あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ぜろにっき

1日目

やっとメイジになれた今日から、日記をつけてみようと思う。
今日のサモン・サーヴァントは成功だった。
ここでまで失敗したら進級できなかったから、それだけはよかったのかもしれない。
召喚できたのは、なんだか鳥っぽい、服を着た亜人だった。
声をかけても何も喋らないし、鳴きもしない。おまけに鳥なのに空も飛べない。
一応、使い魔の自覚はあるみたいで、どこに行ってもついては来るんだけど、
こいつ、何に使えるんだろう。強いようには見えないし…


2日目

鳥の亜人は何も食べないし、眠りもしなかった。
目を開いたまんま、わたしの回りをうろうろしているだけだ。
変わったことといえば、授業中に風邪っぴきのマリコルヌがいなくなった。
サモン・サーヴァントに成功したわたしが授業で練金に挑戦したときに。
また失敗するなんて思ってなかったんだけどなあ。
ツェルプストーの嫌味なんか聞きたくない。


3日目

マリコルヌがどうなったのか、うすうす感づいた。だとしたら、わたしの責任になる。
昼食のとき、ギーシュがわたしの使い魔にぶつかった。
そのときはまだ、どうってこともなかった。使い魔も相変わらずのマヌケ面だったし。
でもその後、あいつ…ギーシュが、ぶつかったときに落とした香水瓶で二股がバレたのを逆恨みして、
わたしの使い魔に魔法をぶつけてきてから、使い魔の目の色が変わった。
比喩じゃない、本当に。目がピンク色に輝いたんだもの!
黒目の焦点が定まらなくなった使い魔は、とんでもない速さでギーシュにつっこんだ。
それから、なんだか…ばくん、とか、ぼぐっ、みたいな、殴られたみたいな音がしたと思ったら、
ギーシュはもう、どこにもいなくなっていた。いなくなった瞬間を見ていたわたしにさえ、何が起こったのかわからなかった。
マリコルヌは昨日の騒ぎの中で、人知れずこうなったのかもしれない。だとしたら…

………………

6日目

ギーシュが発見された。学院図書館、フェニアのライブラリーで衰弱しきっていたらしい。
どこにいたのかというと、本棚の配置の関係で出来てしまった、本棚に囲まれた袋小路の中だという。
フライの魔法で空を飛びながら使うことが前提になってる本棚は天井まで伸びてるし、作りもすごく頑丈だ。
そんな本棚に四方を囲まれた中に閉じこめられたら、助けを呼ぶ声も外までは届かないって。
今回はたまたま、ギーシュの使い魔のジャイアントモールが図書館近くで騒いでいたから発見できたけど。
もし、マリコルヌがわたしの使い魔に、どこかへ飛ばされたんだとすると、きっと、同じようにどこかの袋小路に…


7日目

オールド・オスマンが消された。
わたしの使い魔を封印するっていうのには、くやしながら納得するしかなかったけど、
封印するために魔法をかけようとしたのを、あいつは危害と受け取ったらしかった。
すごい速さで突っ込んでくるって知ってて、オールド・オスマンは遠く離れた場所から封印しようとしたのに、
あいつは…もう、なんというか、見える速度じゃなかった。あっという間。
使い魔は今もわたしのそばにいる。マヌケ面でうろついている。
こいつがその気になったら、わたしも一瞬で…

………………

10日目

エレオノール姉さまがアカデミーのメイジを連れて来てくれた。
使い魔をレビテーションの魔法で空中に浮かせて走れないようにして、アカデミーまで連れて行ってくれるという。
だけど、わたしもそれだけじゃすまない。
だって、貴族をふたりも消して、その上にオールド・オスマンまで消してしまったんだもの。
責任を問えるのは、わたししかいないみたい。しばらく実家で謹慎になる。

………………

13日目

ワルドさまが来てくれた。
姫様へ挨拶に伺う道すがらに来てくれたらしいけど、しばらくへこむことばかりだったから、うれしい。
泣きながら全部喋っちゃったら、わたしのせいじゃないって、抱きしめてくれた。
少しの間、泊まっていってくれるらしいけど、できればずっといてほしい。


14日目

あいつが来た。ワルドさまが消された。
エレオノール姉様は戻ってきていない。そういうことなんだろう。
冷たい顔になったお母様が竜巻を起こして、そこへさらにスクエアクラスの魔法を何度も叩き込んで、
あいつは完全に粉々になった。けれど、ワルドさまは消えた。

………………

32日目

やっと、日記を書く元気が戻ってきた。
あれから色々あって、責任問題は姫様直々のとりなしで無しになったみたい。
こんなにやつれて、かわいそうなルイズって、何度も声をかけに来てもくれたけれど、
そのときのわたしには答える元気もなかった。
少しだけ聞こえたお父様の話からすると、アカデミーの人間のほとんどが神隠しに遭ってしまったなんて、
対外的に発表できない事情もあるらしい。
結局、あの使い魔自体が、無かったものとして扱われることになったんだろう。
それでみんなが納得するかどうかは別だろうけど。
だったら、わたしはもうメイジじゃない。
メイジになったから始めたこの日記も、もう止めにしようと思う。
それと、マリコルヌがついに見つかった。
廃村の教会に隠されたチェストの中にいたそうだ。
見つかっただけ、まだ運がよかったのかもしれない…


………………


1日目

また使い魔を呼ぶことになるとは思わなかった。
だから、もうつけることもないと思っていた日記も、再開しようと思う。
あれから実家に引き籠もっていたわたしに、何度も発破をかけに来たのはツェルプストーだった。
結果はどうあれ、あなたは始祖以来のすごい使い魔を呼んだんじゃないか、って。
それだけの使い魔を召喚したのなら、いなくなった皆を捜せるだけの魔法も扱えるようになるはずだ、って。
最初のうちは、疎ましくってたまらなくて。何度も殴り合いのケンカになった。
だけどあいつ、それでも来るんだもん。うっとうしくてたまらないわよ、本当に。
国際情勢とかもあって、今じゃゲルマニアはトリステインの同盟国。いがみ合うだけが芸じゃないし。
仲直りをしてやるのも、大貴族の余裕ってやつよね。
すごい使い魔を呼んで、今度はちゃんと使いこなしてやるって息巻いて挑んだサモン・サーヴァント。
立ち会ったのはツェルプストーと、ツェルプストーの友達一人だけだったけど、目の前で成功できたんだから言うことはない。
召喚できた金髪の女の子は、見たところただの平民みたいだけど、わたしが呼んだんだから、きっと何かある。
あの子のベッドはこれから用意するとして、今日は一緒のベッドで寝るしかないか。
明日から、また学院に戻るんだ。疲れは残しちゃいけないし、灯りを消してすぐに寝よう。


(日記はここで終わっている)


(同人ゲーム『ゆめにっき』より鳥人間(ロウソク世界)召喚)


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