あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

モニカがルイズに召喚されました-03


注意事項
  • 極左と極右で言い争っているので下手を打つと世界観バッシングに見えます。
 気に入らない人はスルー推奨。
  • 原作の世界観は尊重しますが順守しません。
  • 好き勝手に書きたい事を書いているので作品として軸がぶれています。
  • ネタばれですが当面ガンダールブ出て来ません。いらない子です。
  • でもデルフは出すかも? どうやって出すかは考えてないけど
  • 前話の魔砲の人との類似点は気にしない。
(作者の人は『ゼロと魔砲使い』を応援しています)
  • 風邪が流行っているようだから各自注意する事。

最近ギーシュの株が上がっている。
彼本人は別に何をやったわけではないのだが、騒ぎを起こしているのはルイズの使い魔…つまりモニカである。
事の発端はモニカが『メイジの実力を知りたければ使い魔を見よ』と言う言葉を知った所に始まる。
いい加減に、程度の低いクラスメイトからルイズが蔑まれるのと、いちいち言い返して傷口を広げるご主人様に嫌気が差していた。
そこでモニカはこれを利用して事態に終止符を打とうと考えたのだ。
相手を黙らせるのは簡単だ。
相手の土俵まで降りていって一発張り倒してやればいいのである。
       トライアングルメイジの使い魔
少なくとも  サ  ラ  マ  ン  ダ  ー より強い事を示してやれば『ゼロのルイズ』がただの落ちこぼれメイジで無い事を思い知るだろう。
4系統の魔法に適性が無いだけで実際に彼女の学科の成績はすごいのだ。
そこまで考えた彼女は『ゼロのルイズ』と主人を馬鹿にする貴族の子供から喧嘩をかたっぱしから買い上げる事にしたのである。
かくして、ギーシュを負かしたモニカを倒して名を上げようとする命知らずや、貴族としての誇りを取り戻さんとする過激派や、強い奴と戦ってみたい上級生などを尽く一方的な展開で下していった事で学内から表立ってルイズを中傷するものは居なくなった。
つまり、負けたものの比較的善戦した(善戦させてもらった)ギーシュの株が棚ボタで上がる訳である。


本件について魔法学院の学長は珍しく頭を痛ませていた。
ある生徒の使い魔に他の生徒が喧嘩を売ってその事如くが負けているからである。
これが相手が口の悪いドラゴン(韻竜は絶滅してしまったと言われているが)なら問題はドラゴンの主人の躾であるが、相手はただの少女である。
いくら強かろうが『うちの生徒はそろいもそろって13歳の少女に勝てません』と言うのは体裁が悪い。
これがばれたら生徒の親御さんに何を言われるか分かったものじゃない。
授業料を取り立ててやるどころかむしろ金返せと言われかねない。


評価が上がったはずのルイズもこれまた頭を悩ませていた。
使い魔はすごいのに相変わらず自分が落ちこぼれである事に自己嫌悪していたのである。
ありていに言っていじけ虫である。
サモンサーバントに成功してから、つまり自分にも魔法が使える事を再確認して(彼女は自分に魔法適性が無い事など認めていない)みんなに隠れて魔法の練習をしていたのであった。
これがちっともうまく行かない。
何か根本的なところが悪いのではないかと考えた彼女は一年生の教科書を引っ張り出すと基礎からやり直す事にした。
ただのいじけ虫では終わらないのが彼女の素晴らしい所で、今日も爆発を量産し続けるのである。
どかん。


まったく着眼点の違う人間も居た。
本人よりモニカが持っている武器に目をつけた人物である。
彼女の名前をタバサと言い、普段はおとなしく『他の事に興味はありません』と言う顔をして本を読んで過ごしている人物である。
しかし実の所この年でシュバリエ(騎士階級、実力者のみに与えられる)を拝命し、定期的に実戦をこなしている優秀な戦士でありトライアングル級の腕を持つメイジであった。
タバサはリングウエッポンの有用性、つまり携帯性と隠密性に気が付いていた。
なにせ通常時は指輪の形をしている、投げても投げてもなくならない投げナイフなのである。
彼女にその気があるなら技量と年恰好とがあいまってさぞかし優秀な暗殺者になるに違いない。


ルイズがモニカを召喚しました  第3話


タバサは見知らぬ武器を持つモニカに話しかける機会をうかがっていた。
ある日、図書館で今夜読む本を物色していた彼女は当のモニカが本を広げてため息をついている所に遭遇する。
話を聞いて見ると文字が読めないらしい。
この大陸の伝説や一般常識レベルの知識を得ようと真っ先に本を求める姿に共感をもった。
そして話しかけるきっかけが出来た事を始祖ブリミルに感謝した。
タバサはモニカがゲルマニア式の考え方をする人間だとあたりを付けていた。
つまりギブアンドテイクが通用するのではないかと考えたのだ。
きっと彼女は同族(読書中毒者)だ。
付け込む様で悪いが字を教えるのと引き換えに彼女の武器を見せてもらおう。
条件を提示した彼女の返答はあっさりしたものだった。

「別に構わないわ」
「本当?」
「ただし、リングの適合率は1% つまり100に1人程度だから、あなたに使えるかどうかは分からないけれど」

ポケットからリングを取り出すと適当に見繕ってタバサの指に付けた。
モニカに出来るのは真似事程度であまりレベルの高いリングの調律は出来ない。

「適合するのならリングは闘気に反応してあなたに一番適正がある武器に変化するわ。
 やってみて」

適当に念じてみる。
間髪おかずにリングが光りだした。 驚くまもなくそれは一瞬で杖へと変化する。
サイズは自分のものとそう変わらない。
試行錯誤の上にたどり着いた自分の戦闘スタイルは適正に適っていた様だ。
黄金色をした未知の金属で出来たそれを興味深げに見上げるタバサ。

「身近な所にリングマスターが居たものね。
 適正は杖、杖術に適正があるのか、もしくは魔法を使った後衛に徹するべきなのか…」
「…どう言う原理になっているの?」
「専門外だから私にもよく分からないの。
 もともとロストテクノロジーだから…そうね、私の大陸の名のある魔道学者なら説明できるかもしれないわね。
 あなたには適正があるようだからそれは差し上げるわ。
 この大陸の魔法には各自お手製の杖が必要らしいから、魔法発動が出来るかどうかはあとで教えて頂戴。
 ただこれだけは守って。
 リング=ウェポンには自己複製する性質があるの。
 だから複製されたリングは必ず回収して
 この大陸ではあまり知られていないようだから悪用する人の手に渡ったら大変な事になるわ」

こくりとうなずいて、それから疑問に思った事を口にするタバサ。

「…私は良いの?」
「別にあなたなら無闇に振り回したりしないでしょう? 信頼しておくわ。
 それじゃあ早速だけど文字を教えてもらって良いかしら?」
「ABCからはじめれば良い?」
「必要ないわ。 読めなくても意味さえ分かれば良いのだもの。
 幸い、文字の組み合わせで単語を作って、単語の組み合わせで文章を作ると言う基本的な
 ルールは同じようだから単語の意味からお願いするわ」
「それが普通だと思う」
「私の知っている言語には文字自体に意味を持たせてあって何通りも読み方が有るって言うものがあるわ」

持ってきた紙にペンで文字を書いてみせる。 『弥生』 しばらく会っていない友人の名前である。

「これで3番目の月を表すそうよ。 こっちの呼び方だと『ティールの月』かしら?
 読み方は【やよい】
 はじめの字は『ますます』とか『もっとも』と言う意味を持っていて【ビ】【ミ】【や】【いや】【いよいよ】と読むらしいわ。」
「法則が分からない」
「そうね、私にもさっぱり。 だからこの手の言語じゃなかったのは少し安心しているの。 さ、はじめましょ」

中身があまり難しくないだろうと考えて選んだ、文庫本サイズの本を広げて隣の席を勧めた。

「序文…意味は分かる?」
「大丈夫、続けて」

本の中にしか出てこないであろう単語の意味が通じるか一応確認する。
文化が違えば、そんな単語もないかもしれないと言う考えは杞憂だったらしい。 一つ一つ単語を読み上げていく。
モニカは単語を書き写してその隣に知らない文字をならべていく…おそらく彼女の大陸の文字に違いない。

「…人…それは…集める…すべての…世界…誰か…そして…費やす…日、この場合複数形になっていて日々…この…だます。」
「人は誰しも何ものかを隠し、誤魔化しつつ日々を過ごす」
「!」
「単語の意味を聞いた途端に全部こっちの言葉に変換されたわ。
 この分では口頭で話している言語も聞えているままか怪しくなってきたわね」
「………使い魔になると特殊能力を獲得する事がある」
「特殊能力?」
「例えば召喚された猫が使い魔になると言葉をしゃべったり」
「魔砲の使えないルイズに、調べ物に便利な言語学習能力…と、言う訳じゃなさそうね」

だって、私未契約だし。 もちろんうっかり口には出さない。
どうも言語の違う相手ともコミュニケーションできるように、サモンサーバントの時点で言語能力に関しては解消されるらしい。
実に至れり尽くせり。
他にも変な効果の影響下にいるのではないかと考えると軽く鬱になった。

「学習の方法を変えましょう。
 5、6ページ声に出して読み進めて頂戴。
 あとは分からない単語を教えてもらいながら私が読んでいくから、間違っていたら訂正して」

ルーン効果を最大活用してさっさと文字を読めるようにしてしまう作戦に出るようだ。
彼女が欲しいのは言語ではなく、文字で綴られた知識なのだからこの判断はまったく正しい。
そのまま10ページも読み進めると、単語の読み方から発音を推測できる単語まで出てきて
難しい単語に躓くものの、ガリア語(共用語)を読むのに不自由しなくなってしまった。

「どう言うこと?」
「なにかしら?」
「ここには『対立する二つの概念』と書いてある。
 けれどもあなたは『運命』と読んだ」
「おかしいわね。 この辺が特殊能力の限界なのかしら?」
「意味自体は間違っていない。 これはそう言った慣用表現」
「もしかしたらこの翻訳能力には適当に意訳する性質があるのかも知れないわね。
 でも暗号解読に参加するのは諦めた方が良さそう」
「もしかしたら暗号もルーンが解読してくれる可能性も」
「そうね、ルイズが暗号に挑戦する事があったら文面を見せてもらうことにするわ。
 他にもおかしな意訳の仕方をしたら教えて頂戴」
「ルーンが訳してくれるのに?」
「今度、私が文を書く時のためにことわざや慣用句表現を覚えておきたいのよ。
 ルーン効果で読めるのなら書くのは独学できるはずだから」
「…そう」

タバサは本へと視線を戻すと、静かな声でつぶやいた。

「頼ってくれても良いのに…」


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