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ゼロの斬鉄剣-04


ゼロの斬鉄剣 4話 ―泣き虫(クライベイビィ)・ルイズ(前編)―

決闘の日の夜
いつものように夕食を取ろうと厨房に入っていく五ェ門
「おお!きたぞ!」
「我らの剣!」
にわかに沸く厨房
「これは一体どうしたというのだ、マルトー殿」
「おう、ゴエモン!聞いたぜ!あの気障ったらしいガキをコテンパンにしたんだってな!」
「あのマセガキ、粗末なもの晒していい気味だったぜ!」
ああ、と昼間の珍事を思い返す
「ゴエモンさん!」
ふいに抱きつかれるゴエモン
「無事でよかったです・・。」
涙を浮かべるシエスタ
「(む・・やわらかいものが・・いかんいかん!)」
「心配ない、あのような軟弱者などは取るに足らん。」
すました顔をする五ェ門。

「いい事言うね!ささ、今日は奮発したんだ。食べてくれよ!」
五ェ門は目の前に並べられた夕食をみて驚愕する。
「マルトー殿、これは今まで出てきた食事とずいぶん風体が変わってるようだが?。」
おう!とにっこりわらうマルトー
「気がついたか!さすが見る目が違うね。その料理はシエスタの故郷の料理でね、是非ゴエモンに食べて
もらいたいんだとよ!」
へっへっへとちょっと下品な笑いをするマルトー
照れるシエスタ
五ェ門は並べられた料理みて戸惑う、目の前にはー
「肉じゃが」
「焼き魚」
「ご飯」
「味噌汁」
あっけに取られる五ェ門
「このお皿は豆と肉を煮込んだネクジャゲ、こちらは川魚の塩焼き、メソスープ、それにパンの変わりに
麦を蒸した物です」
「(こ、この世界にこんなものがあるとは・・・・)」
かなり驚いた様子の五ェ門、シエスタが少し不安そうになる
「あの・・・もしお気に召さなければさげますが・・・」
言葉が尻すぼみになるシエスタ
「いや、いただく。」
それはもう、ガツガツと五ェ門は二度と食べられないと思っていた故郷の味を
かみ締めていた。
味こそ本物とは誤差があるとはいえ概ね期待通りの味だったのだ。
そしてあっという間に平らげ
「本当に感謝する、じつはこの料理は拙者の故郷の料理とそっくりなのだ。」
えっ、と驚く顔のシエスタとマルトー
「ゴエモンさん?」
シエスタが問いかけるように言葉を発する
「シエスタ、聞きたいことがあるのだが・・この料理は本当にシエスタの故郷の料理なのか?」

「はい、厳密には私の曾祖父の考案した料理なのですが、いまでは郷土料理になっているんです。」
なんと、という顔をする五ェ門、もしやシエスタの先祖は・・と思考をめぐらせた時
「じつは曽祖父はずいぶん遠い国から、はるか東から来たということなのですが、ゴエモンさんの故郷もそれほど遠い場所なのですか?」
五ェ門は天井を仰ぎ、おもむろに
「そうだな・・・遠い遠い東の国だな・・・」
五ェ門はルイズ以外の人間にはまだ”異世界”から来たとは教えていないのでシエスタの
“東の国”という表現を使った。
「とにかく、馳走になった。まさかこの地で故郷の味に出会うとは。」
はっはっはと豪快に笑うマルトー
「よかったじゃないかシエスタ、ゴエモン!また材料がそろったら作ってやるぜ!」
「かたじけない。」
深々とお辞儀をする五ェ門
「では、拙者はこれにて。」
おう、とうなずくマルトーとシエスタを背に部屋にもどる五ェ門
「(ゴエモンさん・・・)」

部屋に向かう五ェ門は考え事をしていた
そう、夕食の日本料理(に近いもの)についてだ
「(もしやシエスタの曽祖父は何らかの理由でこちらに来た日本人・・・)」
そう考えていた矢先、袴のすそを引っ張られる感触に気がつく
「む、お主は・・・キュルケのフレイムか。」
ぺこりと首を縦に振るフレイム
「(へい、フレイムです旦那)」
ついてきてくれといわんばかりに引っ張るので仕方が無くフレイムの誘いに乗る
たどり着いたのはキュルケの部屋
「薄暗い部屋だ・・・」
ふいに、後ろの扉が閉まる
「ロック。」
鍵を閉められたようだ。

「キュルケか?こんな時間にどうしたというのだ・・・」
薄暗いベットからキュルケが近づく
「な!」
月明かりに映るのはあられもないキュルケの姿
ほぼ全裸といってかまわないだろう
「うふ、きてくれてありがとう“ダーリン”」
五ェ門の脳内はたちまちパニック状態になる
「な、なななな何たるふしだらな!」
理性がキュルケを叱りつける
「うふ、はずかしがらないで・・・」
そういうなり首に手を回しキス迫るキュルケ
「あたし、こういう匂い好きよ?」
「や、やめんか!年頃の女子がなんということを!」
クスクスと笑うキュルケ

「わたしの二つ名は微熱、微熱のキュルケよ?あなたが・・・燃え上がらせたんじゃない」
自分がいつ油を注いだのだと心でツッコミをいれ、平静を取り戻そうとする五ェ門
「と・に・か・く・・・たのしみましょ?」
「よ、よせ・・・キュルケ!」
五ェ門はかろうじてキュルケを離す
「あら・・・あたしじゃダメなの?」
とても学生とは思えない言葉ではあったが
「・・・キュルケよ、拙者を見縊るな」
少し怒気をはらんだ声でいうが
「あら、でも顔は真っ赤よ?」
痛いところを突かれる。

しかし、この一言で五ェ門は誘惑から脱することが出来た
「拙者は確かに女子には弱いが、人の道を踏み外す様な真似はしない!」
なんとかキュルケの抱擁を振り切り五ェ門は扉の鍵をはずしキュルケの部屋を辞する
取り残されるキュルケ
「・・・いってくれるじゃないの・・・燃えてきたわ!」
かならずゴエモンをモノにしてやる、と心に誓うキュルケ
「ツェルプストーは狩人の血が流れてるのよ・・・?」
主人から発せられるオーラはフレイムの肝をひやしていくのであった。
「(旦那、あっしをおいていかないでくだせぇ・・・)」
そう聞こえた気がした。

キュルケの部屋から出て正面のルイズの部屋に戻る五ェ門
「あら、おそかったわねゴエ・・・」
ルイズは入ってきた使い魔をみて絶句する
一方五ェ門は突然押し黙ったルイズを不思議そうに見ている。
「ちょっとゴエモン、その・・・その頬についているものは何なのかしら?」
五ェ門はまさか!と考えて鏡を見る
五ェ門の唇にはキュルケの口紅がべったり。
「いや、ルイズこれは誤解なのだ・・・・」
「昼間はあんなに格好よかったのにね」

すさまじい殺気で五ェ門をみつめる
「(むう、なんて殺気だ・・・)」
「いったいご主人様にかくれて何をやっていたのかしらね・・?」
おもわず一歩引く五ェ門
「ま、まてこれはキュルケが強引に・・・はっ!」
「そ・・・そう、ツェルプストーが・・・」
ぼそっとひとこと
「出てけ」
まずいと思った五ェ門
「出てけこの破廉恥サムライ!」
ぼろぼろに泣き出し喚くルイズ
五ェ門はそそくさと退散する
「うかつであった・・・。」
己の至らなさを恥じる五ェ門
とびらの向こうから咽び泣くルイズの声が聞こえる。
いたたまれなくなる五ェ門
今日は外で野宿だな、と庭に出る五ェ門
「(うむ、洗濯場の広場にするか。)」
洗濯場の広場へ足を運んだとき、見慣れない影に気がつく。
「あれは確かキュルケといつも一緒にいる・・・」
その影とはキュルケの友人である“タバサ”とその使い魔と風竜の“シルフィード”だった
人の気配を感じたタバサが振り向くとそこには昼間異様な戦いをした平民がいるではないか
驚いた顔をするタバサ
「・・・あなたは?」
「失礼する、拙者は石川五ェ門と申す、そなたは?」
「・・・タバサ」
五ェ門はタバサの瞳をみるなり面食らった
「(なんという悲しい目をしているのだろう。)」
少々の沈黙

「・・・あなたは」
ふと、タバサから声をかける
「あなたは、どうしてここにいるの?」
ああ、と五ェ門が話す
「じつはルイズと喧嘩をしてな、追い出されたのだ」
ふっと自嘲気味に語る
「そう。」
おおくを聞かないタバサと語らない五ェ門
しばらくの沈黙が続く
おもむろにタバサが五ェ門に袋をさしだす
「これ・・・夜食・・・ハシバミ草」
ほう、と五ェ門が一口食べる
「これは不思議な食感だが、美味だな。」
「ハシバミ草は・・・」
「体を暖かくする効果があり、栄養豊富。」

なるほど、差し出した理由を悟る五ェ門
「かたじけない、今夜は野宿なので助かる。」
タバサの好意におもわず頭をなでる五ェ門
ふいをつかれたタバサは目を見開き、うっすらと頬に朱がさす・・・ようにみえた。

「いい・・・気にしないで。」
きゅい、と横からシルフィード
「この子はシルフィード・・・あなたを気に入ったみたい」
五ェ門は一瞥し
「美しい羽の見事な竜だな。」
「(きゅい!ほめられたのね!)」

うれしそうに五ェ門に頬ずりをする
「そろそろ、部屋にもどる・・・」
「タバサ、このハシバミ草はありがたく頂戴する。」
「・・・いい。」
そういうとタバサはシルフィードの背中乗り、自分の部屋の窓まで飛んでいく
「(さて、明日はルイズをどう説得するかな。)」
ハシバミ草をつまみながら五ェ門は眠りにつくのであった。



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