国の標語:朕はガンダムなり。
あれとそれらだけのああいう国、神聖マルコメ帝国。
これは、あれを目指す、そういう物語である。
こいつはかなりあれなので、時々セリフが直される。
これは、あれを目指す、そういう物語である。
こいつはかなりあれなので、時々セリフが直される。
『神聖マルコメ帝国AZ(あのゼロ)』
第四話 最大の敵
第四話 最大の敵
「前回のあらすじ……前回を見れ。」
ズガアアア
「くっ……あのーアンリエッタのビッチめ、この国王のわしをいたく気に入りましてな。
アルビオンとやらへの密使に仕立て上げたって寸法よ」
「それが信じられん。大体なんで僕も行く?」
「太っちょスキー、ホラ、使い魔と主は一心同体って気持ち……分かるでしょ?」
「……分かんないなあ。」
アルビオンとやらへの密使に仕立て上げたって寸法よ」
「それが信じられん。大体なんで僕も行く?」
「太っちょスキー、ホラ、使い魔と主は一心同体って気持ち……分かるでしょ?」
「……分かんないなあ。」
早朝。学院の正門に、ルイズとサイトが来ていた。ギーシュとヘビトカゲも。
「私とサイトだけでいいのに、なーんでギーシュにマリコルヌなんて、学院二大変態がついてくんのよ!
しかも、変態の使い魔まで一緒だなんて」
「まあ、ファーザーっておっさんはともかく、ギーシュの使い魔は強いからなあ。
姫様もなんか、道案内に強力なメイジをつけてくれるっていうし…」
「私とサイトだけでいいのに、なーんでギーシュにマリコルヌなんて、学院二大変態がついてくんのよ!
しかも、変態の使い魔まで一緒だなんて」
「まあ、ファーザーっておっさんはともかく、ギーシュの使い魔は強いからなあ。
姫様もなんか、道案内に強力なメイジをつけてくれるっていうし…」
そこへ、ペタペタと裸足でファーザーが、続いてマリコルヌがやって来た。
「ゲエ、ルイズと斉藤とギーシュとヘビとカゲ……5人!?」
「おいギーシュ、こんな朝っぱらからワインをラッパ飲みするな」
「(グビッ)ううー、諸君の正義は、い、いきり立っているかーーい?
(グエエー)ああー、ダメだあー」
「ゲエ、ルイズと斉藤とギーシュとヘビとカゲ……5人!?」
「おいギーシュ、こんな朝っぱらからワインをラッパ飲みするな」
「(グビッ)ううー、諸君の正義は、い、いきり立っているかーーい?
(グエエー)ああー、ダメだあー」
絶対に人選に問題がありすぎる。この国は大丈夫なんだろうか。
やがて、グリフォンを従えた若い貴族が現れた。
「(ザッ)あの……君たちが王女殿下に依頼された……?」
「あっ、はい! ああワルド子爵さま、お久しぶりです!」
「(ザッ)あの……君たちが王女殿下に依頼された……?」
「あっ、はい! ああワルド子爵さま、お久しぶりです!」
ワルド。ああ、魔法衛士隊・グリフォン隊の隊長か。あの羽帽子と黒マントは確かそうだ。
噂には聞いているが、すごい美形……じゃない。
僕以上のデブだ。胴長短足で顔にはニキビが浮かび、髪はもさっとしてただ切っただけ、そして眼鏡。
声もボソボソと小さいし、1000%オターキングじゃないか。本物か?
噂には聞いているが、すごい美形……じゃない。
僕以上のデブだ。胴長短足で顔にはニキビが浮かび、髪はもさっとしてただ切っただけ、そして眼鏡。
声もボソボソと小さいし、1000%オターキングじゃないか。本物か?
「ああルイズ、久しぶりだな。えーと、こっちは初めまして。
僕はジャン・ジャック・フランシス・中森学・ド・ワルド。中森でいいです。あの、よろしく」
「……はぁ。あのー、マリコルヌ・ド・グランドプレです、よろしく。
あの、ひょっとしてグリフォン隊の?」
「ええ、あの、二つ名は『閃光』。『閃光』の中森っていいます。すいません。
一応グリフォン隊の隊長で、風のスクウェアメイジで、ルイズの婚約者です」
僕はジャン・ジャック・フランシス・中森学・ド・ワルド。中森でいいです。あの、よろしく」
「……はぁ。あのー、マリコルヌ・ド・グランドプレです、よろしく。
あの、ひょっとしてグリフォン隊の?」
「ええ、あの、二つ名は『閃光』。『閃光』の中森っていいます。すいません。
一応グリフォン隊の隊長で、風のスクウェアメイジで、ルイズの婚約者です」
……は? ……え?
「ワルドさまぁ、6年ぶりかしら! お会いしとうございました」
ルイズが駆け寄ると、中森は別人のような大声で叫んだ。
「うるせえ! 中森って呼べっつってんだろ、『ゼロ』のルイズ! 女はてめぇだけじゃねえんだぞ!」
「ごめんなさい、中森さま! お願い許して」
「ケッ」
ルイズが駆け寄ると、中森は別人のような大声で叫んだ。
「うるせえ! 中森って呼べっつってんだろ、『ゼロ』のルイズ! 女はてめぇだけじゃねえんだぞ!」
「ごめんなさい、中森さま! お願い許して」
「ケッ」
…………これは、幻覚だ。スタンド攻撃に違いない。
一行は港町ラ・ロシェールへ向けて、強行軍で進んだ。
ルイズと同乗しているワルド、いや中森は確かに強い。
幻獣グリフォンを乗りこなし、襲い来る山賊を強力な風の魔法でなぎ倒す。
だが……だけど……!
ルイズと同乗しているワルド、いや中森は確かに強い。
幻獣グリフォンを乗りこなし、襲い来る山賊を強力な風の魔法でなぎ倒す。
だが……だけど……!
「でえい、ブタとオタクの融合体、ブタッキーめがー!
このわしの面前でナオンとイチャつくなど、もう断じて許せねー!(ギャワー)
あのガキャ、ナオンを惑わす催眠ガスを、顔のブツブツから放っているとしか思えん。
もしくはヤツの家に伝説の木が生えてるんじゃろか?」
「……まあ、どうみてもモテないタイプの人種だもんなあ。
あんなのでもモテるなんて……なんか僕、勇気づけられた思いだ……」
このわしの面前でナオンとイチャつくなど、もう断じて許せねー!(ギャワー)
あのガキャ、ナオンを惑わす催眠ガスを、顔のブツブツから放っているとしか思えん。
もしくはヤツの家に伝説の木が生えてるんじゃろか?」
「……まあ、どうみてもモテないタイプの人種だもんなあ。
あんなのでもモテるなんて……なんか僕、勇気づけられた思いだ……」
ギーシュは、馬と同じ速度で走る使い魔ヘビトカゲに背負われ、ゲロを吐き散らしながらついてくる。
ついてくるな。そして死ね。
ついてくるな。そして死ね。
ラ・ロシェールに近づくと、風竜に乗ったナオンが二人やってきた。
キュルケとタバサだ。まさか、中森を追ってきたのか?
「まあ、いい男! 私は『微熱』のキュルケ18歳、まいったか」
「タバサ。二つ名は『雪風』」
キュルケとタバサだ。まさか、中森を追ってきたのか?
「まあ、いい男! 私は『微熱』のキュルケ18歳、まいったか」
「タバサ。二つ名は『雪風』」
……やっぱりか。なんかいま凄く、切ない気分だ。
激昂したファーザーは中森に殴りかかったが、ルイズ・キュルケ・タバサにフクロにされた。
なんか、羨ましいな。
激昂したファーザーは中森に殴りかかったが、ルイズ・キュルケ・タバサにフクロにされた。
なんか、羨ましいな。
しかし、これだけモテモテなのに、中森はあまり嬉しそうではない。
見れば見るほど、僕と同じようなMNO(モテない男)だ。どういうことだろう?
見れば見るほど、僕と同じようなMNO(モテない男)だ。どういうことだろう?
ラ・ロシェールの宿『女神の杵』亭で2泊し、僕たちは浮遊大陸アルビオンへ行く。
僕はファーザーと同じ部屋だが、中森はナオン3人と一緒だ。
サイトはギーシュやヘビトカゲと同じ部屋らしい。可哀想に。
僕はファーザーと同じ部屋だが、中森はナオン3人と一緒だ。
サイトはギーシュやヘビトカゲと同じ部屋らしい。可哀想に。
「おのれー、あのブタがわしよりモテるから許せん!(ダン)
ナオンオプションを三機もつけおって、コナミコマンドーの使い手か?」
「まあ、モテるし強いが、あの外見はなあ……。
ナオンには強気でも、男相手にはオタクでしかないし」
「この国王陛下がブタに遅れをとるなどー! わしが放射線状にレーザー一斉発射さえできたらー!!」
ナオンオプションを三機もつけおって、コナミコマンドーの使い手か?」
「まあ、モテるし強いが、あの外見はなあ……。
ナオンには強気でも、男相手にはオタクでしかないし」
「この国王陛下がブタに遅れをとるなどー! わしが放射線状にレーザー一斉発射さえできたらー!!」
ギャーギャー煩いので、またファーザーを縛って窒息死させてから寝た。
翌朝。朝食(どうしてもトンカツ定食)を食べると、生き返っていたファーザーが宣言した。
「決闘じゃよー! あのブタをわしがかっこよく殺害して、ナオンあふるるハーレムを我が物とせん!
天も照覧あれ。(ゴオオオオ)」
「もう中森は忘れろ……っつっても、無理かなあ」
「決闘じゃよー! あのブタをわしがかっこよく殺害して、ナオンあふるるハーレムを我が物とせん!
天も照覧あれ。(ゴオオオオ)」
「もう中森は忘れろ……っつっても、無理かなあ」
【決闘仮面AZ】
3度のメシより決闘が好きな危険宇宙人。
いままでに殺された回数は数知れず、勝ったためしがない。
なお負けると爆死するが、すぐに何事もなかったかのように生き返る。
背後から頭部を銃弾で撃ち抜かれても死なない。
座右の銘「いいんだよ、細けえ事は」
いままでに殺された回数は数知れず、勝ったためしがない。
なお負けると爆死するが、すぐに何事もなかったかのように生き返る。
背後から頭部を銃弾で撃ち抜かれても死なない。
座右の銘「いいんだよ、細けえ事は」
「殺したるキングの方がベターチョイスじゃったじゃろか?
じゃが、あれは暗殺者なんじゃしにゃー」
「似たようなもんだと思うが。」
じゃが、あれは暗殺者なんじゃしにゃー」
「似たようなもんだと思うが。」
【決闘仮面AZテーマソング】
どこの誰だか知らないけれど
一部のマニアは知っている
決闘仮面のファーザー様は 根性根性ど根性
代々血統 高血糖
「抜きな! どっちの血糖値が高いか、測ってもらおうぜ」
朝なのに 月の光に照らされて
ああルナティック 決闘仮面
一部のマニアは知っている
決闘仮面のファーザー様は 根性根性ど根性
代々血統 高血糖
「抜きな! どっちの血糖値が高いか、測ってもらおうぜ」
朝なのに 月の光に照らされて
ああルナティック 決闘仮面
「……もういい。主人にこれ以上迷惑をかけるな!(ガシッ)」
「ええい、放せばわかるし黙られい、わしの怒りはもう限界じゃよー!
そこなブタ、貴様に決闘を申し込む!! 地獄に落ちろーー!(バン)」
「ええい、放せばわかるし黙られい、わしの怒りはもう限界じゃよー!
そこなブタ、貴様に決闘を申し込む!! 地獄に落ちろーー!(バン)」
しかし、そこには恐ろしい罠が待ち構えていた。
「……あんたたち、人がイチャついてる時に、ノックもしないで入って来ないでよ!」
「子爵さまを巡って争う前に、こいつらを始末しなきゃ」
「了解」
「……あんたたち、人がイチャついてる時に、ノックもしないで入って来ないでよ!」
「子爵さまを巡って争う前に、こいつらを始末しなきゃ」
「了解」
な……、 あ……、 ら ? 【奥義・死の六分前(自分が)】
アーーーーーー 【死亡】
二人は血塗れで、自分の部屋に戻った。
「(べチャッ)ダメだ……中森にはどう足掻いても敵わん。
……とはいえ、3人のナオンによってたかって襲われたし、悲しむよりは喜んでおくか。
なあ、見知らぬおっさん?」
「フッ、死ぬも生きるも一緒じゃないか? マのつく男よ。
いや……助けるつもりですよ?」
「(べチャッ)ダメだ……中森にはどう足掻いても敵わん。
……とはいえ、3人のナオンによってたかって襲われたし、悲しむよりは喜んでおくか。
なあ、見知らぬおっさん?」
「フッ、死ぬも生きるも一緒じゃないか? マのつく男よ。
いや……助けるつもりですよ?」
(続くのか?)