あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

大使い魔17-01


19XX年、某月某日、某所。

「どうだった?」
「だめだ。全く見つからん。そっちは?」
「こっちもだ。でもさ、変だと思わないか?」
「ああ……。幾らなんでもあの規模の爆発で消滅するとは思えん」
「だよなー。ブレインなんかしっかりと残骸が残っていたしなー」
「つーか本当に核爆発だったのか? ガイガーカウンターで検査した時、針が動かなかったぞ」
「……綺麗な核?」
「まっさかー……」
レッドマフラー隊の大捜索にもかかわらず、己が命と引き換えにブレインを破壊したロボットの残骸だけ発見されなかった事は、多くの人たちに波紋を呼んだ。
後日、修復されたビッグ・エンゼルが一つの仮説を打ち出した。
“科学では解析できない力により、平行世界に連れて行かれた可能性有り”

周囲のざわめきをよそに、ルイズは興奮していた。
数十回に及ぶ失敗の末に召喚したものは、50メイルほどはある巨人。
考えるよりも先に足が動いたルイズは、広場に横たわる巨人の身体を登り始めた。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」
巨人の口に当たる部分にたどり着いたルイズは、そこにそっと口付けをした。
瞬間、巨人の瞳に輝きが戻り、突如として右腕が動いた。
ルイズを除いたその場にいる全員が、巨人の右手の甲にルーンが刻まれるのを見た。
契約の儀が終わり、巨人は上半身だけを起こし、周囲を見渡した。
そして、どこからともなく出てきた相棒の声を聞く事となる。
「ビックラこいた、ビックラこいた!」
「あ、あんた誰!?」
上半身だけを起こした巨人の口にフルパワーでしがみ付いていたルイズは、自分の隣から聞こえた声の主を見て驚いた。
縦に長い寸胴鍋のような体、工具のような腕、赤い一つ目の頭、どう見てもゴーレムにしか見えなかったそれは、何とも感情豊かであった。
「あ、初めまして、ボクはロボター。よろしくね、ルイズちゃん」
「よろしく……、って何で名前知ってんのよ!」
ルイズの怒声を浴びたロボターは、アッサリと答えた。
「ワンセブンが教えてくれた」
「ワンセブン? ひょっとして、この巨人のこと?」
ルイズのこの疑問に返ってきた声は、ロボターのそれとは大きく違っていた。
「その通り」
声が聞こえた直後、巨人の右手がルイズとロボターを掴み、地面に下ろした。
地面に座り込んだ形でルイズとロボターを見下ろす巨人は言葉を続けた。
「私が、ワンセブン。ルイズちゃん、よろしく」
「よろしく……。ロボター、何でワンセブンは私の名前知ってんの?」
「コントラクト・サーヴァントでルイズちゃんが契約のキスをしたときに、ルーンを刻むための魔力と一緒に、ルイズちゃんの個人情報や、ルイズちゃんが知る範囲内でのハルケギニアに関する情報までワンセブンに流れ込んだんだ」
「そうなんだ……」
ルイズがしきりに感心している間、ワンセブンとロボターは周囲に気付かれないよう、モールス通信で会話していた。
内容は以下の通り。

“ワンセブン、調子はどう?”
“全く異常ナシ。言語機能にも異常は見られない。強いて言うなら、サブマシーンとワンセブンヘルを紛失。原因不明”
“了解。でもここは本当に平行世界なの?”
“ルイズちゃんとの契約時に入手した情報を調べた限り、平行世界と判断せざるを得ない”
“了解。僕たちが異世界から来た事はどうする?”
“正直に話すべき。我々の姿を見た以上納得する筈”
“了解。モールス通信終わり”

その日の夜、ワンセブンの内部サロンに招かれたルイズは、ワンセブンとロボターの説明を聞いていた。
「異世界から来たんだ……」
(ワンセブンの言ったとおり、アッサリ納得しちゃった)
「でも、ちょっと変じゃない? ワンセブンは、自分を犠牲にして『ブレイン』を破壊したって言ったけど、私が召喚した時はどこも壊れていなかったわ」
「それに関しては、私たちの方が知りたい」
「……ワンセブンたちでも把握していないんだ」
「コレばっかりはワンセブンでも解析不可能。ゴメンよ~」
謝らなくてもいいのに平謝りするロボターを見て、ルイズはこの件に関してはこれ以上聞くだけ無駄だと判断し、話題を変えた。
「ワンセブン、使い魔の役目って分かるわよね?」
「主人の耳と目になる。主人の望むものを見つける。主人を外敵から守る」
「その通り」
その日、自室に戻るのが面倒くさかったルイズはサロン内で寝ようとしたが、あいにくベッドが設置されていなかったので、ロボターを連れて自室へと戻っていった。

ルイズが寝静まったのを見計らい、室内に残ったロボターと、寮のすぐ近くに待機しているワンセブンは再びモールス通信を始めた。

“ワンセブン、これからどうする?”
“決まっている。元の世界に帰る方法はないし、それ以上にルイズちゃんの使い魔になったから、この世界に留まるしかない”
“でも、元世界に帰る方法が見つかったらどうするの?”
“三郎君たちに会いたい……。だけど、ルイズちゃんの記憶を、魔法が使えないばっかりに辛い思いをしてきた記憶を知ってしまった以上、彼女を置いて元の世界に帰る事は出来ない”
“……ワンセブン”

夜空に浮かぶ双月を見つめながら、ワンセブンはふと呟いた。
「レッドマフラー隊のみんな、ワンエイト、三郎君…………。お月様たち、教えてくれ、私はどうすればいいのだ?」
返事が来ないと分かっていながら、そう言わずにはいられなかったワンセブンをなだめる様に、双月はワンセブンを優しく照らしていた。

第一話「今度の神の笛、機械仕掛けにつき」


ワンセブン オーオオ ワンセブン オーオオ
ワンセブン オーオオ ワンセブン オーオオ
ワンセブン オーオオ ワンセブン オーオオ
セブン セブン ワンセブン

九死に一生ワンセブン(ワンセブン)
ルイズといっしょにワンセブン(ワンセブン)

レコン・キスタは砕けて散った
ご~ぜんいっぱつ~ グラ~ビト~ン OH!


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