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ゼロの斬鉄剣-07


ゼロの斬鉄剣 7話    ―土くれのフーケ―

学院を統べる男、オールド・オスマン
伝説のメイジと謳われ名声を欲しいままにしてきた。
―が。
グー・・・
自室の机に突っ伏して寝ている。
どうやら差し込む日差しの陽気に負けてしまったようである
ふと、小声で”サイレント”の呪文
唱えたのは秘書であるロングビルであった
「ふふ・・・」
扉を出て行く秘書がむかったのはオスマンの部屋の下にある“宝物庫”

扉には魔法がかけられさらには頑丈な鍵までもがついている
「(・・・・チッ、いまいましい・・・)」
扉に悪態をつくロングビル。
「だれだ、そこで何をしている!」
突然声をかけられたが場慣れしているのだろか、落ち着いて応対する。
「あ、ミスタ・コルベール。」
「おや、ミス・ロングビルではありませんか、一体どうしたのです?」
などと質問をしてきたので適当にあしらうロングビル。
食事にも誘われたが丁重に断り、残念そうに去るコルベールを見送ると
「(フン、あたしゃハゲチャビンには興味は無いのさ。)」
しかし、と壁をさわりため息をつくロングビル
「頑丈・・・ねぇ。」
なにや腹に逸物のあるロングビルであった。

その日の夜-

コンコン
「は~い、どなた?」
「拙者でござる。」
ぱぁっと明るくなるのはキュルケである
「まあ!ダーリン、やっとわかってくれたのね!」
五ェ門に飛びつくキュルケ
「いや、別の用件だ。」

なんだと、ちょっとつまらなそうな顔をするキュルケ
「折り入って頼みがあるのだが。」
五ェ門からお願いされるなどとは思っても見なかったキュルケは目を輝かせる。
「なに?ダーリンの頼みならなんでも聞いてあげてよ?」
五ェ門は手にした剣を差し出す
「あら、この剣はたしか・・・」
「いかにも、拙者が拾った“デルフリンガー”だ。」
まじまじと剣を見るキュルケ
「見ちゃいやん!」
突然の奇声に嫌悪感をあらわにするキュルケ
「気味の悪い剣ね、溶かしちゃっていいかしら?」
「そうしたい所なんだが、この剣が言うには“魔法”を無効にすることが出来るらしいのだ・・」
ああ、と理解するキュルケ
「それじゃ、あたしはその剣に魔法をぶつければいいのね?」
「左様、お願いできるだろうか。」
かしこまる五ェ門
「お安い御用よ、ついでだからタバサも呼んでみる?いろんな魔法でためしてみましょうよ。」
「かたじけない。」

「お姉さま、何を読んでいるの?きゅい!」
窓際にいる少女に話しかける竜
「・・・喋っちゃだめ・・・」
「きゅい(ごめんなさいなのね!)」
「・・・秘密。」
トントン
「・・・誰?」
「タバサ、夜分にすまないが・・」
ガチャリ
「どうしたの?」
言い終わる前にすばやく扉を開けたタバサ
一緒にいたキュルケが理由を説明する。
「・・任せて。」
その様子を窓越しに眺めていたシルフィードは
「(・・・見えなかったのね!きゅい!)」


そうして一行は敷地内の広場に向かう。
それを窓からみていたのは―
「(な!なんでゴエモンがあの二人と・・・)」
そう思うとルイズは矢も盾もたまらず飛び出す。

「いくわよー」
「ばっちこーい!」
呪文が詠唱され
「ファイヤーボール!」
ドシュゥ!
デルフリンガーに当たる直前、巨大な火球何事も無かったかのように姿を消す。
「すごいじゃない、その剣。」
「へへ、姉ちゃんはわかってるね!」
ボソボソと呪文が聞こえる
「ウィンディ・アイシクル」
氷の氷柱がいくつもデルフリンガーめがけて突進するが直前で
「・・・効かない」
たちまちかき消されちょっとショックをうけるタバサ。
「だろ、ゴエモン兄!どんなもんだい!」
なるほど、これはかなりいい拾い物をしたらしいと思う五ェ門
「ちょっと、あんたたち!」
いっせいに振り返る
「あたしを差し置いて、使い魔になにをやっているのかしら?」
大分お怒りのようだなので一同は理由を説明する。
「・・・じゃあ余計許せないわ!なんであたしを差し置いてやったのよ!」
それは、と言葉が詰まりそうになる五ェ門。

「だって、あなたの魔法はいつも的外れじゃないの。」
ルイズの魔法は威力こそあれ大雑把なのだ。
「うっさいわね!いいわよ!そこまでいうならやってやるわ!」
そう言い切ると、デルフめがけて呪文を唱える
「へっへ、いくらやってもむだ・・・・」
「ファイヤーボール!」
ズガーン!
「あ・・・・」
なんと、ルイズの魔法はデルフを大きくそらして、塔の壁に当たってしまったのだ。
「これは思わぬ好機のようね。」
夜の散歩で思わぬ光景を見たロングビル、その口元は暗闇に怪しく輝いていた。

「あーあ、壁にひびが・・・。」
塔の壁には大きなひび割れが姿をあらわしていた。
「あのあたりって確か・・・。」
「・・・・宝物庫。」
あちゃあと、頭をかくキュルケ
「ルイズ、どうするのよ!」
「どうするっていっても・・」
学院の宝物庫には希少なマジックアイテムなどが眠っている。
その壁を壊したとあっては下手をすれば停学物である。
ふと、五ェ門が地面から“なにか”が迫ってくるのを感じ取った
「おぬし等、ここを離れたほうがよさそうだ。」
ルイズたちもただならぬ気配を感じその場から離れる
そしてデルフリンガーが据えられていたあたりから
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・
なんと見る間に巨大なゴーレムが現れたのだった。
「な、なんなの・・・?」
ゴーレムの肩にはいつの間にか人影が現れている。
大きさは30メイル程であろうか、ルイズのつくったひびめがけゴーレムは
拳を振りかざす、瞬間
ズシーン!
地響きがあたりを走る。

ひびが入ったところは見事な大穴があけられていた、ゴーレムの肩から穴へ向かう人影
「あれは、盗賊!」
飛び掛ろうとルイズ達、しかし
「やめておけ、この距離では間に合わない。」
五ェ門がルイズたちを制止する。
「な、何でとめるのよ!あんたもアレ位ならその剣で一発でしょ!?」
勢いがそれてしまい軽い混乱状態になるルイズ。
「考えても見るのだ、この時間に不可抗力とも言える力でルイズが壁に穴を開けた
、そこへで都合よく賊が入るというのはいかにも怪しい。」
五ェ門の言葉に落ち着きを見せるルイズ
「ならば、賊はこの学院に長らく潜伏していた者であろう。」
「まさか!」
「十分ありえる事だ。とにかく今追えば罠に嵌るやもしれん、朝まで待とう。」
五ェ門の長い経験がそう告げる、召還されるまでは世界中を股にかける大泥棒の一味であったのだから。

五ェ門の説得にしぶしぶ応じる3人。
大穴を明けられた宝物庫に大きな字が刻まれていた
「封印の環とその魔法の書、確かに領収しました 土くれのフーケ」

翌朝、学院は蜂の巣をつついたような騒ぎとなっていた
あつまった教師たちは部屋の中央に並ぶ4人を見つめている。
「―以上が私たちの見た全てです。」
現場近くにいたルイズたち4人は会議室で昨日の件を報告した
「ふむ、なるほどのう。」
一通りの説明が終わった後がやがやと騒がしくなる
「土くれのフーケめ、魔法学院にまで手をだすとは・・・・」
「衛兵も平民では役に立たん・・・」
「当直のシュヴルーズ先生はいったい何をしていたんだね!?」
名前がでたとたんビクリとするシュヴルーズ
「も、もうしわけございません・・・」

パンパンと、手をたたくオールドオスマン
「それまで、この度の一軒はなにもシュヴルーズ先生一人の責任ではない、
大体いままでまともに当直をこなした教師はここに何人いるのかのう?」
一瞥するオスマンに声も出ない教師たち
「これが現実じゃ、それよりフーケを捕まえ取り戻す事を考えんといかんのう。」
「しかし、居場所もつかめないとあっては・・・」
そのとき、ミス・ロングビルが扉をあけ入ってきた。
「昨日の賊の居場所が判明しました!」
ざわめく会議室

「今朝方から姿がみえんとおもっていたが・・・仕事が速いのう。」
「ええ、朝起きたらこの騒ぎでしたので、早速調査を開始していました。」
「ふむ、して賊はいずこへ?」
一息いれるロングビル
「土くれのフーケと思われる賊は学院から3時間ほどはなれた農村にある廃屋にいると思われます。」
ふうむ、とヒゲをいじるオスマン

「して、その根拠は?」
「今朝、廃屋に黒ずくめのローブをきた怪しい人物が出入りしていたのを見かけたと近在の農民から聞き出しました。」
考え込むオスマン
「ふむ、どうやら本物のフーケのようじゃのう、さて・・居場所が割れたい以上これを追撃せねばなるまい、どうじゃ?フーケの首を挙げて名をあげる機会じゃぞ?」
しかし、教師たちは一様に黙り込む
「(やれやれ、なんと情けない・・・)」
「私がいきます!」
声を上げたのはルイズであった。
「ミス・ヴァリエール、君では無理だ!」
ひとりの教師が声を荒げる

「だって、こんなに集まっていて誰一人杖をあげないじゃないですか!」
「あたしたちも一緒にいきます!」
ほっほっほ、と笑うオスマン
「よろしい、ミス・ロングビル、彼女たちをフーケのアジトへ案内するのじゃ。」
「オールド・オスマン!」
どよめく会議室
「なに、心配はなかろう。彼女たちは敵を見ておる、そのうえミス・タバサはまだ若いというのに“シュヴァリエ”の称号を与えられてると聞いておる。」
言葉に詰まる教師たち
「ミス・ツェルプストーは優秀な軍人を輩出している家系の出で実力も折り紙つきともきいておる。」
そしてルイズに目を向ける
「ミス・ヴァリエールも・・・その、優秀なメイジを輩出している公爵家の出じゃ、期待はできるじゃろう。」
最後に五ェ門に目をむける
「なにより、ミス・ヴァリエールの使い魔は得体の知れない剣術でグラモン元帥の子であるギーシュ・ド・グラモンを完膚なきまでに討ち果たしたというではないか。」
笑顔が戻るオスマン

「ミス・ロングビル、彼女たちを頼みましたぞ。」
「心得ましたわ、オールド・オスマン」
そうして一向はロングビルの先導の元、フーケの隠れ家に向かうのであった。


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