、ってことね」
「あの女をもう一度蹴れたのが不幸中の幸いか……」
心なしか行きの時よりも短時間で、飛行ワンセブンは学院に到着した。

一方、アカデミーの医務室
「ちぃーびぃールゥーイィーズゥ――――!!!」
またもワンセブンに蹴られた挙句、今度は更に城壁に叩きつけられたため全身打撲で数日間の安静を言い渡された、ミイラ女状態のエレオノールの絶叫がアカデミーに響き渡った。


戦いの、戦いの、野辺に咲く
骸骨色をした彼岸花

鋼鉄の足音が
荒野に響いて

ミサイル飛んで
全てを焼き尽くす~

大地を揺るがし
世界を震わす

ヴィンダールヴの
戦う鼓動

ルイズを賭け~た~、戦い~の~
これが最初の激突だ~

ワンセブ~ン、ワンセブ~ン、ルイズ~の~、ワンセブン~


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