あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゼロの魔獣-05


昼間の決闘騒ぎに加え、広場での爆発事故。

当面の謹慎、退学すらも覚悟したルイズであったが、その処分は事のほか軽いものだった。
ルイズが魔法を使ったのは、あくまで友人を守ろうとした先走りであり、
爆発を引き起こしたのは結果に過ぎない、というキュルケ達の弁護が通ったのが大きかった。
また、ギーシュも自らの過ちを素直に認め、シェスタ・真理阿・ルイズに謝罪してきたため
結局は双方厳重注意と、広場の後片付けを命じられただけで放免となった。

もっとも、教師陣のほうにも後ろめたさはあった。
一連の動きを早い段階で掴んでおきながら、平民の使い魔への興味から、事態を黙認したのだ。
この場合、責められるべきは大人達の打算であり、少女の一途さでは無いだろう。

加えて・・・この話を大事にはしたくなかった。

立ち込める黒煙の中に異変を察知した時、学長・オスマンは、『眠りの鐘』の使用をためらわなかった。
戦場での経験を持つ教師・コルベールも、弾かれたように動きだしていた。
だが、眠りの鐘を使用する直前になって、不意に邪気は消え去り、後には惨状だけが残っていた。

この事件が公になれば、王立魔法研究所(アカデミー)が動き出す可能性があった。
もっとも、生徒の安全を優先するならば、むしろ、積極的に調査を依頼すべきなのかもしれないが・・・。
その場合、真理阿は研究対象として引き渡され、様々な『実験』に協力する事になるだろう。
初めて成功した魔法で得た、かけがえの無い友人を失う少女の苦しみはいかばかりか・・・。

「結局 魔法の失敗による爆発事故・・・と、しておく方が良かろうて」

今回の惨状の原因が、果たして真理阿にあるのかは分からない。
アカデミーを介入させるとして、彼女がおとなしく応じるのかは分からない。
彼女を拘束できたとして、その秘めた力が人に御せるものなのかは分からない。
新たな力が得られたとして、それがトリスインの民の幸福に繋がるかは分からない。

何が正しい選択か分からないのなら、少女2人のささやかな友情が守られるよう振る舞ったとして何が悪い。

「それに・・・じゃ ミス・ロングビル」
「はい」
「あと5年もあれば、あの娘はい~い女になるぞ。
 アカデミーの玩具にするには ちと惜しいの・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」

場を和ませるために放った好々爺のジョークは、しかしながら、正しい形では受け止められなかった。


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