あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゼロの大統領

  注意 これは小ネタです。実際の人物、団体、某合衆国とは何の関係もありません。が、未来は誰にもわからないのでもしかすると・・・・・

「宇宙の果てのどこかにいる、私の下僕よ!強く、美しく、そして生命力に溢れた使い魔よ!
 私は心より求め、訴えるわ。我が導きに応えなさい!」

 もう失敗の数も30は数えただろうか。周囲の黒煙が風に流された後、そこに居たのは一体のゴーレム?
 赤い一つ目を持ち、体は黒い金属で出来て、背中には赤い何かを背負っている。
 なにより目を引くのが、力強いその存在感。
 これよ、これこそ私に相応しい使い魔だわ!

「ゼロのルイズが成功しただと?」
「うそでしょ?」
「なんだあの見たことの無い使い魔は?」

 周りの喧騒など気にならず、私は自分が召喚した使い魔に近づいていく。

『ジョディ!ジョディ!』

 使い魔が鳴き声?を出しながら周りをキョロキョロ見渡しているのも気にしない。

「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
 五つの力を司るペンタゴン、この者に祝福を与え、我の使い魔と為せ」

 私は使い魔に口づけすると、使い魔の胸の辺りにルーンが浮かんでくる。

「よし、『コントラクト・サーヴァント』の魔法も成功よ。これであなたは私の使い魔になったわ、これからはご主人様の
 言うことを良く聞くのよ」

そう、使い魔に言っておく。躾は最初が肝心なんだから。

『いきなり大胆なお嬢さんだ。ところでここはどこだね?』
「あ、あなた喋れるの!?』

 話が出来るなんて、さすが私の使い魔ね。ますます気に入ったわ!

「ここはトリステイン魔法学院よ、そして私の名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
 あなたは私の使い魔になったんだから、ご主人様の名前をよーく覚えておくように」
『トリステイン魔法学院?私は第47代アメリカ合衆国大統領マイケル・ウィルソンだ、ミス・ヴァリエール。
 先程からご主人様だの、使い魔だの、一体何のことかね』

 まったく、そんなこともわからないなんて。これからご主人様として色々躾けていかなくちゃね。
 そう思って私は使い魔の役割を説明する。

「・・・・・と言う訳よ、わかった?」
『つまり、無抵抗な一般人を無理やり拉致して強制労働を強いるのだな?まさに悪の枢軸!
 アメリカはテロリストには屈しないぃぃぃー!!!』
「アメリカ?ちょッいきなりなにいってんのよ!」

 突然叫びだす使い魔、いったいどうしたのよ!

『紳士なのは17時までだ』

 そういった私の使い魔は背中から何かを取り出し、それを両手に持ちこちらへと向ける。

『オゥケェェイ、レッッツパァリィィィー!!!』



ドガガガガガガガガガガガガガガ!!!

 破壊破壊破壊。
 逃げ回る生徒たち、聞こえる怒号と悲鳴。

「ちょッやめなさい!ご主人様の命令が聞こえないの!」

 私は、見た目とは違い素早く動き回って破壊を振りまく使い魔に向かって叫ぶが、使い魔はまったく言うことを聞かない。
 使い魔を囲むように青銅のゴーレムが七体現れるが

『大歓迎だな、お返しに穴あきチーズにしてやるぜ!』

 あっという間にボロボロにされる。

「ちょっとルイズ!あなたの使い魔なんだからなんとかしなさいよ!」
「うるさいわよキュルケ!コラ!止めなさいって言ってるでしょ!」
「もういいわ。タバサ、いくわよ」
「わかった」

 キュルケの隣に居た青い髪の娘がうなずいて杖を構える。
 それを見て私も杖を構えたところで、いつの間にか使い魔に襲い掛かる巨大なゴーレムが目に入った。




使い魔は巨大ゴーレムの攻撃をかわして反撃する。

 ドガン!!

『ビンゴォ』

 巨大ゴーレムの頭を吹き飛ばす。頭を吹き飛ばされた巨大ゴーレムは、頭を再生させつつ右腕を使い魔目掛けて振り下ろす!

「やった!」

 誰もがそう思ったが、使い魔はそれを受け止める。

「う、うそでしょ?」
「そんなこと不可能だ!」
『不可能ではない!なぜなら私はアメリカ合衆国大統領だからだ!』

 そう言って掴んだ右腕ごと巨大ゴーレムをぶん回す私の使い魔。そんなのうそでしょー!

『アーーーー!!これが“大統領魂”だーーーーー!!!!!』

その言葉とともに空高くぶん投げられた巨大ゴーレムは、綺麗な放物線を描いて地面に激突してバラバラになった。
 これは夢、そう夢よ夢じゃなきゃやってられないわ!
 巨大ゴーレムが稼いだ時間で生徒たちの非難は終わり、教師たちが使い魔を取り囲む。

「これで終わりだ!」

 誰かか言ったその言葉に使い魔は

『ノープロブレム』

 と、空高く舞い上がり

『熱々の“ローストチキン”にしてやるぜ』

無数の何かを吐き出した。
 吐き出された何かは白い尾を引きながら地面に突き刺さる。

 強烈な閃光。それが私が見た最後の光景だった。

 この日、ハルケギニアの地図上からトリステイン魔法学院は文字どおり消滅した。


 ゼロの大統領ー完

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