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ルイズVSマジク~史上最哀の会合~01


第1話『まっ人生そんなもの』

金髪碧眼の少年とこれまた金髪の少年が対峙している。
そのまわりを何十人もの野次馬がとりまいて事がおこるのを今や遅しとまちきれずにいる。
「はぁ…何で僕はいつもこうなるのかな?」
金髪碧眼に首からドラゴンを象ったネックレスをぶらさげている少年が
いかにも疲れたように溜息をつく。―――――少年の名前をマジクという。

思い起こせばこの世界に呼び出されたのは旅に出て三日目だった。
「マジク,少し大陸の外に行ってきたまえ。」
彼の魔術の先生フォルテ・パッキンガム教師は前触れもなくそう言った。
「えっ?…僕何か先生の不利益になることしましたっけ?」
「確かに先週のマクレディ教室の彼と乱闘騒ぎを起こしたのは僕も悪かったですけど,
 それは彼の妹が勝手にラブレターを送ってきたのが原因でしたし…」
マジクは何やら動転し検討はずれの言い訳を始めたがフォルテに遮られた。
「いや別にその件に関してのことではない。だが危うく同盟反逆罪に捉えかけられた
あの件がそんなくだらないことだというのはいささか納得できんな。」
牙の塔では生徒間の許可のない私闘はそのまま同盟反逆罪にあたる。
「反逆罪を失効させるのに私は下げたくもない頭を長老達に下げたうえ,
 ティッシにも嫌みをさんざん言われたのだ。」
フォルテは話を切ってから本題に入る。
「君も今年度の年間首席に選ばれ,最低位とはいえ上級魔術士になったんだ,
 そろそろ彼に会いに行ってもいい頃合いだろう?」
フォルテの言う彼とはキリランシェロ…マジクにとってはただのオーフェン。
かつてこのキエサルヒマ大陸で魔術の全てを極めたと謳われた
最強の黒魔術士チャイルドマン・パウダーフィールド教師に共に学び
そして唯一その後継といわれ,あるいは超えたとさえいわれる男であり,
マジクにとって最愛の師。
故あって袂を別つことになったが,今でもマジクはオーフェンを最高の魔術士と思っている。
「彼の居場所についてはネットワークで掴んである。費用についても私が出そう。
 まったく何が楽しくて開拓村にいるのかは知らないが――――」
一泊おいてから珍しく快心の笑みを浮かべ
「どうするかね?」
答えはふたつ返事で「はい」だった。


費用は出してもらえたとはいえ,高くつく買い物をしたせいで野宿せざるを
えなかった。
その為,塔をでて三日目野宿にも慣れ昔を懐かしむ余裕が出てきたころ。
マジクはたき火を焚いていたら自分のすぐ横に光る鏡のような物に気づき
ついつい手をだしてしまった。それが全ての始まり。

(あのとき反射的に手をださなければなぁ~今頃はお師さまに…オーフェンさんに
 会えていて塔での話をあれこれ話したり,お師さまに今まで何をしていたか
聞いてたのになぁ~)
光る鏡に吸い込まれたと思ったら,自分達をメイジと呼称する集団の学校に放りだされ
胸はないぺったんこのやけに気難しい…だけどかわいい桃髪の女の子―――ルイズに
いきなりキスされた?そのあとにもの凄まじい熱と共に左手の甲に見たこともない
模様が刻まれた。そして…使い魔にされた。
(はっきり言うけどさ。いきなりすぎて何が何だか今でも分からないよ。
 だいたい職業選択の自由とかないのかな?ここ?
…無いんだろうなぁ。関係ないけどひょっとしたら,いや,多分そうだけど
ディープドラゴンのほうがよっぽど待遇よかったよなぁ。フィエナには言えないけど)
キエサルヒマ大陸では文句なしの身分の保障がされているマジクもここでは
単なる孤児にすぎない。やさしい…それはもう寛大なミス・ヴァリエールの命令を
お聞きするしかないのである。洗濯,掃除,雑用…と舌を巻くほどの使いよう。
何故マジクがそんな扱いに耐えられたかというと
(まぁ,ほとんどのことはトトカンタにいたときや,お師さまやクリーオウとの旅でも
 僕がやってたからいまさらどうってことないし。
 それに…ルイズかわいいし。性格は悪いけどクリーオウよりはマシだし…
 あくまでクリーオウよりはマシだしなぁ…)
いままでの経験によって養われた耐性はかなりのもののようである。
それから数日は特に問題もなく過ぎ。唯一分け隔てもなく接してくれた女の子
使用人のシエスタに日頃のお礼にと給仕を手伝っていた今日この頃。
「おい,なんなんだね君は。いったい何時までもの思いに耽っているつもりなのだね。」
「…メイジあいてに余裕あるなぁ」
先ほど対峙していた金髪に薔薇の造花?を口にくわえた少年と野次馬の太り気味の少年が
騒いでいる。


(あいつが自分が悪いのにシエスタのせいにしていちゃもんつけてくるんだもなぁ。
 だいたい女の子の扱いがなってないのに二股なんてかけるからややこしくなるんだよ。)
某黒歴史アニメにてもてもてハーレムを作った男はひと味ちがう。
とにかく日頃溜まった鬱憤をはらそうと流れるままに任せたらここヴェストリの広場に
野次馬とりまく決闘の場ができたのである。
「マジク!」胸のない女ルイズが野次馬達の中からとびだしてくる。
「謝っちゃいなさいよ。平民がメイジに勝つなんて無理よ。
 し,死んだらどうするのよ。」
ややとりみだしながらも結果を決め付けているルイズの声にムッとして
「そんなのやってみないと分からないだろ。僕だってもう一人前だ。
 それに…お師さま―――オーフェンさんなら絶対に売られたケンカはのしつけて返すんだ。相手にケンカを売ったことを犬に噛まれたと思っても忘れられないほどにして,ね。」
「何わけの分かんないこといってるのよ。死んだらそこでお終いなのよ。」
「だから,決めつけるなよ。」
「…二人ともそろそろ始めるがいいかね?」
いい加減待つのに飽きたギーシェが臨戦態勢でいう。
ギーシェが薔薇の花を降ると花びらが一枚宙に舞い,
甲冑をきた女戦士の形をした人形となる。
「二つ名『青銅』をもつ。この青銅のギーシェが,従える青銅のゴーレム
 『ワルキューレ』がお相手する。」
こうして戦いの火ぶたがきられた。



次回予告
ギーシェ「ふっこの僕の素晴らしきワルキューレに酔いしれるがいいさっ平民!
     ってなんだと僕のワルキューレがボロボロの粉々に?」
ルイズ「マジク…平民じゃなかったの?それにこの力はいったいなんなのよ?」
ギーシェ「次回『音声魔術とは…』に」
ルイズ「我放つ光の白刃ッ」


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