あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゼロの斬鉄剣-08.5


ゼロの斬鉄剣   閑話休題2 -使い魔たちと五ェ門の一日―
(時間軸はフーケ後からアルビオン潜入までのいずれか)

ある朝のこと
五ェ門がいつもどおり朝起きて洗濯へむかう時のこと
「おはようございます、ゴエモンさん!」
声をかけるシエスタ
「うム、おはようシエスタ。」
ここ最近いつもシエスタと毎朝交わしている挨拶である。
「シエスタもずいぶん早起きだな。」
などと言われているが、シエスタは最近五ェ門の起床時間にあわせて起きているのは
もはやメイドたちの間では公然の秘密であった。
「はい、これもお仕事ですから。」
笑顔で返すシエスタを毎朝見るのも五ェ門のひそかな楽しみでもあった。

「きゅーい!」
バサバサと空からシルフィードがやってくる
「おう、お主もはやいな。」
「(きゅい!早起きはきもちいいのね!)」
突然のことにすこし腰を抜かすシエスタ
「心配いらぬ、これはシルフィードといってな。タバサの使い魔だ。」
「(た、食べられるかと思っちゃった。)」
なんとか立ち上がるシエスタ。
「きゅい!」
「きゃ!くすぐったい!」
シルフィはシエスタから何の敵意も感じないと思うとすぐさま顔をなめだす。
「こやつはなかなかの甘えん坊、気に入ってもらえたようだなシエスタ。」
「ひ、ひええ。」
シルフィードはうれしそうに再び飛んでいった。
「さ、行こうか。」
ちょっとべたべたになってしまった顔をタオルで拭って洗濯場にむかうシエスタであった。

シエスタは最近この時間が楽しくてしようがないようでいつも五ェ門のとなりで洗濯をしている
「あらやだ、シエスタったらまたゴエモンさんの隣ね。」
「んもう、みせつけてくれちゃうわ!」
「うらやましい・・・。」

「シエスタ、拙者の分はもう終わったのだが助太刀しようか?」
思わぬ申し出に声が上ずるシエスタ
「は、はひぃ!あ、あの!お願いします!」
了解をえた五ェ門は自分が洗えそうなものをせっせと洗っていく
「(ゴエモンさんが近い・・・)」
意識が遠のくシエスタに
「シエスタ、如何した?」
「あ!はい、御免なさい!」
現実にもどされてちょっと残念そうなシエスタ

「今日は手伝ってもらってすみませんでした。」
「いや、気にすることは無い。」
「じゃ、また別のしごとがありますからこれで。」
名残惜しそうにさるシエスタ。
「(さて、拙者は鍛錬に励むとするか。)」
日課となっているランニングを始めるゴエモン
「ぐるるる!」
いつの間にかキュルケのフレイムがついてきていた。
「お主も一緒にやるのか?」
「(へい、アニキについていきます。)」
と言ってる様なきがした五ェ門は、フレイムを加えてランニングをするのであるが
フレイムは図体がでかい割にはけっこうすばやく動くので十分五ェ門についていける。
「なかなかいい動きだな、フレイム。」
こういう事であまりほめられないフレイムは実にうれしそうだ。
そうして日がある程度のぼるとランニングをやめ、ルイズの部屋にもどっていく。

「(やはり一人でやるよりは張り合いがあると一層の鍛錬になるな。)」
おもわぬ参加者に一人満足そうにする五ェ門
「ルイズ、朝だ」
ぴしぴしと頬をたたかれ、う~んと、間延びするルイズ
「ん~、おはようゴエモン。」
「おはようルイズ。」
そうして何時ものように着替えをして食堂へむかうのである
「じゃ、またあとでねゴエモン。」
ルイズは最近機嫌がいい。
「承知した。」

五ェ門としては最近ルイズに余裕ができてきたことに安心をしている。
「おう!おはようゴエモン!」
「おはようマルトー殿、毎朝かたじけない。」
ハッハッハと、大声で笑うマルトー
「いいってことよ兄弟!いまさらじゃねえか、遠慮するな!」
そうやって朝食を済ませ待ち合わせの場所へ向かう五ェ門

「じゃ、いきましょっか!」
「うむ、今日はコルベール殿の授業であったな、課題はやったのか?」
「当然よ、抜け目はないわ!」
相変わらずの物言いだが近頃は表現も柔らかくなっている。
そして授業が始まる
「はい、課題を前にあつめたら授業を始めますよ!」
今日は教壇に見かけない箱が置いてある
「先生、その妙な箱は一体?」
モンモランシーが声をあげる
「コホン、今日の授業はコレが主役です。」
教室がどよめく
「今日は火の秘薬をつかった実験を行いたいと思います」
そういってコルベールが箱のなかに入れていた三角フラスコを取り出す。
中身には黄色がかったオレンジ色の液体
「(あの液体はもしや・・・・)」
五ェ門がどこかでみたような液体を見つめる
「おっほん、この液体は石炭から錬金の魔法で精製した秘薬がはいっております.
この液体は本来、火の魔法を効率よく働かせる役目をはたしますが-」
そういいながら得体の知れない箱へ注いでいく、箱の傍には鞴が据えられている
「この装置は火と秘薬を使った動力を得る装置なのですぞ!」

おお、と声をあげるのは五ェ門のみであった
「こ、コルベール殿、早く動かしてはくださらぬか?」
「・・・くぅう!ゴエモン殿はやはりわかっている!」
ではさっそくと、鞴をふかしはじめ、杖を穴のなかにいれる。
ポン!ポン!と音がなり別の穴からレッドスネークカモンよろしく蛇の人形が出たり入ったり
「鞴で秘薬を気化させ連続して点火すると、このように中で小さな爆発がおきて弁を押し上げるのです!」
ぽかーんと見つめる生徒たち
「素晴らしい発明だな、コレは拙者の故郷でいう“発動機”。」

楽しそうにコルベールと五ェ門は語り合うが既においていかれて
なんのことだかさっぱりわからないというような生徒たち-一人のぞいてだが
「(あれは面白い装置だ、蛇の部分を改良すれば・・・・。)」
そうにやけているのは風上のマリコルヌだがいったい何をするために使うのかは誰も知る由はない
しいていえば“欲望は進化を促す”とでもいうべきか、それはまた別のお話。

そうしてコルベールの授業がおわりルイズは五ェ門に質問をしてきた
「ちょっとゴエモン、コルベール先生の発明のどこがすばらしいのかさっぱり分からないわ!」
はははと笑う五ェ門
「そうだな、しいていえば馬より早い乗り物ができるというべきかな?」
「んもう、さっぱりわかんない!」
などというやり取りをしていたのであった

昼食時、五ェ門がデザートを配っているときのこと
「ケロケロ!」
音がしたので五ェ門は下を見る
「ケロロ!」
「おう、たしかモンモランシーの。」
その奇妙な模様の蛙は五ェ門がさらに盛っている“フルーツポンチ”をよこせといわんばかりに前足をさしだしてる。
「む?お主に持てるのか、こぼすなよ」
「ゲゴ!」
そういうと蛙は器用に飛び跳ねながらモンモランシーのところへ
「あら!ロビン、貴方が持ってきてくれたの?」
「ケロン!」
かえるに頬ずりをするモンモランシー
そこへ五ェ門が一言
「その蛙はモンモランシーの使い魔だったな。」
「あら、蛙ではなくて“ロビン”ですわ。」
ちょっとむくれるモンモランシー
「いや、これはすまなかった。そのロビンはなかなか器用で賢いな。」
笑顔になるモンモランシー
「ロビンをほめてくれてありがとう、ゴエモン。」
そんなやりとりをはなれた場所から
「・・・ゴエモンさん・・・。」
すこし複雑な思いをするシエスタであったが完全な誤解である。

昼食後
五ェ門が昼の鍛錬をしようと外へでる、そこへ藁などを積んだ荷馬車がすれちがう
何気なく五ェ門が荷車をみると
「(あれは、竹ではないか?)」
荷馬車を止める五ェ門
「またれよ、そこの荷馬車」
「へえ、なんでございましょう?」
五ェ門は荷車から竹のようなものを指差す
「あの筒はいったいどこで?」
へんなことを聞くものだと五ェ門をみる農民
「へぇ、この筒はもともと東方からきた植物なんですがね、成長が早い割には使い道がすくなくて」
「どこに生えて折るのだ?」
「それならこのトリステインにも自生しておりますよ、ここから東に7000メイルほど離れた場所は
特に沢山自生しておりやすよ。」
「なるほど、いい事を聞いた。かたじけない。」
そう会釈すると五ェ門は進路を東に取る
「へんな奴だなぁ?」
と、わけのわからないような顔をして学院に届けるのであった。

五ェ門が山道を小一時間程すすんでいくと
「おお、これは見事な!」
目の前には鬱蒼と茂った竹林であった
「(日本の物とは種は違うようだが、これならば申し分ないな!)」
そういうと五ェ門は生えている竹を2~3本分ほどちょうどいい長さで切りそろえ学院にもどっていく
「あら、ダーリンそれって?」
庭の広場で竹を置いていると後ろからキュルケが現れる
「コレは拙者の故郷では“竹”といってな、様々な加工ができる代物なのだ」
ふーん、とあまりきょうみがなさそうに
「じゃ、あたしはまた授業があるからまたね、ダーリン。」
そそくさともどるキュルケ
「キュルケ、すまないがフレイムを貸してくれまいか?」
「あ、いいわよ~、自由につかって・・そのかわり・・・こんどはあたしもつかってね?」
何に使うのだとつっこみたくなるがすでに後姿は遠くである、まもなくフレイムがやってくる
「(お呼びでしょうかアニキ!)」
といっているかのようにやってきた。

「お主の尻尾の火を貸してほしいのだが。」
「(お安い御用で)」
といわんばかりに尻尾を差し出すフレイム
そこへタバサの使い魔、シルフィードがやってくる。
「(きゅい!ゴエモンはなにをやっているのね?)」
「(あっしにもわからんのよ)」
獣同士そんなやりとりをしているようだ。
ゴエモンは竹を細長くきり揃え、フレイムの火であぶる
「(きゅい、すっごい!どんどん形がかわるのね!)」
やがて形を整え骨組みが出来上がっていく
「(ゴエモンは編み物もできるのね!すごい!)」
手早く竹を編んでいく
作業を開始してわずか1時間半後
「(素晴らしい材質だ・・一見ただの竹だとおもったが竹より優れた柔軟性がある)」
五ェ門が作っていたのは“三度笠”であった

「火にあぶれば竹よりやわらかくなり、冷えると竹より頑丈になるようだな。」
そういうと早速作りたての笠をかぶる
「(旦那、格好いい!)」
「(いいな!シルフィもほしいな!)」
そんな視線に気がつく五ェ門
「もしかして、お主たちもほしいのか?」
そうだ、といわんばかりに首を振る両使い魔
「そろそろ日が暮れるな、厩舎でまた作業をしよう」」
そういうと五ェ門は2匹をつれ厩舎へ

「(きゅい!ゴエモンは藁もつかってるのね!シルフィ楽しみ!)」
「(あっしには何を作ってくれるんですか?)」
熱心に作業をするゴエモン、やがて完成した頃には夕飯の時間をとっくにすぎていたが
「うむ、できたぞ。」
まずフレイムに完成品をつける
足軽笠である。
「お主は水が苦手そうだからな、雨の日はせめて頭を守るといい。」
「(旦那、ありがとうございます!)」
至極満足そうなフレイム

「シルフィードにはこれだな」
そういうとゴエモンはシルフィードに可愛らしい角飾りを据える
ところどころに赤や緑の木の実がつけられている
「(きゅい!かわいいのね!ありがとう!)」
「それと、これはタバサにもっていってくれぬか」
「(お姉さまにも?)」
「聞けばタバサは祖国の任務であちこちを飛び回ることがあるそうだな。この藁蓑と笠をつければ雪や雨もしのぎ易いだろう。」
「(わかったのね!ありがとうゴエモン。)」
そうして二匹の使い魔は嬉しそうに去っていく

「では、拙者も風呂に入って寝るといたそう。」

こうして五ェ門と使い魔の一日は過ぎ去っていくのだ

完全な余談であるが、ガリアではのちにタバサが好んでまとっていた藁蓑と笠は「美しく、強くなれるように」という触れ込みで代々王家のお守りのような形で伝承されていくのだがそれはここでは語れまい。


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