あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

SnakeTales Z 蛇の使い魔-12


翌朝
スネークの部屋の扉がノックされる。
既に起きていたスネークが扉を開けると、そこに立っていたのはワルドだった。

「おはよう、使い魔くん。」
「おはよう、子爵殿。」

思いっきり不機嫌そうに挨拶したスネーク。

「どうしたのだね?」
「朝から26のむさくるしい結婚前の男の顔を見て気持ちがいい奴などいまい。」
「それは失礼した。」

爽やかに笑うワルド。気品に満ちている。

「何か用か?」
「いやいや、ただ君と決闘してみたくなっただけだよ。」
「ハルケギニアの男の間では朝食前の決闘でもはやってるのか?」
「君のルーンについて調べさせてもらった。
 その結果、君が『ガンダールヴ』だという結論にたどりついたものでね。君と力比べをしてみたいのさ。」

朝から不機嫌になったが、少し体を動かせばどうにかなりそうだ。
提案に乗ったスネークは、ワルドに連れられ、中庭の練兵場に辿り着いた。

「少し待ちたまえ。介添え人がいなくては。」
「介添え人?」
「安心したまえ。もう呼んである。」

ワルドがそういうと、物陰からルイズが現れた。
ルイズがワルドとスネークの目を見る。それだけで何をする気か、理解したようだ。

「馬鹿なことはやめて。今は決闘なんてしているときじゃないでしょう?」
「そうだね。でも、彼の実力を試してみたいのさ。
 昨晩言っただろう?『ガンダールヴ』の力がどれほどかをね。」

ルイズはスネークを見た。

「やめなさい。これは、命令よ?」
「朝から気分が悪くてね。朝食前の体操みたいなものだ。」

やめる気は無いらしい。
ほんと、ばっかみたい!と二人に怒鳴った後、二人から離れた。

「では、始めるとしようか。」


カッ!

閃光と共に轟音が鳴り響く。
その音で何人もの貴族が目を覚ましたようだ。
目覚ましとしてはうるさすぎる、スネークのスタングレネードの音だ。

閃光で身体を隠し、物陰に飛び込むスネーク。
さすがに相手の手が分からないうちに接近するのは利口ではないと判断したのだろう。
ワルドは一瞬閃光から目を守るため、目を瞑った。
そのため、スネークの隠れた場所が分からない。
耳が一時的に聞こえなくなったため、視覚に意識を集中する。

お互いにこう着状態が続く。
ワルドの耳も治り、少しの音にも反応するようになった。

カーッン!!

金属が石にあたる音がした。
物音のした場所を木箱ごと吹き飛ばすワルド。

ザッ

吹き飛ばした場所にスネークの姿が無いことに気づいた瞬間、
背後の足音に気がつき、振り向きながら呪文を唱え、杖を突きつける。

「「動くな!」」

同時に声を発した。
ワルドは杖を、もうひとつの声はデルフを、お互いの喉元に突きつけている。
引き分けのようだ。
ただ、ひとつワルドが驚くとすれば、デルフリンガーが中に浮いている事である。

「ステルス迷彩はずるいんじゃない、スネーク?」
「それでも引き分けだ。」
「これは、いったい…?」

スネークがステルス迷彩を解除する。
目の前にスネークが現れる。

「俺の武器のひとつだ。ちょっとしたマジックさ。」
「いやはや…驚いた。」
「驚いたのはこっちだ。見えないはずなのに、よく気づいたな。いいセンスだ。」

お互いに武器をしまい、握手を交わす。

「いい運動になった。」
「こちらこそ、面白いものを見せてもらったよ。」

どうやらお互いに認め合ったらしい。
お互いに歴戦の戦士。これだけで相手の実力が分かったようだ。
ルイズは内心ほっとした。

なによ、まったく。
いきなり決闘だなんていうから、心配しちゃったじゃない。

その日、ワルドとスネークは、宿のほかの宿泊客に迷惑をかけたため、ルイズに朝食を抜きにされた。


天気がいい。
太陽が輝いている。
スネークは朝食を取りに出かけ、帰ってきたところだった。
今日の朝食は『蜂の巣のなまかじり』である。
宿に戻ると、1階の酒場でタバサが本を読んでいた。
スネークに気がつき、タバサは顔を上げた。

「何?」

スネークの手にある蜂の巣を指して言った。

「これか?これは俺の朝食だ。」
「蜂の巣。」
「そうだが…、何か問題が?」
「…おいしい?」
「なかなかうまいぞ。食ってみるか?」

頷いた。
どうやら興味があるらしい。
普通の女の子なら気味悪がりそうなものだが…。
少し割ってタバサに手渡す。

「生?」
「そうだ。」

断面からは蜂の子の死体が飛び出ている。
少し振って蜂の子を落とすタバサ。
さすがにそのまま食べる気にはなれなかったのだろう。

パリッ

小さな口でかじってみる。
口の中に蜂の蜜が広がる。

―甘い

「おいしい。」
「気に入ってくれたか。
 蜂の巣はな、捨てる所が無いんだ。
 蜂の巣、蜂の子、ローヤルゼリー、蜂蜜全てが食える。
 栄養価も高い。サバイバルにはうってつけの食料というわけだ。」

スネークの話を聞いて頷きつつ、蜂の巣を食べるタバサ。

パリパリ

中々かわいい奴じゃないか、とタバサの黙々と食べる様を見て思うスネークであった。

ちなみにこの蜂の巣、無理やりワルドにも食べさせたそうだ。
その時は蜂の子まで一緒に。


「おう、相棒。いってぇ何してるんでぇ?」
「武器の手入れだ。」
「俺も武器だよな?俺もやれ。」
「後でな。」

部屋に戻ったスネークは、先の戦闘で使用したソーコムを分解し、クリーニングを行っていた。
既に他の武器はクリーニングが終わっているため、あとはソーコムとデルフだけであった。

「あんた、結構器用なのね。」
「これくらいは兵士の基本だ。」

ルイズはベッドに座ってその様子を眺めていた。
少し退屈なのか、足をぶらぶらもてあそんでいる。

「見ていて楽しいか?」
「全然。」

ベッドから立ち上がり、クリーニングの終わった武器をいじり始めた。

「触ると危ないぞ。」

といっても、触っているのはM9だが。

「これ、何なの?」
「M9麻酔銃だ。こっちの世界に銃はないのか?」
「銃って、あの平民が使う鉄製の筒みたいなもの?
 アレと全然違うけど?火をつける縄もないし。」

こっちの世界の主力の銃は火縄銃のようだ。
残念だが、こっちの世界でソーコムなどで脅す事は出来そうにない。

「俺の世界の銃はこういう形をしている。
 その引金を引くと弾が飛び出すぞ。」
「あんなものメイジの前じゃ無意味よ。」
「己の力に過信するな。」

その突き放すような鋭い言い方にカチンと来た。

「何よ!本当のこと言われて悔しい?」
「そういうわけじゃない。過信は慢心に、慢心は油断へ繋がる。」
「意味わかんない!何よ偉そうに!」

振り返るとルイズの目には大粒の涙が。
まさか泣くとは思っていなかったため慌てる。

「あ、いや。これはだな…。」
「馬鹿中年オヤジ!知らないわよ!」

部屋の外へ出て行ってしまった。
馬鹿中年オヤジ…。娘に「お父さんの洗濯物、私の洗濯物と一緒に洗わないで。」とか言われた気分だ。

「あらあら、女の子はもっとやさしく扱わなきゃ。」

窓の外から声がする。
大きなゴーレムに乗ったその声の主は…

「久しぶりね、ソリッドスネーク。」


新着情報

取得中です。