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ゼロの騎士-02


「本当にここはイヴァリースでも、オルダリーアでも、ロマンダでも、ゼラモニアでもないんだね?」

「だからここはトリステインだって何回もいってるでしょうが!」

その後ラムザはルイズに対して一時間も質問責めを続けハルケギニアのことをなんとなくではあるが把握しはじめていた


「じゃあここはイヴァリースとは別次元…クラウドの世界なのか?」

「はぁ?クラウド?どこそこ?」

「あぁ、クラウドっていうのは場所じゃなくて僕の世界に別次元からきた異邦人のことなんだ」

「別の世界?またそんな嘘ついて…」

それに反してルイズはラムザの言うことを信じない
別世界からの来訪者というものに出会ったことがあるラムザは既に自分が別世界にいるということを受け入れ始めているが、これまでそんな経験をしたことがないルイズに所詮それは無理な話しである 
そう考えたラムザは異世界からきたという証拠を探す

「えっと…どうすればいいかな?」

「とりあえず私達も戻るわよ、この話は戻ってからね。もう誰もいないだろうけど」

「あ、おい、ちょっとまってくれよ」

そう言うとルイズはラムザの制止を聞かず歩き始めた
しょうがなくそれについていくラムザ

大変な事に巻き込まれたな…クラウドはこんな気分だったんだろうか…

「そうだ!あなたさっき先住魔法みたいなの使ったじゃない、あなた本当に人間?」

「せんじゅ…?あぁテレポのことか、ここの人はレビテトを仕えてテレポは使えないのかい?」

「レビテーションのこと?あれはコモンマジックだからメイジなら使えるけど杖も使わずあんな移動魔法使えないわ」

「ここの魔法は杖がないと使えないのか…」

「それで…あんたいったい何者なの?」

「だから僕はラムザベオルブ。普通の人間さ」

「いまいち信用できないけど…太陽の光あびても平気そうだし耳も長くないものねぇ…変な平民」

そう言うとルイズは少しがっかりしたよううなだれた

ここがイヴァリースでない。ここではベオルブの名を知るものはいないのだから貴族である事を主張しても意味がない
そう考えたラムザはルイズの言う平民という呼び方を甘んじて受けることにした

まぁイヴァリースでももうベオルブ家はないんだけどな…

「ねぇ、あなた他にも何か使えるの?」

「あ、あぁ一応基本的な技術は身につけてるけど」

「なにかやってみせてよ!」

「じゃあ…『クポーー!くるくるぴゅ~... モーグリ!』」 
「うわっ!なにこれかわいい!」

ラムザの呼びかけに対して現れたモーグリを抱きしめるルイズ

「クポッ!クポクポポクポー」

「あ!消えちゃった…」

「モーグリはきまぐれだからね」

「すごいすごーい!さすが私の使い魔ね!」

やはりこの娘は自分を使い魔として使役しようとしているんだな…
「その話だけど僕は君の使い魔になるつもりはないよ」

「……え?」

あまりにも予想外だったのかルイズは目を丸くしている

「ちょ…なにいってんのよ!もう契約もすませたしそんなわけにはいかないわ!」

「それは君の勝手だろ?それに僕は妹を守らなくちゃならない、だからいますぐ返してほしいんだ」

「…そんなの、無理よ」

「え?」

「呼び出す魔法はあるけど帰す魔法なんてしらないもの」

「…ほんとに?」

「ほんとよ、う、嘘なんかつかないわ」

予想外だった 確かにクラウドの時も呼び出すだけだったが… 

そんなに簡単に呼び出す方法があるのなら帰す方法もあると思っていた

「じ、じゃあ僕の妹を召還してくれ!あの娘を一人にするわけにはいかない!」

「そ、そんなこと言われてもサモンサーヴァントで対象の指定なんかできないわ」

「そ、そんな…」

少し楽観視していたのかもしれない

このままではアルマを一人に、本当に一人にしてしまう

誰とも関わらず生きていく、そう決めたのは二人だったから

そう二人だったから今までやってこれた

なのに今、アルマは突然一人にされてしまった

「…ラムザ?」

「…ここは学校だったね?ということは君の先生がコルベールさん以外にもいるんだろ?そうだな学長がいい、一番博学なのは学長だろ?どこにいる?」

「オールドオスマンなら本棟の最上階だけど…だめよ!許可しないわ!使い魔が主人の命令もなしに行動しないで!」

「だから僕は君の使い魔になるつもりはない、本棟…あれだね?ありがとうルイズ、ちょっといってくるよ」

言った次の瞬間ラムザは光の中に消えた 
テレポでいなくなったのだ

「な、なんなのよ…なんなのよー!!!!」

そう言うとルイズは本棟に向かい走り出した



その頃 本棟最上階では…
「オールドオスマン!」

「なんだね急に、えーっとコッパゲール君」

コルベールに対して失礼極まりない態度だがこの人がここの学長なのである

「コルベールです!オールドオスマン!これがミスヴァリエールの呼び出した使い魔に刻まれたルーンなんですが」

「それがどうかしたのかね?」

鼻毛を抜きながらやる気なさそうにしている老人
もう一度いうがこの人がここの学長なのである

「こちらをみてください」

「どれどれ…ふむ、ミスロングビル少し席を外してもらえるかの」

「わかりました」


コルベールの差し出した本を見た瞬間オールドオスマンの目つきがかわった

オールドオスマンの秘書ロングビルは言われた通りに外に出て行く

「ガンダールヴか…」

「はい、そのようです、そしてミスヴァリエールの使い魔、名をラムザベオルブというのですがなにやら先住魔法のようなものを使うようで」

「なに…?」

この時コルベールはオールドオスマンの驚き方に違和感を覚えていた

オールドオスマンは先住魔法という言葉ではなくラムザベオルブの名前を聞いた瞬間に反応したのだ

「オールドオスマン…?なにかしっているのです…」

その瞬間扉の外からロングビルの声が聞こえてきた

「だれ…あな………今…入って…………あ、ちょっと!」


すると扉が開き男が入ってきた

「ここに学長がいると聞いて来たんだが」

「ラムザ君!」

「ほっほ、わしが学長のオスマンじゃ、ミスロングビルいいから外に出ていてくれ」

「はい。わかりました」

突然のラムザの登場にコルベールは驚きの声をあげるがオールドオスマンは落ち着いてラムザを呼び入れた

「君がラムザ君か」

「はい、初めましていきなりの訪問すいません」

ベオルブ家として、貴族として生きてきたラムザだ
自分の都合だけで物事を捉えるほど子供でもない

「いいんじゃよところで何の用かの?」
そして齢100とも300とも言われるこの老人も伊達に長く生きてるわけではないようだ

「僕はミスヴァリエールの魔法でここに呼び出されたのですが…あなた達の世界の話を聞きましたが、このままここに残る気はありません。どうにか帰る方法はないでしょうか?」

「この世界…というと君はどこからきたのかね?」

「僕は恐らくこことは違う世界の、イヴァリースという国からきました」

「ほう」
「なんと…」

ルイズが全く信じなかったラムザの話にオスマンとコルベールは感嘆、もしくは驚愕の声を上げた

「僕はそこに妹を残してきました、僕がいなければ妹は…誰とも会うことなく一人で生きていかなければなりません…」

「というと君の世界は君と妹の二人しかいない世界なのかの?」

「いえ、僕と妹は僕の世界ではある事情で死んだ事にされているため人前にでるわけにはいかないんです」

「そうか…だから君がいなければ君の妹は本当の意味で一人きりで生きていかなければならないことになるのう」

さすがに年を重ねているだけあり人の話を頭から否定するような事はしない

しかしコルベールはオスマンに対しある疑念を持っていた

先ほどのラムザ君の話をした時の話といい…オールドオスマンは何か知っている?でなければこんな話しやすやすと信じられるものではない

そんなコルベールの様子に気付いたようだったオールドオスマンだったが顔色も変えず話しをすすめていく

「だから帰る方法を教えろ…ということかの?」

「はい」

ラムザの問いに対しオスマンはつらそうに話した

「残念じゃが…わしはその方法を知らん…」

「そう…ですか…」 

オスマンの答えに希望をもっていたラムザの顔に影がさした

「ところでラムザ君、君が死んだことにされた理由というのはいえぬことなのかの?」

「それは…」

「まぁ人間様々な問題を抱えているものじゃ、まして異世界の何も知らねわしらには言えぬこともあるじゃろう」

「すいません…」

オスマンの気遣いはラムザにとってありがたいものだった
しかし帰る方法がないというのは困る

ラムザが黙り込み部屋に沈黙が訪れた
そのとき、またもや扉の外から誰かが呼ぶ声がした

「オールドオスマン!」

この声はルイズだ

「やれやれ突然の来訪者の多い日じゃ…ミスヴァリエール、入りなさい」

オスマンの許しを受けたルイズが扉をあげる

「オールドオスマン!すいません私の使い魔がご迷惑を!」

「いいんじゃ、ミスヴァリエールちょっとここに座りなさい、君もじゃミスタベオルブ」

オスマンはルイズとラムザを自分の前に座らせた

「さて、ミスタベオルブ君の世界の話を聞こう」

「オールドオスマン!そんな必要はありません!」

「ミスヴァリエール、冷静になるんじゃ」

「でも…こいつ嘘ばっかりつくんですよ!聞くだけ無駄です!」

「落ち着くんじゃ、はなから嘘と決めてかかっているようじゃ世界は開けんぞ?」

「でも…」

興奮したルイズをたしなめるオスマン
ルイズは不満げだが学長であるオスマンの言葉を無碍にすることもできないためかおしだまった

「さぁミスタベオルブ話してくれ」

「はい、あ、僕の事はラムザでいいです、ベオルブはもう…」

ラムザはそれから自分の国イヴァリースの事
自分が異端とされ教会に追われていること
妹アルマを残してきたことなどを話した


「あい、わかった。こちらでも君が戻れる方法を探そう」

「ありがとうございます」

「それでじゃ、帰る方法が見つかるまではミスヴァリエールの使い魔としておってくれんかの?」

「僕は騎士として生きてきました。だから使い魔というのは許容できません」

「そんな…」

「だから!騎士(ナイト)としてミスヴァリエールを守りましょう、使い魔ではなく対等な人間として…ね」

「うむ、それでいいかの?ミスヴァリエール、これは君も彼に協力するということじゃが」

「オールドオスマンは本当にこのはなしを信じるんですか!?」

オスマンとラムザによって話しが進められる間黙っていたルイズだったがやはり彼女にとってとても信じられる事ではなく不満を爆発させた

「ミスヴァリエール…彼の目を見てみさい。どうじゃ?儂には彼が嘘をついているとは思えん」

「でも…」

「考えてもみなさい、ミスタコルベールの話を聞く限りでは君は逃げる彼に無理矢理契約をしたそうではないか。同じ境遇に立たされる事を考えてみなさい」

オスマンの言葉にルイズはハッとした
やっと成功したサモンサーヴァントで召還した相手がいきなり逃げ出したため焦り相手の事を考えもせず自分都合に動いていたこと
力で押さえつけることは貴族の中でよくあることではあるが、ルイズの考える本来の貴族のあり方ではない

「はい…」
自責の念からかうつむいてしまうルイズ

「そしてラムザ君に言うことがあるのではないかね?」

「…ごめんなさい、」

貴族が自らの非を認めることのどれだけ難しいことか
しかしルイズは自分のしたことに対して自らの非を認めていた
家名をふまえた貴族としてのプライドとルイズの考える貴族としてのあり方
この二つの間で揺れる幼いルイズにとってこれが精一杯の言葉だった

「今までのことは水に流そう、これからの君を見せてもらうよ」

ラムザにもルイズの気持ちは分かったのだろう
元は貴族であった身、自分のように平民貴族関係なくつき合っていた自分はその中でも異端であり、平民と貴族の垣根を取り払うことの難しいということを改めて認識したラムザだった

それからオスマンとコルベールに別れをつげたルイズとラムザ

ラムザはルイズの使い魔という扱いなのでルイズの部屋で寝ることとなった

「といってもベッドがすぐに用意できないからひとつしかないんだけど…」

「僕は床で寝よう、少し前まで傭兵業をしていて慣れているから大丈夫、ただ毛布を貸してもらえるとありがたいな」

「わかったわ、じゃあこれを使って」

「わかった」

生活上必要なことをいくつか確認したあと、二人の間に沈黙が訪れた それを破ったのはラムザの方だった

「…月が二つある?」

「月?月は二つでしょう?」

「僕のいた世界では月は一つしかなかったんだよ。」

ラムザの言葉を聞き少し間を置いてルイズが話し始めた

「オールドオスマンはああ言ったけど…正直私はまだその…異世界から来たってのは正直信じられないわ」

「うん…いきなりではしょうがないよ。でも僕は嘘は言ってない、今すぐは無理でもいずれ分かってもらえればいいよ」

「うん……あの……本当に………いきなり呼んで無理矢理契約したのは悪いと思っているわ」

「うん、もう大丈夫。僕はどうせあっちでは死んだ身、アルマの事がなければこっちで暮らしてもいいと思っているんだ」

「………」

「それにアルマは強い娘だし、今まで二人で暮らしてきたけど…チョコボもいるし頼れば仲間も世話をやいてくれるだろう、だからきっと大丈夫。必ず会いに行くけどね」

「仲間って?」

「一緒に旅をした仲間さ、隠れて生活してたから長いことあってないけど僕がいる所を伝えてあるやつもいたからそのうちアルマも彼らと会うことになるだろう、旅の話はまた今度してあげよう、さぁ寝ようかもう夜も更けてきた」

「えぇ、おやすみなさいラムザ」

「おやすみルイズ」



その日ラムザは夢をみた

その夢ではアルマはチョコボの森でボコ達と静かに暮らしていた
野生のチョコボにも懐かれ幸せそうだが時折自分の名を呟きその顔に影を落とす妹の姿をみてイヴァリースへ思いを馳せるラムザであった

第二話end


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