※ねたが(激しく)カオスです。
「……なんだって?」
眉をひそめ、怪訝な顔でレッドは尋ねると、
ルイズは唇をかんで背を向け、鼻先をつんと上に向けた。
ルイズは唇をかんで背を向け、鼻先をつんと上に向けた。
「……なんでもないわよ。気のせいよ、気・の・せ・い・!」
両手を腰に当てて、あさっての方向に胸を張る。
そんなルイズの行動を見て、レッドは首を傾けて頭上にはてなマークを浮かべた。
そんなルイズの行動を見て、レッドは首を傾けて頭上にはてなマークを浮かべた。
(変な女だな……オレが何かしたのか……?)
ルイズからしてみれば言いようのない気持ちの現われだったのだが、
レッドは理解不能とばかりに眉をひそめた。照れ隠した心は、レッドにはあまり伝わっていなかった。
それに、レッドはここでさらに一歩踏み出し、無粋にもルイズの内面をのぞく輩ではない。
人の内面に、心にずかずか土足で上がりこむことの無礼さを、むなしさを、
レッドは3年以上にも及ぶ旅路の中で経験していた。
レッドは理解不能とばかりに眉をひそめた。照れ隠した心は、レッドにはあまり伝わっていなかった。
それに、レッドはここでさらに一歩踏み出し、無粋にもルイズの内面をのぞく輩ではない。
人の内面に、心にずかずか土足で上がりこむことの無礼さを、むなしさを、
レッドは3年以上にも及ぶ旅路の中で経験していた。
「……なぁ、なんか知らないけど……機嫌なおしてくれ。オレの居心地が悪い」
「…………誰のせいだと思ってんのよ……!」
「…………誰のせいだと思ってんのよ……!」
ルイズのつぶやきは小さすぎて、空気を軽く震わせただけで聞こえなかった。
四、五話
「ふぅん、そうね……じゃあ、話を聞かせて!」
「はな……し?」
「はな……し?」
ルイズは大げさに振り返り、「そ!」と短く言った。
マントがレッドの視線の直ぐ横を掠めて、ゆらゆらとなびいた。
マントがレッドの視線の直ぐ横を掠めて、ゆらゆらとなびいた。
「あんたの話よ。ドットとはいえ、ギーシュを倒せる位に強い『ぽけもん』を使えるんでしょ?
そのことも含めてぜーんぶ、包み隠さず私に教えなさい!」
そのことも含めてぜーんぶ、包み隠さず私に教えなさい!」
レッドは帽子のつばを掴み、ぐっと深くかぶりなおした。
そのせいで、無愛想でしかし凛々しくも感じる表情に一瞬『陰』が入ったのが、
ルイズにはわからなかった。
そのせいで、無愛想でしかし凛々しくも感じる表情に一瞬『陰』が入ったのが、
ルイズにはわからなかった。
――遠慮なく踏み込んできたな……この女は、どうやらオレとは違う……か。
「……オレのことなんて聞いても、つまんないだけだぞ……まぁ、
別に話してもいいけど、その前に理由を教えてくれ。何でいきなり? オレ(平民)なんかのことを?
ん……?」
「べ……別にいいじゃない! あ、そうよ! あんたは私の使い魔なんだから、
ご主人さまである私は、あんたのことちゃんと知っておかなくちゃいけないのよ……よ!」
別に話してもいいけど、その前に理由を教えてくれ。何でいきなり? オレ(平民)なんかのことを?
ん……?」
「べ……別にいいじゃない! あ、そうよ! あんたは私の使い魔なんだから、
ご主人さまである私は、あんたのことちゃんと知っておかなくちゃいけないのよ……よ!」
そっぽを向いて、半ば耳をふさぎたくなるような金切り声で言った。
「わかった!?」
「………………」
「………………」
レッドは皮肉めいた笑みを浮かべ、ふっと鼻で笑った。
「……オーケー、そこまで言うならおしえてやるさ。オレの退屈な昔話をさ……」
希望を胸に すべてを終わらせる時…!
ポケモン金銀は発売延期、発売日は未定です。 弁天道
ポケモン金銀は発売延期、発売日は未定です。 弁天道
レッド「チクショオオオオ! くらえカンナ! レベル42で覚えたての新必殺ロケットずつきィイ!!」
カンナ「さあ来いレッドオオ! 実は私は“はねる”で死ぬぞオオ!」
カンナ「さあ来いレッドオオ! 実は私は“はねる”で死ぬぞオオ!」
ゴシカァン!!!
カンナ「グアアアア! こ、このミス・クールビズと呼ばれる、四天王のカンナが……
こんな小僧に……バ……バカなアアアアアア!!!!」
こんな小僧に……バ……バカなアアアアアア!!!!」
――――――ズドドドドド!!
カンナ「グアアアア」
ワタル「カンナがやられたようだな……」
シバ 「ウーハー! ……奴は四天王の中でも最弱……」
キクコ「レッドごときに負けるとは、四天王の面汚しよ……」
シバ 「ウーハー! ……奴は四天王の中でも最弱……」
キクコ「レッドごときに負けるとは、四天王の面汚しよ……」
レッド「くらええええ!!!!」
メメタァ!!!
3人 「グアアアアアアア!!!」
レッド 「……やった……ついに四天王を倒したぞ!
……これでグリーンのいるチャンピオンへの扉が開かれる!!」
グリーン「よく来たなポケモンマスターレッドよ……待っていたぞ……」
レッド 「……やった……ついに四天王を倒したぞ!
……これでグリーンのいるチャンピオンへの扉が開かれる!!」
グリーン「よく来たなポケモンマスターレッドよ……待っていたぞ……」
ギイイイイイイ……
レッド 「こ…ここが四天王の城最期の部屋だったのか……! 感じる……グリーンのP力を……」
グリーン「レッドよ……、戦う前に一つ言っておくことがある! お前は俺を倒すのに『なみのりピカチュウ』
が必要だと思っているようだが……別になくても倒せる」
レッド 「ゲェ――――ッ!? な、 何だってェ――――!!?」
グリーン「レッドよ……、戦う前に一つ言っておくことがある! お前は俺を倒すのに『なみのりピカチュウ』
が必要だと思っているようだが……別になくても倒せる」
レッド 「ゲェ――――ッ!? な、 何だってェ――――!!?」
グリーン「そしてミュウツーは手に負えなくなったので、ハナダの洞窟へ解放しておいた。
あとは俺を倒すだけだな。クックック…………」
あとは俺を倒すだけだな。クックック…………」
ゴゴゴゴ!!
レッド 「フ……上等だ……オレも二つ言っておくことがある。このオレに生き別れた父親
がいるような気がしていたが別にそんなことはなかったぜ! あとサントアンヌ乗らないで
友達から波乗りもらって進んだから、未だにオマエがあそこにいる気がしたが、
別にそんなことはなかったぜ……!」
グリーン「……そうか」
がいるような気がしていたが別にそんなことはなかったぜ! あとサントアンヌ乗らないで
友達から波乗りもらって進んだから、未だにオマエがあそこにいる気がしたが、
別にそんなことはなかったぜ……!」
グリーン「……そうか」
レッド 「ウオオオ!! いくぞォォオオオ!!!」
グリーン「さぁ来い、レッド!」
グリーン「さぁ来い、レッド!」
レッドの絆がチャンピオンを倒すと信じて……!
……最後までプレイしてくれてありがとうございました!
※細く、じゃなくて補足。『P力』=『ポケモン力』
「……ってわけさ。オレはポケモンリーグで優勝して、一応
チャンピオンってやつになった……」
チャンピオンってやつになった……」
言い終わるとパンと手をたたいて、気だるげに椅子にもたれかかった。
あまり人には言いたくない話だったのか、力なく天井を見上げる。
対するルイズは話の要所要所で理不尽にツッコミをいれたものの、
最後のほうになると意外と熱心に聞き惚れていた。
あまり人には言いたくない話だったのか、力なく天井を見上げる。
対するルイズは話の要所要所で理不尽にツッコミをいれたものの、
最後のほうになると意外と熱心に聞き惚れていた。
「へぇ、じゃああんたってぽけもん使いの中では一番なんだ。
……でも、なんか最期の終わり方が無理やりじゃない? なんていうか……
まるで打ち切られた小説か何かのような投げやりさを感じるんだけど……」
「気のせいだ。間違いなく」
……でも、なんか最期の終わり方が無理やりじゃない? なんていうか……
まるで打ち切られた小説か何かのような投げやりさを感じるんだけど……」
「気のせいだ。間違いなく」
レッドが背もたれにもたれかかる。椅子からぎしっと鈍い音がした。
ルイズが顔をうつむけ、息をつく、それは安堵の息なのだが、
レッドにはため息に似ていると思い、なんとなく重く聞こえた。
ルイズが顔をうつむけ、息をつく、それは安堵の息なのだが、
レッドにはため息に似ていると思い、なんとなく重く聞こえた。
「でもよかったわ」
「…………?」
「…………?」
なにが? とでも言いたげに、レッドはルイズを見た。
ルイズはレッドの無言の問いかけを待っていたかのように微笑むと、
自身も仰向けに寝転んで、沈みのいいベッドにその小さな存在の全てを委ねた。
ルイズはレッドの無言の問いかけを待っていたかのように微笑むと、
自身も仰向けに寝転んで、沈みのいいベッドにその小さな存在の全てを委ねた。
「あんたがただの平民じゃなくて、って意味よ。もし私がただの平民なんて召喚したんなら、
ヴァリエール家、末代までの恥になるところだったわ」
ヴァリエール家、末代までの恥になるところだったわ」
ごろりと転がってレッドの方を向く。その顔は半分まぶたが落ちていた。
「……使い魔っていうのはね、召喚したものの実力を測るいい目安なの……
だからね、わたしはちゃんと……ううん、ちょっとおかしいけど、あんたみたいな
不思議な特技をもつ使い魔を召喚できたからうれしいの……よ。
こ……れで……わたし、は。『ゼロ』……だなんて、よ……ばれ……な………………」
だからね、わたしはちゃんと……ううん、ちょっとおかしいけど、あんたみたいな
不思議な特技をもつ使い魔を召喚できたからうれしいの……よ。
こ……れで……わたし、は。『ゼロ』……だなんて、よ……ばれ……な………………」
最期まで口にすることはなく、不自然なまでに急に襲い掛かってきた
睡魔に耐え切れず、あえなくルイズは意識を手放した。
ルイズの口からリズムよくすーすーとした寝息が聞こえたのを確認して、
レッドは腰に付けていた、空になったモンスターボールを手に取った。
睡魔に耐え切れず、あえなくルイズは意識を手放した。
ルイズの口からリズムよくすーすーとした寝息が聞こえたのを確認して、
レッドは腰に付けていた、空になったモンスターボールを手に取った。
「……ごくろう、エーフィ」
ぼそりと言うと、レッドの後ろ――いつからいたのだろうか? ――すなわち椅子の背後から、
紫色の生き物が現われた。
額にルビーのような石を光らせ、猫のような狐のような体つきのポケモン『エーフィ』は、
すかさず頭を撫でるレッドの手に気持ちよさそうに振られ、可愛らしく「フィ!」とないた。
途中から、2つ別れになっている尻尾を子犬のようにぱたぱた揺らし始める。
紫色の生き物が現われた。
額にルビーのような石を光らせ、猫のような狐のような体つきのポケモン『エーフィ』は、
すかさず頭を撫でるレッドの手に気持ちよさそうに振られ、可愛らしく「フィ!」とないた。
途中から、2つ別れになっている尻尾を子犬のようにぱたぱた揺らし始める。
「……【さいみんじゅつ】。明日の朝までは目覚めない……
人の過去をしゃむにに詮索、聞き出したんだ。このくらいはしてもいいかな……」
人の過去をしゃむにに詮索、聞き出したんだ。このくらいはしてもいいかな……」
本当はこのまま【ゆめくい】なり【あくむ】なりの一つでも掛けてやりたいのだが、
(もちろん死なない程度に)あいにくとそれが出来るやつは、手持ちにいない。
(もちろん死なない程度に)あいにくとそれが出来るやつは、手持ちにいない。
レッドは深い眠りの世界へ行っただろうルイズを一瞥し、
エーフィを使って体に毛布を掛けさせると、音もなく部屋の扉を開けた。
エーフィを使って体に毛布を掛けさせると、音もなく部屋の扉を開けた。
入ってくる光に照らされたルイズをもう一度一瞥するとエーフィをボールに戻し、
足音を殺して静かに部屋を去った。
足音を殺して静かに部屋を去った。