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魔法騎士ゼロアース-03


学院長室。ここでは、学院長オールド・オスマンが日々の日課である秘書ミス・ロングビルによる蹴りを受けていた。
「ま、待たんかミス・ロングビル! ちょっと指が下着の中に潜り込んだのは悪かった!
今度から間違わずに下着の上から優しく弄るから……アーッ!」
「脳を錬金したほうがよろしいのではじゃないでしょうか、このクソジジイ!!」
スパーン!
蹴り飛ばす、気持ちの良い音が響く。
ミス・ロングビルも、出そうと思っても出ない良い音に楽しくなってくる。
「ごぶっ! 本当にごめ! ぐぶっ! ゆるじで~」
そんな楽しい時間はコルベールの登場によって終りを告げた。

「失礼しますぞオールド……オールド・オスマン!?」
息絶え絶えの学院長を見て驚愕するコルベール。
「いったいなにが……ミス・ロングビル?」
「も、申し訳在りません! お、オールド・オスマンが、嫌がるわたくしの下着の中に手を……
そ、それで耐え切れなくなって……ああ! 雇い主に手を上げてはクビですわ!」
このジジイ、とうとうそこまで堕ちたのかとオールド・オスマンを睨むコルベール。
「大丈夫です、ミス・ロングビル。もし不当な解雇を受けたなら、その事実を学園中、王室にも伝えましょう。
正義はこちらにある、心配は要りませんぞ!」
「うぐぉぉ……事実無根と言い難いデマを……つーか何のようじゃ」
はっと、コルベールは自分が来た理由を思い出す。

「そうだ、オールド・オスマン。実は内密のお話があるのですが」
「ぬぐ……なんじゃ、いったい。ふむ……ミス・ロングビル。席を外しなさい」
言われずとも、といった感じに部屋を出るロングビル。
オールド・オスマンも、学院長の席に座る。
「それで、なんじゃいったい?」
「実は、これなのですが……」
古ぼけた本を渡す。
「んん、これは……ずいぶん古い本のようじゃが、新教徒が喜びそうな内容ばかり……焚書から逃れた物か。
こんな禁書が図書館に紛れ込んでおったのか? これが王室に見つかれば少々厄介か。内密に処分しておこう」
「い、いえ! ここをご覧いただけますか?」
「うん、なんじゃこの絵は……なるほど、これは始祖ブリミルかの?」
その絵の中の男性の神々しさ。不鮮明であれ、これが誰かと問われればその名しか出ない。
「ならば、隣の人物はガンダールヴかの。新説じゃな、始祖の使い魔が人間とはの」
「はい、それも興味があるのですが……この上の生き物についてお話があるのです」
オールド・オスマンは絵を見直す。なるほど、確かに奇妙な生き物が描かれておる。
「ふーむ、始祖らしき人物が跪いているとなると……何か、神聖な動物のようじゃが」
「実は、ミス・ヴァリエールがこれと良く似た生物を召喚したのです」
「それは本当かね?」
オールド・オスマンの目が光る。

「はい、羽こそありませんが他は酷似しています。もしかしたら、韻竜同様に絶滅したとされる生き物かも。
それだけではなく、伝説の使い魔たちのルーンとあまりに似たルーンを持っています。
これは空想の粋を出ませんが、記されていない四人目の使い魔のものかもしれません」
「なるほどの。伝説の使い魔云々の信憑性は低いが、少なくとも私もこの生き物は始めてみる。
確認もされていない絶滅した動物か、東方等に生息する動物という可能性はあるのう」
「はい、ですから王室に指示を仰ごうかと」
「馬鹿モン、生徒から使い魔を奪うつもりか? 研究機関に解剖されるか、剥製にされるか……それでいいのかね?」
うっと唸るコルベール。
「そ、その通りですな。少しばかり舞い上がっていたようです」
「まあ、君が内密に調べる分には構わんよ。ただ、きちんと主人には許可をじゃな……」
コンコンと、ドアをノックする音。
ミス・ロングビルの声がドアの向こうから聞こえる。
「オールド・オスマン、ご報告します。どうやらヴェストリの広場で決闘騒ぎが起きているようです」
「なんじゃと? アホな貴族のボンクラ小僧どもめ。貴族同士の決闘は禁止されていることも忘れたか」
「それが……片方はギーシュ・ド・グラモン。ですが、もう一人は学院のメイドです」
ぽかんと口を開けるコルベールとオスマン。
「あの女たらし……さてはメイドに振られでもして、その腹いせじゃな。
早く止めねば。メイドの名前はわかるかの?」
「はい、ええと……シエスタという名のメイドです」
ガタンと、オールド・オスマンが立ち上がった。

「……止めるのは中止じゃ。好きにやらせなさい」
「よ、よろしいので?」
「多少心配ではあるが……大人の出る幕でもなかろう」
ドアの前からミス・ロングビルの気配が消える。
コルベールは、その判断に納得がいかない様子だった。
「オールド・オスマン。メイドを見殺しにするおつもりですか?
貴方は、平民を人間と思わない……そういう偏見を持つ方ではないと思っていました」
「まあ落ち着きなさい。少しばかり事情があるのじゃよ」
オールド・オスマンは鏡を取り出す。
その鏡に杖を振ると、ヴェストリの広場の様子が映し出された。


ヴェストリの広場には、決闘の噂を聞きつけた生徒が集まっていた。
その中心にいる決闘を行う人物、ギーシュ・ド・グラモンの表情は僅かに硬かった。
(ああー……平民とはいえ、女性になんてことを言ってしまったんだろう)
ショックやら怒りやらが混じった感情をシエスタにぶつけてしまったギーシュは内心穴に入りたい心境だった。

食堂では「家畜に神はいないッ!」と発言してもおかしくないギーシュだったが冷静になってみれば悪党は自分だ。
そもそも本当にあのメイドが香水を盗んだのか定かではない。盗んだ証拠を始めに探せばよかったのだ。
これで、メイドをボコボコにして犯人ではなかったら。貴族の面汚しだ。
そも、無力な女性を虐める行為自体が貴族としては最悪なのではないか。
周囲のギャラリーは二つの反応に分かれている。
一つはあの場にいた面々。ギーシュを少し軽蔑した目の者が女性を中心にいる。
もう一つは、噂で決闘のみを聞いた者たち。誰と決闘するか知らないのでギーシュを応援する声が多い。

(これも、彼女が現れたら批難の声があるだろうな……せめて、犯人であってくれないだろうか……)
そう思っていると、ギャラリーの一部から驚きの声があがる。
「来たか……え!?」
ギャラリーの一部が割れる。生まれた道の中心に立つのはシエスタだった。
「平民が相手か?」という声は上がらなかった。

その手に持った杖は、自分はメイジであると宣言していたのだから。
「シエスタ!? ど、どういうこと?」
「ええと……その、見たままというわけです」
血を馬鹿にされて許せないと、シエスタが言っていたのをルイズは思い出した。
「貴族崩れのメイジの子孫ってこと?」
「少し違いますが……魔法は使えます。少々変わった魔法ですけど」

ルイズの感情に、明らかに黒いものが生まれた。
魔法の勉強もしていない平民が魔法を使えるだなんて……
それが表に出ていたのか、シエスタの表情も暗くなる。

「なにをしているんだい。決闘を前に談笑などと随分と余裕じゃないか」
ギーシュの声に、シエスタはギャラリーの中央へと歩く。
ギーシュは相手がメイジだと知り、心に余裕を取り戻していた。
「まさか貴族崩れのメイジだったとはね。なるほど、血を侮辱して怒るわけだ」
「メイジがどうのではありません。平民とて、自分はともかく家族を馬鹿にされれば怒ります」
「だがね、君は平民であり僕は貴族だ。多少の不満は飲み込んで奉仕するのは当然だと思うがね」
「そうでしょうね。借金だらけでもその様子を見せない優雅なグラモン家の方からすれば、平民など有象無象に過ぎないのでしょうね」
ギーシュの顔から笑みが消える。
「少し痛めつけたら許してやろうと思ったが……何、にわかとはいえメイジ。本気で挑むとしよう」
そう言って、ギーシュは薔薇の造花を振るう。
散った花弁から錬金された甲冑の騎士にシエスタは震えた。
「行け、ワルキューレ!」
自分に突進してくるワルキューレにシエスタの恐怖は頂点へと達する。
「シエスタ!」
ギャラリーからの声に、震えが止まり……杖を掲げた。
杖の先端の宝玉が、紫色に怪しく光る。

「氷尖撃射(アライア)!!」

虚空から氷の刃が三、四と現れワルキューレを襲う。
突進したワルキューレは避けきれず、その体に無数の穴を刻み朽ち果てる。

「なんだ今のは!?」
「水の魔法? だけどあんな魔法聞いたこと無いぞ!?」
ギャラリーからどよめきが広がり、ギーシュも動揺を隠せない。
「くっ……はぁ……」
だが、ギーシュは気が付く。シエスタの額から流れる大粒の汗を。

「うわっ、すごいじゃないの。あの平民の魔法」
キュルケとその友人のタバサは、シエスタの魔法に素直に感心する。
「普通の系統魔法とは違うわね。一族相伝の魔法か何かかしら?」
「わからない。でも……もう限界が近い」
タバサの言葉は的を得ていた。
たった一度の魔法の行使で、シエスタは明らかな疲労が見て取れた。
「そうね……ギーシュには、まだ六体もワルキューレが残ってる」

「僕の二つ名である「青銅」で作られたワルキューレを破壊するとは驚いたよ。だが、それもここまでだ」
再び薔薇の造花を振った直後、六体のワルキューレが出現した。
六体の青銅が一団となりシエスタへと走る。

それを迎え撃つ手段は、既にシエスタには、
「逃げてええ! シエスター!!」
無いはずだった体に、心に活力が戻る。
「氷尖……撃射!」
本来の氷尖撃射に近い威力。先ほどより多く、大きな氷の刃がワルキューレを打ち貫く。
二体が崩れ落ちるのと同時に、シエスタの体は青銅の塊に殴り飛ばされ宙を舞った。
殴られた腕はありえない方向へ。アバラは砕け、咽からヒューヒューと息が漏れる。
「もうやめて、ギーシュ! 平民相手にやりすぎよ!」
先ほどからシエスタの耳に届いていた声……ルイズの声が近づいてくる。
「平民というがね、ルイズ。彼女は僕のワルキューレを三体葬った。本気で挑まねば負けるのは僕だ」
その言葉にいつものふざけた様子はない。戦力を全て出したギーシュに余裕は無かった。
「シエスタ、しっかりして!」
「ミス・ヴァリエール……どうして、です? 私のことを、良く思っていないのでしょう?」
「ええ、そうよ。努力もしないで魔法が使えるなんて……そんな馬鹿なことを思ってたもの」
ルイズは泣いていた。あんな黒い感情を持った自分を恥じて。
「見たこともない魔法だけど……見てわかったわ。あれは、練習をまったくしないで使えたわけじゃない。
ずっと努力して、ようやく使えるようになった魔法に違いないって」
「ふふ……流石ですね、ミス・ヴァリエール。いつも努力なさってるだけのことはあります」
ルイズの涙が止まる。
「去年からたまに見かけてました。夜中にこっそりと魔法の連中をしていたのを。
いくら失敗しても、それでも諦めない素晴らしい精神を持った貴族様だと、思っていました」
「シエスタ……」
「ルイズ、どきたまえ。決闘の邪魔は許さないぞ」

キッとルイズはギーシュに向き直り、杖を抜いた。
「もうシエスタは戦えないわ。だからギーシュ、私があなたに決闘を申し込む。
人の「友人」をここまで痛めつけておいて、断れると思わないでしょうね?」
「おっと、そうだったのか。いいだろう、僕も万全とはいえないが所詮は「ゼロ」のルイズ。
ハンデとしては十分だ……かかってきたまえ!」
だが、その二人の動きはルイズが杖を振るより、ワルキューレが動き出すよりも早く止められた。
庇われた、シエスタ本人に。

「シエスタ!?」
「ミス。どうかお下がりを。これは、私の決闘です。死ぬか動かなくなるかまで、邪魔をしないでください!」
そういうシエスタが、けして降参しないのは明白だった。
「でも、シエスタ!」
「お願いします……「友人」を恨みたくはありませんので」
ルイズは息を呑み……苦い表情のまま下がった。

「お待たせしました。さあ、続きを始めましょう」
「……一つ聞こう。君は、僕の香水を盗んだのかい?」
「……いいえ。何度聞かれても、やっていないものはいないんです」
その答えを受け止め、ギーシュは目を一瞬閉じ……鋭い目つきに変わった。
「そうか。だが、もう決闘は始まってしまった。……全ては決闘が終わった後に清算しよう」
周囲の人物も息を呑み、広場は静まり返る。
再び二人がぶつかり合った時が、決着の時。そう誰もが確信し、静寂が破れる瞬間を待ち―――

「ぷっぷぷー!!」

場違いな気の抜けた鳴き声に破られた事で全員こけた。
「モ、モモモモモモ、モコナーーーー!!!」
真っ赤になるルイズを他所に、モコナはシエスタに抱きつく。
「痛ッ……申し訳ないですけど、遊べる場合でも状態でもないので。危ないから下がって……」
そこで、シエスタはモコナの「変化」に気がつく。
モコナの額の飾りが「赤」から「青」へと変化していたのだ。

「あ、あれって……」
ルイズもその変化に気がつく。初めて契約したとき見た飾りの変化を思い出す。
青い飾りから光が伸び、シエスタの額に当たる。
「えっ……?」
頭がぼうっとする。

『な、なんだ? これは……モ、モコナか!?』
シエスタの頭の中に、誰かが直接話しかけてくる。

(この声は……誰?)
『お前は……? いや、この魔力……おま……a……?』
ノイズがかかったように、その声は途切れ途切れで遠い。
『そ……は…どこだ? セフィー…では……』
(セフィー……セフィーロ!? まさか、それなら貴方は、まさか!?)
『くっ……通信がもた……か。少女よ、モコ……は…私に何を望んでいる?』
そう言われても、シエスタにはわからない。
だが、何を望むのかといえば、一つしかない。

(魔法を……私に、戦える力を!)
『そ……か。だがお前は、もう魔ほ…の力に選ばれ…いる。私はきっかけ……胸の奥…秘められ…言葉に耳を澄ませ』
その言葉を聞いた瞬間、シエスタの胸の奥に熱い何かが込み上げた。
(わかります……これが、私の力……)
『! その力は……なるほ……ようやく合点が……』
声はどんどん遠くなっていく。
『そういうことならば、これを受け取れ! 異世界の少女よ!』
最後の言葉のみがはっきりと聞き取れた。
すると、モコナの額から溢れる青い光が、シエスタの体全体を包みこんだ。
「なに、なんなの!?」
ルイズも、ギーシュも誰もが呆然とする中、光は消えてシエスタの体が露になる
その姿……服装は変化を見せていた。
私服の上に青を基調とした軽鎧が装備されているのだ。
シエスタは、変化に驚きつつもモコナを探すが、すでにその姿はない。

「さ、さて……そろそろいいかな?」
ギーシュは、震える口調でシエスタに語る。
「……はい、ミスタ・グラモン。お待たせして申し訳ありません」
満身創痍のシエスタを前に、しかしギーシュは己の運命を悟っていた。
だが、引かない。ここで引けば、もう自分は貴族ではない。
それが最後のプライドだと。

「全軍……突撃!」

残存ワルキューレに特攻を命じた。
それに対し、シエスタは目を閉じる。
杖を掲げ、胸の奥から生まれる言葉を紡ぐ。

「水の……龍!!」
シエスタから放たれた水に、目が形作られた。
否、その形はハルケギニア最強の獣「龍」へと変化し、ワルキューレを全て一息に飲み込む。
それでもなお、勢いは衰えず。ギーシュは動くこともままならず龍の餌食となった。


「ぐ……ふ」
自分でも死んだと思ったギーシュだったが、壁際まで吹き飛ばされながら傷は浅かった。
だが立てない。四肢の先すら動かすことも敵わず、近づくシエスタへの抵抗すら出来ない。
「……君の勝ちだ。この首を取って、汚名を晴らすといい」
「……私は平民です、ミスタ・グラモン。貴族に盾突いた私は処罰されるでしょう。
だから、願わくば謝罪の言葉を。それ以上を望むことはしません」
「僕の……グラモン家の四男としてではなく、ギーシュ・ド・グラモン個人として謝罪しよう。
――本当に、すまなかった。貴族であることは捨てられないが、君が望むならつえ、を――」
そこで、ギーシュは意識を失った。
「そんな必要はありません。ただ、もう少 し女性を、たい―せつ、に―――」
シエスタの意識も、糸が切れたように途切れる。
それを、後ろからルイズが倒れる前に抱きとめた。
平民の勝利に驚きの歓声が上がる中、必死にシエスタを支える。
「ッ……だ、だれかレビテーションを……」
ふっと、シエスタの体が軽くなる。
ルイズの後ろで、タバサが魔法を唱えていた。
「二人とも、治癒の魔法をかけないと危ない」
「なら、私の恋人の水メイジをみんな集めてくるわね」
「キュルケ……」
いつもの馬鹿にしたような笑顔ではない、気持ちのいい笑顔でキュルケは言う。

「いい友達じゃない。あんたも、見合うくらいの魔法を使えるようになりなさいよ?」
「―――ええ、言われるまでもないわ」

ふと足元の気配に視線をやると、そこにはモコナがいた。
「モコナ……あんた、いったいなにをしたの?」
「ぷっぷぷー?」
とぼけたような、本当に何もわかっていないような顔のモコナに、これ以上問い詰めても無駄だなとルイズは思った。

「まったく、本当に凄いんだか変なだけなのか、わからない使い魔ね」
屈託の無い笑顔で、初めてモコナを召喚してよかったと思うルイズだった。


鏡に映し出されていた広場の様子を消し、コルベールは自然と思ったことを口にする。
「勝ってしまいましたな。オールド・オスマンはこれを予見して?」
「いいや、ここまでのことは私も予想外じゃ。彼女が特殊なメイジであることは知っていたが」
二人は、あの白い生き物のことを考える。
「あの生き物が現れてから、突然あのメイドは強力な魔法を唱えだしました。
あの生き物……モコナが何かをしたということなのでしょうか?」
「わからん。だが、君の推論も真実味が増してきたのは確かじゃ。この件は私が預かる。くれぐれも内密に頼むぞ」
わかりました、とコルベールは部屋を後にする。
一人になった部屋で、オールド・オスマンは窓から外を見て、呟いた。
空は青く、しかし世界のどこかがおかしくなっていることをオールド・オスマンは感じていた。
「最近は物騒になったもんじゃ……これも、お主が生まれ育った世界が滅んだ影響とやらなのかの。なあ、アルシオーネよ」

余談だが……
大きな怪我を治すには、水の秘薬という媒介を必要とする。
それを借金してでも買おうと思ったルイズに、モコナはなんと額から水の秘薬を出したのだ。
「あんた、本当に凄いのね! ね、他に何が出るの?」
その発言をなぜしてしまったのだろうと後悔したのは数秒後。

次にモコナが出したのは、モンモランシーの香水だった。

「くぁwせdrftgyふじこlp!?」
ルイズは発狂したように、モコナを悪魔の形相で追いかけまわした。
そして、その日からギーシュ、シエスタの関係者全員に本気で頭が地に付くほど謝り続けるのだった。



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