あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

サジタリアスの使い魔-02


ふと気がつくと、ベッドの上にいた
体には包帯が巻いてあり、傷の手当てがされている
アイオロスは最初ここが冥界かと思ったが、どうも違うようだった
冥界なら生前受けた傷など残ってはいないだろうし、冥界ならばそもそもこんな部屋があることや傷の手当てなど行うことがおかしい
では、ここはどこなのだろうか?
アテナを預けたあの老人がわざわざ自分を担いでここまで運び、手当でもしてくれたのだろうかと最初は思った
しかし、ここでわき上がる疑問が一つある
たとえあの老人が医者か何かで、あそこで手当をしてくれたとしても自分が助かるとは到底思えない
シュラのエクスカリバーは黄金聖闘士のなかでも随一の威力を持っている
そして、自分がシュラから受けた傷は明らかに致命傷だった
それが分かっていたから、自分はアテナとクロスをあの老人に託したのだ
しかし現に自分は生きていて、手当をされた状態でここにいる。いくら考えても理由が分からない
もしかしたら、アテナが命を救った自分を助けてくれたのだろうか?
「そんな馬鹿な・・・」
自嘲気味に笑いながらつぶやく
今のアテナにはそんな力があるはずもないだろうに
色々考えていると、コンコンとドアがノックされその後ドアを開け二人の人物が部屋の中に入ってきた
一人は中年の男性のようだ。はげた頭を隠そうとしないところが実に男らしい。もう一人は、ピンク色で軽いウェーブがかかっている髪の毛の女の子だ。
背丈はあまり高くない。弟のアイオリアくらいの年齢だろうか?なにやらすごい形相でこちらを睨み付けている。一体自分は何かしただろうか?
「おぉ、やっと目が覚めたようだね。早めに手当が出来てよかったよ。もう少し遅ければ、君は死んでいただろう」
中年の男性が話しかけてくるが何を言っているのか分からない。全く聞いたことがない言葉だった


アイオロス自身、次期教皇に指名されていたほどの男である。
地球上のあらゆる言語とまではいかないが、主要国で使われている程度の言語はだいたい喋れるし、喋れないまでも学習してきた言語は数多くある。しかし、今目の前で喋っている男の言葉はそれらに全く該当しない言葉だった
「ふむ、こちらが喋っている言葉が伝わっていないみたいだね。一体、どうしたものか」
前の男も、何か考え出している。どうやら伝わっていないということを理解してくれていたようだった。
しかし、互いに言葉が通じないというのも困ったものだなとアイオロスは思う。聖闘士同士だったら言葉でなく小宇宙で話せるのだが・・・
こちらも何か打開案がないかと思っていると、男が何かを思いついたように手のひらをグーでポンッと叩いた
「そうだミス・ヴァリエール、早く彼と契約を行ってください。そうすれば、少なくとも彼とあなたは意思の疎通ができるはずだ」
「ですから、ミスタ・コルベール。私は、もう一度新たに召喚のやり直しを行いたいと言ってるじゃないですか!!」
「それはダメだと何度も言ったはずですが?新たに召喚をやり直すと言うことは、儀式に対する冒涜ですぞ」
「しかし!!・・・・」
目の前で男と少女が言い争っている。一体何を言い争っているのだろう?なんだか分からないが、小宇宙が危険だと告げているような気がするが気のせいなのか?
しばらくすると少女が肩をがっくりとおとした。おおよそ、男との言い合いに負けたのだろう。こっちを恨めしそうな目で見つめてくる。私が何かしただろうか?
少女がこっちに近づいて・・・は来なかった。こっちに来ると思いきや、男の脇を通り過ぎドアを開けて逃げていった
「あっ!!こら、ミス・ヴァリエール待ちなさい。キミ、少々すまないが今しばらく待ってくれたまえ。」
男は私に何かを告げていくと、少女を追いかけにドアの外へと出て行った。またこの部屋に静寂が戻る
そういえば、あの二人が着ている服は見たこともないような服だったな。言葉も通じない、見慣れない服装。一体ここはどこなのだろうか?
そうして考えているうちに、また睡魔が襲ってきた。まだ体は完全に回復はしていないようだ
とりあえず、生きているということだけは分かった。後は、体が回復した後ここがどこなのか突き止め、聖域に戻る方法を考えよう


そして、どうにかして教皇を・・・あの男を止めなければ・・・
ならば体の回復が優先だと思い、アイオロスはそこで考えるのを辞め。襲い来る睡魔に身をゆだねるのだった。最後にアテナの無事を祈りながら・・・

「もう冗談じゃないわよ~。本当に」
ルイズはコルベールをまいた後、こっそりと自室に戻りベッドに寝転がっていた
「なんで出てきたのが平民で、しかも死にかけなのよぉ」
自分が望んだのは、強くて美しい使い魔だったのに
「あのあとキュルケには散々からかわれるし・・・ほかのみんなにも馬鹿にされて」
枕に顔を埋める。今にも涙が溢れてきそうだったから。枕でそれを押さえようとした。ルイズは考える、なぜ自分だけがいつもこうなのだろうと
魔法の苦手な自分は人並み以上に努力した。勉強もたくさんした。知識だけなら、この学年でもトップクラスにはなれるだろう
しかし、いつも魔法がうまくいかなかった。どれだけ魔法の練習をしてもどれだけ知識を蓄えても。魔法が上達することは無かった
そのせいでいつも馬鹿にされてきた。それで付いたあだ名がゼロのルイズ・・・
今回はみんなを見返せるチャンスだった。誰も見たこと無いような、すっごく強くて美しい使い魔
それを見てみんなが羨むように私を見る。そして私は鼻高々にみんなを勝ち誇った目で見下しながら部屋に帰る
そんなサクセスストーリーを考えながら毎日頑張ってきたのに・・・
ルイズは考えるのを辞めて、もう寝ることにした。たぶんこれは悪夢なんだ。起きたらまたいつもの朝が来て、その時の召喚の儀式が行われるんだ
「うん、そうに決まってる!!」
ルイズはそう考えて眠りにつくことにした。忍び寄る影に気づかず、起きたら自分がどうなっているのか考えもせずに・・・



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