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ゼロの騎士-03


ラムザが召喚された次の朝
彼はルイズの部屋の前に立っていた
ルイズを起こした後、彼女が朝の支度を整えるまで外で待つことになったのだ
すると向かいの部屋の扉が開き見覚えのある赤髪が姿を現した
「あら、ルイズのとこの」

ラムザはキュルケの姿をみて警戒した

「おはよう…ミスツェルプストー」

「やあね、そんなに怖い目しないでよ、あとキュルケでいいわ」

「わかった、でもキュルケさすがに第一印象が悪すぎる。そんないきなり火球を飛ばしてくるような相手は警戒して当然だよ」

「あれは悪かったわごめんなさいね、さすがに私も先住魔法を使われたら危険だと思って」

「あぁ、そうかこっちではテレポは使われないんだってね。改めて、僕はラムザ、ラムザ・ベオルブ。ラムザでかまわないよ」
キュルケの言葉で普段からところかまわず魔法を使う危険な人間ではないと判断してラムザは警戒を解いた
「えぇラムザ、じゃああなたの故郷では人間が先住魔法を使えるの?」

「いや、あれは先住魔法というか…」
「支度終わったわ…ってツェルプストー!なにやってんのよ!」

扉を開け出てきた頭からラムザの言葉をかき消すルイズ
「あら、朝からご挨拶ね。戸を開けたらラムザがいたから話してただけよ」
「ラムザ!ツェルプストーの女となんて話したらぁああわわわわっ!」
ふいに現れた巨体に顔を舐められ慌てるルイズ
「あら、失礼なやつね、フレイムやめなさい。」
「な、なに!?このサラマンダーあんたのなの!?」

「そうよ、火竜山脈のサラマンダー。好事家に見せたら値がつけられないようなレア物よ!」
仲がよいと思っていた二人の突然の諍いにラムザはあっけにとられていた

「もうっ!ラムザ朝食に行きましょ!」
「え?あ、あぁ」
そのまま歩いていってしまったルイズを追いかけるラムザ
ふりむくとキュルケが軽く手を振っていたので返答しておいた


……………………



「………食堂?」

今連れられてきた場所と自分の考える食堂とのギャップに驚くラムザ

「この学院のメイジは全員が貴族。だからトリステイン魔法学院では貴族たるべき教育を存分に受けるのよ。だから食堂も貴族の食卓にふさわしいものでなければならないのよ」

「うん、僕もアカデミーにいた時があったけど、こんなんじゃなかったなぁ」

「アカデミー?ラムザはアカデミーにいたの?」

「あぁアカデミーっていうのは、研究所とかのことじゃなくて士官生の養成アカデミーの事だよ。僕も若い頃に騎士団に入るためにそこで学んでたんだ」

「へぇ、でも若い頃って今も十分若いじゃない。いつの話よ」

「まだ18、9の時だから6年程前になるかな?」

「…え?ラ、ラムザって25なの!?」

そうである。ラムザは顔が幼いため若く見られるが立派な成人男性だ

「同い年くらいかと思ってた…」

「さすがにそこまでは若くないよ…」

そんなやりとりをするうちに料理が出される

オスマンのはからいでラムザにも貴族と同じ料理が出されているのだが、それに対しラムザは少し遠慮の念があったが好意を無碍にするわけにもいかないし、他に食事を得る方法もなくこの食堂で食べることとなった

少しして二人は食事を終えた

周りも食事を終えたらしく食後の歓談でざわついていた

そんな中ひときわ目立つ集団がいた
金髪をロールにしている男を中心になにか騒いでいるようだ

「なあ、ギーシュ!お前今誰と付き合ってるんだ」

「誰が恋人なんだ?ギーシュ」

「つきあう? 僕にそのような特定の女性はいないのだ。薔薇は多くの人を楽しませるために咲くのだからね」
ギーシュと呼ばれた少年の答えにさらに周りは騒ぎ立てる

その時ギーシュのポケットからなにか落ちたようだ、それをメイドが拾った

「ミスタグラモン、落とされましたよ」

しかしそれを見た金髪はこう言った
「いや、それは僕のではないよ」

しかし周りはそれを見てさらに騒ぎ立てる

「おい! それはモンモランシーの香水じゃないか!?」
「確かにこの紫の小瓶はモンモランシーが特別に調合している香水だ!」

「待ってくれみんな、これはなにかの…」
ギーシュが言い終わる前に1人の少女がかけよってきた

「ギーシュ様!ミスモンモランシとつきあっていたのですね!」

「違うんだケティ!」

「その香水がなによりの証拠です………さよなら」

ギーシュの言い訳も虚しく、ケティと呼ばれた少女はギーシュの頬に平手打ちを綺麗に決め、走り去っていった

「あうあう…」

「ギーシュ…」

そこに近寄ってきたのは先ほどの少女よりも幾分派手な金髪の娘

「やっぱり一年の娘にちょっかいかけてたのね」

「いや、違うんだモンモランシー、彼女とは一度遠乗りしただけの仲で…」
「嘘吐きっ!」

モンモランシーと呼ばれた金髪は、ギーシュの言葉の終わらないうちに近くにあったワインをギーシュにかけて同じくどこかにいってしまった

それをおそるおそる先程のメイドは見ていた
顔に紅葉を残しワインに濡れたギーシュは思い出したようにそのメイドを睨みつけると罵声をあびせ始めた

「君のおかげで2人のレディの名誉が傷ついた、どうしてくれるんだね?」

それに対し震えるメイドは必死に謝意の言葉を吐き出す

「あ、あの、も、申し訳ありません!」

それでも罵声をあびせ続けるギーシュ

「いや、君のような無能な平民は一度罰を与えないといけないな」

「ひ…、ど、どうかお許しください!」

「いいや、君のせいで傷つけられた二人の名誉に値するとは思えないが君には罰を…」
「やめないか!」

ギーシュの言葉を遮り現れたのはラムザだった

「君はルイズのとこの…君には関係ない話だ、下がっていたまえ」

「いや、僕はこんな理不尽な事を目の前にして見てみぬフリができる程堕ちてはいないよ。見ていた限り君の不義によって起きた事だ。それを彼女のせいにしていたぶるなんて貴族として、いや人間としておかしいだろう」

「そうだギーシュ!お前が悪い!」

「そのメイドに謝れ!」
周りからもラムザに同意する言葉が上がる
中には面白半分に騒ぎ立てる輩も見られるが

その中でギーシュは焦っていた。ギーシュ自身言われた事に正当性を認めていたからだ
しかし、彼にも貴族としての意地とプライドがある。
ここで非を認めてしまうことは出来なかった。

「ゼロのルイズごときの使い魔がいってくれるね、いいだろう。それは僕への侮辱とうけとった、君! 決闘だ!」

勢いに任せて出た言葉だった、言ってからギーシュは後悔した。
だが決闘に勝てば自分が正当化される、それに相手はルイズの…そう、ゼロのルイズの召喚した人間だ。そうだきっとなにもできない平民だ
もしかしたら決闘と聞いて震えながら謝ってくるかもしれない
ギーシュはそんな都合のいい妄想を考えていたが、ギーシュに対するラムザの返答はそう甘くなかった

「…いいだろう、暴力に訴えるのは不本意だけど、傲る若者への教えは年長者の役目だ。それで君の気がすむなら受けて立とう」

正義感の強いラムザにとって平民が貴族の都合で虐げられるのは看過できなかったのだ

ラムザの言葉に一瞬間をおいて顔を真っ赤にしたギーシュが叫ぶ
「諸君、決闘だ! ここを荒らす訳にはいんだろう、場所はヴェストリの広場だ! 君! 逃げるなよ!」

ギーシュはそういうと外へ歩いていく

その後に続こうとするラムザに先程のメイドがすがりつく

「も、申し訳ありません! 私のせいで! 決闘なんてやめてください! 私がミスタグラモンから罰をうけます!」

それに対しラムザは優しく話しかける
「君、名前は?」

「シ、シエスタです」

「シエスタ、君はなにも悪くない。だから罰を受けることなんてないんだよ、それにこれは僕が勝手にしたことだ、気にしなくていい」

「でも!」

「気にしなくていい…ところでヴェストリの広場っていうのはどこだい?」

「言えません、私はあなたにその場にいってほしくない!」
泣きながら言うシエスタにラムザは少したじろいでいた
そこにルイズもきた

「そのメイドの言う通りよ、ラムザ。決闘なんかやめて! 仮にもギーシュはメイジなのよ!」

引き止めるルイズとシエスタ、しかしラムザもひかない

「人には譲れないものや、護らなきゃならないことがある。僕も今ひくわけにはいかないんだよ。心配してくれてありがとう、でも僕だって負けるつもりはないよ」

「べ、別にラムザの心配してるわけじゃないんだから! 召喚した者としてあなたの行動は私にも関係してくるから言うだけで…」

「ふふ、わかったよ。大丈夫、君の名誉に泥のつくような事がないよう頑張るよ」
そう言うとラムザは近くにいたギーシュの取り巻きに場所を聞きヴェストリの広場へと向かった

へたりこんだままのシエスタを置いて、食堂にいた大半の生徒がその後に続いていった。

第三話end


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