あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゼロのアトリエ-06


 ぼくのおしりはごつごつしてるから、さわってもちっともたのしくないよ。
 でも、おんなのひとのおしりはやわらかくて、なんかいさわってもあきないんだ。ふしぎ!
「言いたい事はそれだけですか?」
「そうか、白か。だが、ミス・ロングビルには黒が似合うと思わんかね? モートソグニル。」
「オールド・オスマン!」
「なんじゃ?」
「何故このような行為を? このような行為は、その筋の女性のみを相手に行うべきだと思うのですが。」
「何故こんな事を、じゃと? 決まっておろう。」

「そこに尻があるからじゃ」


ゼロのアトリエ ~ハルケギニアの錬金術師6~


「たた、大変です! オールド・オスマン!」
 学院長室のドアがガタン! と勢い良く開けられ、中にコルベールが飛び込んできた。
「なんじゃね?」
 ミス・ロングビルは何事も無かったかのように座っていた。
 オスマン氏は腕を後ろに組んで、重々しく闖入者を迎え入れた。早業であった。
 オスマン氏の背中には靴痕らしきものが散見されたが、無視できるレベル。何も問題はなかった。
「ここ、これを見てください!」
 コルベールは、オスマン氏に一冊の書物を手渡した。
「これは…『始祖ブリミルの使い魔たち』ではないか。これがどうかしたのかね?」
「これも見てください!」
 コルベールはヴィオラートの額に現れたルーンのスケッチを手渡した。
 それを見た瞬間、オスマン氏の表情が変わった。
「ミス・ロングビル。席を外しなさい。」
 ミス・ロングビルは立ち上がった。そして部屋を出て行く。
 彼女の退室を見届け、オスマン氏は口を開いた。
「詳しく説明するんじゃ。ミスタ・コルベール。」

 掃除を命じられたルイズは、教室の惨状を前に途方にくれていた。
 最初、ヴィオラートに全てを任せようとしたルイズだったが、
「あたしがひとりでやってもいいけど、そしたらルイズちゃんの評価が落ちるんじゃ…」
 ヴィオラートの的確な突っ込みにより、ヴィオラートの掃除教室が開催されることになった。
「最初は、天井から掃除するのが効率的だよ。」
「そうなの?」
 ホウキに乗って、天井のすすはらいから始めるルイズ。
「ちりとりはこうやって…そう、上手いじゃない!」
「そ、そう?」
 貴族であるルイズは、掃除を褒められること自体は全く嬉しくないのだが、ヴィオラートの嬉しそうな顔を見ていると何だかそれだけで幸せな気分になってくるから不思議だ。
「これが終わったら、次は拭き掃除だよ。これで最後だから頑張ろうね。」
 ルイズがめちゃくちゃにした教室の掃除が終わったのは、昼休み前になってからだった。

 昼休み、ヴィオラートはルイズと別れ、使い魔さんたちの憩いの場へと足を向ける。
 実は、朝食の時間に仲良くなった使い魔さんにちょっとした用事があるのだ。
「ギーシュ様…やはりわたくしとは…」
 何かを思い出したヴィオラートは、座り込んでバッグの中を漁りはじめた。
「何を言うんだいケティ。僕が君の他に女性を愛するなんて…」
 何か、視界の隅で面倒な事が起きているようだが、関係ないので無視する。
「わたし見たんです! 昨日、あなたがモンモランシー様と!…」
 ケティは嫌々をするように、ギーシュ様とやらの胸を叩き始める。
 そのためか、小瓶が転がり落ち、ヴィオラートの足元まで転がってきたようだ。
 あんまり関わりあいたくない相手だけど、落し物なら返してあげなくちゃ。
「おーい、おとしものだよー!」
 ヴィオラートが呼びかけると、ギーシュはひったくるように瓶を奪い、何事も無かったかのように取り繕った。のだが。
「ギーシュ様…まさか、それはモンモランシー様の香水…」
「な、何のことだい? 僕は別に、何も…」
 ギーシュが言い訳を始めた瞬間。ケティの右手が一閃し、あたりにいい音が響く。
「どうか、どうかモンモランシー様には…こんな思いは…」
 ギーシュの頬には、見事な紅葉が咲き誇っていた。

 ヴィオラートはため息を一つつくと、やっと見つかったダグザの釜を持って立ち去る。
「待ちたまえ。君が軽率に瓶を拾ったおかげで、可憐なるレディを傷つけてしまった。」
 ギーシュがヴィオラートを呼び止めた事で、なんだなんだと周囲の視線が集まる。
「ええー!? どう見てもあなたのふたまたが悪いよ!」
「その通りだギーシュ! お前が悪い!」
 ギーシュの素行はある程度知られているのだろう、タイミングのいい横槍に笑いが巻き起こる。
「いいかい? 可愛らしいメイドさん。あの場合は、後でそっと届けてくれればいいんだ。」
「えー? そこまでする義理はないと思うし、それにあたしはメイドさんじゃないよ?」
「ふん…ああ、君はゼロのルイズが呼び出した、平民の使い魔だったな」
「…そうだけど。」
「ルイズの使い魔ごときにこまやかな心遣いを期待した僕が馬鹿だった。もういいよ、行きたまえ。」

「仲良くは…なれないのかな。」
 ヴィオラートは釜を持ち直すと、使い魔さんたちのもとに向かった。

 目をつけていた木の下に座り、ヴィオラートは釜から蓮花を出してかじり始める。
 しばらくして、巨大モグラが土から顔を出し、中くらいの岩石をどさりと地上に置いた。
「わあ、見つかったんだ! やっぱりこの世界にも同じ鉱物があるみたいだね。」
 実は、朝食の時に宝石を渡して探し物を頼んでいたのだ。
 モグラは不思議そうにヴィオラートを見つめる。
 そんなものを集めてどうするんだ? とでも言いたいのだろうか。
「へっへーん、これはね?」
 ヴィオラートがバッグから何かを取り出そうとしたその時。
 ようやくケティへのフォローを終えたのであろう、ギーシュが走ってくるのが見えた。
「ヴェルダンデ! 貴様、僕のヴェルダンデに何をする気だ!」
「え? え?」
「そのような卑怯者とは思わなかったが、このギーシュ・ド・グラモンに見つかったのが運のつきだ!」
「ち、違うよ!あたしはただ、探し物を頼んだだけで…」
「許してはおけない!」
 ギーシュの瞳には、思慮の浅い正義感がありありと浮かんでいたので、
 ヴィオラートは、ああ、この人は何というかしょうがない人なんだな、とだけ思った。

 昼食を終えたルイズは、ヴィオラートを探していた。
(まったく、ご主人様をほうっておくなんて、ちょっと調子に乗りすぎじゃないの?)
「決闘だ!」
 決闘? 物好きもいたものだ。まあ、どうせ女の子の取り合いだろう。それよりもルイズは、ヴィオ
「ルイズの使い魔とギーシュが、ヴェストリの広場で決闘だ! 何でもモグラの愛が賭かってるらしいぞ!」
 吹いた。
「な、な、何やってんのよ! ももモグラの愛とか! いや、その、それ以前に決闘なんて!」
 ルイズは、ヴェストリの広場へ向かう。
 いろいろな意味で、ヴィオラートが無茶をしませんように、と祈りながら。



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