あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゼロの騎士-05


「使い魔っていうのは色んな種類がいるんだね、見たこともない動物がいるよ」

「使い魔召喚はハルケギニア全土から呼び出すからね、むしろあなたみたいに人間を呼び出すってことの方が珍しいの」

「へぇー」

「しかもこんなかっこいい人が召喚されるなんてねぇ、ダーリン?」
ルイズとラムザが会話をしているとキュルケがいきなりラムザの腕にしがみついてきた

「あ、あんたなにしてんのよツェルプストー!?」


「えっと、ダーリンってゆうのは僕のことかな?」
突然の事に戸惑うルイズとラムザ

「えぇ、あなた以外にいないわ、さっきの決闘見てたのよ、ダーリン」

「いや、まいったなこれは…」
苦笑するラムザ

「ちょっとなに無視してるのよ! ラムザから離れなさいよ!」
ラムザの腕からキュルケをひきはがそうとするルイズ


「みなさんごきげんうるわしゅう」

そんな中ふいに扉が開いて、紫色のローブに身を包み帽子をかぶった中年の女性が入ってきた

「皆さん春の使い魔召喚は大成功のようですわね。このシュヴルーズ、こうやって春の新学期に様々な使い魔たちを見るのがとても楽しみなのですよ」

どうやらこの授業の教師のようだ

「申し遅れました、このクラスを受け持たせていただきます赤土のシュヴルーズです。みなさんよろしく」
シュヴルーズの自己紹介が終わると授業が開始された
「はい、ではおさらいから始めましょうか。ミスヴァリエール、系統魔法についてお願いします」

「あ、はい、ミスシュヴルーズ、系統魔法には『火』『水』『土』『風』という四つの基本的な系統があり、今は失われた系統『虚無』がありますが、今は使えるものがいません。よって系統魔法には都合5つの系統がありますが虚無を分けて考え、四大系統とよばれています」

「素晴らしい!しっかりと復習しているようですね」
ルイズはシュヴルーズの質問に難なく答えた

「はい、その中で私は土系統の授業を受け持ちます。今日は土系統の基礎魔法、錬金をしたいと思います、みなさんこの石をみていてくださいね」

シュヴルーズがそういって呪文を唱え杖をふると石が輝く鉱物に姿を変えた
「ゴ、ゴールドですか!?ミスシュヴルーズ!」

「いえ、真鍮です、ミスツェルスプトー。ゴールドが錬金できるのはスクエアクラス、私はトライアングルクラスですので、ではこの錬金を…ミスヴァリエールやってみてください」

「え?」
シュヴルーズに気に入られたのか、再び当てられるとは思っていなかったルイズの顔はひきつっていた

「ミスシュヴルーズ、ヴァリエールに魔法を使わせるのはやめた方が…」
「そうです危険です!」

すると生徒達から擁護…とは言えない声があがる
「静かにしなさい!ミスヴァリエールは真面目な生徒です、できないはずがないでしょう!」
ラムザとルイズ以外の生徒はシュヴルーズの言葉に固まった


…なんだ?
あまりにも過剰な生徒達の反応にラムザは違和感を覚えていた

「私やります!」

そんななかルイズは自ら教卓の前まですすみでた
それを見たキュルケがラムザに声をかける

「ダーリン、なにかに隠れた方がいいわよ」

「なんだって?」

キュルケの言葉に疑問を感じながらもいうとおりにするラムザ
机の影に隠れた瞬間、突然轟音が教室に鳴り響いた

「!?」

あまりの事に顔を上げるとあたり一面爆煙に包まれ視界が全くない
唖然とするラムザにキュルケが教える

「これがルイズの二つ名'ゼロ'の由縁よ、魔法成功率が限りなくゼロに近いメイジ、それがゼロのルイズ」

煙が晴れるとシュヴルーズは気絶、生徒達はみななにかに隠れていたようで無事のようだった
しかし興奮した一部の使い魔が走り回り、飛び回り教室は凄惨な現場と化していた
その中で、爆発の中心にいたはずのルイズはススだらけになりながらもきずひとつなかった


結局この授業は中止となり騒ぎの原因であるルイズには、魔法を使わず教室掃除の罰がいいわたされた
たとえ魔法を禁止にされなくともルイズには関係ないことだったが

「はぁ…なんでうまくいかないんだろ…」

掃除をしながら呟くルイズ

「大丈夫、君はまだ学生じゃないか。学校とは学ぶ場所、君は今魔法を学びにきているんだ。まだ失敗したってかまわないじゃないか、いずれうまくできるようになるさ」

それに対し掃除を手伝っていたラムザが声をかける

「…………軽蔑したでしょ? あなたにあんなこといったのに…。貴族だなんていっても魔法の一つも使えないのよ?」

「僕の世界では貴族と平民の違いは魔法が使えるかどうかじゃなかったけどね。貴族かどうかは、生まれもあるけど、やっぱりその誇りや生き様にあると思うよ」

「トリステインでは魔法が使えることは貴族の絶対条件よ、やっぱり魔法が使えないと駄目なのよ」 
「ルイズ、君は魔法が使えないと言うけど…本当に魔法使えないなら何も起こらないはずだよ、あの爆発が起きるってことは魔法が使えないんじゃない、まだうまくコントロールできないだけさ。諦めず頑張ればすぐ使えるようになる」

ラムザの言葉にうなだれていたルイズが顔をあげた

「無理よ! 私は今までずっと魔法の練習を続けてきたわ! それこそ人の何倍も…それなのに…私はコモンマジックの一つも使えないわ…」

泣きそうになりながら言葉を吐き出すルイズ
また顔をふせてしまった

それを見てラムザは、少し躊躇らったが覚悟を決めたように話し始めた
「…僕の家はね、代々騎士団の団長を数多く輩出してきた国の中でも有数の武門の家だったんだ。父は元団長で天騎士、二人の兄も騎士団団長を勤めていた」

ルイズが再び顔をあげ、ラムザの話に耳を傾けた

「四人兄弟の中で僕と妹だけは妾の子だったんだ。でも父も兄達も分け隔て無く接してくれた。偉大な父と、腹違いの立派な兄達のそばで育ち、僕は劣等感をもちながら生きていたよ」

一言一言に感情が込められたラムザの言葉にルイズは聞き入っていた

「でも父や兄達と並べるように精一杯頑張った、結局いろいろあって騎士の称号は受けられなかったけど…大切な人を守る力と技術は習得できたし、自分のすべき事は全うできたと思う。…えっと僕の言いたいことわかるかな?」

「頑張っても駄目なものは駄目ってこと?」

「違う、確かに頑張っても自分の力ではどうにもならないことはある。でも初めから諦めていたら何も成すことはできないんだよ。頑張れば自分の思うものとは違ったとしても何か成すことができる。僕がそうだったようにね」

真剣に話すラムザを見て、ルイズはそれまで弱気になっていた自分を恥じた
「分かったわ、もう少し…頑張ってみる。でも、あなたの嘘を信じたわけじゃないからね!」

「うん」

ルイズの答えに対して笑顔で答えるラムザ
まだ自分の話を信じきれないようだが、二人の関係は最初より確実によくなってきているようだ

「さぁ、早く掃除を終わらせよう」
そういって掃除を再開しようとした時、教室の扉が開いた

「あの、掃除のおてつだいにきました…」

そこに現れたのはシエスタだった

「あぁ、君はシエスタ君だったね、ありがとう」

「いえ、あの、あ!シエスタでいいです! えっと、先ほどはありがとうございました! 私のような者の為に…」

「気にしないでくれ、僕が勝手にやったことだ」
緊張しているのだろうか、慌ただしい様子のシエスタに優しく声をかけるラムザ

「あら、ミスタベオルブは誰にでも優しいのね。」

「いや、あ、え?」

突然不機嫌になるルイズに困惑するラムザ

その後ルイズの態度に慌てるシエスタを宥めつつ、ルイズの機嫌をとりながらなんとか掃除を終えたラムザであった




その日の夕食はシエスタに呼ばれラムザはルイズと別にすることになった
最初は断ったもののシエスタに強く誘われひくにひけなくなったのだが、その後ルイズの機嫌がさらに悪くなり図書室の入室許可ももらえず、ルイズの機嫌とりにラムザが苦心することになったのだが、それはまた別の話だ


…………………


シエスタに連れられ厨房についたラムザを迎えたのは大勢の歓迎と豪華な料理だった

突然のもてなしにラムザは驚いていた

「えっと、え? これは?」

「がははははは、我らが剣よ! 俺はここでコック長をしているマルトーだ。今日はあんたのためにみんなでこれらを用意したんだ! 楽しんでいってくれ!」
豪快に笑う男の言葉にラムザが聞き返す
「わ、我らの剣?」

「おう、シエスタを助けてくれて、生意気な貴族の坊主相手に魔法も使わず剣で勝っちまったあんたをみんな歓迎してるのさ! だから我らの剣と呼ばせてくれ!」

「いや、そんな…気軽にラムザってよんでくれればいいですよ」
顔を赤くして話すラムザの背中を叩きながらマルトーが言う
「おう我らが剣ラムザ! 今日はたのしんでいってくれ! がはははははは」

やはり豪快に笑うマルトーと周りの人達からの歓迎は続き、ラムザが解放された時にはとっくに日が沈んでいた


………………


「いやぁまいったな、もうお腹いっぱいだよ」

「ふふ、みんなラムザさんの事誉めてましたよ。特にマルトーさんが、貴族と一緒に居させるにはもったいない好青年だって」

帰り道をシエスタと共に歩くラムザ

「マルトーさんは貴族が嫌いなのかい?」

「えぇ…まぁ。貴族様の中には平民を差別して力で脅すような人達もいますから…。マルトーさんのような貴族嫌いの人も少なくありません」

「そうか…」
この世界の貴族と平民の差に、イヴァリースの親友の事を思い出し、また胸を痛めるラムザだった

「あの、今日は本当にありがとうございました。また何かありましたらすぐ私にお申し付け下さい。それでわ、おやすみなさい」

「あぁこちらこそありがとう、おやすみ」

寮の建物まで着き二人は別れの挨拶をかわした
走ってゆくシエスタを見送りラムザはルイズの部屋に向かい階段を上がっていく
そうして目的の階までたどり着き廊下に出ると、目の前に大きなトカゲがいた

「えっと…君はキュルケのとこのフレイムかな?」

「きゅるきゅる」
ラムザの言葉に肯定の意を示すかのように鳴いたフレイムは、のっそりと近づいてきてラムザの袖口をひっぱりだした

「…? ついてこいってことかな?」

フレイムに連れられるままある部屋の前まで来たラムザ
その部屋の扉はわずかにあいていた
ラムザの記憶が確かならここはキュルケの部屋のはずだ

「…入れって?」

フレイムに押されるままに部屋に入る
中は薄暗くよく見えない

ふいに仄かな灯りがつき扉がしまった
開けた視界の中、ラムザが目にしたのは
「キュルケ?」
当然ながらその部屋の主であるキュルケであった

「あぁ、ダーリン。来てくれたのね」

その姿を見たラムザは顔を赤くして目を逸らした
なぜならキュルケはベッドの上にほぼ裸に近い露出度のベビードール姿で座っていたのだ
「な、なんてかっこしてるんだ!? キュルケ!」

しかしそんなラムザの声もお構いなしにキュルケは語り始める
「あぁ、ダーリン…。あなたは私のこと、はしたない女だって思うでしょうね…。でも思われても仕方ないの、わかる?
私の二つ名は'微熱'…。私はね、燃え上がりやすいの、松明みたいに。だから、こんな風にお呼びだてしたりしてしまう…。わかってるの、いけないことだって」

「と、とりあえず服を着てくれないかな?」
「このキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー、あなたに恋してるのもうこの気持ちは抑えきれないわ」
ラムザの言葉は黙殺される
そんな中窓の外から何者かが乗り込んできた
「キュルケ、その男は誰だ!」
「ペリッソン! えっと、2時間後に」

「話が違うじゃ、う、うわぁあああ!」 
男の話を聞かず火球を放ち男を追い出すキュルケ

「キュルケ! その男は誰だ! 今夜は僕とすごすんじゃなかったのか!」
「スティックス! ええと、四時間後に」
「そいつは誰だ! キュル…うわぁあああ!」
また違う男がまた火球で吹き飛ばされた

「今のは…」

「キュルケ! そいつは誰なんだ! 恋人はいないって言ってたじゃないか!」
「マニカン!エイジャックス! ギムリ! ええと、六時間後に」
「朝だよ!」

「フレイム!」

今度は三人の男がフレイムによって吹き飛ばされた
ラムザの言葉が出る前にだ

「少し君との接し方を考えなくちゃいけないかもね…」

「あぁ、違うのラムザ。私が本気なのは貴方だけよ!」

「僕が言ってるのはそういうことじゃないよ! もちろんそれもだけど! 人に向かって軽々と魔法を使うもんじゃない! 相手が怪我したらどうするんだ!」

「……ふぇ?」

「相手が怪我したら責任をとれるのか!? そんな軽率な行動をしていたら駄目だよ!」

「え、あの…あ、ごめんなさい…」

「だめだよ! もう! これからは気をつけてね!」

ラムザは全くもうとか子供のようにおこりながら部屋を出て行った
その後ろ姿を唖然としてて見送るキュルケ

「………………。」

「きゅる?」
微動だにしないキュルケを心配してか寄り添うフレイム

「ふふ……ふふふふ」
突然笑い出すキュルケ

「いい! いいわ! それでこそダーリン! 燃えてきたわ!」
ふられたにも関わらず熱くなるキュルケ
その姿を少し怯えながら見守るフレイムであった


第五話end


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