ゼロの斬鉄剣 6話 ―魔剣デルフリンガー―
五ェ門がルイズに召還されてからはや3週間たった夜の事
「ねぇ、ゴエモン。」
部屋の隅で瞑想をしていた五ェ門に声をかけるルイズ。
「あんた、いっつもその服だけど替えの服はないの?」
すこし顔を顰める五ェ門
「あいにくだがこれが拙者の一張羅。」
「あ!そうか。」
自分が召還したときに五ェ門が持っていたのは斬鉄剣ぐらいであったので
愚問といえよう
「そうね、明日は休日だしゴエモンの服を買いに行きましょうか!」
「拙者の着物を?」
ふふん、とルイズは鼻をならす
部屋の隅で瞑想をしていた五ェ門に声をかけるルイズ。
「あんた、いっつもその服だけど替えの服はないの?」
すこし顔を顰める五ェ門
「あいにくだがこれが拙者の一張羅。」
「あ!そうか。」
自分が召還したときに五ェ門が持っていたのは斬鉄剣ぐらいであったので
愚問といえよう
「そうね、明日は休日だしゴエモンの服を買いに行きましょうか!」
「拙者の着物を?」
ふふん、とルイズは鼻をならす
「あたしはこう見えても公爵家の出よ?使い魔の服を買うくらい楽勝よ!」
それに、とルイズ
「ゴエモンもこの国に来てから遠出はしてないでしょ?だから一緒にいきましょ。」
ふむ、とうなずく五ェ門
「かたじけない、一つ宜しく頼む。」
五ェ門がそう礼を述べるとルイズはニンマリと笑いながらベッドにもぐりこんだ
こうして次の日は城下町に行くことになったのだ。
それに、とルイズ
「ゴエモンもこの国に来てから遠出はしてないでしょ?だから一緒にいきましょ。」
ふむ、とうなずく五ェ門
「かたじけない、一つ宜しく頼む。」
五ェ門がそう礼を述べるとルイズはニンマリと笑いながらベッドにもぐりこんだ
こうして次の日は城下町に行くことになったのだ。
チュン・チュン・・・・
五ェ門はいつもの時間に目をさましたが・・・
「あら、おはようゴエモン。遅かったわね。」
不覚にも寝過ごしたかと太陽をみるもまだ顔をだしたばかりといったところだ。
「む、ずいぶん早い目覚めだな、ルイズ。」
まあね、と笑うルイズ
「ここから城下町まで馬でも3時間はかかるのよ、早めにでないとね。」
なるほど、納得するゴエモン
「それに今日は久しぶりに人とでかけるから・・・(ボソ)」
「どうかしたのか?」
「う、うるさいわね!いいからさっさと行くわよ!」
やれやれ、元気のいいことだと思う五ェ門であった。
五ェ門はいつもの時間に目をさましたが・・・
「あら、おはようゴエモン。遅かったわね。」
不覚にも寝過ごしたかと太陽をみるもまだ顔をだしたばかりといったところだ。
「む、ずいぶん早い目覚めだな、ルイズ。」
まあね、と笑うルイズ
「ここから城下町まで馬でも3時間はかかるのよ、早めにでないとね。」
なるほど、納得するゴエモン
「それに今日は久しぶりに人とでかけるから・・・(ボソ)」
「どうかしたのか?」
「う、うるさいわね!いいからさっさと行くわよ!」
やれやれ、元気のいいことだと思う五ェ門であった。
「これが今日乗っていく馬よ!」
そう紹介されたのは見事な風貌の馬だった。
「ほう、見事な馬だな。毛艶もいい。」
えへん、となぜか自慢げな態度で五ェ門に説明する。
「きょうはこの学院でも指折りの馬を借りることができたのよ!」
自分の馬ではないはずなのだが、思ったより立派な馬を借りることが出来てずいぶんご満悦なルイズ
しかし―
「ブルルルヒィーーーーーン!」
とたんに暴れだすルイズの馬
「な!なんなのよ、落ち着きなさいよ!」
なるほど、と五ェ門。
どうやら学園でも指折りの気性の荒い馬を借りてきたらしいー
五ェ門はルイズから手綱を取り上げる
そう紹介されたのは見事な風貌の馬だった。
「ほう、見事な馬だな。毛艶もいい。」
えへん、となぜか自慢げな態度で五ェ門に説明する。
「きょうはこの学院でも指折りの馬を借りることができたのよ!」
自分の馬ではないはずなのだが、思ったより立派な馬を借りることが出来てずいぶんご満悦なルイズ
しかし―
「ブルルルヒィーーーーーン!」
とたんに暴れだすルイズの馬
「な!なんなのよ、落ち着きなさいよ!」
なるほど、と五ェ門。
どうやら学園でも指折りの気性の荒い馬を借りてきたらしいー
五ェ門はルイズから手綱を取り上げる
「どうどうどう・・・」
暴れていた馬も五ェ門が手綱を取るとみるみる大人しくなる。
「ちょっとどう言う事よ!なんであたしの言うことよりゴエモンの言うことを聞くのかしら!?」
かなり不機嫌になるルイズ
「馬はなかなか賢い生き物だ、自分に合った乗り手でなければたいていこうなる物だ。」
ぶー、と膨れるルイズ
「馬の癖にあたしを馬鹿にして!」
ハハハ、と笑う五ェ門
「馬鹿にしてるというより、ルイズの場合は殺気がでているから馬が怯えたのだろう。」
あたしのどこが殺気でてるのかしらと不満げだが
「わ、わかったわよぅ。」
大人しくなったルイズを見て馬が頬ずりする。
「ちょ、きゃ!」
馬がルイズぺろぺろ舐めだす
「だいぶ気に入られたようだな、これを機にもっとお淑やかにすることだ。」
「ブルルヒヒン!」
五ェ門が笑い出すと馬も笑い出した。
「んもう!余計なお世話よ!さ、はやくいきましょ!」
「では拙者が手綱を、ルイズは道案内をしてくれ。」
むすっとしたがしぶしぶ了解するルイズ
「うう、わかったわよ。ところでゴエモンは馬にのったことがあるんだ?」
「無論、では行くぞ!」
ルイズが五ェ門の腰にしがみつくと馬は走り出した
暴れていた馬も五ェ門が手綱を取るとみるみる大人しくなる。
「ちょっとどう言う事よ!なんであたしの言うことよりゴエモンの言うことを聞くのかしら!?」
かなり不機嫌になるルイズ
「馬はなかなか賢い生き物だ、自分に合った乗り手でなければたいていこうなる物だ。」
ぶー、と膨れるルイズ
「馬の癖にあたしを馬鹿にして!」
ハハハ、と笑う五ェ門
「馬鹿にしてるというより、ルイズの場合は殺気がでているから馬が怯えたのだろう。」
あたしのどこが殺気でてるのかしらと不満げだが
「わ、わかったわよぅ。」
大人しくなったルイズを見て馬が頬ずりする。
「ちょ、きゃ!」
馬がルイズぺろぺろ舐めだす
「だいぶ気に入られたようだな、これを機にもっとお淑やかにすることだ。」
「ブルルヒヒン!」
五ェ門が笑い出すと馬も笑い出した。
「んもう!余計なお世話よ!さ、はやくいきましょ!」
「では拙者が手綱を、ルイズは道案内をしてくれ。」
むすっとしたがしぶしぶ了解するルイズ
「うう、わかったわよ。ところでゴエモンは馬にのったことがあるんだ?」
「無論、では行くぞ!」
ルイズが五ェ門の腰にしがみつくと馬は走り出した
「・・・あの生意気な貴族には特に気の荒い奴を当てたつもりだが、やるじゃねぇか。」
影から見ていた学院付きの厩務員がおもわず漏らすのであった。
影から見ていた学院付きの厩務員がおもわず漏らすのであった。
その日キュルケが起きたのは外で馬の足音が聞こえてきた時だった
「ん~、朝から騒がしいわね・・・あら?ルイズとダーリンじゃないの!」
門をくぐる姿をキュルケは見ていた。
「方角は城下町かしら、こうしちゃいられないわ!」
ドンドンドン!
キュルケが叩いたのはタバサの部屋
朝起きてすぐドアを叩かれたためびっくりするタバサ。
「・・・なに?」
ボソリといったつもりだが聞こえたのかキュルケは
「タバサ~、ちょっとあけて~」
しぶしぶとドアにアンロックの呪文をかける
「タバサ、一緒に城下町まで行かない?」
なぜ、と首をかしげるタバサ
「ダーリンとルイズが城下町へ行ったのよ!追いかけなくちゃ!」
ダーリンときいて誰?とおもうタバサ
「んもう、ゴエモンよ、ゴ・エ・モ・ン」
ピクリと反応するタバサ、しばらく考えて。
「ん~、朝から騒がしいわね・・・あら?ルイズとダーリンじゃないの!」
門をくぐる姿をキュルケは見ていた。
「方角は城下町かしら、こうしちゃいられないわ!」
ドンドンドン!
キュルケが叩いたのはタバサの部屋
朝起きてすぐドアを叩かれたためびっくりするタバサ。
「・・・なに?」
ボソリといったつもりだが聞こえたのかキュルケは
「タバサ~、ちょっとあけて~」
しぶしぶとドアにアンロックの呪文をかける
「タバサ、一緒に城下町まで行かない?」
なぜ、と首をかしげるタバサ
「ダーリンとルイズが城下町へ行ったのよ!追いかけなくちゃ!」
ダーリンときいて誰?とおもうタバサ
「んもう、ゴエモンよ、ゴ・エ・モ・ン」
ピクリと反応するタバサ、しばらく考えて。
「行く。」
「そうこなくっちゃ、早速行きましょ!」
と、せかすキュルケにタバサは
「大丈夫、シルフィードなら城下町まで30分・・・」
ああ、とキュルケはうなずく
「そうだったわね、貴方の使い魔・・・風竜ですもの、すぐ追いつくわね!」
「・・・準備。」
タバサはそそくさと準備を始める
キュルケも寝巻き姿だったことを思い出し自分の部屋へ戻る
「じゃ、一時間後に出発しましょうか。」
「そうこなくっちゃ、早速行きましょ!」
と、せかすキュルケにタバサは
「大丈夫、シルフィードなら城下町まで30分・・・」
ああ、とキュルケはうなずく
「そうだったわね、貴方の使い魔・・・風竜ですもの、すぐ追いつくわね!」
「・・・準備。」
タバサはそそくさと準備を始める
キュルケも寝巻き姿だったことを思い出し自分の部屋へ戻る
「じゃ、一時間後に出発しましょうか。」
2時間半後―城下町
「なかなか速い脚だ、お主は。」
「ブヒヒン!」
嬉しそうにする馬、どうやら気は荒いが脚は相当なものであるようだ
「おもったより早くこれたけど、もうにぎわっているようね。」
宮城へ続く大通りはすでに人でにぎわっていた。
馬を町の入り口にある預け場に留め置くと目的の店へ向かう
それを影からのぞく二人の影
「あら、ダーリンたちはどこへ行くのかしら?」
「・・・・」
気づかれないように後に続く二人だが五ェ門は気配で分かっていたようだ
「(なぜあとを・・?)」
さして危険ではないので捨て置く五ェ門。
「ここよ、ゴエモン。」
古臭い店だが汚くは無く、生地の種類も豊富で品揃えもよかった。
「これはようこそ、ヴァリエール様。」
「ブヒヒン!」
嬉しそうにする馬、どうやら気は荒いが脚は相当なものであるようだ
「おもったより早くこれたけど、もうにぎわっているようね。」
宮城へ続く大通りはすでに人でにぎわっていた。
馬を町の入り口にある預け場に留め置くと目的の店へ向かう
それを影からのぞく二人の影
「あら、ダーリンたちはどこへ行くのかしら?」
「・・・・」
気づかれないように後に続く二人だが五ェ門は気配で分かっていたようだ
「(なぜあとを・・?)」
さして危険ではないので捨て置く五ェ門。
「ここよ、ゴエモン。」
古臭い店だが汚くは無く、生地の種類も豊富で品揃えもよかった。
「これはようこそ、ヴァリエール様。」
気のよさそうな老女主人がルイズに声をかける
「お久しぶりマダム、今日は使い魔に服を仕立ててもらいにきたの。」
「おやまあ、そうでございましたか・・・立派な殿方ですこと。」
しげしげと眺めるマダム
「拙者、出来ればこれと同じものを仕立ててもらいたいのだが。」
ほうほう、とうなずくマダム。
「これは珍しいつくりの服ですわね。」
「出来るか?」
にっこりと笑うマダムは一言
「服を扱いかれこれ50年、まかせなさい。」
そういうとさっさと寸法を測り始めるマダム
「マダムは元・貴族、でも腕は確かよ。あたしが小さい頃からお世話になってるわ。」
ホホホと笑うマダム
「そうですよ、私はヴァリエール様のオムツも仕立てたのですから」
「ちょ、マダム!変なこと言わないで!」
「使い魔さん、服を詳しく見たいから脱いでもらえるかしら?代わりは用意するわ」
あっと思い出すルイズ
「そうよマダム、ゴエモンのサイズに合う服は無いかしら?近いうち品評会があるのよ。」
やいのやいの女性はファッションにうるさいもので最終的に決まったのは入店してから実に3時間後のことであった。
「マダム、宜しくお願いするわ。」
「またお越しくださいませ、ヴァリエール様。」
五ェ門の服が仕上がるのは10日後ということで仕上がり次第学院に送ってもらうことにして店を去る
二人
「お久しぶりマダム、今日は使い魔に服を仕立ててもらいにきたの。」
「おやまあ、そうでございましたか・・・立派な殿方ですこと。」
しげしげと眺めるマダム
「拙者、出来ればこれと同じものを仕立ててもらいたいのだが。」
ほうほう、とうなずくマダム。
「これは珍しいつくりの服ですわね。」
「出来るか?」
にっこりと笑うマダムは一言
「服を扱いかれこれ50年、まかせなさい。」
そういうとさっさと寸法を測り始めるマダム
「マダムは元・貴族、でも腕は確かよ。あたしが小さい頃からお世話になってるわ。」
ホホホと笑うマダム
「そうですよ、私はヴァリエール様のオムツも仕立てたのですから」
「ちょ、マダム!変なこと言わないで!」
「使い魔さん、服を詳しく見たいから脱いでもらえるかしら?代わりは用意するわ」
あっと思い出すルイズ
「そうよマダム、ゴエモンのサイズに合う服は無いかしら?近いうち品評会があるのよ。」
やいのやいの女性はファッションにうるさいもので最終的に決まったのは入店してから実に3時間後のことであった。
「マダム、宜しくお願いするわ。」
「またお越しくださいませ、ヴァリエール様。」
五ェ門の服が仕上がるのは10日後ということで仕上がり次第学院に送ってもらうことにして店を去る
二人
「じゃ、服も買ったけど時間があるわね。もうすこし街を見ていき・・・・」
ルイズはそこで言葉を詰まらせる
五ェ門の後ろには―
「あら、ごきげんようルイズ。奇遇ね?」
「・・・・こんにちは。」
「ちょっと、なんであんたらがいるのよ!」
あわてるルイズ
「あら、今日はただのお買い物よ?ね、タバサ」
コクリとうなずくタバサ
「ふうん、何を買いに行くのかしら?」
「あら、よろしかったら一緒に行きませんこと?」
「・・・・ゴエモンも。」
「ちょっと、かってにゴエモン連れてかないでよ!」
むくれるルイズ
「まあよいではないかルイズ、せっかくだから拙者はもう少し街を見て回りたいのだ。」
うー、とうなるルイズ
「しかたがないわね、はやくすませましょ!」
二人きりで街を見て回れると思っていたルイズはしぶしぶ了解する
ルイズはそこで言葉を詰まらせる
五ェ門の後ろには―
「あら、ごきげんようルイズ。奇遇ね?」
「・・・・こんにちは。」
「ちょっと、なんであんたらがいるのよ!」
あわてるルイズ
「あら、今日はただのお買い物よ?ね、タバサ」
コクリとうなずくタバサ
「ふうん、何を買いに行くのかしら?」
「あら、よろしかったら一緒に行きませんこと?」
「・・・・ゴエモンも。」
「ちょっと、かってにゴエモン連れてかないでよ!」
むくれるルイズ
「まあよいではないかルイズ、せっかくだから拙者はもう少し街を見て回りたいのだ。」
うー、とうなるルイズ
「しかたがないわね、はやくすませましょ!」
二人きりで街を見て回れると思っていたルイズはしぶしぶ了解する
キュルケ達が合流してしばらくすると、町の路地の奥からわずかながら悲鳴が聞こえてきた
「ルイズ、すまないが先に行っててくれ。」
と駆け足で声の方角へ向かう
「ちょっと、ゴエモン・・・もう!」
路地の奥には家に囲まれ、人目につかない広場があった
「オラオラ!たてよ!」
「や、やめてくれ・・・」
「うるせぇ!親分の女に手を出しやがって!」
とらわれた男女一組とそれを嬲るガラの悪い男たち
一番屈強そうな男― 親分と呼ばれている男はおもむろに
「もう、やめろ」
ピタリと子分たちが動きを止める
やっと終わったかと思った矢先
「この錆た剣でゆっくりいたぶってやんな」
下卑た表情で子分に剣を渡す。
「へい、わかりやした」
「ひぃ!」
振りかぶった時
「待たれよ!」
間一髪、現れた五ェ門。
「なんだテメェは!」
ふん、と五ェ門
「弱い者を大人数でいたぶるとは、大人気ない奴らだ。」
「うるせぇ!とっとと失せろ!」
いきり立つ男たち
「それ以上やるのならば、拙者があいてをいたそう」
「生意気な、やっちまえ!」
五ェ門を間合いに捕らえたとき、男たちは勝利を確信したが
バシ!バシ!バシ!
3人がかりで飛び掛るが目にも留まらない手刀で叩き伏せる
「お主ら如き、斬鉄剣の露にすることすら憚る。」
一番デカイ男に目を向ける五ェ門
「さて、あとはお主だけだが。」
男は五ェ門の異様さに怯む
「この二人に手をださないと誓うなら見逃してやろう。」
「しゃらくせえ!」
男は五ェ門に飛び掛ったが、すばやく回り込まれ腕をキメられる
「お主のような乱暴者にこの腕はもったいないな」
ボキン!ボキン!
「ルイズ、すまないが先に行っててくれ。」
と駆け足で声の方角へ向かう
「ちょっと、ゴエモン・・・もう!」
路地の奥には家に囲まれ、人目につかない広場があった
「オラオラ!たてよ!」
「や、やめてくれ・・・」
「うるせぇ!親分の女に手を出しやがって!」
とらわれた男女一組とそれを嬲るガラの悪い男たち
一番屈強そうな男― 親分と呼ばれている男はおもむろに
「もう、やめろ」
ピタリと子分たちが動きを止める
やっと終わったかと思った矢先
「この錆た剣でゆっくりいたぶってやんな」
下卑た表情で子分に剣を渡す。
「へい、わかりやした」
「ひぃ!」
振りかぶった時
「待たれよ!」
間一髪、現れた五ェ門。
「なんだテメェは!」
ふん、と五ェ門
「弱い者を大人数でいたぶるとは、大人気ない奴らだ。」
「うるせぇ!とっとと失せろ!」
いきり立つ男たち
「それ以上やるのならば、拙者があいてをいたそう」
「生意気な、やっちまえ!」
五ェ門を間合いに捕らえたとき、男たちは勝利を確信したが
バシ!バシ!バシ!
3人がかりで飛び掛るが目にも留まらない手刀で叩き伏せる
「お主ら如き、斬鉄剣の露にすることすら憚る。」
一番デカイ男に目を向ける五ェ門
「さて、あとはお主だけだが。」
男は五ェ門の異様さに怯む
「この二人に手をださないと誓うなら見逃してやろう。」
「しゃらくせえ!」
男は五ェ門に飛び掛ったが、すばやく回り込まれ腕をキメられる
「お主のような乱暴者にこの腕はもったいないな」
ボキン!ボキン!
容赦なく五ェ門は男両腕を折る
「これで二度と悪さわできまい、今度からはまじめに働くことだな。」
「ひ、ヒイイイイイ!」
子分たちも打たれた箇所を折られているのか抑えながら逃げおおせる
それを見送る五ェ門は声をかけられる
「あ、ありがとうございます」
痛めつけられてた男は女とともに五ェ門に礼をする
「礼はいい。それよりもこの町からはやく出て行くことだ。」
そういわれるとそそくさと男女は去っていく
「これで二度と悪さわできまい、今度からはまじめに働くことだな。」
「ひ、ヒイイイイイ!」
子分たちも打たれた箇所を折られているのか抑えながら逃げおおせる
それを見送る五ェ門は声をかけられる
「あ、ありがとうございます」
痛めつけられてた男は女とともに五ェ門に礼をする
「礼はいい。それよりもこの町からはやく出て行くことだ。」
そういわれるとそそくさと男女は去っていく
それも見送ると五ェ門はルイズたちのところへ戻ろうとするが
「まってくれ!」
五ェ門は振り返ったが誰もいない、気のせいかとおもったが
「ここだ!ここだよ兄さん!」
なんと、捨てられた剣から声が聞こえてくる
「面妖な・・・」
鞘に手をかける五ェ門
「ちがうって!兄さん、俺っちをつかってくれよ!」
しかし五ェ門は返す
「残念だが拙者にはもう斬鉄剣がある、あきらめろ。」
そういうと五ェ門は踵をかえす。
「ま、まってくれ!絶対役に立つって!そうだ!おれっち魔法を打ち消すことができるんだぜ!」
振り返る五ェ門
「ほう、それは面白い力だな。」
「だろ!俺を拾い上げてくれよ、お願いだよ!」
「まってくれ!」
五ェ門は振り返ったが誰もいない、気のせいかとおもったが
「ここだ!ここだよ兄さん!」
なんと、捨てられた剣から声が聞こえてくる
「面妖な・・・」
鞘に手をかける五ェ門
「ちがうって!兄さん、俺っちをつかってくれよ!」
しかし五ェ門は返す
「残念だが拙者にはもう斬鉄剣がある、あきらめろ。」
そういうと五ェ門は踵をかえす。
「ま、まってくれ!絶対役に立つって!そうだ!おれっち魔法を打ち消すことができるんだぜ!」
振り返る五ェ門
「ほう、それは面白い力だな。」
「だろ!俺を拾い上げてくれよ、お願いだよ!」
必死になる剣、それもそうだ。こんな人目のつきにくいところで捨てられたらガキの玩具にされるか
くず鉄拾いに拾われるかどっちかなのだから。
「その言葉信じよう、だが偽りがあれば・・・・・。」
刃を覗かせる五ェ門。
「と、とにかく手にとってみてくれよ、な?」
五ェ門が剣を手に取る
すると、左手のルーンが輝きだす
「お、おでれーた!、兄さんは使い手か!」
なんのことだと五ェ門
「いいから!俺っちは兄さんに拾われるべくして拾われたんだよ。」
ひとまず剣のいうところの「魔法を打ち消す力」について興味があったので拾うことにした。
「あ、俺の名前はデルフリンガーっていうんだ、兄さんの名前は?」
「うむ、拙者は石川五ェ門という」
「とりあえず俺の名前はデルフって呼んでくよ!」
口の軽そうな剣だとおもう五ェ門
「わかったからデルフ、少し落ち着かんか。」
しょぼくれるデルフ
「わ、わかったよ。鞘に収めてくれたら黙るから、その剣チラつかせるのは勘弁してくれ。」
「あとでお主の力、試させてもらうぞ。」
「おう、まかせてとき」
カチャン
さっさと鞘に収められるデルフであった。
くず鉄拾いに拾われるかどっちかなのだから。
「その言葉信じよう、だが偽りがあれば・・・・・。」
刃を覗かせる五ェ門。
「と、とにかく手にとってみてくれよ、な?」
五ェ門が剣を手に取る
すると、左手のルーンが輝きだす
「お、おでれーた!、兄さんは使い手か!」
なんのことだと五ェ門
「いいから!俺っちは兄さんに拾われるべくして拾われたんだよ。」
ひとまず剣のいうところの「魔法を打ち消す力」について興味があったので拾うことにした。
「あ、俺の名前はデルフリンガーっていうんだ、兄さんの名前は?」
「うむ、拙者は石川五ェ門という」
「とりあえず俺の名前はデルフって呼んでくよ!」
口の軽そうな剣だとおもう五ェ門
「わかったからデルフ、少し落ち着かんか。」
しょぼくれるデルフ
「わ、わかったよ。鞘に収めてくれたら黙るから、その剣チラつかせるのは勘弁してくれ。」
「あとでお主の力、試させてもらうぞ。」
「おう、まかせてとき」
カチャン
さっさと鞘に収められるデルフであった。
「さて、もうじき日が暮れる、急がねば」
ルイズたちに合流した五ェ門
「ちょっとゴエモン、どこへいってたのよ。それになに?その剣は?」
五ェ門は喋る剣についてルイズに聞いた
「それはインテリジェンス・ソードね。」
なんだそれはという顔をする五ェ門
「魔法の力で意思を持つようになった剣のことよ、わりと沢山あるのよ。」
剣を見つめる五ェ門
「それより、ダーリン。もう夕方だけどはやく帰らないと。」
しまったという顔をするルイズ
「・・・・のってく?」
横からタバサ
「人・・・4人に馬一頭。楽勝」
「そうね、タバサの風竜がいれば学園まですぐですもの。」
馬をどうやって運ぶのだと思ったが
「(きゅい!あばれないでね!)」
馬がおびえないよう目隠しをしておいて背中にのせる
「ブヒヒン?」
ずいぶん肝の据わった馬であるが、単に間抜けであるのかもしれない
「ちょっとゴエモン、どこへいってたのよ。それになに?その剣は?」
五ェ門は喋る剣についてルイズに聞いた
「それはインテリジェンス・ソードね。」
なんだそれはという顔をする五ェ門
「魔法の力で意思を持つようになった剣のことよ、わりと沢山あるのよ。」
剣を見つめる五ェ門
「それより、ダーリン。もう夕方だけどはやく帰らないと。」
しまったという顔をするルイズ
「・・・・のってく?」
横からタバサ
「人・・・4人に馬一頭。楽勝」
「そうね、タバサの風竜がいれば学園まですぐですもの。」
馬をどうやって運ぶのだと思ったが
「(きゅい!あばれないでね!)」
馬がおびえないよう目隠しをしておいて背中にのせる
「ブヒヒン?」
ずいぶん肝の据わった馬であるが、単に間抜けであるのかもしれない
その日、五ェ門は久々に空からながめる夕日を目にするのであった。